卍系の俺が!同じクラスの陰キャに憧れるわけは?   作:だっちゃん

11 / 15
夏休み!3

これから毎日タメ口生活は厳しいということなので、3人が集まった時に実行することとなった。俺の意見を言えば、タメ口禁止を辞めればいいのに.....でもそんなことは許されない。全て俊が握っている。俺と進じゃ叶わね!最初は俺だけタメ口禁止だと思っていたが、進もタメ口禁止となった、こんなんで夏休み楽しめるのか?俺には不安しかなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今日早速3人で集まるらしい、今丁度お昼を過ぎたぐらいである。待ち合わせは15時でまだ少し時間がある。今から寝ても絶対に起きれる気がしないので、寝るのはやめた。最近家でゴロゴロしてることが多いけど...俺は大丈夫なのか?

 

とりあえずやることがないので、進に電話することにした。

 

ててて ててて てててて

 

あれ?携帯の電話ってこんな音だっけ?まぁいいや!

 

すぐに、進は電話をでた!

 

「どうもー!!!すすむん!です!テイクアウトでしょうか?」

 

「お前電話越しでもそのテンションかよ。」

「はい!テイクアウトですね!今から家に行きます!ご住所聞いてもいいですか?」

「いやです!って相変わらずだな!」

「どうだったか?俺の電話?ドキドキしたか?」

「するわけねえだろ」

 

電話越しのこのテンション少しうぜえ、少しどころじゃねえわ。誰が、お前なんかテイクアウトするかよ!アホか!

 

「で?なんだ?振られたか?」

「いやいや!なんで俺が電話かけたら振られてる前提なの?」

「だって!壮馬じゃん!」

「意味わからん」

 

俺、今まで誰とも付き合ったことないんだよね?有難いことに、自分の事を好きになってくれた子はいたけど.....振ったんだよな?

 

「あっ、で今日なにすんの?」

「それ聞こうと思って電話したんだよ!」

「なんだよ〜!待ち合わせは商店街だろ〜!!!」

「ああ!」

 

一言一言に伸ばし棒ついてるような話し方するな!「どんだけ〜!」みたいで気持ち悪い。進も今日の事は何も知らなかった。進にこっそり教えてるのかなと思ったけど?そんなことはなかった。でも3人で集まるってことは.....タメ口禁止なんだろうな......

 

「タメ口禁止めんどくね?」

「それな〜!今電話してるの聞かれてたら何発叩かれてたかな?」

「それ!」

 

本当にめんどくさいと思う。俺達がタメ口を言う回数なんて計り知れない。叩く方も大変だと思う。

 

「スリッパって痛いの〜?」

「めちゃくちゃ痛えよ」

 

そう俺は.......殴られてるんだよな〜、確かあれは塩野桜さんを探している時に、図書館で叩かれてめちゃくちゃ怒られた記憶が俺の脳裏に宿ってるんだよな?あの時はめちゃくちゃ痛かったよ。

 

「へぇ〜!」

「お前聞いといて、興味ねえのかよ」

「まぁな〜!」

「まぁな〜!じゃねえよ」

 

こいつと話す時はこういうくだりが面白いんだけどな!だから友達やめれねえよな。

その後1時間ぐらい通話を続けて、通話を終了した。

 

 

さぁ!あと2時間何しよっかな?この時間帯は眠くなっちゃうんだよな?だけど寝たら終わりなんだよな。スリッパの刑より怖いのが来そうだな。あのドSの俊......最初は静かで大人しい子だったのに...今となっては、俺を殴るようになったか....悲しい話だ。

でも心を開いてくれたってことだよな?それに関しては良きだな!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺は待ち合わせ時間の10分前に来ていた。家でやることがなかったので早く家を出た。10分前だから誰かしらいるかな?って思ったけど、メンツがメンツだ。早く来ているわけがない。

 

10分後

俊が待ち合わせ時間丁度に来た

 

「おはようございます」

「いやいやこんにちはな!」

 

バチン!!!!!!!

 

「うがっ........もう始まってるのかよ」

「もちろんです!」

 

そういえばまた敬語使ってる、こいつ意味わからん!

てかタメ口禁止が既に始まっていたとは....最初っから全力で叩きやがって、今日が終わった頃には俺の顔、痣だらけじゃね?痣の壮馬!って名前ついちゃうわ!

 

少し遅れて、進が来た。

 

「チョリーッス!!!!」

 

バチン!!!!!!!!

 

「いってえええ〜!!!!!!!」

「遅刻したからです!」

 

うわー痛そう〜!めっちゃ痛そう〜!(ざまぁみろ)痛そ〜!まぁ進が悪い!堂々と遅刻してきて、チョリーッスはまずいっしょ!てか叩かれてるの見るのえげつねえな、普段は叩かれる側だから、なれねえ。

 

 

「で?今日何すんだ?」

「それな〜〜!!!!」

 

だから一言一言に伸ばし棒つけたみたいに話すなよ!ほんと「どんだけ〜!」に聞こえてくる。進!ICCO化

 

「今日はですね!カラオケに行きたいと思います」

「おっまじか?」

「まじ〜?」

 

それって俺達にとって得しかないじゃん!俊もわかってうやつだな!俺は嬉しいよ......

 

「カラオケカラオケカラオケカラオケ」

「カラオケカラオケカラオケカラオケ」

 

俺達がカラオケの舞を踊ってる時に.....

 

 

バチン!!!!!!!!

 

俺達は全力で叩かれたのであった。

てかカラオケの舞ってなんだよ!

 

俺達はいつも行っている、カラオケに行き、フリータイムを取って部屋に入った。

 

「よっしゃー!!!歌うぞ!!!!」

「おーーーー!!!!!!!」

「ちょっと待ってください、いつもこのテンションですか?」

「もちろん〜!」

「いつもはもっとだぞ?」

「ええ........あっ!普通にカラオケしても面白くないので.........」

「ちょっと待って!そのままで面白いよ〜?」

「うんうん!」

「タメ口禁止カラオケにしまーす!」

 

くそ!!!!!!俺の言葉

スルーするなんて、あっ?俺ダジャレ言った?つまんね!そんなことより!カラオケでタメ口禁止とか無理だろ!せっかくのカラオケがつまらなくなっちゃうじゃん!

 

「はーーー???」

「はーーー???」

「はい!スタート!!」

 

ついに始まってしまった....タメ口禁止カラオケが!!!俺と進は何回叩かれるのか?

 

「じゃあ!進どうぞ!」

「じゃあお言葉に甘えて〜!!」

「はい!」

 

これが俺と進の会話なんて......ヤバすぎる。俺と進そのうち壊れるんじゃないか?おーっと俊はスリッパの準備をしていますね。俊君はいつでも準備OKらしいですな!

 

「会いたいんだ!今すぐその角から〜!」

 

バチン!!!!!!!!!

 

「痛った!!!!言ってねえよ!」

「言いました」

 

えっ?今言った?普通にサビ歌っただけだよね?ルールがいまいちわからんな。

 

「曲のサビは敬語!!!!!」

「なんだよ!!!そのルール!!」

「それな〜!!!!」

 

バチン!!!!!!!!

 

「うがあああああ!」

「ああああああああああ」

 

「わかりました。」

「わかりました〜!」

 

じゃあもし今の歌詞を敬語に直したら、「会いたいです、今すぐにその角から〜!」

になるってこと?いやいやおかしすぎるでしょ。

 

「じゃあ次は俺だな」

これは選曲が鍵を握ってるよな、ここでもし、難しい曲を選べば俺が叩かれるだけだ。どうするか.....

 

「よし俺はこれだあああああ!!!!!」

 

バチン!!!!!!!

「うがあああああ!!!!!」

 

忘れてた、タメ口禁止は歌ってる時だけじゃないんだ。

 

「ふふ」

「くそ..........」

 

このドSやろう、なんだこいつの満面な笑み!うぜええ!

 

その後俺と進は散々俊に殴られた。でも...それなりに楽しかった。タメ口禁止だけど、楽しもうと思えば楽しめるんだな。俺と進合わせて、何回殴られたであろう。おそらく100はこえていると思う。最後の方は痛みをあまり感じなかった。

 

カラオケを出たあとは、特に何かすることなく、解散となった。

今日、俺ずっとタメ口だった気がする。だけど、楽しさがあったから、俊に免除されたのかもしれない。今のところ俺の夏休みは順調だ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日

 

今日は朝から夕方まで本屋でバイトがある。なかなか厳しいが、頑張るしかない。久しぶりのバイトであるからミスをしないようにしないと....って言ってもミスをするような難しい仕事はないんだけどね?

 

そういえば俺はまだ誰にも塩野桜先生の事を言っていない。俊にはそのうち言おうとは思っているがいつ言えばいいかわからない。

 

「よし!バイト行くか....」

 

その後俺はバイト先に向かった。

 

 

 

バイト

 

 

「おはようございます!」

「おはよう〜!」

 

最初は店長さんが挨拶をしてくれた。その後他の従業員達が挨拶をしてくれた。挨拶はいいと思う、俺は挨拶をバイトの気合いとしている。挨拶がなかったら働く気がなくなってしまう。

 

「おはよう!」

「おはよう!ナンパ!」

 

相変わらずこいつは俺の事をナンパと呼ぶ!何か月前の話だと思ってるんだよ。

 

「そういえばさ?」

「どうしたの?」

「塩野桜先生って未だに来ないよな」

「えっ、あっー!そうだね!」

 

こいつは知らないようだな、誰が知ってるんだ?ここに塩野桜先生が来ている事を.....確かに俺はここで塩野桜先生に会った。絶対この店に知ってる奴がいる。働きながらちょっとずつ探りを入れるしかないな。

 

俺は着替えて、店に出た、

 

「いらっしゃいませー」

 

あー暇だよ.....この暇な時間にこんなに人いらないよ、俺一人でも十分だよ

 

 

「ねぇナンパ!」

「どうした?」

「暇だね」

「そうだな」

 

暇すぎて会話がめちゃくちゃつまならいじゃん、俺とこいつでレジにいて、もう1人は掃除をしている。掃除をされていたら、俺は何もすることがないんだよ....かと言って仕事中だから、携帯でゲームもできねえし!

あっ!!!!

そういえば?読書はいいんじゃなかったっけ?

 

「桃!読書はいいのか?」

「あー読書はOKかな?」

「ほー!おっけ!」

「うん!」

 

読書はOKなんだな!でもあいにく今日は本を持ってきていない。でも明日のバイトからは持ってこようかな?今日は頑張って耐えるか.....

 

結局そのあともめちゃくちゃ暇で、辛いバイトであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺はバイト先に忘れ物をした。もう補導時間が過ぎていて、警察にバレたらめんどくせえけど、携帯がないと無理だ。

 

俺はバイト先に着いた。

何故かそこは明かりがついていた。これはまさか?


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。