二度目の高校生活はIS学園で   作:Tokaz

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第36話を投稿します。


今回はシャルロットの微エロ展開があります。
こんなのシャルロットじゃない、という方は読まない事をお奨めします。


この場を借りてお詫びしたい事があります。

感想を頂いた中にIS学園に期末はあっても中間試験は無いとの指摘を受けました。
読み返すとたしかに3巻にその一文がありました。

言い訳になりますが、本作では今、原作2巻の部分をやっています。筆者は書く前に2巻を読み返してから書いているので、3巻に書いてある事まで把握していませんでした。

私の落ち度でありますが、本作の中では中間試験も有りという事にしたいと思います。
読者の皆さんには混乱させてしまい申し訳ありません。
また、感想で指摘して下さった読者の方、ありがとうございました。

ただ、本作は「インフィニット・ストラトス」という作品を原作者様のご厚意で貸して頂いてますが、細部まで同じであるとは限らないという事をご了承下さい。

原作でおかしいと思った事は独自の解釈で変えてますし、今回のように見落としてる事もあります。
そういう点もまた、SSの味だと思って読んで頂けると幸いです。


前置きが長くなりましたが、第36話をご覧下さい。




第36話 転校生の秘密

 

 

~志狼side

 

 

 俺達がアリーナに出ると、既にほとんどの女子は集まっているようで、いくつものグループに別れて談笑していた。

 やはり彼女らの注目はデュノアに集中しており、自らに突き刺さる好奇の視線にデュノアは戸惑いと怯えを見せ、俺の後ろにその身を隠した。

 

「デュノア。この学園では俺達男は常にこの視線に晒される事になる。早い内に慣れるか気にしないようにした方がいいぞ」

 

「う、うん。ありがとう。なるべくそうするよ」 

 

 不安そうに胸に手を当てて、目を潤ませているデュノアはどう見ても可憐な少女にしか見えない。

 

「心配するな。いざと言う時は俺がシャルルを守ってやるさ!」

 

 織斑・・・・、またこいつは出来もしない事を。だがデュノアは、

 

「ありがとう。心強いよ、一夏」

 

 そう言って可憐に微笑んだ。織斑は思わず頬を赤らめていた。

 

「お、おう」

 

 気持ちは分からなくもないが、その反応が周りに与える影響を考えた方がいいぞ。

 

「シャルル×一夏?それとも一夏×シャルルかしら!?」

「イケメン同士!これだけでご飯3杯はいけるわ!!」

「何言ってんの!?志狼×シャルルで志狼さんのドS責めこそが王道よ!!」

 

 ほら。何か変な事言ってる娘達がいるよ。しかし、ああいう腐った趣味の娘ってどこにでもいるんだなあ。

 

「えっと、結城君。あれってどう言う意味?」

 

 デュノアが首を傾げて質問して来る。その様子もまた可愛い。

 

「ああ、デュノアは知らなくていい事だ。所で俺の事は志狼でもいいぞ」

 

「え、いいの?」

 

「いいも何も、さっきそう呼んでただろう?」

 

「さっきって・・・・・・あっ!」

 

 そう言うと何を思ったのかデュノアは顔を真っ赤に染める。

 

「どうしたデュノア?」

 

「う、ううん!何も思い出したりしてないよ!?大きさとか形なんか別に!」

 

「大きさ?形?」

 

「いや!だから!その・・・・あ、僕の事もシャルルでいいよ?」

 

 強引に話題を反らしたな。まあいいか。

 

「そうか。善処しよう」

 

 こんなやり取りをしていると、

 

「ほら!やっぱり王道でしょう!?」

 

「「うん、納得」」

 

 納得するな。何でだろう?いつの間にか俺がドSだと言うのが定着している気がする。そんな時、

 

「何してんのよ、アンタ達は」

 

 呆れを含んだ鈴の声が聞こえた。その声に振り返り俺は一瞬、自分の目を疑った。鈴が2人いたのだ。

 

「え?鈴が2人!?」

 

 織斑が驚いて声を上げた。確かに双子かと思うくらいに似ているが、良く見ると別人だ。

 鈴は翠の瞳と茶髪のツインテール。体格は小柄で、胸は極めてフラットだ。

 もう1人の方は鈴よりも明るい翠の瞳と茶髪のサイドテール。体格は平均をやや下回る程度で、大きいとはいえないが、その胸はしっかりと自己主張している。

 いずれにせよ、良く似た姉妹のような2人からは血の繋がりを感じる。

 

「鈴、彼女は?」

 

「アタシの従妹よ。ほら乱、自己紹介なさい」 

 

「分かってるわよ! 初めまして。台湾代表候補生序列4位、凰乱音です。乱と呼んで下さい」

 

 成る程、従妹か。それなら納得だ。彼女の自己紹介に対して挨拶を返そうとしたその時、

 

「あはは、成る程、鈴2号機って訳か。よろしくな。俺は──」

 

 織斑がそんな事を言った。その途端、

 

 パァンッ!

 

 彼女──乱の平手打ちが高らかに鳴り響いた。

 

 

 

 ボーデヴィッヒに続いて本日2発目の平手打ちを食らった織斑は呆然とするも、我に返ると乱に食ってかかった。

 

「何すんだよ、お前まで!?」

 

 そんな織斑を乱は気丈に睨み返し、口を開こうとしたその時、

 

 ゴツンッ!

 

 鈍い音がして俺の拳骨が織斑にヒットし、織斑がその場にしゃがみ込んだ。

 

「!~~~、何すんだよ結城!お前まで─「やかましい、この織斑2号機!」!?」

 

 俺の剣幕に周りの皆が驚いていた

 

 

~side end

 

 

 

 

~乱音side

 

 

 織斑一夏。お姉ちゃん、いや、鈴がおかしくなった元凶。鈴は昔から強く、そして、かっこいい人だった。

 自分より大きな男にもそいつが間違っていると思ったら、真正面から立ち向かい打ち破る。鈴は子供の頃の私にとって、まさしくヒーローだった。強くて優しい私の憧れだった。

 そんな男勝りだった鈴が恋をした。相手は同級生の男で名を織斑一夏。あの織斑千冬(ブリュンヒルデ)の弟だと言う。初めは仲が悪かったが、引っ越したばかりで日本語に不慣れな鈴をフォローしたり、その事を揶揄った男子を一緒にブッ飛ばしたりして仲を深めて行き、気が付けば好きになっていたそうだ。

 3年前の夏休みに台湾に遊びに来た時、嬉しそうに惚気ていたその姿に、私の憧れたお姉ちゃんの面影は無かった。私はそんな風にお姉ちゃんを堕落させた織斑一夏に憎しみを抱くようになった。

 やがて、両親の離婚により中国に帰国した鈴は高いIS適性を示し、政府の薦めにより代表候補生になった。そして、代表候補生になりわずか4ヶ月で国家代表を倒すと言う快挙を成し遂げた。

 その時私は強くてかっこいい鈴が戻って来たと思い嬉しかった。鈴のようになりたいと代表候補生を目指し、1年後、自分もその地位に就く事が出来た。そして、現在に至っている。

 転校前、IS委員会台湾支部長に聞いた所、鈴は元々IS学園に入る気は無かったそうだ。それが急に意見を変えて学園に行くと言い出したのは、織斑一夏がIS学園へ入学する事が報道された直後の事で、どう考えても彼目当てで学園に来たとしか思えない。

 鈴はあれで乙女チックな所があるから感動の再会からそのまま交際、なんて甘っちょろい事を妄想してたのだろうけど、その恋心を暴走させた結果、鈴の評価はだだ下がりしている。

 

 

 鈴がこんな風になった元凶である織斑一夏はやはり気にくわない男だった。

 私と鈴は昔から良く似ていた。そして天才肌で何でも出来る鈴と比べられる事は私にとって耐え難い事だった。特に「鈴の代用品」や「鈴2号」などと揶揄される事は私にとって最大の禁忌(タブー)なのだ。

 それをあの男はあっさりと、しかも笑いながら言い放った。私にとって殴るのは当然。むしろグーじゃないだけ有り難く思って欲しいくらいだ。

 殴られて食ってかかる織斑一夏に言い返してやろうと思ったその時、もう1人の男、結城志狼が織斑一夏に拳骨を食らわした。

 

 

 

「やかましい、この織斑2号機!」

 

「な!?」

 

 いきなりそう言われて織斑一夏は固まった。結城志狼はそのまま彼に捲し立てる。

 

「その間抜け面は何だ織斑2号機!言いたい事があるなら言ってみろ織斑2号機!そもそも自分が何をしたのか分かってるのか織斑2号機!」

 

「うるせえーー!何だよさっきから織斑2号機って!俺には織斑一夏って名前があるんだよ!!」

 

「そうだな。彼女にも凰乱音と言う名前がある」

 

「あ?・・・・あっ!?」

 

 結城志狼の指摘に自分が何をしたのか、織斑一夏は理解したみたいだ。

 

「理解したか? お前だって織斑2号機なんて呼ばれるのは嫌だったろう? ならば彼女にした事がどれだけ失礼な事か分かるよな?」

 

「あ、ああ・・・・」

 

「ならどうする、織斑?」 

 

 結城志狼にそう言われ、織斑一夏が私を見つめる。

 

「その、すまない。悪気があった訳じゃないんだが、つい口に出ちゃって、その、とにかく俺が悪かった。ごめん!」

 

 織斑一夏が謝って来た。こうなっては私も退かざるを得ない。

 

「いえ、分かってくれればいいです。ですが二度とそう呼ばないで下さい」

 

「ああ、分かった。約束する」

 

 そう言って織斑一夏は再び頭を下げる。すると、

 

「乱さん。転校早々不愉快な思いをさせてしまったね。クラス代表として俺からも謝罪するよ。すまなかった」

 

 これには私も驚いて、慌てて止めに入る。

 

「いえ、貴方が悪い訳じゃないですから、頭を上げて下さい!」

 

「そうか? ありがとう。それと挨拶が遅れたが俺は結城志狼。1組のクラス代表をしている。よろしく凰乱音さん。ようこそ、IS学園へ」

 

 結城志狼はそう言って右手を差し出した。

 私はこの時初めて彼の事をきちんと見た。顔立ちは中々のイケメン。背が高くて意外と筋肉質。だけど鈍重な印象は無く、まるで野性の獣のようにしなやかだった。日本人に多い黒い髪と瞳。そして、その黒い瞳は優しい光を宿して私を見つめていた。

  

「あの、乱さん?」

 

 そう声をかけられて、自分が握手に応えずに彼の瞳をじっと見つめていた事に気付いた。

 

「! す、すいません!こ、こちらこそよろしくお願いします!!」

 

 慌てて彼の手を握る。何やってんのよ私は!不意に顔が熱くなるのが自分でも分かる。

 

「それと、私の方が年下なんですから乱と呼び捨てにして下さい。敬語も無用です」

 

「分かった。俺の事も好きに呼んでくれ。因みに鈴は志狼と呼び捨てにしてる」

 

「じゃあ私は志狼さんと呼ばせて貰いますね」

 

 そんな風に志狼さんと言葉を交わしていると、先生達がやって来た。

 

「・・・・で、乱。アンタいつまで志狼の手を握ってんのよ?」

 

「ふえ?・・・・ひゃああああっ!!」

 

 ずっと志狼さんの手を握っていた事に始めて気付いた。こ、これは恥ずかしい・・・・

 

「す、すいません!」

 

 私がそう言うと、志狼さんは優しく笑って、そっと頭を撫でると先生達の所へ行ってしまった。

 

「・・・・・・」

 

 あれ?何だろう。頭を撫でられるなんて、子供扱いされてるみたいで好きじゃなかった筈なのに・・・・

 

「乱、整列するわよ!」

 

「あ、うん!」

 

 鈴に言われて、私も急いでクラスの列に並ぶ。その中にあって私は、

 

(温かかったな・・・・)

 

 不思議と早くなる胸の鼓動を感じながら、私は志狼さんの大きな手の温もりを思い出していた。

 

 

~side end

 

 

 

 

~志狼side

 

 

 織斑と乱の間で一悶着あったが取り敢えず解決すると、先生達が来て授業が開始された。ただ、ここにいるのは織斑先生と2組担任の桐島カンナ先生だけで、真耶先生の姿が無い。

 

「さて諸君、来月下旬に学年別トーナメントが開催される。これは諸君の今現在の実力を見る為のもので、余程の理由が無い限り全員参加だ。よって本日から実技の授業は実戦を想定した戦闘訓練を行う。訓練機とはいえ、ISを諸君自らが操縦する事になるので、今までの授業で教わった事を思い出し、事故を起こさぬよう気を付けろ!」

 

「「「「はいっ!!」」」」

 

 織斑先生の訓示を聞いて皆気を引き締めたようだ。織斑先生はその様子を見て、小さく頷いた。

 

「よし。ではまず最初に模擬戦を見学して貰う。その前に織斑!」

 

「は、はい!」

 

 呼ばれるとは思ってなかったのだろう、慌てたように織斑が返事をする。

 

「まずはお前にこれを返そう」

 

 そう言って織斑先生が懐から取り出したのは白い腕輪。それを見た織斑の顔色が変わった。

 

「俺の白式!!」

 

「そうだ。白式をお前に返す」

 

 織斑は織斑先生に走り寄ると、震える手で腕輪を受け取り、強く握り締めた。

 俺は一抹の不安を覚えていた。織斑には皆を危険に晒した前科がある。20名もの退学者が出た原因のひとつである織斑に懲罰を受けたとは言え、白式を返してしまっても大丈夫なのだろうか?

 

「織斑。言っておくが零落白夜は使えないぞ」

 

 その言葉に驚き、織斑は織斑先生を凝視する。

 

「零落白夜にはプロテクトを掛けておいた。私の許可が無い限り使用不能だ」

 

「!な・・・・何で!?」

 

「決まってるだろう。お前がまた馬鹿な事をしないようにだ。本来ならお前に白式を返すのはまだ危険だと思うが、お前は世界で2人しかいない男性操縦者。データ取りと自衛の為にも専用機は必要だ。だが、今から新しい機体を用意するよりも、これまでのデータの蓄積を考えて白式を使わせた方が良いと判断した。そして前回のような事を仕出かさぬように零落白夜にプロテクトを掛けた、と言う訳だ」

 

「そ、そんな・・・・」

 

 織斑は話を聞いて、愕然としていた。無理もない。零落白夜が使えなければ、白式はちょっと機動力が高いだけで切り札を欠いたブレオンの機体でしかない。しかも、零落白夜を消した訳でもないから拡張領域は相変わらず満杯のまま他に武装出来ない。メリットが自由に使えずデメリットはそのままと言うとんでも無く扱い難い機体になってしまった。

 だが、考えようによっては今の織斑には最適なのかもしれない。織斑は零落白夜の一撃必殺の力に依存するきらいがあったが、それと同時にその大きすぎる力に振回され使いこなせなかった。だが、その力が使えないとなると、ただひたすらに剣の腕を研くしかない。剣を研くと言う事は己が精神を研く事に通じると前に箒から聞いた。ならばそれを為し遂げた時こそ、織斑一夏は変われるのかもしれない。

 全ては織斑次第。織斑先生の想いに気付き、精進してくればいいんだが、

 

(難しそうだな・・・・)

 

 織斑は零落白夜が使えない事に落ち込むだけで気付いた様子は無い。俺が教えても素直に聞くとは思えないし、どうするべきか・・・・

 

 

 

 白式が織斑の手に戻り、これで1年生の専用機持ちは俺、明日奈、セシリア、織斑、鈴、乱、簪の7人と、

 

「デュノア、君も専用機を持っているのか?」

 

 俺は隣に立つデュノアに聞いてみた。

 

「うん。僕はデュノア社でテストパイロットをしていたから、会社からラファールのカスタム機を専用機として借り受けてるんだ」

 

 これで8人。ボーデヴィッヒは・・・・

 

「因みにボーデヴィッヒさんはドイツの代表候補生。しかも序列1位だから当然持ってるよ」

 

 俺の考えてる事が分かるのか、デュノアが説明する。9人か、一国を制圧出来そうな戦力だな。

 

「良く俺の考えてる事が分かったな?」

 

「ふふ、何となく、ね」

 

 そう言って笑顔を浮かべるデュノアはやはり可愛い女の子にしか見えなかった。

 

 

 

「さて、模擬戦だが・・・・凰鈴音とオルコット、前に出ろ」

 

 織斑に言われて鈴とセシリアが前に出る。

 

「織斑先生、(わたくし)達で戦えばいいんですの?」

 

「慌てるな。対戦相手は───来たぞ」

 

 織斑先生の視線の先には高速でこちらに向かって来るISの姿が。グングン大きくなるその姿は明らかにオーバースピードで、このままではここに墜ちて来る!?

 

「ふわわわっ!ど、どいて下さーーーい!!」

 

 真耶先生の悲鳴が聞こえた瞬間、俺は孤狼を展開し、突っ込んで来る機体を受け止めると上空でクルクルと回って勢いを殺し、最終的にお姫様抱っこの状態で停止した。

 

「ふう、大丈夫ですか、真耶先生?」

 

 孤狼のマスクを開いて、墜ちて来た機体の操縦者、真耶先生に尋ねると、真耶先生は涙目で答えた。

 

「た、助かりました~~。ありがとう志狼君。ちょっとミスしちゃって」

 

「らしくありませんね。俺と2人の時にはそんなミスしないじゃないですか」

 

「・・・・実は私あがり症で、大勢の生徒に見られると思ったら緊張しちゃって、つい」

 

 余程驚いたのか真耶先生の胸が大きく上下している。その度にスイカのように大きな胸がユサユサと揺れる。つい視線を向けそうになるが、意志力を総動員して耐えた。

 

「大丈夫ですよ。落ち着いていつも通りやればいいんです。俺の師匠は凄いんだって自慢させて下さい」

 

 俺は落ち込む真耶先生に笑いかける。真耶先生は目を丸くすると、

 

「志狼君・・・・はい、任せて下さい!」

 

 そう言って、柔らかい笑顔を見せてくれた。

 

 

「「ウオッホンッッ!!」」

 

 

 上空で笑顔を交わす俺達に、わざとらしい咳払いが聞こえた。下を見ると織斑先生と桐島先生が咳払いしている。

 

「あー、いい雰囲気の所悪いが、そろそろ降りて来い」

 

 いかん。授業中だと言うのに話し込んでしまった。俺はゆっくりと地上へ向かい、抱えていた真耶先生を降ろしてから孤狼を解除した。

 

「ありがとう志狼君」

 

「いえ。織斑先生、緊急事態の為、無断でISを展開してしまい申し訳ありません」

 

「ああ、いや、それは構わん。構わんが・・・お前らはその、いつもあんな感じなのか?」

 

「「はい?」」

 

 織斑先生の質問の意味が分からず、真耶先生と2人して首を傾げる。

 

「・・・・いや、何でもない。忘れてくれ」

 

 織斑先生の頬が若干赤くなっているように見えるけど、まさかな。

 

「それでは改めて模擬戦を始める。凰、オルコット、お前達の相手は山田先生だ」

 

「分かりました。どちらが先にやりますか?」

 

「ああ、勘違いするな。お前達と山田先生の2対1の模擬戦だ」

 

 織斑先生にそう言われて、鈴とセシリアは不満そうな顔をする。

 

「え~~、それはちょっと・・・・」

 

「先生、いくら何でも2対1では・・・・」

 

 現役の代表候補生、しかもページワンたる自分達が教師とは言え、現役を退いた者と2対1で戦う事に抵抗があるのか2人は不満そうだ。だが、

 

「安心しろ。今のお前達ならすぐに負ける」

 

 織斑先生にそう断言されて2人がピクッと反応する。その言葉にプライドを刺激されたようだ。

 

「ふう~ん、そんな風に言われちゃあ」

 

「ええ、引き下がる訳には行きませんわ」

 

 そう言って2人は甲龍とブルー・ティアーズを展開する。それを見て真耶先生も俺の側を離れる。

 

「志狼君。行ってきますね」

 

「はい。いってらっしゃい」

 

 そう送り出す俺に笑顔を向ける真耶先生は完全に落ち着き払っていた。可哀想だが、鈴とセシリアに勝ち目は無いな。アリーナ上空に上がった3機のISは適当に距離を空けて待機する。そして織斑先生の合図で模擬戦が始まった。

 

 

 

 

 模擬戦の結果は思った通り、真耶先生の圧勝だった。

 2対1の数的有利を生かして連携すればいいのに、鈴もセシリアも自分が倒すとばかりに攻めた結果、互いの邪魔をし合う低レベルな展開になった。

 結局、邪魔し合って出来た隙を真耶先生の正確な射撃に撃ち抜かれ、2人共撃破されてしまった。

 模擬戦開始から織斑先生はデュノアに真耶先生が使っているラファールの解説をさせていたが、解説が終わるより先に決着が着いてしまった。

 模擬戦後も言い争う2人に、俺は2人の株価がグングン下がって行くのを感じた。乱が頭を抱え、ヴィシュヌに慰められてるのが妙に印象的だった。

 そして、勝った真耶先生は俺に向けてはにかみながら小さくVサインをした。そのあまりの可愛らしさに思わずVサインを返した俺を明日奈と箒がジト目で見つめていた。

 

 

 

「今見た通り、量産機であってもやり方次第で専用機を倒せる。逆に専用機であっても腕が未熟だったり連携が不味ければ量産機に負ける事もある。専用機持ちは専用機があるからと言って慢心せず、他の皆は量産機だと言って腐らず己が腕を研くように」

 

「「「「はいっ!!」」」」

 

「これで皆もIS学園教師の実力が分かっただろう。以後は敬意を持って接するように。では実習を始めるに当たりまず最初に班を作る。専用機持ちは全員前に出ろ」

 

 織斑先生に言われ、俺、明日奈、セシリア、織斑、デュノア、ボーデヴィッヒ、鈴、乱の8人が前に出た。

 

「よし、今後実習ではお前達が班のリーダーになる。7人の班を作るので、出席番号順にリーダーの前に並べ」

 

 織斑先生の指示に従い、皆がリーダーの前に列を作り、班が出来上がった。俺の班には清香、箒、本音の3人がいた。幸い俺の班になった娘は喜んでくれたので上手くやっていけそうだ。

 他の班ではデュノアの班になった娘は大喜びしていたが、鈴とセシリア、織斑の班になった娘は微妙な模様。鈴とセシリアは先程の模擬戦の醜態が記憶に新しく、織斑は今、腫れ物のような扱いを受けているので、どう接したらいいのか分からぬようで微妙な空気が流れていた。そして、重苦しい雰囲気を撒き散らていたのがボーデヴィッヒの班。班員が話しかけても丸っきり無視していてどうにもならなかった。

 

 この後、各班に1機ISが支給され、それを使って起動から歩行、停止までの一連の動きを1人ずつやって貰った。俺の班では問題無かったが、他の班ではISを停止させる時、立ったまま停止させるミスがあったり、ボーデヴィッヒの班が動かないので真耶先生がフォローしたりしたが、織斑先生の「時間内に終わらねば放課後居残り」とのお達しもあり、皆真面目に授業を受けていた。

 

 こうして午前中の授業が終わり、使用したISを格納庫に返却して解散となった。このように授業で使ったISは格納庫に返却すれば放課後、整備科の生徒が実習として整備してくれる事になっている。

 俺と織斑は着替える為、更衣室に向かったが、デュノアだけは色々と理由を付けて付いて来なかった。

 

「織斑、デュノアの事は任せていいか?」

 

 俺は着替えながら織斑に話しかけた。

 

「え!? どう言う事だよ結城?」

 

「さっき真耶先生から聞いたんだが、デュノアはお前と同室になるそうだ」

 

「ええ!? そうなのか?」

 

「ああ。学園では勿論俺も手を貸すが、私生活ではお前が面倒を見てやってくれ」

 

「そうか。分かった、シャルルの事は俺に任せろ!」

 

「ああ、頼むぞ」

 

 俺はそう言って更衣室を後にする。本来は食堂で皆と昼食を摂る所だが、確かめたい事がある。俺は刀奈に会う為に生徒会室へ向かった。

 

 

~side end

 

 

 

 

~シャルルside

 

 

 授業が終わってから15分経過したので、そろそろ良いかと思いそっと更衣室に入る。良かった、誰もいない。

 志狼や一夏には悪いんだけど、一緒に着替える訳にはいかないんだ。僕はISスーツを脱いで、胸部に巻き付けている矯正器具(コルセット)を外す。ポロリと2つの膨らみが零れ落ち、僕は長時間の締め付けから解放されてホッと息を吐いた。

 

(また大きくなったみたい・・・・)

 

 デュノア社で渡された男に変装する為の矯正器具(コルセット)を身に着けるようになってから、変に刺激を受けているのか、胸が大きくなった。具体的にはCだったカップが1つ上がったみたい。まるで男装する事を身体が嫌がって、女である事を主張してるみたいで何だか皮肉に感じる。

 本音を言えば僕だって志狼を、一夏を、学園の皆を騙すような真似はしたくない。でも、そうしなければ僕は生きる場所を失ってしまう。ろくでもない場所だけど、僕にはもう行く宛てなんて無いんだ。

 失敗すれば、フランス政府もデュノア社も僕をあっさりと切り捨てるだろう。そうなったら僕は・・・・

 

(やるしかない。やるしかないんだ!)

 

 そう心に言い聞かせるも、頭には2年振りに再会した志狼の事が浮かんで来る。あの時より背が伸びてより大人っぽく、かっこ良くなっていた。それに──

 

(───って何を思い出してるの僕は!?)

 

 気を抜くと頭に浮かんでしまうのは志狼の着替えで見てしまったあれの事。男装する為に男の生理現象や男性器についても学んだけど、生で見たのは初めてで、何より、

 

(あ、あれでまだ大きくなるんだよね!?)

 

 性的興奮を覚えると、更に大きく固くなる。自分の学んだ知識からその様を想像してしまい、思わず顔が熱くなる。ロッカーに備え付けられた鏡を見ると、僕の顔は耳まで赤くなっていた。

 

(あれが更に大きくなったとして、そんなの僕の中に入るのかな?)

 

 そんな事を考えた途端、不意に自分が志狼のものを受け入れている光景を妄想してしまい、恥ずかしさのあまりしゃがみ込むと、クチュと言う水音が聞こえた。

 ハッとして自らの股間に手を当てると、

 

(───濡れてる)

 

 男の生理現象を学ぶ以前に女の生理現象については良く知ってる。先程からの妄想に反応して濡れてしまい、僕は自己嫌悪に陥りかけた。

 

(何をやってるんだろう、僕は)

 

 周りに味方はおらず、常にストレスを感じる職場にいたせいか、自分を慰める行為を覚えるのは早かった。母の生前はした事なかったのに、父に引き取られ、デュノア社でテストパイロットを務める内に回数は徐々に増えて行き、今ではほぼ毎日するようになってしまった。

 

(そう言えば、転校云々で2、3日してないな。一夏と同室になると言う事は、夜にはそんな時間は無いよね?だったら──)

 

 そう判断すると、僕は股間に当てていた右手を前後に動かし始めた。

 

「───ん、はあ・・・んん!」

 

 更衣室にはしばらくの間、湿ったような水音と、僕の熱い吐息だけが響いていた。

 

 

~side end

 

 

 

 

~一夏side

 

 

(遅いな。昼メシ食う時間が無くなるぞ?)

 

 俺は転校して来たばかりのシャルルを食堂へ案内しようと更衣室の扉の前で待っていた。

 シャルルは理由を付けて俺や結城と一緒に着替えなかったが、ここで着替えたのだから必ず戻る筈なんだが・・・・

 

(いくら何でも遅すぎる。もう昼休みは半分過ぎたぞ?)

 

 まさか体調を崩して中で倒れているなんて事は・・・・そう想像してしまうともうダメだ。俺は扉を開けようと手を伸ばしたその時、中から扉が開いた。

 

「うお!?」

「え?きゃっ!」

 

 中から出て来たシャルルと鉢合わせして、お互いに驚いて声を上げてしまった。

 

「い、一夏?どうしたの?」

 

「いや、ずっと待ってたんだけど、お前があんまり遅いから何かあったんじゃないかと思って、中に入ろうとしたんだ」

 

「!───ずっと、待ってた!?・・・・いつから?」

 

「そりゃあ先に着替えてからずっとだけど?」

 

「───!!」

 

 シャルルが急に顔面蒼白になる。やっぱり具合が悪いのか?

 

「い、一夏?・・・・ずっとそこにいたって事は、中の音は聞こえてた、の?」

 

 シャルルが急に油の切れたロボットみたいな動きをして俺を見た。大丈夫か、こいつ。

 

「え?いや。この扉分厚くて防音がしっかりしてるから、何も聞こえなかったけど?」

 

「ホ、ホント!?」

 

「ああ」

 

 シャルルはしばらく俺の顔を見つめていたが、大きく息を吐くと、ようやく元のシャルルに戻った。

 

はあ、良かった・・・・・・そう、待たせてごめんね一夏。でも僕を待たなくてもいいのに」

 

「そうは行くかよ。転校したてで右も左も分からないお前を1人にしておけるか!」

 

「いや、分からなかったら誰かに聞くよ?」

 

「おっと、それより急げシャルル!昼休み終わっちまうぞ!」

 

 俺はシャルルの手を引いて走り出した。シャルルは付いて行きながら、

 

「一夏!?どこに行くの?」

 

「食堂に決まってんだろ!早くしないと昼メシ食いっぱぐれるぞ!」

 

「いや、僕お昼は食べないつもりで・・・・ちょっと一夏、話を聞いて!」

 

 シャルルが何か言ってたようだが、良く聞こえない。俺は更に走るスピードを上げた。

 

 

 

 そして、食堂前で千冬姉に「廊下を走るな!」と捕まってしまい、次の授業中、ずっと正座させられた。

 シャルルは俺に無理矢理引っ張られただけだと無罪放免されたが、結局昼メシ抜きになってしまった。理不尽だ。

 

 

~side end

 

 

 

 

~刀奈side

 

 

 お昼休みの生徒会室で私は自作のお弁当を食べながら、書類に目を通していた。

 IS学園生徒会長の最大の役目は学園の生徒を守る事。その為、学園最強の者に代々この役目が受け継がれている。

 私もその例に倣い、皆を守る為にこうしてお昼休みでありながら仕事を続けている。ああ、何て立派なのかしら私って。正に生徒会長の鑑だわ。

 

「何を言ってるんです。それってとっくに決済されてる筈の書類なんですよ。昨日仕事をサボってさえいなければ、お昼休みに仕事する必要無いんですけど?」

 

「あん、虚ちゃん怖い!でも私だって忙しかったんだから、多少は大目にみてくれてもいいじゃない?」

 

「・・・・そうですね。簪お嬢様のストーキングでいつも忙しそうですものね。全く、仲直りしたんだから普通に会いに行けばいいじゃないですか」

 

「いや、でもね。私に見せる顔とお友達に見せる顔って違うのよ。分かるかしら?お友達にだけ見せる笑顔とか、クラス代表として頼られてる所とか、レアな簪ちゃんが一杯見れるのよ!」

 

「・・・・やはり簪お嬢様にストーカーが狙ってると警告しておきましょう」

 

 虚ちゃんはそう言って携帯を取り出した。

 

「待って待って!お願いそれだけは見逃して!私の唯一の癒しなのよ~~!」

 

 そう虚ちゃんに食い下がっていたその時、扉をノックする音が聞こえた。チャンス!!

 

「ほら来客よ。対応して頂戴、布仏会計」

 

 私が途端に生徒会長としての態度を取ると、虚ちゃんはため息を吐き、

 

「ハア、分かりました、会長」

 

 そう言って扉を開けた。

 

「お待たせしました。あら、志狼さん」

 

「こんにちは虚さん。会長はいますか?」

 

「はい。どうぞ中へ。──会長、志狼さんです」

 

「志狼? どうしたのこんな時間に」

 

 志狼が生徒会室に来るのは珍しくないけど、大抵放課後だ。何か緊急の用事かしら?

 

「ああ。情報が欲しくてな」

 

「情報?」

 

「ああ。うちのクラスの転校生についてって言えば分かるか?」

 

 彼のその一言で私の意識が切り替わる。虚ちゃんに手を振ると彼女は私の意を汲み取って生徒会室から退出した。

 

「そう。因みにどっちの情報? 金髪?それとも銀髪?」

 

「両方。でも最優先は金髪の方だな」

 

 やっぱり。何の前触れも無く突然現れた3人目の男性操縦者。怪しいと思わない方がおかしいわよね。

 

「金髪か銀髪か・・・・。この場合、男か女かって聞く方が分かりやすいと思うんだが──やはりそうなのか?」

 

 相変わらず察しがいい。私は机の引き出しから数枚の書類を取り出すと志狼に渡す。彼はその書類を熟読している。私はその書類の内容を声に出して説明する。

 

「シャルル・デュノア。フランスのISメーカーデュノア社のテストパイロットを務める3人目の男性操縦者。織斑一夏より先に見つかっていたが、デュノア社社長アルベール・デュノアの息子であった為、今まで秘匿され続けていた。自分以外の男性操縦者が現れた為、表に出る決意をし、IS学園に転校する」

 

「・・・・・・」

 

「これが表向きのプロフィール。でも彼女の本名はシャルロット・ブラン。間違いなく女よ」

 

 志狼の顔が険しくなった。ちょっと気になったけど、私は話を続ける。

 

「2年前に母親を亡くした彼女は実の父親であるアルベールに引き取られる。だけど母親は愛人だったみたいね。アルベールの正妻から疎まれ、デュノアの姓を名乗る事を許されなかった。後にIS適性が高い事が判明してテストパイロットとしてデュノア社で働くようになったけど、孤立してたみたい。何せ社長夫人に疎まれてる娘だもの。下手に仲良くなったりしたら自分まで疎まれかねないものね」

 

「・・・・酷いものだな。所で肝心の本当の(・・・)転校の理由が書いてないんだが?」

 

 志狼が書類を返しながら言う。

 

「そこはまだ調査中。更識家の力も海外までは及ばないのよ。結果が出るのに時間がかかるわ」

 

 私は肩を竦めて答えた。

 

「どのくらいかかる?」

 

「そうね・・・・早くても1週間は欲しいわね」

 

「・・・・分かった。調査結果が出たら教えてくれ」

 

「いいけど、随分ご執心ね」

 

「まあな。シャルル・デュノアはともかくシャルロット・ブランは友人なんだ」

 

「そうなの?」

 

「ああ。2年前、彼女が母親を亡くしたばかりの時に会った」

 

「そう・・・・分かった。調査を急がせるわ」

 

「すまん。よろしく頼む。この事を知ってるのはどのくらいいるんだ?」

 

「ある程度の教員は知ってる筈よ。勿論担任の織斑先生もね」

 

「成る程、承知の上か。もう1人の方は?」

 

「ああ、それはこっち」

 

 私はさっきとは別の書類を志狼に渡した。志狼はそれに目を通し始めた。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツ代表候補生序列1位にして、特殊IS部隊シュヴァルツェ・ハーゼ(黒ウサギ)隊隊長。階級は少佐。2年前にドイツのIS教官に赴任した織斑千冬の教えを受けて実力を伸ばし、現在の地位に就いた。その為彼女の事を崇拝している」

 

「成る程。織斑にキツいのはそのせいか」

 

「キツいって何かあったの?」

 

「いきなり平手打ちかましてた」

 

「うわあ~~、それはまた強烈ね」

 

 流石に一夏君が可哀想に思えちゃったわ。

 

「まあ、俺には直接関係無いか。邪魔したな」

 

 そう言って志狼は私のお弁当の唐揚げをつまみ食いした。

 

「うん、美味い。俺好みの味付けだ」

 

「え? 本当?」

 

「ああ・・・・もしかして刀奈のお手製か?」

 

「う、うん」

 

「へえ~、驚いた。料理も上手いんだな。今度俺にも作ってくれよ」

 

「ふえ!? べ、別にいいわよ・・・・」

 

「よし、約束な。それじゃ」

 

 そう言って志狼は出て行った。入れ違いに戻って来た虚ちゃんに、

 

「会長? 顔が真っ赤ですけど、どうしたんですか?」

 

「ふえ!? な、何でもないわよ!」

 

 私はお弁当の残りをパクついた。食べながら私は志狼に何を作ったら喜んでくれるかなって考えていた。

 

 

~side end

 

 

 




読んで頂きありがとうございました。

乱フラグ1が建ちました。
乱はヒロインに確定してますので、志狼がどう彼女を落とすか、今後の展開にご期待下さい。

白式、一夏に返却される。
一夏の扱いが酷い、いじめのようだと感想に多々頂いていますが、うちの一夏にはどん底まで落ちて、這い上がって貰おうと思ってます。
これはその一歩目。零落白夜を封印された白式で一夏がどこまで戦えるかご期待下さい。

うちのシャルロットは1人上手な娘になってしまいました。自由のない環境でストレスを解消する方法なんてこれくらいかと思って書きました。シャルロッ党の方には怒られるかもしれませんが、ご容赦下さい。因みに私もシャルロッ党です。

刀奈の情報からシャルルがかつての友人であるシャルロットだと知った志狼はどう動くのか?今後の展開をお楽しみに。


次回はシャルロットの正体を巡り、志狼と一夏が衝突します。



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