ソードアート・オンライン~K・A・Y~ 作:piroyuki
攻略は順調に進んで、先ほど第7層のボスを倒しました。
この二人・・・えっとキリトさんとアスナさんなんですが、私と近いLVにもかかわらず強いんです。キリトさんはβテスターだっていってたけど、アスナさんは謎なんです。キリトさんとの息はピッタリだし、ものすごく速い・・・。聞いてはみたけどβテスターじゃないし「ちょっと色々あったからねっ」とかいって軽く流されちゃいます。。
聞くところではお二人は出会ってから2年くらいだって言ってました。お付き合い始めたのは4カ月くらいらしいのでゲーム開始からすでに付き合っていたようです。
そして驚くのはまだ早いんですよ・・・
この人たち・・・・・
第4層と第6層とさっきの第7層をこの3人PTで攻略しちゃったんです!!
同じものを食べてるんだけどなぁ・・・なに食べてるんだろ・・・
「ちょっと偵察がてら叩いてみよっか?」
で、討伐までしちゃうんですから・・・驚愕です。
「さって、フリーベンで宿でもとるか。」
「そうだねぇ、ちょっと最近ゆっくりしてないもんね。マヤちゃんも疲れたんじゃない?」
「いえ・・・ほんとに助かってます。」
「マヤー・・・アスナって結構スパルタだからキツイだろー。」
「そ・・そんなことないですよ!結構楽しいんです♪」
「ねー♪」
「へいへい・・」
最近知ったことなんですけど、アスナさんは私の1個上のお姉さん。年は近いし話が合うから本当に楽しいし心強いんです。
でも・・・本当に綺麗だし、私みたいな地味な人といるよりもっといい友達とかリアルにはいたんだろうなぁって思うとなんだかやるせないです・・。
宿にいくといつも3部屋取っているんです。
でも私は知ってます。アスナさんはよくキリトさんを部屋に呼んでいて、一緒に寝ているみたいなんです。
そしてあることを知ってしまったんです。
この二人の会話からよくユイっていう名前が出てくるんです。
そのユイっていう人?は、お二人の大切な家族だっていうじゃありませんか。
ユイの声が恋しい・・とか、家族で食事が楽しみ・・とか・・・
そして自慢の娘!!!って!!!!
アスナさんは15歳だとして、キリトさんはたぶん同じくらいだと思うから・・・娘って・・・謎です・・・(ネコトカカナ?
そして最近よく出回る各階層の攻略本、KAYがアスナさんの執筆によるものだと知ったときに、KAYの本当の意味がわかってしまったんです。
キリトさん、アスナさん、そしてまだ見ぬユイさん
この3人の絆に気付いた時に、私の恋愛は失敗に終わってしまったようです・・・。
ほんとはわかってました。
キリトさんのアスナさんを想う気持ちとアスナさんがキリトさんを想う気持ち、それは最初から目の当たりにしていました。
でも私は初めて会った時から、そのキリトさんの優しさに惹かれていました。本人は気付いてないんでしょうね。あの時のこと・・・。
本当は2度目に会ったのはトールバーナの会議の前でした。
私は逆襲の牝牛クエストで手に入れたクリームで黒パンを食べるのを楽しみにしていました。
フィールドから街に戻る途中、突然4体のモンスターがポップしました。
後から聞いた話だと、そのクエストのイレギュラーで報酬を取って一定時間経つとまれにモンスターに囲まれるイベントが突然起きるということでした。
完全に油断してた私は武器を手にしたもののHPが危険域になるくらいに攻撃されました。ここで死ぬのかな・・・覚悟したそのときに同じクエストを完了させて戻ってきていたキリトさんがすごい勢いで助けてくれました。
「大丈夫か?」
そのときのキリトさん本当にかっこよくて、すごく怯えてた私を安心させてくれて思わず抱きついて泣いてしまいました。
キリトさんは何もいわずに私が落ち着くまで頭を撫でてくれたんです。
「もう平気だよ。街まではこれを使いなよ。」
そういって転移結晶を渡してそのまま去っていきました。
その時はキリトさんも私も名乗らなかったし暗かったからきっとキリトさんは覚えてなかったのかもしれないけど、あの会議でキリトさんが前に出たときにすぐにわかりました。
運命なのかなって思っちゃったけど、それはきっと私の片思いになる運命だったのかもしれません。
切ないマヤちゃんの恋物語を書いてしまった///テヘペロ