と言っても、今回投稿してみたものの、あんまりいい出来とは言えないですけどねー。
それでも投稿してみました。よろしくお願いします。
負ける気がしない…!―――なんて…敗北フラグが
お互いに"個性"を簡単にだが教えあいつつ作戦を考え、そして…オールマイトより開始の合図が伝えられた。
「それでは打ち合わせ通り、先ずはオレの砂で作った『瞳』で内部を探る。少し待ってくれ」
常闇に待つように言うと同時に、砂でいくつか作りだした『瞳』でビルの外と内から各階を覗いていく。これって物凄い疲れるんだよなぁ…。入ってくる情報量が多すぎて、一つ二つならまだしも複数操作するとなると棒立ちになって完全無防備になってしまう。
ヒーローチームに渡された見取り図によるとこのビルは5階建て。窓に面した部屋に置いてあると助かるんだけどな…。昨日の個性把握テストの時にオレが空を飛べることは分かっているだろうから、それを考慮していれば密室に隠すかも…。
しかし―――
「…見つけた、四階の中央フロア。ヴィランの二人も同じ部屋にいるようだ」
「ほう…便利な"個性"だ」
けっこう簡単に見つけ出せた。さすがに窓から覗ける部屋には置かれていなかったけれど、各階の窓がない部屋を上の階から調べて行ったら見つけた。
さっそくビル内に入り、発見した核の置いてある部屋まで向かうことにした。オレの『瞳』で
そういえば、先ほど聞いた限りだと常闇の持ち味は射程範囲と素早い攻撃。しかしそれも間合いを詰められ本体を狙われると
途中何事もなく目標が置かれている階まで辿り着けた。
最初の『瞳』の探索には一分も掛からなかったし、ここまで来るのにも数分しか掛かっていない。なので制限時間的には、余裕で十分以上は残されているだろう。
「では作戦通りに」
「了解した」
ちょっとした作戦を思いついたので、少しの間常闇とは別行動をとる。
― ― ― ― ― ―
Side ヴィランチーム
「ねーやっぱり私が出て、足止めとかしてきた方がいいんじゃないかなー?」
「いやいやいや!相手の一人は昨日のテストで一位だったヤツだぞ!?そんなん相手にしてたら瞬殺されるわ、瞬殺!!だから二人で守ってた方がいいって!」
四階中央の部屋で騒いでいるのはピンク色の肌の女子と、…ちょっと?背の低い男子の二人。女子の方は開始早々に部屋から出て、上がってくるヒーローたちを迎え撃とうと意見した。しかしもう一方の男子は反対に、この部屋で罠を張って待とうという真逆の意見。
「だってさー、さっきの戦闘見たでしょ?あれ見たら私もやったろー!って気になっちゃってうずうずしちゃうんだよ!!峰田はどーよ?」
「そんなこと言ったってオイラの"個性"じゃあ罠張って待ち伏せるのが一番なんだっつーの!!それにオイラがタイマン張っても碌な目に合わねーよ…」
そう言う少年の言葉通り、部屋のあちこちに少年の"個性"によって頭部からもぎ取られた球状の…髪?が設置してある。
「でもこのままココで待っててもすぐに見つかっちゃうよ。それだったら二人で下の階で待ち伏せて時間稼ぎしたほうがいいと思うけどなー…」
つまらなさそうに言いながら、なおも少年に積極的に攻撃しようと提案する。
「んなこと言ったって、ココならそんなすぐには見つかんねーよ。あいつらだって下の階から順に捜索するはずだから上手くすりゃ時間いっぱいまで―――」
バタン!!
都合よく制限時間いっぱいまで逃げきれればと考えていたようだが、少年の言葉の途中で部屋のドアが思い切りよく。
「―――ってもうかよー!!?」
まだ始まってそれほど経ってもいない筈なのにいきなり見つかってしまったことに驚き悲鳴を上げる少年。
「大人しく捕縛されろ、さもなくば…実力行使に出る」
しかしもう一人居るはずのコンビの姿がない。
「ウソ!?もう見つかっちゃったの!?」
「でも一人しかいねーぞ、これはチャンス!!芦戸、二人でソッコーで袋叩きだ!!」
相手が一人しかいないことに気づいた瞬間に、これを好機とみた少年がコンビの少女に二人で袋叩きにしようと言い出す。もう一人がどこにいるかわからないが、この部屋は周りを壁に囲まれている。ならば唯一の出入り口を注意していれば問題ないと考えての言葉だった。
そして
……ポス
なぜか突然、核の床が消え去り下の階に落ちて行ってしまった。
「いっくよー!!」
「オラオラオラオラ!!!」ポポポポポポ
それに気づかず目の前の常闇に攻撃を仕掛ける二人。一人は足元から液体を出して素早く近づいていき、もう一人は頭からモギ取った物を投げつける、が…。
『ヒーローチーム…WIIIIIN《ウィーーン》!!』
「「……へ??」」
― ― ― ― ― ―
Side 我愛羅
今の今まで終始『瞳』で見ていた二人は、何が起こったのかまるでわかっておらずに呆然としている。
それもしょうがないだろう。なんせ二人にしてみれば、これから常闇と闘おうとしたらその矢先に負けてしまっていたのだから。
そんなこんなで、いまだに状況が呑み込めていない二人を余所に、さっそくとばかりに今回の講評に移ることになった。
「うーん、今回は特に大きなケガもなく、それに建物にも大した被害を出さずに終えられて…先生ちょっとほっとしちゃったよ!」
オールマイトはホッとしたと言った次にはいつもの大きな笑い声を上げた。
「それじゃあ今戦のベストは…だれかわかる人はいるかな?」
みんなの前に四人で並んでいると、オールマイトが今戦のベストが誰かをクラスメイト達に聞いていた。
「はい!今回のベストは我愛羅くんだと思います!!」
誰よりも早く手を上げて答えたのは天哉だった。
「ほう、それはなぜかな?」
「はい、なぜなら我愛羅くんは開始早々に核兵器の置かれている場所を捜索し終えるとともに、目標の核兵器を確実に、かつ安全に確保するためにまず常闇くんに部屋に突入させ
「う、うむ、概ね正解だよ…!」
一息に言い切った天哉の言葉に親指を立てるオールマイト。しかしながらその後にオールマイトも…。
「ただし風影少年も常闇少年も開始から一貫して核の置かれた階まで一直線だったが、その間はまったく索敵もせずに奇襲の可能性も度外視していた。これはどうしてだい?」
…ああ、そういえば開始前にお互いの"個性"に関して話したときに『瞳』に関しても話したから探索と索敵に関しては一任させてもらってたからなあ。オールマイトも通信機を介した会話は聞いてたんだろうけど、『瞳』については知らないのか…。
「それに関しては…この『瞳』を介して二人の動向は把握していた。なので途中も奇襲には注意を払わずに、一直線で部屋を目指した。…これでいいか?」
オレの目の前で『瞳』を作りだし、なぜ核を見つけ出せたか…なぜ奇襲を心配していなかったかをオールマイト含め全員に説明した。……まあ今の時点で知られても別に困ることではないしな。
「つまり君は相手チームの動きをすべて把握しており、しかも核兵器の置かれている位置も知っていたから正確に真下の床を開けることができたわけだ…うーん、なるほどね!」
親指立ててくれるオールマイトにオレも親指立てて返したいけど我慢、我慢!
『(―――おい我愛羅!!なんでオレ様の出番がねェんだよ!?)』
「(守鶴…。今回の対人訓練でお前の得意とする大規模技を出せば被害が大きすぎるだろう。次の機会には必ずお前の力を借りさせてもらう。すまんな)」
いきなり頭に直接語りかけるように怒鳴ってきた守鶴の声に弁解しておく。もともとオールマイトからも建物に大きな被害が及ぶような真似は禁止されていたのだから、仕方がないんだ。それに次の機会というのは本心からだ。次は是非とも必ず活躍してもらう予定だ。
「なにそれー、私たちって初めから監視されてたの?それじゃ勝ち目何てないじゃん!くやしー!!」
「おいおい、マジかよ。それって覗き見し放題じゃねぇか…!メッチャ羨ましいんですけど!!!」
あの淫欲の塊にとっては負けたことよりもオレの『瞳』が羨ましいようで、しきりに羨ましがっている。―――覗キ見ナンテヤッタコトナイヨ?ホントダヨ?
この後は常闇と、
第三戦 切島・上鳴 VS 青山・耳郎
この対戦はヒーローチームの切島と上鳴が開始早々から突っ走り、各階を手っ取り早く捜索して核が置いてある部屋まで行こうとしたのだろうが…、耳郎が青山と待ち伏せをして二人を奇襲。
敢え無く二人はその混乱の中で確保テープを巻かれ敗北。
それにしても切島と上鳴の二人は碌に索敵も行わずに突っ走りすぎだな。どっちの"個性"も索敵に向かないと言えばそれまでだが…。
第四戦 轟・葉隠 VS 尾白・砂籐
…うーむ、これはちょっと尾白と砂籐が可哀そうすぎたかな。
原作とまったく変わらない展開で轟がたった一人で圧倒。尾白と砂籐は碌に何もできないで足元を凍らされていた。……何もできなかったのは葉隠もか。障子だったら一応索敵で活躍できたんだろうが…。
ちなみにみんなと一緒に地下に居たオレも寒さで震えていた。砂じゃあさすがに寒さを防ぐことができないんですよね…。しかしそれでもオレはしっかりと「は?寒い?なにそれ?」みたいな余裕顔でいましたけどね!!
第五戦 蛙吹・障子 VS 瀬呂・八百万
この対戦はけっこう接戦で見応えがあった。
蛙吹と障子のコンビは実にバランスが良かったし、瀬呂と八百万は核の置いてある部屋で準備万端で待ち受けていた。
結果は、瀬呂&八百万の
―――これですべての戦闘訓練が終了した。
あとは原作通りにオールマイトがクラスみんなに声を掛けてとっとと退散してしまった。
オレたちもさっさと着替えようと更衣室まで向かうことにする。
緑谷との対戦後はずっと俯いたままだった彼は、更衣室で着替えている最中も終始無言で大人しかった。まあ今日の放課後には元気も戻るのだろうが、彼のこんな様子を見るのはこう言っては何だがけっこう不気味なので、早いところ無駄に大きい元気を取り戻してもらいところだ。
※ ※
放課後。
クラスの半分が集まって本日行われた訓練について反省会をすることになった。
いやまあ訓練が終わった後に、誰かが放課後に反省会やろうぜ!っと声を掛け合っていたのがいつの間にか増えてクラスの半数が参加することになった。
その時にお互いに自己紹介を行い、きちんと名前を交換し合った。
訓練の際にコンビを組んだ常闇とはさらに話し合うことができたし、あのカエル少女からは「梅雨ちゃんと呼んで」と言ってもらった。―――……そういえばオレってば何気に家族以外の女性から気軽に声かけてもらったのって初めて…?
いや、そんな筈は―――…気にしてはいけない、過去はともかく今のオレには気軽に声を掛けてくれる女子がいるんだ…!
ワイワイとみんなが騒ぐ中、特にオレと話したのは天哉と常闇を除けば今日相手した二人…芦戸と峰田。
芦戸は普通に訓練でのオレの行為を凄いといってくれた。…本当は最初批難されるんじゃないかと身構えたんだが、しかし彼女はそんな様子を見せずに純粋にオレを褒めてくれた。
「今日は凄かったよー、なんかいつの間にか負けてたけど全っ然気づかなかった!今度は負けないからね!」―――なにこの天使…!!って思ったね、オレは…。
なのに峰田の方は、「なぁなぁおい、お前絶対覗きやったことあんだろ…?オイラにも見せることってできねぇのかよ、おい?」などどと、まるでオレが既に覗きをしているかのように
話しかけ、自分にも見せろとねだってきた。……まったく、失礼してしまうな彼には…!―――そんなこと…やったこと……無いと……言うの…に。
「おお緑谷来た!!!おつかれ!!」
おお!!!緑谷のお帰りだ!!
切島が大声を上げると、みんながさっそくとばかりに緑谷のもとへ集まっていく。もちろん峰田も緑谷の方へと向かって行った。
自分たちの名前を言いながら、さっきの訓練時の緑谷の頑張りに関する言葉を投げかけていく。その最中に麗日が上鳴と共に本の山を抱えながら入ってきた。
「あれ!?デクくん怪我!治してもらえなかったの!?」
「あ、いや、これは僕の体力のアレで…。あの麗日さん…それより―――」
窓際の自分の席の方を見る緑谷が、麗日に彼の居所を尋ねる。
麗日が答えると同時に緑谷は廊下を駆け出して行ってしまった。
「緑谷くんはいったいどうしたんだい?」
「フッ…どこに向かったかなど、決まっている…」
「これも宿縁…」
天哉はともかく、常闇はどこに行ったか察したらしい。
―――さて、と。
一言断りを入れてからオレも廊下に出る。
もちろん緑谷の後を追うなんていう無粋な真似ではないと二人には言っておいた。ただ、ちょうど雄英の校門がよく見える窓の前を通ってみるだけだ。もしかしたら外に何か見えれば立ち止まってしまうかもしれない。…しかしそれはわざとじゃないので悪しからず。
ちょうど緑谷が追い付いたところだったようで、此処からだと何を話しているのかさっぱりわからないが、それでもその様子はわかる。
緑谷が話している間、彼―――爆豪は大人しく聞いているだけだったが…、緑谷が話し終えると突如爆発したかのように怒鳴り始める。―――怒鳴っているうちに爆豪の眼から何か光るものが落ち始める。
…泣いている…んだよなぁ。
これもまた青春というやつか。―――なんかいいなぁ…。
怒鳴るだけ怒鳴った後、爆豪は袖で涙を拭いながら帰っていく。ただし―――
「爆・豪・少年!!」
物凄い速さで走ってきたオールマイトに捕まってしまったようだがな。
窓越しでも聞こえてくるような大声で爆豪に向かって行ったオールマイトだったが、少し話した後すぐに手を放してしまい、爆豪はさっさと行ってしまった。
「何だったの、あれ?」
「男の因縁…ってやつです」
「緑谷ちゃんが一方的に言い訳してたように見えたけど…?」
「男の因縁です…!!」
……なんか知らないうちにオレの隣に芦戸と麗日に…つ、梅雨ちゃ……ん、がいた。
「―――そう…因縁、だな」
とりあえずオレも最初から気づいていましたよって顔で話に乗っかっておいた。
まぁ、これで明日になれば爆豪も元に戻ってるだろう。これで次は委員決め、その次は…いよいよだな。
どうなることやら…。
戦闘描写なんて今回初めてまともに書いてみましたが、難しく考えすぎて書いては消してを繰り返してしまい、結局原作の緑谷・爆豪戦を真似たものになってしまいました。
だいたい派手な技は建物に被害いってしまって使えない、そうすると守鶴も使えない。地味にやらざるを得ないということでこのようなことになりました。
しかーし、今度のUSJではそこそこ派手目にいってみようと考えていますので、お待ちください。
ただし次の投稿は番外編、もしくは幼少期編を書いてみようと考えているので少し長めにお待たせさせてしまうかもしれません。
いちおう週に2~3話は投稿するように頑張ってみます。