今回も長めです(笑)
〜Aqoursとμ'sが出会う2ヵ月前〜
〈7月、アメリカ・ロサンゼルス…〉
ロサンゼルスにあるデザイン学校の近くのアパートの一室から話し声が聞こえる。
ことり 「…ねぇ穂乃果ちゃん。前にディズニーランド海未ちゃんと三人で行こうって言ってたのいつにする?」
笑顔で穂乃果に尋ねることり。
穂乃果 「う〜ん… そうだねぇ。穂乃果今月はライブハウスで歌う話し沢山引き受けちゃっててアルバイトあんまり出来なくて金欠なんだよね〜…」
申し訳なさそうに言う穂乃果。
ことり 「あっ!それなら大丈夫!お母さんの株主優待でパスポートは貰えるよ♪」
穂乃果 「本当!?…う〜んでもちょっと行けそうな日が…また来月の予定がわかってからでもいいかな?」
ことり 「そっか… 穂乃果ちゃん9月にやるラブライブの審査員の話しとかもあるんだもんね…じゃあ来月は海未ちゃんと予定合わせて行こうね!」
穂乃果 「うん!ごめんねことりちゃん…」
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曜 「…ことりサ〜ン!」
ことり 「あっ!うん!…曜ちゃんどうしたの?」
曜 「だから次何乗りますかって…」
学園祭でやるAqoursのライブの衣装作りを中断し、ことりと曜はディズニーランドに遊びに来ていた。
ボ〜ッとしていたことりに曜が尋ねる。
ことり 「そ、そうだね〜 ……あっ!曜ちゃん!ほら!ドナルドがいるよ!曜ちゃんドナルド好きなんだよね!」
曜 「あ!本当だ!か、可愛い!」
ドナルドを見付けてテンションが上がることりと曜。
ことり 「写真とろうよ!写真!…あ…でももう凄い行列出来てるね…」
曜 「…ことりさん!私ドナルド見れただけで満足なんでもっと乗り物色々乗りたいです!」
笑顔で言う曜。
ことり 「え?本当にいいの?」
曜 「はい!次は…『プーさんのハニーハント』に乗りたいです♡」
ことり 「あ!ことりもそれ乗りたかったんだ〜♡じゃあ行こっか曜ちゃん♪」
曜 「(千歌 『そっか… それじゃ次来るときは絶対ドナルドと3人で写真撮ろう!もちろんヨーソローでね!約束だよ曜ちゃん!』)……」
ことり 「曜ちゃん…やっぱり並ぶ?」
その場でドナルドを見つめ続ける曜にことりが聞く。
曜 「…ううん大丈夫です!早く行きましょことりさん!」
アトラクションがある方向に歩き出す曜。
ことり 「…うん!」
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〈同じ頃、秋葉原…〉
穂乃果 「…ごめんね千歌ちゃん!あとちょっとで上がれるから…あっそうだ!お腹減ってる?」
千歌 「はい…お昼まだ食べてないので減ってます…」
先程から美味しそうな匂いが鼻に入って来て千歌のお腹はグゥグゥ鳴っていた。
穂乃果 「じゃあ今一杯持ってくるね!何味にする?」
千歌 「じゃ、じゃあ味噌で…」
穂乃果 「味噌一丁喜んで!」
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〈穂乃果の家…〉
穂乃果 「いや〜忙しかった〜…あっ千歌ちゃんウチで良かったかな?カフェとかにする?」
千歌 「いえいえ穂乃果さんのお家に来れて嬉しいです!和菓子も美味しいし…でもまさか穂乃果さんが秋葉の行列の出来るラーメン屋でバイトしてるとは…ちょっと驚きました…」
笑顔で言う千歌。
穂乃果 「あの店のラーメン美味しいでしょ?穂乃果が子供の頃からあって店長とお父さんも仲良しなんだ♪」
千歌 「私ステージで歌う穂乃果さんしか知らないから以外でしたけど…何かラーメン屋さん凄い似合ってましたね!」
穂乃果 「まぁ私ずっとうちの和菓子屋で働いてたからね〜。今も働いてるけど…でもそれだけだと中々資金が貯まらなくてね…」
千歌 「資金…ですか?」
穂乃果 「うん!…私結構色んなところに歌いに行ったりするからその旅の資金!国内のライブハウスとかイベントだと交通費やなんかは貰えるけど海外はそうはいかないからね〜」
ウィンクしながらパスポートを手に取って千歌に見せる穂乃果。
穂乃果が始めて千歌に連絡した時に信じてもらえなくて顔写真を見せたものだ。
千歌 「そ、そのパスポートはあの時の…でも凄いですね!海外にも歌いに行くんですか?」
穂乃果 「うん!…て言っても海外はまだことりちゃんが短期留学してるときアメリカに行ったくらいだけど…でも出来たらもっといろんな国に行ってみたいんだ♪とりあえず次は絵里ちゃんがいるロシアにでも歌いに行こうかなぁなんて!」
楽しそうに言う穂乃果。
千歌 「…やっぱり穂乃果さんはμ’sの穂乃果さんなんですね!」
嬉しそうに言う千歌。
穂乃果 「まぁ元μ’sだけど…あれ?でも復活するから普通にμ’sでいいのかな?」
千歌 「普通にμ’sでいいと思いますよ!」
穂乃果 「じゃあそうしようかな♪…あっ!そうだ!そんな事より何か私に相談したいことがあるってわざわざ会いに来てくれたんだよね!?…な、何だった?」
本来の千歌の目的を思い出し慌てる穂乃果。
千歌 「あぁ〜…は、はい。…実はですね…」
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〈前日、浦の星女学院屋上…〉
果南 「じゃあ大分暗くなってきたし今日はこれくらいにしておこうか!」
全員 『は〜い!』
千歌 「あっ!そうだ!ねぇ皆んな!まずは学祭のライブがあるけどちょっとだけ『僕らは今の中で』も明日の練習で踊ってみようよ!」
両手を広げてメンバー全員に言う千歌。
ダイヤ 「そうですわね!明日は学校も休みですし1日練習出来ますからね。…ちなみにわたくしとルビィは今ここで歌うことも踊ることも出来ますわよ!ねぇルビィ?」
腕を組んでエッヘンとした態度で言うダイヤ。
ルビィ 「うん!ルビィ花陽さんのパートなら完璧に出来るよ♪」
花丸 「さすがμ’sの崇拝者黒澤姉妹ずらね!」
善子 「フッ…この堕天使ヨハネを崇拝してくれてもいいのよ?」
ギランポーズで言う善子。
黒澤姉妹 『それは結構です。』
善子 「拒否するの早っ!」
果南 「まぁまだ半年先の話しだけど…イメージしておくためにもちょっとやってみようか!」
鞠莉 「イェーイ!学祭も来年のラブライブも私たちAqoursはスペシャルシャイニーデース♪」
梨子 「フゥ〜… そしたら今晩μ’sの動画見て踊りを覚えて来なきゃ…」
トホホ顔で言う梨子。
千歌 「…よし!決まりだね!大変だとは思うけど穂乃果さんたちもAqoursがこの曲をやるの楽しみにしてくれてるし…じゃあ明日までに皆んなμ’sの誰のポジションで踊りたいか考えて…」
曜 「…あの〜」
ずっと黙っていた曜が声を出す。
千歌 「?どうしたの曜ちゃん…?」
曜 「私ちょっと明日は参加…出来ないんだ…」
言いづらそうに欠席を申し出る曜。
千歌 「えぇ!?何で!?…明日は久しぶりに1日練習しようって皆んなで頑張って学祭の準備前倒しでやったのに!」
よほど意外だったのか声を荒げて曜に文句を言う千歌。
曜 「ほ、ほら!私衣装の準備がまだ終わってなくて…それで昨日たまたまことりさんとLINEしてたら明日学校休みでAqoursの衣装も見たいから衣装づくり手伝ってくれるって…だから秋葉に行かなきゃなんだ…」
笑顔で欠席の理由を説明する曜。
千歌 「曜ちゃんまたことりさんに会いに秋葉行くの!?…それならことりさんが沼津に来ればいいんじゃ…!それなら少しは練習も出来るだろうし…」
イライラした態度になる千歌。
曜 「いやいやことりさんにわざわざ来てもらうわけにはいかないでしょ?忙しい合間に手伝ってくれるんだから…」
千歌 「…曜ちゃんだってそんな暇じゃないじゃん!!」
二人のやり取りを黙って見ていた他のメンバーが驚いた顔になる。
梨子 「ちょっ…千歌ちゃん?落ち着いて!」
なだめるように千歌の肩を掴む梨子。
全員 『……………』
すっかり暗くなった屋上がシ〜ンとなる。
ルビィ 「あの〜…衣装づくりは私たち皆んなで手分けしてやれば…」
思い切って発言するルビィ。
曜 「ありがとルビィちゃん…でもことりさんに衣装づくりのことで色々聞きたいこととかもあるし…ことりさんもAqoursの衣装に凄い興味あるみたいだから…」
笑顔でルビィの提案を断る曜。
ルビィ 「で、でも…!」
千歌 「もういいよルビィちゃん…明日は私たちだけで練習しよ?」
ルビィに向かって笑顔で言う千歌。
曜 「ご、ごめんね千歌ちゃん…」
申し訳なさそうに言う曜に千歌は顔を向けず答えた。
千歌 「別にもういいってば。曜ちゃんは私たちと練習する時間より今は大好きなことりさんと過ごす時間の方が大事みたいだから…」
千歌の発言に驚くメンバー達。
果南 「ちょっと千歌!?曜ちゃんそんなこと一言も…!」
ダイヤ 「千歌さん!言い過ぎですわよ!?」
花丸 「曜ちゃん可哀想ずら!」
善子 「堕天しすぎよ!」
千歌を非難する果南、ダイヤ、花丸、善子。
梨子 「………千歌ちゃん!曜ちゃんに謝りなさい!」
千歌の肩を掴んで言う梨子。
千歌 「…え?どうして私が謝るの?元々明日は皆んなで練習する約束してたんだよ?」
笑顔で言う千歌。
梨子 「…だ、だからそれは!」
曜 「梨子ちゃんいいよ…私が急に約束破ったのがいけないんだし…ごめんね千歌ちゃん… みんなもごめんね…空気おかしくしちゃって…」
下を向いて言う曜。
梨子 「曜ちゃん…」
心配そうな顔の梨子。
曜 「…じゃあ私行くね!…帰って衣装の準備進めなきゃだし…みんな…ほんとにごめんね…!」
そう言うと曜は足早に屋上から去って行った。
全員 『…………』
再びシ〜ンとなる屋上。
花丸 「…曜ちゃん泣いてたづら…」
ボソっと言う花丸。
鞠莉 「いいのチカっち?追いかけなくて…」
怒った表情で千歌に問いかける鞠莉。
ルビィ 「ち、千歌ちゃん!」
果南 「千歌!」
梨子 「千歌ちゃん!」
千歌 「わたしは…悪くない!」
『バシッ!』
千歌 「イタイ……な、なんでブツの!?」
梨子 「千歌ちゃんの馬鹿!!」
そう言うと梨子は曜を追うように屋上から走り去って行った。
全員 「……………」
千歌 「わ、私も帰るね!みんな…何かごめんね…」
ほっぺたを押さえながら言う千歌。
鞠莉 「チカっち…謝る相手が違いマース…」
ダイヤ 「頭を冷やして良くお考えなさい!あなたは曜さんを二度も泣かせたのですから!」
キッと千歌を睨んで言うダイヤ。
千歌 「え?…二度…も?」
ルビィ 「曜ちゃんね…にこさん達のライブの帰りの電車でも泣いてたんだよ…?真姫さんちで千歌ちゃんが目も合わせてくれなかったって…絶対千歌ちゃんに嫌われたって…」
千歌に先日の帰りの電車の中での曜の様子を伝えるルビィ。
千歌 「……………だって……だって曜ちゃん…最近ことりさんことりさんって…ずっと言ってるから…あんな曜ちゃん見るの初めてだったから…わたし…わたし…グスッ」
梨子に叩かれたほっぺたを押さえながらベソをかく千歌。
果南 「だ〜か〜ら!話す相手が違うってば!…ちゃんと話しなよ曜ちゃんと…」
優しく言う果南。
鞠莉 「私達みたいに2年も間をあけたらダメデースヨ!」
ウィンクしながら言う鞠莉。
果南 「ちょっ…今それ言う?」
顔が赤くなる果南。
千歌 「…グスッ(曜ちゃん…!)」
梨子ちゃんビンタでチカっちの目は覚めるのか!?
穂乃果の作ったラーメンは本当に美味しいのか!?
次回、「二人で眺める海の月」