ソードアート・オンライン~K・A・Y~ 作:piroyuki
もうどれくらい経っただろう・・・人の精神を見ないでひたすら作業と続けています。1日でもはやくパパとママに会いたい・・・カーディナルの監視は私がこの作業を始める前から人の精神状況を見ないようにしていたためか、人の精神をみることが出来ない存在と判断、存在のみを監視するにあたっているので作業が捗るようになりました。この作業ができるようになったのが開始から2カ月後・・・。パパとママはどこまでいったのかな・・・もうお家に帰れたのかな・・・?
最近は1日に一回、パパとママを観察しています。
二人には新しくマヤさんという仲間が増えたようです。
でもマヤさんはちょっぴり怪しいんです。
普段はパパとママは二人で寝てることが多いんですが、パパが一人で寝ている日にマヤさんはパパのお部屋に入っていくんです。
一度何してるんだろう?って思って観察しているんですが、手を握っているみたいなんです!!!パパにくっついていいのはママと私だけなんですよ!!!
他にもモンスターと戦っているときにワザとらしくパパにもたれかかったり・・・ボス攻略のとき絶対パパの服握り締めたり・・・私が帰ったらメッしなきゃいけませんね!
でもママはマヤさんに対してそれを怒ったりしてないんです。
夜に手を握りに行ってるの、ママ知ってるみたいなのにどうしてメッしないんでしょう?ママにもメッしなきゃいけませんね!!
本当はダミープログラムの作成は終わっているんです。でもこのダミーに監視を向けさせるための作業が難関なのです。
GMコンソールのハッキングまではいけても、そこからのGMの監視が厳しくてうまくいく自信がありません・・・もしこの監視にひっかかったら今度こそ消されてしまう・・。しかし現在は25層を越えてヒースクリフも出現してます。常に監視できてるわけじゃないんです。
そこで考えたのがこのMHCP001・・・私にGM権限LV3を一時的に意向させてしまうことを考えました。パパの技術の高さならきっとこのGM権限LV3からユイを前のようにナーヴギアに移すことができるかもしれません。
少しパパにコンタクトを取ってみます。
(パパ!!パパ!!聞こえますか??)
「ん??」
(パパ!!)
「ユイ!?」
「え?ユイちゃん?」
「ああ!今ユイの声がしたんだ!」
「聞こえなかったよ!?」
(パパ!お願いがあります!!)
「どうした!?ユイ」
「ユイちゃんになにかあったの!?」
「いや、お願いがあるみたいなんだ。」
(今からそちらに行きます。ですがゆっくりしている時間がありません!)
「ちょっとまってくれ!なにかあったのか?」
(パパ!前回と同じようにGM権限を使ってパパのナーヴギアにユイを保存することはできますか?)
「あぁ、できなくもないが・・・どうしたんだ?」
(賭けに出る為に必要なんです!)
「賭け?」
(はい!クラインさんがよく言ってました!一世一代の大勝負!です!)
「なんだそりゃ??」
「ちょっとーー!キリト君ってばぁ!」
(これが成功したら・・・とにかく行きます!!いいですか!?)
「・・・・よし!いいぞ!!」
シュン!!!!
「パパ!!早く!!!」
「ユイ!わかった!!!」
「え!?ユイちゃん!?ユイちゃん!!!!」
「ママ!ちょっと待ってください!今きんきゅうの用なんです!!」
ママはすぐに抱きつこうとしてきましたが我慢してもらいます。私はもっと我慢してるんです!
「これで前回と同じだ!!」
「パパ!!ありがとう!」
シュン!
「ユ・・・ユイちゃぁぁぁぁん・・・・!?」
「アスナ、ユイは今きっとここに戻る為の大きな賭けにでたんだ。」
「・・・でも・・・でもぉ・・・・」
「たぶんこれが成功すれば、ユイは帰ってくる。失敗したら・・・ユイの心がここに残る・・・。」
「え・・・・?」
「ユイは必死なんだ。」
「あぶないってこと?」
「あぁ、きっとコンソールをハックして何かするつもりだ。」
「そんなことって・・・」
「ユイはGM権限LV3をハックしていた。一斉ログアウト画面はなかったが、恐らくはコンソールをハックして監視をどうにかしにいったんだろう。」
もう少し・・・もう少し・・・・・!!
ここをこうして・・・これで・・・!!!
シュン!!
「パパ!!ママ!!!やっと・・・!!!」
「ユイ!!」
「ユイちゃん!!!」
「はい!やっと・・・ただいまです!!!」
「おかえり!!ユイ!」
「おかえり!!ユイちゃん!!」
ガチャ
「どうかされまし・・・た??」
「この・・・子は?」
「マヤ・・・この子がユイだよ。」
「マヤちゃん・・・ユイちゃんが帰ってきたよ・・・。」
「あ・・・はじめましてマヤさん!ユイです。」
「は・・・はじめまして・・・」
あ、そういえば・・・
「もう!!マヤさん!!!メッですよ!!!!!」
「え??ええええ???」
「ユイ??どうした?いきなり」
「ユイちゃん?」
「パパにくっついていいのはママと私だけなんですからね!!!」
「え??~~~~~!?」
「ユイ・・・いろいろ見てたのか・・・」
「はい!パパも浮気はダメなんですからね!?」
「キーリートーくーん?浮気ってどういうことなのぉぉー?」
「ちょ・・・えぇぇ!?」
この後パパがママに正座させられてたのはまた別のお話です。
ユイの大冒険はここまでです。