卍系の俺が!同じクラスの陰キャに憧れるわけは?   作:だっちゃん

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夏休み!5

くそ.......新幹線で酔った......久しぶりに新幹線に乗ったからって事もあるだろう。俺達はこれから夏を満喫しにある場所に行く、男なら誰でも楽しめるあの場所に、砂浜にビーチバレーをしたり、貝を拾ったり、女の子を見たり.....それに関しては俺は違います。夏定番のあの場所!そうそれは海だ!!!新幹線に乗っているということは、遠い場所だ。その長い旅で俺は酔ってしまった。

 

「おい〜!壮馬〜!酔ったのか?」

「あぁ........気持ち悪い.....」

「大丈夫ですか???」

 

俊は優しいんだな...表の面は....こいつをただ優しい男と見ていたら、天罰を食らうわ!こいつはただのドS見た目はめちゃくちゃ静かで、本しか読んでないイメージだが、裏は悪魔だ。

 

「海〜!何年ぶりかな???」

「どのぐらいだろう........?」

 

男3人だけではなく、女子2人来ている。おひとり様は、俺の事をナンパ野郎って読んでる奴で、もうひとりの子は初めましてだ。名前は、氷上奈々(ひょうじょうなな)って言うらしい。見た感じだととても静かで上品なイメージがある。人は見た目だけで判断してはいけないからな。俺...1回被害あってるし。

 

「おーーー見て〜!!!!」

桃が窓の外を見ていた。

 

「小学生かよ〜!」

「うるさいわね!!ナンパ!」

「飽きないな?」

「まぁね」

 

まぁね?じゃねえよ!元々ナンパは誤解だし、それにしても海綺麗だな.....太陽の光が反射している。今日は快晴である。海日よりだ!楽しみだな。

 

少し時間が経ち、駅に到着した。

 

「海だあああああああああぁぁぁ!!!!!!!!」

 

「うひょおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

俺と進はそう叫んだ。酔っていた事もあり、外の空気がとても美味しい。まだ朝が早い為、人は少なかった。

 

「よし!じゃあ着替えて、海集合だな?」

「あいあいさーー!!!」

 

みんな返事をして、更衣室に着替えに行った。

 

更衣室は更衣室という感じの匂いがした。とても良い匂いとは言えないあの匂い生臭い感じもする。そんなことを気にせず、進はすぐに着替えを終えていた。

 

「おいー!!お前ら遅いぞ〜??」

「おめえがはええんだよ」

「あれー?壮馬〜??恥ずかしいの?」

「うるせえどっか行け!」

「そんな事言うなよ〜!思春期の男子はみんな恥ずかしい〜!」

「お前のどこが恥ずかしそうなんだよ」

「恥ずかしい〜!」

 

そんなくだらないやり取りを終えて、着替え、海に集合した。駅の目の前が海だった為少し楽であった。

 

「女子おせえな?」

「それな〜!」

「女子はそういうもんだよね」

「豚が水着きても変わらねえよ」

「うわー壮馬〜最低!」

「冗談だよ」

 

正直に言うと、桃や今日初めて会った子は比較的可愛いと思う。心にどこかで水着姿を期待している俺がいるのかもしれない、決して顔に出さないようにしないと。

 

「今日は、タメ口禁止なしでいいよ」

「あたりめえだよ」

 

俊がいきなりそんなことを言い出したから少し戸惑ったが、無しと言うのを聞いてめちゃくちゃ嬉しかった。海まで来てタメ口禁止は地獄である。もしそんなルールがあれば俺は一目散に帰っただろう。

 

「おまたせ〜!」

 

その掛け声に男3人は反応して、正面を向いた。

 

「おー」

「おー」

 

俺と進は同時に声をあげた、俊はあげなかったけど....

 

その水着姿は、俺たちを瞬殺した。

 

あの桃が....水色のビキニを来ている。やっぱ男はこういう生き物だ。いくら興味なくても、目がどうしても行ってしまう。奈々さんもやばい、俺には語彙力というのが存在しない為上手く説明出来ないが、とにかくやばい

 

「どうかな?」

「あーまぁまぁだな!」

「ちっ!」

 

俺はそんなことを口走っていた。可愛いなんて恥ずかしくて言えるわけがない。とても似合ってるなんて言えるわけがない。

 

「可愛い〜!」

「ありがとう!」

 

さすがだな。進は恥ずかしいという言葉をしらないのか???

 

「あーどうも....俊です。」

「奈々です」

 

なんかあの二人はいい感じになってるし。

 

「じゃあ入るか!」

 

みんなで海まで走った。進は体ごと飛び込んでいた。俺は足から入った。

 

あー気持ちい海の水が最高。

 

 

その後俺達は、海に入ったり出たりを繰り返したりビーチバレーをしたり、たくさん遊んだ。

昼になった頃には、人が多すぎて大変だった。

時間はあっという間に過ぎていて、いつの間にか夕方になっていた。

 

「疲れた〜!帰るか?」

「だな〜!」

 

「あの...........」

 

珍しく、奈々さんが話しかけてきた。

 

「どうした?」

「桃がいないんです.....」

 

「は??」

「え????」

「え?」

 

「さっき....浮き輪で浮いてくるって言ったきり帰ってこなくて......」

 

「おい!やばいんじゃねえの?」

「まじかよ」

「僕レスキューの人に言ってきます!」

「私も......」

 

そう言って奈々さんと俊は走っていった。

 

「どうする壮馬?」

「探すしかねえだろ!」

「だよな?」

「じゃあ俺あっち行くな!」

 

そう言って進は探しに行った。

 

じゃあ俺はこっちを探すか.....どこ行ったんだろう?

浮き輪で浮きに行ったんだろ!じゃあ、流されたって言うのが妥当だよな?でも海にはこれ以上行ってはいけないという境目に紐などがある、流されたとしたら、少し崖を挟んだ向こう側の砂浜だろう。

 

俺は急いで崖の向こうの方まで走った。

 

「痛っ!」

 

俺の足の裏から出血していた。崖を登るのに靴を履いてなかったからだろう。いつの間にか日も落ち辺りは真っ暗になっていた。遠くから見た時は簡単に崖を超えられると思っていたが、いざ登ってみると道のりはとてつもなく長かった。無事だといいんだが.....

 

 

ピピピピピ......

 

携帯が鳴った。

 

「もしもし?」

「壮馬?いまどこ?」

「俺もわからねえ」

「なんだよそれ、レスキュー隊の人が危ないからもう帰っていいってあとはこちらでやるって言ってるんだけど?どうするか?」

「あーそうか!じゃあお前ら先帰っていいぞ!俺はもう少し探してみる」

「大丈夫か?気をつけろよ?じゃあ帰らせてもらうな」

「おう!」

 

 

 

レスキュー隊なんて信じられるか.....早く見つけないと....夏だからといって海の周りは寒い、さらに水着なのでもっと寒い。桃が心配だ。

 

俺はそのあとも必死に探し続けた。電話しようと思ったけど、繋がるわけがない、泳ぎに行くのに携帯など持っていくわけがない。

何回も同じ場所に来ている気がした。おそらく俺も迷っている。

 

「う..........」

 

今のは???近い!!!!この辺にいるはずだ!どこだ???どこ?

 

「うう......」

 

どんどん近くなっている。

 

「桃ーーーーー!!!!!!!!!!!!」

俺は叫んだ。

俺が人の為に必死になったのはこれが初めてだ。大切な人.........

 

「いた!!!!!」

 

ようやく見つけた。崖と崖の隙間に座っていた。

 

「おい!桃!」

「え?ナンパ......どうして?」

 

驚いている様子であった。自分でも驚いている。普段悪口を言い合っている奴だ。なんで俺はここまで必死になったのか?今までにないことである。もしかしたらこれが恋というものなのかもしれない。そうだ.....俺は多分桃のことが好きなんだ。今までそんな感情はなかった。でも今回のことで急に桃の事を思うようになってしまった。

 

 

「お前!大丈夫か?」

「うん!ありがとう!」

「見つかってよかった.....」

 

俺はその場に座り込んだ。

 

 

俺はそっと桃の事を抱きしめた。

すぐに腕を弾かれると思っていたが、そんなことは無く長い間その状態が続いた。暖かかった。

 

その後俺達はレスキュー隊の人達に見つかり無事に帰ることが出来た。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日後

 

「いらっしゃいませ!」

「いらっしゃいませ!」

 

俺と桃は本屋のバイトをしていた。とても気まずい。お互い目を合わせようとしない。

 

「壮馬!この前本当にありがとう!」

「お、おう」

 

おい......今俺一瞬気を失いそうだった気がする。初めて名前で呼ばれた。海行く前はお互いなんとも思ってなかったのに......海行ったあとはこうなる.......

 

好きなだけだ!!!!!!!

決して付き合ってる訳では無い!!!!

俺は卍を卒業するんだ!リア充になんかなったら、卍に戻ってしまう。

 

 

大変だな。

夏休みはまだまだ長い!

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