ソードアート・オンライン~K・A・Y~   作:piroyuki

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ここで新オリキャラだします


紅の女流騎士

第22層コラル南岸~ログハウス~

 

第50層攻略の朝、キリト、アスナ、ユイは朝食を取りながらいつものような日常を送っていた。

集合時間は正午。その1時間前にマヤが来る予定だった。

 

しかし朝7:30、そのマヤがあわててやってきたのである。

 

 

「キリトさん!アスナさん!!」ウルウル

 

 

涙目で玄関に立っているマヤに出迎えたユイはぽかーんとしていた。

 

「な・・・なんだ?どうした??」

 

「マヤちゃん??」

 

 

マヤの話によると決戦前夜で眠れなくて、ギルドホームで無心に槍を振って精神を落ちつけようとしていた。その素振りの音で目が覚めたベルクーリが「よし、俺もつきあってやらぁ」と言って剣を交えていたらしいのだが、その訓練中に愛用の槍を壊してしまったらしい。ベルクーリの武器の耐久が強すぎたのだろうか?

 

 

「ど・・・どうしましょう・・・」ウルウル

 

 

キリトの考えでは、今回のヒースクリフの作戦において、彼が恐らくワザと防御崩壊しようと企んでいるとみて保険をかける意味でマヤの支援役を置いておきたいというものがあった。

正直ヒースクリフの企みは分からないが、キリトはアスナとのユニークスキルの連携をDDAに見せつけること、そして他の攻略組に圧倒的な力を見せつけるという意図もあった。

 

 

「しかたないさ。今回マヤはお留守番だな。」

 

「うぅぅ・・・。」

 

「大丈夫!マヤちゃんの分まで私達頑張ってくるね!」

 

 

ヒースクリフの作戦提案のうち、一つはわからないでもなかった。

50層ボスのブレス攻撃や尻尾などの攻撃は、人数が多ければ多いほど被害が増える。できるかぎり少数精鋭での戦いのほうがやりやすいのだ。

 

 

「リズに一振り制作してもらえばどうかな~?」

 

「でも・・でも・・・あの槍は・・・」

 

 

キリトもアスナも知っていた。マヤの使っていた槍はウインドスピアという槍で、第1層のフィールドボスで手に入れた槍だったのだが、それを鍛えに鍛えて+11まで上げていたのだ。ここまで鍛えられたのは奇跡だとリズも言っていて本人曰く「お墓までもっていきます」というくらいに愛用していたのだった。

 

 

「と・・・とにかくリズに槍の状態を見てもらったほうがいいな!」

 

「う・・・うん!そうしなよ!」

 

「・・・・はい・・・みてもらってきます・・・」

 

 

マヤの落ち込みようだと、きっと新しい槍を持ってきても戦力にはならないだろう。とぼとぼとログハウスを後にするマヤの背中には悲壮感が漂っていた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第47層~フラワーガーデン~

 

 

幸か不幸か二人で出発することになったキリトとアスナは、少し早目の出発をしてフラワーガーデンに来ていた。

 

 

「こうして二人っきりになるのってなんだか久しぶりね・・・。」

 

「あぁ・・・そうだな。」

 

「本当に素敵・・・」

 

 

アスナはキリトに寄り添いながら花壇の花を眺め、幸せそうにつぶやいた。

そんなアスナにキリトも相槌をうつ。

 

 

「ここに二人で来たのって初めてじゃない?」

 

「そうだっけ?前回こなかった?」

 

「来てないわよ?攻略したときだってあの頃のキリト君はなんか近寄り難いかんじだったし・・・」

 

「あれ?おかしいな・・・・・・・!?」

 

 

しまった・・・前回はビーストテイマーの女の子(キリトは動揺でシリカの名前を忘れてます)と来たんだっけ・・・。

 

 

「まさかとはおもうけど・・・」

 

「・・・!?」ビクッ

 

「・・・・・」ジトー

 

「・・・・・」ジリジリ

 

「・・・まぁいっか!そろそろ行こ!」アッサリ

 

「あ・・・あぁ。行くか」

 

 

アスナの108のスキルの一つ、女の感は物凄く怖い。

 

 

「こんどゆっくり来ようね!!」ニコッ

 

 

きっとキリトはこの笑顔に落とされたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第50層~迷宮区入口~

 

 

キリトとアスナは集合30分前に到着した。

するとなにやら何人かが揉めているようだった。

 

 

「お前らんとこはやる気あるんか!?!?」

 

 

聞き覚えのある関西弁な怒鳴り声・・・これはキバオウだった。見るとどうやらキバオウ率いる軍のメンバーはかなりの数を揃えているのに対して、血盟騎士団のメンバーと思わしきエンブレムの赤い制服を着た女性が一人、臆することのない面持ちでキバオウと対峙していた。

 

 

「血盟騎士団はんは今回二人しか出さないっちゅうのはどういうことやちゅうとんねん!!」

 

「団長の決定事項ですので。」

 

「うちんとこも聖竜はんとこも30人ずつ出しとんねん!!数が多けりゃローテもできる!!そのほうが攻略しやすいやろ!!!!」

 

 

物凄くヒートアップしているキバオウの後ろでDDAのディアベルも凄い形相だった。

 

 

「もうええわ!!今回の攻略はうちの軍と聖竜はんとこのみで行かせてもらいますわ!!それでええよな!!!」

 

「わかりました。団長にはそうお伝えします。」

 

「他の奴らは来たらあかんで!!」

 

 

何かがおかしい・・・前回はこんな展開ではなかった。軍にはそこまでの数の高レベル部隊は74層あたりまでいなかったし、DDAもここまでの数が揃う事はなかった。

KAY書や情報ほ早さ、生存率の影響もあるのだろうが、なぜここにシンカーがいないのか?この大事な1戦にシンカーがいないのはおかしかった。

 

いろいろ考えているうちにキバオウとディアベル率いる60人はそのまま去っていってしまった。

 

 

その後すぐにヒースクリフとシンカーが揃って顔を出したのだ。

 

 

「団長・・・手はず通りです。」

 

「うむ。」

 

 

この男・・・何を考えていやがる・・・?

 

 

「さてキリト君にアスナ君、君達に紹介しよう。血盟騎士団参謀のエリシア君だ。」

 

「エリシアと申します。」

 

「・・・KAYのキリトだ。」

 

「同じくアスナです。」

 

 

話によると、このエリシアという女性は固有武器を持っていてさらに固有スキルを有するいわば異端ともいえる人なのだという。さらにLVは80、いままで噂に上らなかったのがおかしいくらいにものすごい人材をヒースクリフは連れてきたのだ。

 

 

「その固有武器っていうのはなんだ?」

 

「ふむ。君達の知るSAOに存在している武器・・・そのなかに存在していない【鎌】だ。」

 

「鎌!?」

 

「そうだ。彼女は鎌を操る。・・・エリシア君、見せてあげたまえ。」

 

「かしこまりました。」

 

 

エリシアは華奢な身体つきに釣り合わないような大きな鎌を披露した。

 

 

「この武器は【ブラッディ・サイズ】という。固有武器だ。敵を倒せば倒すほど強くなっていく、彼女は初期からこの武器がインベントリーに入っていたそうだ。」

 

「なぁ・・固有武器ってことはその・・エリシアさん以外装備できないってことか?」

 

「そういうことになるな。」

 

 

完全にしてやられた。この嘘を見抜けないキリトではない。ヒースクリフはこれまで高LVな人材や優秀な素質を持った人材をどんどんと引き抜いていってギルドを拡大していたが、ユニークスキルの台頭、その二つがKAYにあるとみてカードを切ってきたのだ。恐らくこのエリシアという人は、このSAOのキャラではなく、茅場の関係者とみてもいい。

いうなれば、血盟騎士団は2人のGMを有することになるのだ。

 

 

いずれにせよ、ついに仕掛けてきたといってもいい。軍とDDAの独断攻略は恐らく失敗するだろう。それによる勢力差の変動は大きな影響が出る。

そして今までKAYによるSAO内の影響とKAY設立による前回の「最強のヒースクリフがいる血盟騎士団」というイメージよりも濃いギルドを設立し、来る95層でのヒースクリフが最後のボスであるという絶望を和らげるという効果もヒースクリフの今回の仕掛けによってさらに難しくなったといってもいい。

 

 

「やられたな・・・」

 

 

ここまでKAYは今までの状況から入団希望者が後を絶たなかった。しかしあえてその希望者を受け入れてこなかったのは信頼できるメンバー、そして少数精鋭というスタイルを取ってきたというもの。さらにはエンブレムを作成しないということで勢力も謎を貫いてきていたのだ。

 

 

もはや状況は変わってしまった・・・。

 

 

 

「さて、我々も予定通り攻略を開始するとしようか。作戦は先に説明した通りだ。」

 

 

 

今ここに残ったメンバーにも動揺がはしっていた。固有武器、そして自分達よりも数段LVが上のエリシア。

「そんなのありかよ?」「きいてねえぞ?」

羨望や嫉妬などの様々な思いを秘めながら、この後の戦いでその実力を目の当たりにすることになるのだった・・・。

 

 

 

 




エリシアというキャラを出しました。
もはやチートキャラな設定です。
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