二度目の高校生活はIS学園で   作:Tokaz

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切れがいいので投稿します。

沢山の感想を頂き、ありがとうございます。
感想の返信ですが、頂いた感想は全て読んでいるのですが、返信は時間のある時にまとめてしています。従って、かなり遅れて返信が行く事があるのでご了承下さい。
基本的には出来るだけ返信するつもりなんですが、何と答えていいのか分からないものなどには出来ませんのでご理解下さい。

前置きが長くなりましたが、第25話をご覧下さい。



第25話 クラス対抗戦前夜

 

 

~志狼side

 

 

 次の日の火曜日。いつも通り織斑先生と朝のトレーニングを終え、明日奈を起こして朝食に行こうとしたらドアのチャイムが鳴った。朝早くから誰か来たらしい。俺がドアを開けると本音と簪の2人が立っていた。

 

「しろりん、おっはよーーーっ!!」

 

 いきなり本音が抱き付いて来た。

 

「本音!?」「本ちゃん!?」

 

 簪と明日奈が驚いて声を上げるも、本音はギュッと抱き付いたまま俺の胸に頬ズリをする。

 

「ありがとう、本当にありがとう!!」

 

 その台詞を聞いて、俺はやっと刀奈と簪が仲直り出来て、本音は感激して抱き付いてるんだと理解した。

 

「そうか、良かったな本音」

 

 俺が本音の背中をポンポンと叩きながら言うと、

 

「うん!!」

 

 本音は満面の笑顔で答えた。だが、

 

「本音?」「兄さん?」

 

 俺と本音は朝っぱらから何をやってるんだと明日奈と簪に怒られた。理不尽だ。

 

 

 

 

 

 そのまま4人で朝食を摂る。簪と本音は仲直り出来た事を一刻も早く報告したくて訪ねて来たそうだ。ただ、本音が感激の余り抱き付いてしまい、朝の騒動になった訳だ。

 

「まあ、取り敢えず一件落着か。良かったな簪」

 

「うん、色々ありがとう志狼さん」

 

 稼業の件とかは改めて話し合う事にして、取り敢えず簪はクラス対抗戦に集中するそうだ。

 

「俺と簪が戦うとすれば決勝戦だな。お互い頑張ろう」

 

「志狼さん・・・・うん、決勝で待ってて」

 

 俺と簪は拳をコツンと合わせた。

 

 

~side end

 

 

 

 

~鈴音side

 

 

 ガツンッとガードした両腕に衝撃が疾る。ヴィシュヌの操る打鉄の重い蹴りを受け、後ろに飛ばされるも何とか体勢を崩さず双天牙月を構える。

 

「大分良くなりましたね。始めの頃は体勢を崩して追撃を受けていたのに」

 

「そりゃあ、アンタに散々蹴り飛ばされたからね」

 

 クラス対抗戦までの訓練相手を2組の副代表であるヴィシュヌに頼んで、いざ訓練を始めると操縦技術はともかく、近接格闘では彼女の方が数段上だった。

 彼女は幼い頃から「肉体凶器」と呼ばれた元ムエタイチャンプの母からムエタイを習っていて、特に蹴り技の威力は凄まじかった。代表候補生になってから格闘技を習い始めたアタシとは格闘能力に雲泥の差があって、訓練開始当初は面白いようにポンポン蹴り飛ばされたものだ。全く、これでページワン入りしてないなんてタイって怖い国よね。

 それはともかく、お陰で近接格闘能力は短期間で随分上がったと思う。決勝で当たる志狼の孤狼は格闘戦型。彼とのバトルは接近戦になるだろうからアタシの格闘能力向上は必須のはずだ。

 

「でも鈴。貴女が決勝で結城志狼さんと戦う事を想定するのもいいですけど、初戦で当たる4組の更識簪さんの対策はいいのですか?」

 

「ああ、あの娘? あの娘は問題ないんじゃない? 専用機もないし、オドオドしててバトルに向いてるとは思えないのよねえ」

 

「いいんですか? 噂では専用機が完成したそうですし、油断してると足元をすくわれますよ?」

 

「ええ!そうなの!?」

 

「はい。何でも結城志狼さんが完成に力を貸したとか」

 

「あいつは~~、ライバル強くしてどうすんのよ!?」

 

「フッ そう言いながら笑ってますよ、鈴」

 

 そう、弱い相手と戦ってもつまらない。相手が手強いからこそバトルは面白いのだ。これでクラス対抗戦が益々面白くなって来たわ!

 

「さ~て、休憩終わり。とことん付き合って貰うわよ、ヴィシュヌ!」

 

「ええ、存分に」

 

 さあ、一番強いのは誰か決めましょうか!!

 

 

~side end

 

 

 

 

~ティアナside

 

 

「はあ、はあ、」

 

「ティア~、もうやめよう? いくら何でもやり過ぎだよ。試合前に体壊しちゃうよ?」

 

「まだよ! まだやれるわ!!」

 

 この程度で音を上げる訳にはいかない。私は凡人なんだから人の何倍も努力しなくちゃ駄目なんだ。

 

 クラス対抗戦の前評判は一番人気は2組、次いで1組、4組と来て私の3組は最下位だった。それも当然、2組と4組の代表はページワンの一員だし、1組代表の結城志狼は初めてのバトルでそのページワンであるイギリス代表候補生を倒しているのだ。同じ代表候補生でもページワン入りしておらず専用機もない私が勝ち抜くとは誰も思わないだろう。でも、だからこそ私は勝たなくちゃならない。

 

 今年の序列決定戦で私は8位に終わった。2人の候補生、序列1位のダリル・ケイシーと序列4位のシノン・朝田。この2人に立て続けに負けたショックで立ち直れず、後一歩と言う所でページワン入りを逃してしまった。

 あの2人は候補生の中では別格だった。あの2人を倒せるくらい強くならないと私は上に行けない。もっと強くならないといけないんだ、私は!

 

「スバル、もう一本お願い!」

 

「はあ~、もう!仕方ないなあ、行くよティア!!」

 

 スバルの打鉄が急接近してパンチを打つ。私はラファールを回避させて手にした2丁拳銃を撃つ。初戦で当たる結城志狼の孤狼は格闘戦型。同じタイプのスバルは仮想結城志狼に申し分ない。

 私は必ず勝つ。勝ってみせる。男だからって理由で専用機を貰った奴になんて負けるものか!!

 

 

~side end

 

 

 

 

~なのはside

 

 

「ふう。よし、これでラストォ!」

 

 最後の標的を撃ち落として訓練を終える。

 

「お疲れ様なのは。どうする?まだやるの?」

 

 訓練に付き合ってくれたフェイトちゃんが声をかけて来る。

 

「ううん、試合前だからね。オーバーワークは禁物だよ」

 

「そうだね。それがいい」

 

 私達は地上に降りてISを解除して用意してあったタオルで汗を拭う。

 

「なのは、はい」

 

「ありがとうフェイトちゃん」

 

 フェイトちゃんが手渡してくれたドリンクで喉を潤すとようやく一息吐いた。

 

「いよいよ明日だね。勝算は?」

 

「う~ん、対戦相手のフォルテちゃんがやる気になってくれれば面白いんだけどねえ?」

 

 2組代表のギリシャ代表候補生序列2位フォルテ・サファイアちゃんは実力はあるのだけどやる気がないので有名だ。やる気になってくれれば面白いバトルになると思うんだけど、こればかりは何とも。

 

「まあ、なるようになるんじゃない?」

 

「そう」

 

 まあ、自分のよりも今回は1年生の方が気になるんだよねえ。しろくんや簪ちゃんは元より中国代表候補生の鈴音ちゃん、それにアメリカ代表候補生のティアナちゃん。あの娘は凄く鍛え甲斐がありそう。是非とも私の手で育てたい所だけど、立場上難しいよねえ。

 とにかく全ては明日。果たしてどうなるのか楽しみだよね。

 

 

~side end

 

 

 

 

~ダリルside

 

 

 ベッドに横たわり、乱れた息を整える。事後の火照った身体が暑くて、掛けていたシーツをベッドの下に蹴落とすと、隣りのフォルテが文句を言って来た。

 

「ちょっと~、何するんすかダリル、寒いでしょ~が」

 

「いいじゃねえか、終わったばっかでアチイんだよ」

 

「む~、じゃあこうするっす!」

 

「あ、コラ」

 

 フォルテが抱き付いて来た。汗や何かの事後の臭いが冷めたばかりの興奮を再び呼び起こして、そのままフォルテを抱き寄せ身体を撫で回す。

 

「んん、ちょっと、ダリルぅ~、」

 

「いいじゃねえか。抱き付いて来たお前が悪い」

 

 そのままフォルテの身体を撫でてるとフォルテが話しかけて来た。

 

「ねえダリル。明日はクラス対抗戦だってのにこんな事してていいんすかね?」

 

「ん~? 何、お前特訓とかしたかったの?」

 

「いや、そう言う訳じゃないっすけど・・・・」

 

「そもそもお前、あの怪獣に勝てんの?」

 

「いや!無理無理無理!!あんなのに勝てる訳ないじゃないっすか!!」

 

 フォルテの対戦相手である2年1組代表の日本代表候補生序列1位高町なのは。ありゃあ化け物だ。正直アタシだって勝てる気がしない。フォルテと組んで2対1なら何とかなるかもしれないが、1対1ならまず無理だ。あの怪獣を倒すなら速攻、試合開始と同時に速攻からの一撃必殺で墜とすしかない。

 アタシにもフォルテにもそんな攻撃力はない。現状このやり方を実現出来そうなのは学園では織斑一夏の白式か結城志狼の孤狼。後はかの有名な「紅蓮の皇女」くらいだろう。

 アタシもフォルテも勝てない勝負をする気はないからクラスメイトには悪いがクラス対抗戦には興味はないんだよなあ。ただ、今後の事を考えて、学園生徒がどの程度戦えるのかは見ておきたいんだけどな。

 

「ダリル・・・・?」

 

 考え事をしていて黙っていると、フォルテが不思議そうな顔をしてこっちを見ていた。アタシは唇を重ねてごまかす。

 

「んん!ん、ちゅ、もう、何すかいきなり、ちゅ、んむう・・・・」

 

 

 

 それから間もなく室内にはアタシ達の喘ぎ声が響き渡った。

 

 

~side end

 

 

 

 

~?side

 

 

「ほいほいほいのほーい、と。よーし、これで準備完了! ふふふ、いよいよ明日かあ。楽しみだなあ~♪」 

 

 クラス対抗戦に向けて色々準備して来たけど、想定してたのと随分状況が変わっちゃったなあ。まさかいっくんがあんなに使えないとは思わなかったし、箒ちゃんへの対応が・・・・・

 おっと、いけない。思わず殺意が溢れてしまった。こんなのくーちゃんには見せられないよね。反省反省。

 

 ふふ、それに今はしーくんがいるしね。まさかしーくんがISを動かして学園に来ちゃうとは思わなかったけど、彼がいるなら益々面白くなりそうだよ。いっくんがあの調子ならしーくんに代わりを務めて貰えそうだし、大丈夫かな。

 さて、果たしてIS学園が来たるべき脅威に立ち向かう力があるのか、見せて貰うよ、ちーちゃん!

 

 

~side end

 

 

 

 

 

 

 4月の最終週の金曜日。様々な想いを乗せて、クラス対抗戦が今、始まる。

 

 

 

 

 

 

 




読んで下さってありがとうございます。

今回今後出て来るヒロインが名前だけ登場しています。
誰の事だか解りましたか?
彼女達の出番は2学期以降になりますので、気長にお待ち下さい。

暗躍する謎の人物(笑)も登場し、何やらきな臭くなって来たクラス対抗戦は果たしてどうなるのか?

次回からバトル突入です。
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