年末年始のお話しです。
〜2019年3月11日〜
〈福島チャリティーライブ会場…〉
『ワー!ワー!ワー!』
第12回ラブライブ、「ラブライブ!サンシャイン!!」を4日後に控えたこの日、高坂穂乃果は福島のステージに立っていた。ファン達には見慣れないアコースティックギターをその手に持って…。
穂乃果 『…ありがとうございます!…それではあと一曲だけ。この歌は私が初めて作詞をした曲でありまして…ギターも始めたばかりで恐縮なのですが…』
『♪〜 ♪ ♪♪ ♪〜 ♪ ♪♪…』
まだ弾き慣れないギターの次の曲のコードを押さえてストロークし始める穂乃果。
穂乃果 『今ここにいる全ての人達と…今ここにいないけれど聴いてほしい人達に向けて…』
ことり 「穂乃果ちゃん…」
ダイヤ 「穂乃果さん…」
観客席にいることりとダイヤは穂乃果がどこか遠くを見ながら話している様に感じた。
穂乃果 『聴いてください…
『君のぬくもり』
♪〜 ♪ ♪♪ ♪〜…
君と出会って
温もりを
感じてた
腕の中で ♪
外国の道端で
日本語で歌ってた ♪
立ち止まる人も
いたけれど
心細くて 泣きそうで ♪
そんな時
出会ったね ♪
素敵な笑顔の
君と出会った ♪
君は知ってた僕のこと
僕の大切な仲間のことも ♪
♪〜 ♪ ♪♪
♪〜 ♪ ♪♪
♪〜 ♪ ♪♪ ♪〜…
日本に帰って歌い歩いた
誰かといつも繋がれるように ♪
君はどこにでも聴きに来てくれた
寒い夜も
雨の日も ♪
♪♪♪ ♪♪ ♪〜…
君と出会って
温もりを ♪
感じてた
腕の中で ♪
♪〜 ♪ ♪♪
♪〜 ♪ ♪♪
♪〜 ♪ ♪♪ ♪〜…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜時は戻り2019年1月〜〜
〜新年A-μ's最初の練習日〜
〈神田明神…〉
希 「じゃあ投票の結果…A-μ’sの臨時リーダーは黒澤ダイヤちゃんに決まりました〜〜!」
『パチパチパチパチパチパチ!』
この日集まったA-μ'sのメンバーの前で発表する希に笑顔で拍手する一同。
希 「にこっち!海未ちゃん!ダイヤちゃんで文句はないやろ?」
海未 「はい!私もダイヤがいいと思います!」
ニッコリ笑顔で答える海未。
にこ 「ま、まぁしょうがないわね…そのかわり少しでも駄目だと思ったら惜敗したにこがすぐ変わるから覚えておきなさいよ!」
ムスッとした態度のにこ。
真姫 「惜敗って… ダイヤ10票、海未2票に対してニコちゃん1票じゃない…」
にこにジト目を向ける真姫。
凛 「しかもニコちゃんは立候補なのにダイヤちゃんは推薦ニャ〜(><)
『ギュ〜〜〜』
…い、痛いニャ〜!なんですぐつねるニャ〜!? 泣」
花陽 「止めなよにこちゃん!…でもほら!ニコちゃんがいいって思った人もいるんだよ?(私じゃないけど…)」
にこ 「フ、フン!た、たかが1票あってないようなものよ♪♪」
そう言いながら何故か身体を揺らすにこ。
希 「にこっち…なんでちょっと小躍りしてるん? ジト 」
善子 「全く…にこさんに1票入れるなんてどこのニコニコ教の信者なのかしら?リーダーと言えばダイヤしかいないじゃない!ほんとにこさんに1票いれた堕天使はどうかしてるわね…ち、ちなみに絶対私じゃないんだからね!!」
全員 『((1票入れたのこの堕天使だ…(汗)))』
希 「そ、それじゃダイヤちゃん!臨時リーダーとして新年の挨拶がてらみんなに一言おねがいしま〜す♪」
ダイヤ 「………わかりましたわ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜少し時は戻って〜
〜12月31日沼津…〜
花丸 「ハァハァ…や、やっぱりこの階段を登るのは…修行…づら…」
果南 「今日は駈け上がるわけじゃないんだから…ってその格好が悪いんじゃない?」
善子 「そうよづらまる!わざわざ晴れ着なんてこんな山の上の神社に行くのに着てこないでよね!」
花丸 「ハァハァ…そ、そんな黒装束を着てる善子ちゃんに…言われたく…ないづら…(つ、つっこむのも…き、きついづら…)」
階段の手すりにつかまりながら下を向いて言う花丸。
善子 「ヨハネ!!これは黒装束などとチンケなものではなく…魔界の神聖なる儀式の時に身に付ける、『ダーク
ダイヤ 「花丸さん!あなたもわたくしとルビィのようにこのタスキで動きやすいモードにチェンジするのですわ!…ルビィ!予備のタスキを!」
ルビィ 「はい!お姉ちゃん!」
善子 「最後まで言わせて! 泣」
鞠莉 「オーゥ!ジャパニーズキモ〜ノCoolモードデースね〜☆」
曜 「着物にたすき掛け…萌えるであります♡」
鼻息を荒くして敬礼する制服・コスプレフェチの曜。
千歌 「もう!みんな早く行くよ〜!年開けちゃうよ〜!?」
梨子 「しょうがないよ千歌ちゃん…着物組にこの山道はちょっと辛いんじゃない?」
苦笑しながら言う梨子。
千歌 「だったら何も淡島神社じゃなくて良かったのに…」
ダイヤ 「何をおっしゃいますの!?この淡島神社はAqoursがまだわたくしと果南さん、鞠莉さん三人だけの頃からお世話になっている聖地ですわよ!?μ’sで言えば神田明神に値する場所ですわ!逆に礼装じゃないあなた達が信じられませんわ!」
善子 「フッ…その通り!この堕天使ヨハネのように今年最後の終末の刻に闇に溶け込む神衣(カムイ)『ダークヘルズクロス』をまとわずに一体何を着ると…」
ダイヤ 「あなたが1番ふさわしくない格好してますわよ!!それにそれはただの黒いマントですわ!!」
善子 「なんでよ!!ただのとかゆーな!! 泣 」
『ゴォ〜〜ン… ゴォ〜〜ン…』
千歌 「あ…年が…」
梨子 「明け…ちゃったね…」
鞠莉 「みなサ〜ン!ハッピーニューイヤー♪」
新年第一声をノリノリで言う鞠莉。
チカ曜リコルビィかなん
『明けましておめでとう!』
ダイヤ 「明けましておめでとうですわ!」
花丸 「ハァハァ…お、おめでとう…づら!」
善子 「今年も始まる…堕天の一年が!」
ルビィ 「それから…… チラ 」
千歌・曜・梨子・花丸・善子・果南・鞠莉に目配せするルビィ。
チカ曜リコはなまるよしこかなんマリ
『コクリ!』
ニッコリ笑って頷く七人。
ルビィ 「お姉ちゃん!」
かなんマリよしこ 『ダイヤ!』
チカ曜リコ花丸 『ダイヤさん!』
ダイヤ 「え?い、一体なんです…」
『せ〜の!
…誕生日おめでとう〜!! パァァン !』
隠し持っていたクラッカーをダイヤに向けて放つ八人。
少しの間ポカンとしたままのダイヤ。
ダイヤ 「え?…えぇぇっ〜!!?…み、みなさん…わ、わたくしの誕生日を…覚えていらしたのですか!!?」
時間差で驚くダイヤ。
千歌 「そ、そりゃあ〜…」
梨子 「1月1日なんておめでたい日…」
曜 「忘れるわけないであります!ケイレイ 」
鞠莉 「これでダイヤもワタシとおんなじエイティーンだね♪」
果南 「私はまだ千歌達と同じ17歳だけどね!」
ニヤっとする果南。
善子 「フッ…これであなたもまた一つ冥界への階段を登ってしまったのね…」
ニヤっとする善子。
花丸 「やめるづら!…ダイヤさんおめでとうづら!凄い縁起がいいづらね!」
ルビィ 「親愛なるお姉ちゃん!…おめでとう♡」
ダイヤ 「み、みなさん…
わたくしは…
わたくしは…
わたくしは…!
幸せ者ですわーーー!!!」
善子 「ほ、吠えた!(汗)」
『ピピピロ--ン♪♪♪』
一斉にスマホが鳴るAqours一年生。
ルビィ 「あっ!花陽ちゃんからおめでとうメールだ♡」
花丸 「まるにも凛ちゃんから来たづら♪」
善子 「に、にこさんから来てる…べ、別に嬉しくないけど! カオマッカ 」
『ピロ-ン♪』
曜 「あっ!ことりちゃんから来た!」
嬉しそうに言う曜。
曜 「え?……これって…」
千歌 「曜ちゃん…ことりさん〜…何だって?」
クリスマスの時の事を思い出しバツが悪そうに尋ねる千歌。
梨子 「(ことりさんあの日…大丈夫だったのかな?)」
曜 「……………」
千歌 「曜…ちゃん?」
梨子 「?」
返事をしない曜に困惑する千歌と梨子。
すると二人に顔を向けて曜は言った。
曜 「千歌ちゃん、梨子ちゃん…
穂乃果さんが…いなくなっちゃったって…」
千歌・梨子 『…え?』
〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜再び正月明けの神田明神…〜
ダイヤ 「ゴホンッ… どうも皆さん!只今希さんからご紹介にあずかりましたAqoursの黒澤ダイヤでございます!…この度…年末から行方を告げず旅立ってしまわれたμ’sのリーダー穂乃果さんに代わり一時的にこの『A-μ’s』のリーダーをわたくしが勤めさせて頂くことになりました!」
そこまで言うとニコっと笑い目の前のメンバー達を見回すダイヤ。
全員 『?』
ダイヤ 「…といっても皆さんはいづれも優秀なアイドルの方々ばかり…!わたくしに出来ることなど微々たるものですわ…今ここにいない穂乃果さん、ことりさん、絵里さんが合流するまでの間…皆さんと共に『A-μ’s』を少しでもいい形に出来るよう励んでいきたいと思いますので…ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致しますわ!」
そう言うと深々とお辞儀をするA-μ's臨時リーダーの黒澤ダイヤ。
『パチパチパチパチパチパチパチ!』
ルビィ 「お、お姉ちゃん!カッコいい♡」
花丸 「ダイヤさん…素敵づら!」
千歌 「ダイヤさんなら安心だね! ニコ 」
凛 「凛もあんなリーダーになりたいニャ〜…」
大先輩達を目の前にして堂々と挨拶するダイヤを羨ましがる凛。
花陽 「凛ちゃんは凛ちゃんでいいんだよ!」
ニコニコシックスリーダーの凛に優しく微笑みかける花陽。
凛 「かよちん…ありがとニャ!(><)」
真姫 「どうやらにこちゃんの出る幕はなさそうね。」
にこ 「フン!どうかしら?口が立つだけじゃ真のアイドルには程遠いわよ!」
臨時リーダーのダイヤに厳しい事を言うにこ。
希 「…だからにこっちが支えてあげなきゃならないんやない?」
にこ 「…ま、まぁ少しくらいならにこの力を貸してあげてもいいけど! テレ 」
希 「(フフ…ダイヤちゃん…やっぱりウチが睨んだ通りの子やな…)」
海未 「(ダイヤなら…穂乃果とことりの帰る場所を守ってくれますね…)」
ダイヤの挨拶を聞いて安心する希と海未。
鞠莉 「やっぱりダイヤは頼もしいデ〜ス♪」
果南 「そりゃあ私達のダイヤだもん♡」
嬉しそうな顔の鞠莉と果南。
ダイヤ 「(穂乃果さん…あなたが帰ってくるまで…
『A-μ’s』は必ずわたくしが守りますわ!)」
新年の神田明神の青空を凛とした顔付きでダイヤは見つめた。
冒頭のライブシーンで穂乃果が歌っている歌はある少女のために穂乃果が作った歌です。
第2章の1話から引っ張っている少女の登場まであと少し!
1月1日に生まれるなんてダイヤちゃんはやはりスーパーおめでたいスコォールアイドォですね!
こうして見事A-μ'sのリーダーを勝ち取ったダイヤ様!
果たして穂乃果は返り咲くことが出来るのか!?
…というかどこに消えてしまったのか?
ことりちゃんは何故練習に来てないのか?
そしてついに次回久しぶりにあのセリフが聞ける!…かも?
次回、「エリーチカの新技」