二度目の高校生活はIS学園で   作:Tokaz

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第38話を投稿します。

毎度おなじみの予告編詐欺で、シャルロットの正体発覚までをお送りします。

前置きと言うか、前話の後始末が思ったより長くなり、シャルロットと志狼の過去話まで入りませんでした。
楽しみにして下さった方、申し訳ありません。
次話はなるべく早く投稿したいと思います。

今回は微エロ展開がありますので、嫌いな方は読み飛ばす事をお薦めします。


それでは第38話をご覧下さい。




第38話 発覚

 

 

~フェイトside

 

 

「はあ~~~、」

 

「もう、いい加減にして。今回はなのはが悪いんだからちゃんと謝らないと駄目だよ」

 

「解ってるよう。でもひと晩で30枚も反省文書いたんだよ! 少しは労ってよ~~」

 

「自業自得です! 昔からバトルに夢中になると周りが見えなくなるんだから。反省なさい!」

 

「ううう、すいません」

 

 私となのはは朝食を摂り終え、シロウの病室に向かっている所だ。

 

 昨日のシロウとの模擬戦でなのはは模擬戦で禁止されている「スターライト・ブレイカー」を使ってしまった。

 なのはの悪い癖で、バトルに夢中になると相手しか見えなくなってしまうのだ。でもこれは余程の強敵と戦う時だけに見せる徴候で、最近は見せなかったんだけど、それだけシロウとのバトルが楽しかったみたい。

 

 

 医務室に入り、御門先生に面会の許可を貰おうとしたら、シロウはもう退室したと言う。どこに行ったのか聞いてみると、整備室に行ったと言うので、私達は御門先生の元を辞して整備室に向かった。

 

 

~side end

 

 

 

 

~志狼side

 

 

 朝一で本音にメールを送り、朝食後整備室で会う約束をした。朝食を摂ると、着替えて整備室に向かい、本音と合流しつつ、狐狼の状況を確認した。

 

「どうだ、本音?」

 

「う~~ん、これは絃神本社に連絡して交換パーツを送って貰わなくちゃ駄目みたい」

 

「そうか・・・・」

 

 本音の診断によるとメインフレームには問題無いが、機体前面の装甲板剥離による交換と、右腕に深刻なダメージがあるので、右腕自体を交換した方が速いとの事だった。

 ああ、浅葱に連絡しなきゃいけないんだが気が重い。とは言え連絡しない訳にもいかず、俺は携帯を取り出し浅葱に電話を掛けた。

 

『も、もしもし。何か用かしら、志狼?』

 

 コール2回で浅葱が出て、こっちが驚いた。

 

「どうした浅葱、声が裏返ってるぞ?」

 

『そ、そんな事ないわよ! で、何の用!?』

 

「ああ。実は・・・・」

 

 俺は事情を説明した。浅葱の受け答えする声が段々低くなるのが怖かった。

 

「・・・・と言う事なんだが、交換用のパーツを送って貰えないか?」

 

『何やってんのよアンタは!! 序列1位と連戦なんて機体にガタが来るに決まってんでしょ!?』

 

「あ~、やっぱり怒られたか。すまない」

 

『すまないじゃないわよ、全くもう!・・・・志狼、本音ちゃんいる? いたら代わって』

 

 そう言われて本音に携帯を渡す。本音と浅葱が専門的な話を始めた。2人が話してる間、俺は整備台に置かれた傷だらけの狐狼を見上げた。装甲板が剥離し、砕けた右腕が痛々しい。

 

「ごめんな、俺が下手打ったせいで。痛かったよな・・・・」

 

 思わずそんな台詞を吐いて、狐狼の砕けた右腕をそっと撫でる。すると、

 

(大丈夫、次は負けない!)

 

 そんな声が頭の中に響いた。俺は驚いて辺りを見回すが側には電話中の本音しかいなかった。

 俺は狐狼をじっと見つめて、呟いた。

 

「・・・・お前なのか、狐狼?」

 

 だが、狐狼はもう答えてはくれなかった。

 

「しろり~ん、電話代わってって」

 

 俺は本音から携帯を受け取り、電話に出た。

 

「もしもし。代わったぞ」

 

『志狼? 取り敢えず交換用のパーツは手配して今日中にそっちに送る事にしたから。明日にでも本音ちゃんに組み立てて貰いなさい』

 

「ありがとう、助かるよ」

 

『いいわよ別に。こっちも日本とイタリアの序列1位との貴重な戦闘データが手に入ったし』

 

「それでもだよ。今度お礼をしなくちゃな」

 

『え!? あ、じゃあまた、一緒にご飯食べにいかない?』

 

「そんなんでいいのか?」

 

『いいの! 約束したからね。それじゃね♪』

 

 電話を終えて傍らの本音を見る。

 

「パーツは明日届くそうだから、今日はどうする?」

 

「ん~~、私は明日パーツが届いたらすぐ作業に入れるようにしておくよ~」

 

「俺も手伝うよ」

 

 俺がそう言うと、本音はフルフルと首を横に振った。

 

「ううん。これは私の仕事だもん。しろりんは操縦者なんだから、今の内に身体を休めて」

 

「本音?」 

 

「直ったら目一杯動かすんでしょ? だからしろりんは休める時に休んどいて。ね」

 

 本音には俺の考えてる事が分かるみたいだ。俺は苦笑を浮かべつつ、本音の頭を撫でる。

 

「分かった。狐狼の事は頼むぞ、相棒」

 

「うん! まっかせてーーー♪」

 

 本音は満面の笑顔で頷いた。

  

 

~side end

 

 

 

 

~シャルルside

 

 

 土曜日の午前中。アリーナが借りられたので、僕は一夏と一緒に訓練してる所なんだけど・・・・

 

「どうしたの一夏? 全然集中出来てないよ?」

 

「ハア、ハア、悪い、シャルル」

 

 一夏の様子がおかしい。正確に言うと昨日の志狼の模擬戦を見学してから終始不機嫌そうにしている。身体を動かせば少しは気が晴れるかと思って訓練に誘ったけど、効果無かったみたいだ。

 

「今日はもうやめよう、一夏」

 

「待てよ! 俺はまだやれるって!」

 

「駄目。全然集中出来てないもん。怪我してからじゃ遅いんだよ」

 

「う、分かったよ・・・・」

 

「僕は後片付けしてくから、一夏は先に部屋に戻ってて」

 

「分かった。すまないシャルル・・・・」

 

 一夏はそう言うと、白式を解除してアリーナを出て行った。僕はその後ろ姿を見送りながらそっとため息を吐いた。

 僕はずっとデュノア社内にいたから、一夏の置かれた状況を知らなかった。確かに彼は全校生徒を危険に晒すというミスを犯したけど、罰は受けたのだし許してあげてもいいんじゃないかと思う。

 一夏と一緒に暮らす内に彼の事が色々分かって来た。曲がった事が嫌いで正義感が強く、やや独善的な所はあるけど、決して悪意がある訳じゃない。やや考えが足りなくて短絡的ではあるけど、親切で優しい所もある。要はいい所も悪い所もある、彼はそんな普通の少年なんだ。

 彼が周りと上手く溶け込めるようにしてあげたいけど、僕本来の目的からすると、これはいい機会でもある。周りから孤立している彼ならばいくらでも付け入る隙はある。ならばこのままでいてくれた方が都合がいい。

 相反する思いを抱えながら、これからどうするべきか僕は頭を悩ませていた。

 

 

~side end

 

 

 

 

~一夏side

 

 

「くそっ!!」

 

 更衣室の壁を思いきり叩く。昨日からイライラが治まらない。何でこんなにイライラするのか自分でも分かってるんだ。結城が自分以外の相手に負けた事、そして結城が学園でもトップクラスの操縦者と渡り合った事が悔しくて仕方がない。

 結城は俺がいつか必ず倒す。アイツを倒せば周りの皆も俺を認める筈だ。それなのにアイツは俺以外の奴に負けた。だが、結城を負かした相手も凄い奴らだった。日本とイタリアの代表候補生、それも序列1位だ。模擬戦で見せたあの強大な力が忘れられない。だがその相手に短時間ながらアイツは互角に渡り合ったんだ。

 今の俺にはとても無理だ、それくらいは分かる。でもアイツは出来た。その事がアイツとの差としてハッキリと見せ付けられた事が悔しくて堪らない。

 

二次移行(セカンドシフト)・・・・それが出来れば俺はもっと強くなれる筈だ」

 

 二次移行──アイツより先にその域に達する。そうすれば今度こそ俺はアイツを倒せる。

 

「俺は強くなる。見てろよ、結城!」

 

 俺は拳を壁に叩き付け、固く心に誓った。

 

 

~side end

 

 

 

 

~志狼side

 

 

 土曜日の午後。本音にお昼の差し入れをして、整備室で一緒に食事した後、俺は資料室に向かった。早ければ昨日の模擬戦が映像化されてるかもしれない。IS学園では模擬戦の申請をすると、その模様を自動的に録画して記録映像として保管している。映像を編集するのに約1日かかるそうで、そろそろ出来る頃じゃないかと行ってみたのだ。

 ちょうど映像化されてたので早速借りて、ブースのひとつを占領し、映像を再生した。

 

 

 二度繰り返し見ると、流石に目が疲れたので少し休憩にする。喉の渇きを覚えて何か買ってこようとしたら、後ろから紙コップのコーヒーを差し出された。

 

「はい。コーヒーでいいかな?」

 

 見るとなのはさんとフェイトさんの2人がそこにいた。

 

「ありがとうございます」

 

 俺はフェイトさんの差し出したコーヒーを受け取り、一口飲んだ。

 

「どうしたんです、お2人共?」

 

 俺が尋ねるとなのはさんがいきなり頭を下げた。

 

「しろくん、本当にごめんなさい!」

 

「・・・・謝罪なら昨日受けましたけど?」

 

「それだけじゃ気が済まないの。だから何かお詫びをさせて欲しいなって」

 

「と言われても・・・・」

 

 俺はフェイトさんにチラリと視線を向ける。だが、

 

「シロウ。なのはもこう言ってる事だし、何か無いかな? もし必要なら私も手伝うから」

 

 貴女もかい。だが困ったな。何か言わないと絶対引き下がりそうも無いな、この人。その時ふと一時停止していた画像が目に入った。そうだ!

 

「それじゃあ昨日の模擬戦の映像を一緒に見て解説してくれませんか? その時々で何を考えて行動したのかも事細かに」

 

「そんなんでいいの?」

 

「何よりです」

 

「しろくんの事だからエッチな事言われるかと思ったのに」

 

「えええっ!?」

 

「・・・・アンタ俺を何だと思ってんだ」

 

「シロウ・・・・エッチなのは駄目だよ?」

 

「いや、しないから!」

 

 なのはさんの冗談を真に受けてフェイトさんが頬を赤らめる。何だこの可愛い生き物。思わずお持ち帰りしたくなるじゃないか。

 

「それじゃあ真面目にやりますか。まずフェイトちゃんから、かな?」

 

 それから3人で狭いブースに椅子を並べ、2人に解説して貰った。

 狭いブースで解説して貰っていると、なのはさんやフェイトさんから甘い匂いがして身体の一部が俺の身体に当たって来る。具体的には胸とか胸とか胸とか・・・・

 俺は2人の感触や匂いを感じながら解説に集中しなければならないという天国のような地獄を味わった。

 それでも慣れれば気にならなくなり、解説を聞いてる内に気付いたら夕方になっていた。なのはさんやフェイトさんが何を考えて行動したか解った事だし、実に有意義で幸せな時間だった。

 

~side end

 

 

 

 

~本音side

 

 

 日曜日。絃神コーポレーションから狐狼のパーツが届いた。早速整備室に運び込んで修理しよう。準備していると、しろりんとかんちゃん、あすにゃんが来て、修理を手伝ってくれた。

 皆で頑張って修理は午前中で完了。午後からは昨日の内にあすにゃんが使用申請してくれてたアリーナで、狐狼の起動テストをします。

 修理を終えた狐狼は輝きを取り戻し、何だかちょっと嬉しそう。順調にテストメニューを消化して、最後には華鋼と閃光を相手に模擬戦をした。勿論この間のなのはさん達の時のような実戦形式とは違い、先に一定のダメージを与えた方が勝つ簡易決着形式です。

 結果は狐狼の2連敗。でも今日のしろりんはいつもみたいに積極的に攻めず、まるで何かを確かめるような動きをしていた。かんちゃんもあすにゃんもいつもと違うしろりんを心配してたけど、しろりんは「大丈夫、心配ないよ」と笑ってた。

 しろりんは何だか少しだけ変わったみたい。何がって言われると分かんないけど、でも、きっと大丈夫。だってしろりんがいつも通り優しい笑顔をしているから♪

 

 

~side end

 

 

 

 

~志狼side

 

 

 明けて月曜日。朝のSHRの時間。今月末に行われる学年別トーナメントについて説明があった。何しろ1年生全員参加の一大イベント。他のイベントとは参加人数の桁が違うので、6月の最終週の1週間を丸々このイベントに充てると言う。

 このイベントも当然テレビ中継されるので、皆も気合いが入っている。また、このイベントは世界各国のお偉いさんを始め、企業や研究機関のお歴々が観戦に来るそうだ。もし、その人らの目に止まれば操縦者としての未来が拓けるかもしれない。その為3年生が一番気合いが入っていて、アリーナの予約は既に3年生で一杯だそうだ。

 1週間前になれば1、2年生にも公平に割り振られるそうなので、それまでは実技の授業が唯一の訓練時間になる。

 

 それらの事を流れるように説明していた真耶先生だったが、不意に俺と目が合った途端、顔を真っ赤にして固まってしまった。どうやら先日の医務室での事を気にしてるようで、昨夜寮の廊下でばったり会った時も同じ状態になっていた。気にしないでくれと言ったんだが無理なようだ。

 固まった真耶先生にため息を吐きつつ、織斑先生が後を引き継いで説明する。SHRが終わると真耶先生を引き摺って織斑先生は出て行った。

 

 

 

 

 放課後になるとアリーナが使えないせいか、部活に行く者が多かった。

 IS学園の生徒は全員何らかの部活に所属する事が校則で定められている。そのせいかISの訓練校でありながら部活動は盛んで、大小様々な部活がある。部員が5名いれば部としての活動が認められるが、全校生徒で300人に満たない学園では運動部などは定員割れして、大会に参加出来ない所もあると言う。

 仲間内では箒と神楽が剣道部。セシリアがテニス部。清香がハンドボール部。ナギが陸上部。静寐が弓道部。ゆっこが手芸部。本音が生徒会。そして明日奈がチア部である。以前ユニフォーム姿を見せて貰ったが素晴らしかった。元々運動神経が良く、スタイル抜群の明日奈にはピッタリで、以外と熱心に活動しているみたいだ。

 因みに俺は料理部に所属している。男で、しかも高校生活二度目の俺では運動部に入っても公式戦には出られない。ならば趣味の料理でレパートリーを増やせるかと思い、クラス対抗戦の後で入部した。部自体も週2回のみの活動なので、俺でも参加し易く重宝している。

 生憎今日は料理部の活動日ではないので、俺は寮に戻るとトレーニングウェアに着替えて、朝走っている外周を走り出した。何をするにも体力は必要だ。体力アップには走るのが一番。俺はダッシュとジョギングを交互に繰り返しながら走り続けた。

 

 

 

 

 走り込みを終えて寮に戻って来た。この蒸し暑い時期に外周を3周もしたので汗だくだ。さっさとシャワーを浴びてさっぱりしようと部屋の鍵を開けようとしたその時、ドドドと誰かが廊下を走って来る地響きを感じた。嫌な予感がしてそちらを向くと織斑が血相変えて走って来たので、俺は鍵を開けるとさっさと中に入りドアを閉めた。だが閉まる寸前、ドアに足を挟まれ閉めるのを防がれてしまった。

 

「何で閉めるんだよ!?」

 

「関わりたくないんだが」

 

「ふざけてる場合じゃない! 大変なんだよ!!」

 

「(いや、大真面目なんだが)・・・・何があった?」

 

「ここじゃちょっと・・・・とにかく一緒に来てくれ!」

 

 織斑はそう言うと俺の腕を掴んで、思いの外強い力で引っ張る。

 

「ちっ! 分かった、分かったから引っ張るな!行けばいいんだろう、全く」

 

「ああ。こっちだ!」

 

 俺は抵抗を諦め、織斑の後に続く。行き先は織斑の部屋だった。同室はデュノア、この時点で俺はオチが読めた気がした。

 

「シャルル俺だ、入るぞ」

 

 ドアをノックして織斑が部屋に入る。俺も続けて入ると、床にぺたんと座るデュノアの姿があった。

 シャワーを浴びたばかりなのか、金色の髪はまだ濡れていて頬は赤く上気している。学園指定のジャージの上は胸元までチャックが下ろされていて、そこには柔らかそうな谷間が出来ていた。

 

「「・・・・・・」」

 

 俺はデュノアとしばし見つめ合う。

 

「や、やあ、志狼・・・・」

 

 力無く微笑むデュノアに、俺は深くため息を吐いた。

 

 

~side end

 

 

 

 

~シャルルside

 

 

 時間は少しだけ遡る───

 

 学年別トーナメントに向けて訓練したかったけど、アリーナが予約で一杯な為、実機訓練はお休み。僕は放課後の自由な時間をもて余していた。

 最近行動を共にする事の多い一夏は織斑先生に連れてかれた。何でも白式の返却に伴う規約やら誓約書なんかにサインしなくちゃいけないらしい。「きちんと内容を叩き込む」と言って、連行されてしまった。

 1人で行動してるとすぐに女の子達に囲まれてしまうから、今日はもう寮へ戻る事にした。

 

(そう言えば、1人でゆっくり出来るのって久し振りだな)

 

 部屋に帰ってから何気にそんな事を思った。今なら気兼ねなく、ゆっくりシャワーを浴びれそう。そうと決まったら早速───、

 

 

 

 サアアアァァァ────

 

「はあ・・・・・・♪」 

 

 熱いお湯が身体を流れる心地好さに、熱い吐息が洩れる。ボディソープを身体中に塗って泡立てる。

 

「フン、フフン♪」

 

 心地好さに思わず鼻歌が洩れる。

 シャワーヘッドを外して身体中の泡を洗い流す。肩から腕。胸元からお腹。背中からお尻、脚へお湯を流して最後に髪と同じ金色の繁る股間へと───

 

「ふ・・・んん!」

 

 シャワーのお湯が股間に当たり、変な声が出てしまう。そのくすぐったいような快感に何度も同じ事を繰り返す。

 

「は・・・あ、ああん♪」

 

 そう言えば初日にシテ以来、ばれるとマズイから控えていたんだけど、今日くらいいいよね? 僕はもう我慢せずに左手でシャワーを当てながら、右手を股間へ伸ばした。

 

 

 

 

「はあ、はあ、あぁ・・・・・・」

 

 ヤっちゃった。僕って・・・・・・

 

(はあ。でも、まあいいか。気持ち良かったし・・・・)

 

 お湯とは違うもので濡れた股間をもう一度洗い直す。思いの外時間がかかったから急がなきゃと思いつつ、シャワールームを出る。

 バスタオルを取ろうと手を伸ばしたその時、ガチャ、と言う音がして洗面所兼脱衣所の扉が開いた。

 

「シャルル。ボディソープの、替え、を・・・・」

 

「い、一夏・・・・・・」

 

 有り体に言って、僕は全裸だ。横向きだから大事な所は辛うじて見えないとは思うけど、それでも───!

 

「きゃああっ!!」

 

 僕は悲鳴を上げると、シャワールームへ飛び込んで扉を閉めた。

 

「あの・・・・か、替えの、ボディソープ・・・ここに置いとくから・・・・」

 

「う、うん・・・・」

 

 しばし呆然としていた一夏だったが、替えのボディソープをその場に置くと、何も聞かずに出て行った。

 

 

 一夏が出て行くと、僕はその場にへたり込んだ。

 

(ど、どうしよう───!!)

 

 バレた。絶対バレた! いくら一夏が鈍くたって今のは決定的だ。

 

(終わった────) 

 

 こうなってはデュノア社もフランス政府も僕を守ってはくれないだろう。だって僕はいざと言う時、使い捨ててもいい駒として送り込まれたんたから。

 とにかく、いつまでもこのままでいる訳にはいかない。僕は立ち上がると、身体を拭いて、持って来たジャージに着替えて、脱衣所の扉を開けた。

 

 

~side end

 

 

 

 

~一夏side

 

 

(何で? 何で? 何で何で何で~~~!?)

 

 俺は今、大絶賛混乱中だ! 千冬姉から白式の返却に関する規定の説明や誓約書(要は勝手な事はするな、言う事を聞け、と言うのを難しい言葉で書いた書類)へサインさせられて部屋に戻った。

 思ったより早く帰れたので、シャルルを誘って夕食へ行こうと思ったけど、シャワールームから水音がするのでシャワーを浴びてるらしい。

 

(そういやボディソープが切れかけてたっけな)

 

 昨夜、残り少なかったのを思い出し、棚からストックしてある詰替用を取り出した。

 

(シャワールームの前に置いて声をかければ大丈夫だろう)

 

 シャルルは俺に着替えを見られるのを極端に嫌う。でもこれくらいならセーフだろう。そう思って俺は洗面所兼脱衣所の扉を開けた。

 

 

 

 そこには、どこかで見た事のあるような金髪の美少女が、全裸で立っていた。

 

 

 

「きゃああっ!!」

 

 たっぷり30秒は彼女の裸体を凝視すると、彼女も衝撃から覚めたのか、慌ててシャワールームへ飛び込んだ。

 俺は詰替用のボディソープをその場に置いて、脱衣所を出ると、その場に座り込んだ。

 今更ながら顔が熱くなり、心臓がバクバクいってる。俺だって年頃の男だから女の裸くらい見た事はある(主に弾が持って来た成年雑誌の写真でだが)。だが生で、しかも同年代の女の子の裸を見たのは初めてだった。

 

(綺麗だったな───)

 

 上気した白い肌、丸みを帯びた胸と尻、体勢的に一番大事な所は見えなかったが、それでもピンク色の頂と金色の繁みは確認してしまった。以前その手の雑誌で見た写真とは比べ物にならない程美しく、そして艶っぽかった。

 

 ガチャ、

 

 そんな事を考えていると、脱衣所の扉が開いた。今の俺にはその音が雷が落ちたかのように聞こえた。

 

「上がったよ・・・・」

 

「お、おう・・・・」

 

 学園指定のジャージを着て、金色の髪を拭きながら出て来たのは俺の友人シャルル・デュノアに間違いなかった。どうして今まで気付かなかったのか。シャルルは紛う事なく女の子だった。

 

 こんな時どうすればいいのか? 俺だけでは手に余る自体だ。千冬姉に相談するか? いや、ただでさえ忙しい千冬姉にこれ以上迷惑を掛ける訳にはいかない。ならば誰に・・・・

 箒、は駄目だ。最近すっかり疎遠になってる。ならば鈴、も駄目だ。直情傾向のアイツにシャルルが実は女だと言ったが最後、俺は殺されるかもしれない。こうなると自分の置かれてる状況がもどかしい。こんな時に相談出来る相手がいないなんて・・・・

 そんな時頭に浮かんだのはもう一人の男。そうだ、結城!結城(アイツ)ならクラス代表だし、これは俺達男にも関って来る問題の筈だ。それにシャルルに困った事があったら相談しろって言ってたじゃないか。今まさにシャルルは困ってるんだし、構わないだろう。よし、そうと決まれば───!

 

「シャルル。ちょっと待っててくれ。助っ人を呼んで来る!」

 

「え? ちょっと一夏? 助っ人って誰!?」

 

「戻ったら事情を聞くから、ちゃんと頭の中整理しとけよ!」

 

 俺は部屋を飛び出すと、結城の部屋目指して走り出した。幸い結城は部屋に入る所だったので、掴まえて部屋に連れて来た。

 

 

~side end

 

 

 

 

~志狼side

 

 

 ついにと言うか、やっとと言うか、織斑にデュノアが女だと言うのがバレたようだ。と言うか織斑は俺を連れて来てどうしようと言うのか。

 

「結城。驚くかもしれないが、シャルルは実は女だったんだ!」

 

「ああ、知ってる」

 

「「───えええっ!!」」

 

 俺がそう言うと、2人は大層驚いた。

 

「知ってるって、え? いつから・・・・?」

 

「初日からだ。そもそも騙す気があるのか? 俺には女の子が無理に男装してる風にしか見えなかったぞ?」

 

「ははは、そうなんだ・・・・」

 

「だったら何で教えてくれなかったんだよ!?」

 

「教えたらどうなっていた?」

 

「どうって、そりゃあ───」

 

「お前の事だ。『デュノアは実は女だ。でも秘密』だなんて知ったら変に意識して、かえって周りから怪しまれるのがオチだろう?」

 

「うっ!」

 

 自覚はあるようで、何よりだ。

 

「で? 何でバレたんだ?」

 

 この2人に任せると話がちっとも進みそうも無いので、俺は説明を促した。

 

 

 

 話を聞くと何て事は無い。織斑がいつものデリカシーの無さを発揮して、ラッキースケベを起こしたのが原因らしい。せめてノックしろよ、お前は。

 

「ハア・・・・それで? デュノアは何故男として転校してきたんだ?」

 

 俺は核心を突く質問をする。

 

「それは・・・・実家の、デュノア社社長からの命令なんだ」

 

「命令って、親だろう? 何でそんな──」

 

「僕はね、一夏。愛人の子なんだよ」

 

「!?」

 

 デュノアの返答に織斑が絶句する。俺は黙ってデュノアが話を続けるのを待った。

 

「2年前お母さんが亡くなって、父の部下だと言う人達がやって来たんだ」

 

 そう言うとデュノアは俺の方を見て、懐かしそうに微笑む。俺も2年前の事を思い出す。

 

「色々あったけどお父さんに会ってみたくて、結局お父さんの元へ行く事にしたんだ」

 

 俺が知ってるのはそこまでだ。彼女とはそこで別れたので、その先彼女に何があったか知らないのだ。

 

「パリのデュノア本社に連れてかれたら、いきなりIS適性の検査をされて、それから父と会ったんだ。でも、思い描いていたのとは全然違ったよ。初めて会ったお父さんからは『これからお前の面倒は私がみる。しっかり働くように』って言われたよ。『お母さんは残念だった』とか『会いたかった』とか言ってくれるかと期待してたんだけどね。あはは・・・・」

 

 

 すっかり諦観した笑顔で淡々と話すデュノア。彼女の置かれた境遇に強い憤りを感じる。それは織斑も同じようで、拳を強く握り締めていた。

 

「それから僕はテストパイロットとして働くようになったんだ。普段は社内の仮眠室を自室代わりに寝泊まりして、学校にも行かず、毎日毎日過酷なテストメニューをこなしてたんだ。一度だけデュノアの本邸に呼ばれた時は酷かったなあ。知らないおばさんにいきなり『泥棒猫の娘が!』って殴られたよ。その時その人が本妻で、お母さんが愛人だったって初めて知ったよ。お母さんも教えてくれれば良かったのに。知ってたらお父さんに会おうなんて思わなかったのにさ」

 

「「・・・・・・」」

 

 あの時彼女を行かせたのは間違いだった。正直痛々しくて見てられない。俺は話を変えるように言った。

 

「君の境遇は分かった。それがどうして男として転校した事に繋がるんだ?」

 

「簡単だよ。同じ男なら君達と接触しやすい。そうやって近付いて2人の機体データを盗め、そう命令されたんだ。つまりはスパイだよ」

 

「なっ!!」

 

「・・・・・・」

 

「フランスは他の欧州各国より第3世代機の開発で遅れを取っているから、2人の機体データを元に新たな機体を作り上げて失地を回復させようとしてるんだ。その為に僕は送り込まれた。けどそれも失敗、もう終わりだよ」

 

 何とまあ、デュノア社だけでは無くフランス政府まで関わっているとは話が大きすぎる。一介の学生にどうにか出来る域を越えている。

 

「終わりって、お前はどうなるんだよ?」

 

「どうだろうね。スパイ容疑で本国へ強制送還、その後は刑務所へ直行、かな?」

 

「何で!? 会社とか、政府とかが責任取るんじゃないのかよ!?」

 

「・・・・それは無いかな。会社も政府も僕を犠牲にして知らぬ存ぜぬで通すだろうね」

 

「なっ!? そんなの許せるかよ!」

 

「そう言う問題じゃない織斑。彼女は最初から失敗したら捨て駒にされると分かっていた筈だ。──『実の父親に振り向いて欲しくてやった少女の犯行』ってな事にされて、会社も政府も被害者を装って、全て彼女に泥を被せて終わらせる、そんな所だろうよ」

 

「あはは、確かに。あの人達ならやりそうだなぁ」

 

「! やりそうだなぁ、じゃないだろ!?」

 

 諦観のした笑顔を浮かべるデュノアに織斑が怒鳴り声を上げる。

 

「いくら親の命令だからって、こんな事が許されていい訳ない! 親なら子供に何をしてもいいなんてある筈ないんだ!!」

 

 突然激昂する織斑に、デュノアは怯え混じりの表情で尋ねる。

 

「突然どうしたの一夏。変だよ?」

 

「あ? ああ、すまない。つい熱くなっちまって・・・・」

 

「いいけど!・・・・大丈夫?」

 

「ああ・・・・なあシャルル。お前はこのままじゃあ強制送還されちまうんだよな。それでいいのかよ?」

 

「いいも悪いも僕には選ぶ権利なんてないんだ。仕方がないよ」

 

 デュノアがまた、あの諦観した空虚な笑顔を浮かべる。

 

「・・・・だったら、ここにいろよ」

 

「え?」

 

「『IS学園特記事項第21、本学園の生徒は在学中、あらゆる国家、組織、団体に帰属しない。本人の同意がない場合、それらの外的介入は原則として許可されないものとする』───つまり、この学園にいれば少なくとも3年間は大丈夫って事だろ? それだけ時間があればいい解決策が浮かぶかもしれない。別に急ぐ必要はないだろ?」

 

「一夏・・・・僕、ここにいていいの?」

 

「ああ、勿論だ!」

 

 2人は希望を見出だし盛り上がってるが、俺は水を差さねばならない。

 

「盛り上がってる所悪いが、それは無理だ」

 

 喜びに水を差されて固まる2人。そして、自分の意見を否定された織斑が当然の如く噛みついて来た。

 

「何でだよ! この学園にいれば卒業までは誰も介入できない、そう言う事だろ!?」

 

「原則としてはな。だが抜け道なんていくらでもある。例えば、デュノアはテストパイロットだ。機体の改修をするとか理由を作って呼び出されるかもしれない」

 

「そんなの無視すればいい!」

 

「一回二回ならいいさ。だが何度も無視すれば学園側が不審に思うぞ」

 

「なら学園に事情を話して──」

 

「それをした時点でデュノアはスパイ容疑で拘束されるだろう」

 

「なっ!?」

 

「それにデュノア社長が娘を返せと言って来たらどうする?」

 

「そ、そんなの──」

 

「また無視するか? 彼は法的にも血縁的にもデュノアの親権者だ。その彼に帰って来いと言われたら未成年者のデュノアは従わざるを得ないぞ」

 

「・・・・・・」

 

 織斑は悔しそうに唇を噛み、問うて来た。

 

「くっ! じゃあお前ならどうするんだよ!?」

 

「何も」

 

「え?」

 

「何もしない。正確には出来ない、だな。一国の政府と世界的な大企業が絡んでるんだぞ。一介の学生に出来る事なんて何も無いさ」

 

「! お前えええーーーーっ!!」

 

 織斑は拳を握り、殴りかかって来るが遅すぎる。俺の顔面目掛けて繰り出された拳を左手で受け止めた。

 

「ぐっ、離せ!」

 

「そもそも織斑。お前は何故俺を呼んだ。この件について相談するなら真っ先に織斑先生にするべきだろう?」

 

 

「くっ、千冬姉にこれ以上迷惑はかけられねえよ!」

 

「だからって俺に迷惑をかけられてもなぁ・・・・全く」

 

 織斑が織斑先生に迷惑をかけたくないと言うのはこいつのプライドの問題だ。つまり自分のプライドとデュノアの一大事を天秤にかけて、自分のプライドを取ったと言う事を今のこいつは分かってるんだろうか?

 

 俺が左手を振り払うと、バランスを崩した織斑は尻餅をついた。

 

「デュノア、俺から先生には話さないと約束しよう。自分がどうしたいのか、良く考えてみるんだな」

 

 デュノアを一瞥して、俺は部屋を出て行った。

 

 

~side end

 

 

 

 

~シャルロットside

 

 

「デュノア、俺から先生には話さないと約束しよう。自分がどうしたいのか、良く考えてみるんだな」

 

 そう言って僕を一瞥すると、志狼は部屋を出て行った。

 

 ドンッ!

 

 突然響いた大きな音に驚いて振り返ると、一夏が悔しそうに床を叩いていた。

 

「くそっ! あの野郎何が出来る事なんて無いだ! やりもしないで何が分るってんだ! 結局アイツは自分が大事なだけだ! くそっ! 一瞬でもアイツを頼ろうとした俺が馬鹿だった!」

 

 ドンッ、ドンッ、ドンッ!

 

 何度も床を叩く一夏に僕は薄ら寒いものを感じてしまった。

 

「一夏、もうやめて。手を怪我しちゃうよ?」

 

 僕は一夏に近付いて声をかける。すると一夏は突然跳ね起きると、僕の両手を握って言った。

 

「大丈夫だシャルル! 俺が必ずお前を助けてみせる。あんな薄情な奴はどうでもいい。俺が守ってやるからな、な?」

 

「う、うん、分かったよ。ありがとう一夏」

 

 って、近い近い近い! 何だか今の一夏は普通じゃない。目が血走ってて、何だか怖いよ──!?

 

 

 

 

 一旦落ち着いたのか、一夏はようやく離れてくれた。思わず安堵のため息が洩れたけど仕方がないよね。だって、ホントに怖かったし。

 

「取り敢えず、特記事項第21を盾にして時間を稼ごう。大丈夫、その内いい案が浮かぶさ」

 

「う、うん。ねえ、ホントに先生には話さなくていいのかな? 話を通しておくだけでも心証が違うと思うんだけど・・・・」

 

「う~ん、話すにしても今は学年別トーナメントの準備で忙しいだろうから、もう少ししてからの方がいいと思うぞ」

 

「そっか・・・・うん、分かったよ。色々ありがとう、一夏」

 

「へへ、いいって事さ。お? もうこんな時間だ。シャルル、夕飯に行こうぜ」

 

 時刻は午後7時を過ぎていた。

 

「うん。あっ! いけない。僕こんな格好じゃ・・・・」

 

 今の僕は学園指定のジャージ姿で、矯正器具(コルセット)を外してるから胸があるのが分かってしまう。今から着けるにしても時間がかかるから夕食の時間に間に合わない。

 

「どうしよう・・・・」

 

「取り敢えず、具合が悪くて寝てる事にして、何か貰って来るよ。何でもいいか?」

 

「うん。ありがとう一夏」

 

「いいって。じゃあ、ちょっと行って来る」

 

「うん。行ってらっしゃい」

 

 そう言って、一夏は部屋を出た。良かった。夕食抜きにはならずに済みそうだ。そんな時、プライベートチャネルで連絡が入った。相手は───志狼!?

 

 

「も、もしもし。どうしたの?」

 

『明日の放課後、屋上まで来てくれないか。出来れば1人で』

 

「・・・・うん。分かった」

 

『すまんな。それじゃあお休み、シャルロット』

 

 

 ───ドクン、

 

 突然、心臓が高鳴った。

 

 

 シャルロット。彼は今、僕をそう呼んだ。

 

(───覚えていてくれたんだ)

 

 シャルル=シャルロットだと悟られないよう初日以降彼とは距離を置いていた。志狼も僕の事は一夏に任せていたので、接する機会もなかった。

 僕の事を忘れちゃったのかなと思うと、正体を知られる訳にはいかないのに寂しいと感じてしまうのを否めなかった。2年も前のほんの数日間、一緒に過ごした女の子の事なんて忘れていても仕方がない、そう思っていた。

 さっきも出会った時の事を匂わせてみたけど、何の反応も無かったから、忘れちゃったんだと諦めかけていたのに───

 

「ズルいなあ、もう・・・・」

 

 覚えていてくれた。そして、名前を呼んでくれた。

 たったそれだけの事が僕にはとても嬉しかった。

  

 

~side end

  

 

 

 




読んで頂きありがとうございます。

クラスメイトの部活はご覧の通りになりました。
明日奈のチア部は「コードレジスタ」のチアリーダー姿が素晴らしかったのと、「アニマエール」の影響です。
 
一夏の志狼に対する感情は複雑です。
自分が倒すまで誰にも負けて欲しくないが、勝つ所も見たくない。なのはとフェイトに負けた事に憤りを感じてどうしたらいいのか解らなくなっています。

シャルルの正体発覚。そして志狼と一夏の衝突。屋上に呼び出されたシャルロットは志狼とどんな話をするのか。次回をお楽しみに。


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