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〜穂乃果と唯が秋葉原の路上で〜〜
〜最後に会った日から7カ月後 〜〜
〜2018年7月〜
〈アメリカ、ロサンゼルス…〉
ロサンゼルスにあるデザイン学校の近くのアパートの一室から話し声が聞こえる。
ことり 「穂乃果ちゃん!今年も来てくれてありがとう♡」
穂乃果 「えへへ〜…ごめんね毎回 アセ 短い間だけどよろしくお願いします!」
ことり 「ううん!この部屋1人だと広いし部屋も余ってるから全然大丈夫だよ♡むしろ穂乃果ちゃんが居てくれた方がことりも嬉しい♪」
ことりスマイルをしながら言うことり。
穂乃果 「そっか…確かに広いね!…でも穂乃果明後日には帰らなきゃいけないからほんとに短い間だけど…」
ことり 「そっか〜…穂乃果ちゃん今年はラブライブにも出演するんだもんね!衣装はことりが凄く可愛いのを作るから任せといてね! ウィンク 」
穂乃果 「何から何までごめんねことりちゃん…『A-RISE』のツバサさんから突然代わりに出て欲しいって連絡が来たときは焦ったけど…でもやっぱりラブライブは穂乃果達の故郷みたいなものだから関われるのは嬉しいんだ!」
ことり 「…そうだね!ことりも嬉しいよ♪」
お互いの顔を見て笑い合う二人。
ことり 「…ねぇ穂乃果ちゃん?ところで…前にディズニーランド海未ちゃんと三人で行こうって言ってたのはいつにする?」
笑顔で穂乃果に尋ねることり。
穂乃果 「う〜ん… そうだねぇ。穂乃果今月はライブハウスで歌う話し沢山引き受けちゃっててアルバイトあんまり出来なくて金欠なんだよね〜…」
申し訳なさそうに言う穂乃果。
ことり 「あっ!それなら大丈夫!お母さんの株主優待でパスポートは貰えるよ♪」
穂乃果 「本当!?…う〜んでもちょっと行けそうな日が…また来月の予定がわかってからでもいいかな?」
ことり 「そっか… 穂乃果ちゃんラブライブの審査員の話しとかもあるんだもんね…じゃあ来月は海未ちゃんと予定合わせて行こうね!」
穂乃果 「うん!ごめんねことりちゃん…」
少しの間沈黙する二人。
ことり 「…あと穂乃果ちゃん…やっぱりアメリカには歌いに来たんだよね?今年も観光とかは…無理かな? 」
穂乃果 「うん…ごめんねことりちゃん。去年と同じ感じになっちゃって…」
ことり 「ううん!ことり穂乃果ちゃんが会いに来てくれただけで嬉しいから…」
少し寂しそうな笑顔をすることり。
穂乃果 「ことりちゃん…ば、晩御飯は一緒に食べ行こうね!」
ガッツポーズをしながら言う穂乃果。
ことり 「…うん!チーズケーキの美味しいお店があるからそこ行こうね♡」
穂乃果 「ほ、穂乃果出来れば晩御飯はケーキじゃないほうが〜… ニガワライ 」
〈駅前路上…〉
穂乃果 「センキュ〜!
I was able to sing very happily!
(とっても楽しく歌えました!)」
歌を聞いてくれた人達に向かってことりに教えてもらった英語を言う穂乃果。
『パチパチパチパチパチパチ』
『It is the song which you may take!(凄いいい歌だったよ!)』
穂乃果 「セ、センキュ〜ベリーマッチ!……英語だからよくわからないけど…褒められたのかな? アセ 」
周りをキョロキョロ見回す穂乃果。
穂乃果 「……二日間歌ったくらいじゃ会えるわけない…か。
今日は晩御飯…ことりちゃんのチーズケーキ屋さん付き合ってあげようかな!」
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〜翌月〜
〈福島チャリティーライブ会場…〉
スタッフ 「穂乃果さん!それじゃ出番はこの次なんでよろしくお願いしますね!」
舞台裏テントの中の穂乃果に向かって言うスタッフ。
穂乃果 「はい!」
返事をした後携帯をじっと見つめる穂乃果。
穂乃果 「……唯ちゃんやっぱり来れないのかな?……もし間に合わなかったら…ライブ会場の外で歌い続けるぞ!」
携帯を鞄にしまいステージに向かおうとする穂乃果。その時…
『ピロ-ン♪』
穂乃果の携帯が鳴る。
穂乃果 「……あ!
……ゆ、唯ちゃん!?…ハハッ…やっと連絡来た…今着いたんだ…
良かった… 良かった…グスン 」
〈ライブ会場裏…〉
穂乃果 「唯ちゃ〜ん!久しぶり!会いたかったよ〜…………ゆ、唯ちゃん…」
穂乃果は唯を見るなり抱き付こうと思っていたのだがそれは無理だった。
唯 「穂乃果ちゃん!
…久しぶりであります! ケイレイ 」
車椅子に座りながら笑顔で敬礼する唯。
穂乃果 「唯ちゃん…髪…切ったんだね。」
長かった唯の髪は肩よりも短くなっていた。
唯 「…切ったというか…なくなっちゃったから……似合ってるかな?」
微笑みながらウィッグの髪をいじる唯。
穂乃果 「なくなっちゃったって…」
唯 「薬の副作用なんだ!…唯短い髪型にするの小さい頃以来なんだよ?」
笑いながら言う唯。
穂乃果 「…うん!すっごい可愛いよ!」
泣かないように笑顔で言う穂乃果。
唯 「ほんと!?よかった〜♪」
穂乃果 「…もうずっと車椅子なの?」
唯 「…ううん。唯ずっと寝てたから…使い始めたのは最近…かな?…今日なんとしてもここに来たかったから。言ったでしょ?唯は穂乃果ちゃんの歌…這ってでも聴きに来るって! ウィンク 」
穂乃果 「ゆ、唯ちゃん…! ジワ 」
涙が溢れそうになる穂乃果。
唯 「ほ、穂乃果ちゃん! アセ これからステージに立つんだから…だから…ね?」
穂乃果 「う、うん!」
何とか泣くのを堪える穂乃果。
唯 「穂乃果ちゃん… 」
穂乃果 「 …グス…なぁに?唯ちゃん?」
唯 「『ユメノトビラ』…歌って欲しいな!」
穂乃果 「…うん!勿論だよ!」
笑顔でガッツポーズする穂乃果。
〈ステージ脇…〉
穂乃果 「……(唯ちゃん…笑ってたけど凄い顔色悪かった…髪も…カツラで…身体も凄い痩せちゃって…それなのに今日…来てくれたんだ………)」
スタッフ 「出番です穂乃果さん!よろしくお願いします!」
穂乃果 「………」
黙って俯いたままの穂乃果。
スタッフ 「ほ、穂乃果さん? アセ 」
穂乃果 「………はい!」
顔を上げ笑顔で返事をする穂乃果。
…………………
…………………
…………………
〜ライブ後…〜
唯 「…穂乃果ちゃん!!」
観客席の唯の所へ行こうと穂乃果が舞台裏テントを出るとそこにもう唯はいた。
穂乃果 「ゆ、唯ちゃん!?た、立てるの!?」
ずっと寝ていて最近車椅子に乗るようになったと言っていた唯が杖を使っているものの立って穂乃果を待っていた。
唯 「穂乃果ちゃん…
ハグ…しよ?」
杖を離し両手を広げてみせる唯。
『タッタッタッタ!ガバッ!』
唯に走り寄って抱きしめる穂乃果。
穂乃果 「唯ちゃん…! 」
唯 「…やっぱりあったかい。」
目を閉じ微笑んで言う唯。
穂乃果 「…さすがに熱いんじゃない?…グス …夏だし…グス…穂乃果今歌ったばっかで…グス…火照ってるし…」
泣きながら話す穂乃果。
唯 「…ううん…あったかい。
穂乃果ちゃん!いつも最高の歌を聴かせてくれてありがとう。良かった…今日ここに来れて…」
穂乃果の腕の中で幸せそうに笑って言う唯。
穂乃果 「ゆ、唯ちゃん…穂乃果こそ…グス…唯ぢゃんが今日来てくれて…ヒック…本当に…ヴヴッ…良がった…ズビッ!」
しゃくりあげながら話す穂乃果。
唯 「唯ね…身体が弱くてスクールアイドルにはなれなかったけど…あの日穂乃果ちゃんと出会えたこと…本当に神様に感謝してるんだ!」
穂乃果 「…………グイッ ゴシゴシ」
腕で涙を拭く穂乃果。
穂乃果 「…ゆ、唯ちゃん!…次はいつ会えるのかな?穂乃果いろんなとこで沢山ライブしてるから都合のいい日を選んで…何なら路上でも歌うし!
…そうだ!穂乃果今度ラブライブで歌うんだよ!?衣装はことりちゃんが作ってくれて…」
唯 「…知ってるよ!ホームページで見たから!」
嬉しそうに笑って言う唯。
穂乃果 「ほんとに!?じゃ、じゃあもし良かったらアキバドームに…」
首を振る唯。
穂乃果 「え?」
唯 「ごめんね穂乃果ちゃん…ちょっともう…約束は…難しいの。」
悲しそうに穂乃果の誘いを断る唯。
穂乃果 「そ、そんな…」
唯にかける言葉が見つからない穂乃果。
『唯!』
少し離れた所から唯の名前を呼ぶ女性がいる。
穂乃果に向かってお辞儀をしている。
穂乃果 「あ…お母さん?」
穂乃果もペコッと会釈をする。
唯 「うん…唯…もう行かないと。」
寂しそうな笑顔で言う唯。
穂乃果 「…そっか。」
残念そうに唯の身体を離し車椅子に座らせようとする穂乃果。
…だが唯は座ろうとせず立っていた。
穂乃果 「ゆ、唯ちゃん? アセ 」
唯 「…ねぇ穂乃果ちゃん?」
穂乃果 「え?」
唯 「…スクールアイドルの『Aqours』って知ってる?」
ニコニコしながら穂乃果に尋ねる唯。
穂乃果 「ア、アクア?…あ〜そういえば審査員用に貰ったラブライブ出場者名簿の1番上にそんな名前が…まだあんまりチェックしてないんだけど…」
苦笑いしながら言う穂乃果。
穂乃果 「そ、それより唯ちゃん!座らなくて平気なの? アセ 」
心配する穂乃果の問いかけに答える代わりに唯は話し出す。
唯 「唯ね…Aqoursの『君の心は輝いてるかい?』って動画を見たとき…初めてμ’sの『僕らは今の中で』を聴いたときと同じくらいドキドキしたんだ!…穂乃果ちゃんも絶対気にいるはずだから動画観てみて!」
満面の笑みで言う唯。
穂乃果 「う、うん!……唯ちゃん…今日1番いい笑顔してるね!」
唯 「え?そ、そうかな? テレ 」
穂乃果 「…うん!
『Aqours』…だよね?後ですぐ動画観るね!」
ウィンクしながら言う穂乃果。
唯 「うん!……唯ね…もし今度丈夫な身体で生まれて来れたら…絶対μ’sやAqoursみたいなスクールアイドルになりたい!」
ニッコリ笑顔で言う唯。
穂乃果 「唯ちゃん…!そんな…そんなこと…お願いだから言わないでよ…グスッ 」
再び涙を流す穂乃果。
唯 「…ねぇ穂乃果ちゃん?
もう一回…ハグしよ?」
『ギュ〜〜〜!』
唯を思い切り抱きしめる穂乃果。
唯 「フフ…名前も考えてあるんだよ。」
穂乃果の耳元で言う唯。
穂乃果 「…グス…名前?…スクールアイドルの?…グス…なんて言うの?」
唯 「唯のね…大好きなお星様の名前で…
『Sirius(シリウス)』
…って言うんだ!」
嬉しそうに自分の考えたスクールアイドルの名前を言う唯。
穂乃果 「シリウス…素敵な名前だね。…グス…ねぇ唯ちゃん?」
唯 「なに?穂乃果ちゃん…」
穂乃果 「穂乃果ね!…グス…絶対もう一度μ’sのライブやるから…だから…グス…唯ちゃん絶対観に来てね!…ズズッ」
唯 「…本当?」
穂乃果 「うん!!ほんとのほんとのほんとだよ!!!」
唯 「…わかった!
…ありがとう穂乃果ちゃん。」
穂乃果 「唯ちゃん!
…だから…
お願いだから…
いっぱい…
…生きてね。」
唯 「…うん…わかった。」
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〈翌月、第11回ラブライブ2日前…〉
穂乃果 「…送信っと!…フフッ楽しみだな〜
どんな子達なんだろ?Aqoursの9人は…」
新幹線の窓から笑顔で富士山を眺める穂乃果。
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〈沼津、三津海水浴場…〉
千歌 「会いに行くんだよ!」
曜 「会いにって…今から誰に?」
善子 「クククッ 魔都東京に行く前に全てのリトルデーモンの生みの親悪魔王サタン様の所へ行こうと…ニヤ」
花丸 「行くわけないづら!」
善子 「ツッコミ早っ!」
梨子 「千歌ちゃん… それで一体だれに会いに行くの?」
千歌 「…μ’sの、穂乃果さんに!」
全員 『えぇ〜!!?』
ダイヤ 「な、なななな何ですって!?よりにもよってスクールアイドルの中のスクールアイドル高坂穂乃果さんに……会うですって!?」
ルビィ 「ぴ、ピギィッ!」
鞠莉 「オォ〜ウ!スコォールアイドォーのビーナス穂乃果さん!
シャイニー!♪」
果南 「そりゃ会えたら凄いけど…どうやって会うの千歌?」
曜 「まさか…穂乃果さんのお家に押し掛けるの!?」
千歌 「チッチッチッ 甘いよ曜ちゃん!…実はね」
スッ
携帯を見せる千歌。
【Aqoursの皆さん はじめまして高坂穂乃果です!実は今沼津に来てるんですが良かったら会いませんか?】
穂乃果と唯ちゃんのこの約束から数年後の未来、音ノ木坂学院にスクールアイドル「Sirius」が誕生します!
同時連載中の「ラブライブるーきーず!」で唯ちゃんの想いを受け継ぐ9人がラブライブを目指します!
そして「A-μ's」は唯ちゃんの願いを叶える為、自分達の輝きのために2ヶ月後の奇跡のラブライブ、「ラブライブ!サンシャイン!!」を目指します!
次回、「国木田花丸の悩み」