ソードアート・オンライン~K・A・Y~ 作:piroyuki
落ち着いたサチを連れて彼女をギルドホームへ案内した。あらかじめマヤに伝えていたため、深夜にもかかわらずホームではマヤが待っていた。
「おかえりなさい。サチさん・・・話は伺ってます。私の部屋の隣が空いてるからそこに案内しますね。」
「・・・マヤさん・・・ありがとう。」
「じゃあ俺は家に戻るよ。マヤ、後よろしく。」
「はい。キリトさん、おやすみなさい。」
「キリト・・・その・・・ありがと・・・」
「あぁ・・。また明日来るよ。おやすみ。」
「おやすみなさい・・・。」
二度目のアインクラッドで自分は何ができているのだろうか・・・?キリトはこの繰り返している境遇の意味を自分に問いかけていた。
サチのあのときのメッセージ
「生きてこの世界の最後を見届けて、この世界が生まれた意味、私みたいな弱虫がここに来ちゃった意味、そして、君と私が出会った意味を見つけてください。それが私の願いです。」
俺はその「意味」を見つけられたのだろうか?見つけられたのかもしれないし、まだ見つかっていないのかもしれない。前回は75層でその意味を見つけられないまま終わってしまったのかもしれない。しかしこうして自分は今生きている。この世界の最後・・・必ず見届けてやる・・・。
「おかえり・・・ニコラスにいってきたの?」
家に戻るとアスナが起きていた。
「あぁ・・・ただいま。起きてたのか。このアイテムは俺たちに必要なんだ。」
「見せて?」
「ほら・・・。」
「・・・・・・これって・・・」
「あぁ。切り札だ。」
「そうね・・・。使わない事を祈るわ・・・。」
「ユイは?」
「寝てるわよ。」
「アスナは目が醒めちゃったのか?」
「・・・・心配・・・してたんだからね・・・」
「・・・・ごめん。」
このときキリトはサチの事を切り出せずにいた。それがなぜなのかはそのとき分からなかった。
「これからお世話になります。サチです、よろしく」
「「「よろしく!!」」」
翌日、ギルドホームの広間でサチがマヤによって紹介された。久しぶりに加入した新メンバーに皆は歓迎一色だった。
「この子は・・・?」
「ユイです。」
「ユイちゃん、よろしくねっ」
サチがユイの頭を撫でたそのときだった。
「えっ・・・・・・!?!?」
「あっ・・・・」
サチの身体が突然光りだし、ユイが目を瞑りだした・・・。
「なに!?これ・・・!?」
「なにか流れていく・・・サチさん・・・もしかして・・・?」
「きゃあぁぁぁぁぁ!!!!」
突然の出来事にメンバー一同に動揺が走った。ユイとサチが一際大きな光を放つとその光はおさまっていった。
一体なにがおきたのか分からなかった。当事者の二人を除いて・・・。
「こ・・・ここは・・・」
「サチ!!大丈夫か!?」
「え・・・?キリト・・・???あれ??私・・・???」
「だ・・大丈夫ですか!?サチさん!?」
「え?・・・う・・・うん。ちょっとまって?あれ・・・?」
明らかにおかしい状況だ。
「パパ・・・ママ・・・少しいいですか?」コソコソ
「ん?」
「どうしたの?ユイちゃん」
「大変なことになりました・・・あのサチさん、記憶が1周目のアインクラッド当時のことを思い出したみたいなんです・・・」コソコソ
「はぁっ!?」コソコソ
「ど・・・どういうことなの!?」コソコソ
「ですから・・・私と何らかの反応があったみたいで・・・前回のアインクラッド当時の記憶が戻って今の状況も覚えているので錯乱してるんです・・・。」コソコソ
「まじ・・・かよ!?」コソコソ
「私・・・さっきモンスターにやられて・・・え・・・?助かったの?」
まさにカオスである。
「えっと・・・サチ、落ち着いて聞いてくれ。」
「え・・?うん・・・。」
「今日からよろしく!」
「!?・・・・よ・・・よろしく・・・」
「さすがキリト・・・強引にまとめやがったぜ・・・。」
「どこがさすがなのよ!!」
「リズの言うとおりよ!これってきっと・・・」ゴニョゴニョ
「ん?アスナどしたの?」
「な・・・なんでもないわよ・・・」ゴニョゴニョ
とにもかくにもその日の歓迎会は無事に終わり、KAYは新たな一歩を踏み出したのであった。
悪気はあった。後悔はしていない。
実はサチルートとか執筆したいのは内緒である。リク有れば外伝として書くです。
新たに加わったサチ、そして彼女に1週目の記憶が加わり、おもしろくなって・・・・くるわけないか?
次回はみんなのアイドルシリカちゃん登場。乞うご期待。