〜2018年12月22日〜
穂乃果 「あ〜今日もバイトづかれた〜!このラーメン屋忙し過ぎ! アセ …でも稼がなきゃだし…」
ライブの活動資金を稼ぐためこの日も穂乃果は秋葉原の行列のできるラーメン屋で働いていた。
帰り支度をしながらスマホ見る穂乃果。
穂乃果 「…ことりちゃんからだ!…フフッ
『明日ディズニーランド行くの楽しみ過ぎて眠れるかわからないよ〜(≧∀≦)』
…だって。…もうずっとことりちゃんと遊んだりしてなかったもんな〜…良かった!喜んでくれて…」
喜ぶことりを想像して嬉しくなる穂乃果。
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〈ことりの家…〉
ことり 「あぁ〜とうとう明日だ〜 ドキドキ…天気予報は晴れみたいだしあったかくなるって言ってたよね?…何着て行こうかな〜 アセ …たまには帽子とかもあり…かな?…とにかく早く明日にならないかな〜♪……ことり今晩寝れないかも…(汗)」
棚に飾られた高校卒業前に穂乃果と海未と三人でディズニーランドに行った時の写真を手に取ることり。
ことり 「フフッ。明日は写真いっぱい撮ろうっと♡」
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〈穂乃果の家…〉
穂乃果 「雪穂!明日応援は行けないけど…頑張ってね!ファイトだよ!」
雪穂 「うん!…ありがとうお姉ちゃん! 急に群馬のアイドルイベントに呼ばれてライブが決まったから不安なんだけど…頑張るよ!…お姉ちゃんは明日ことりさんと海未さんとのデート楽しんで来てね! ニコ 」
穂乃果 「…うん!おみやげ買ってくるね♪」
〜〜〜〜〜〜〜〜
穂乃果 「さてと…穂乃果もそろそろ寝ないと
………………………
………………確かにワクワクして寝れない。
『ヴヴッ』
…ん?…ことりちゃんかな?……
…え!?ゆ、唯ちゃん!? アセ 」
思わずベットから飛び起きる穂乃果。
穂乃果 「…連絡来たの夏のチャリティーライブ以来だ…
…でも…
良かった……グス
えっと……
『穂乃果ちゃん久しぶりであります!唯はまだ生きてますよ〜♡ところで明日福島のラブライブ!サンシャイン!!の地区予選決勝を体調が良かったら観に行こうと思ってるんだけど…穂乃果ちゃん来れたりしないよね?実は唯またしばらくアメリカの病院に行くのでその前に穂乃果ちゃんの顔が見れたらなぁって…でも無理はしなくていいからね!それじゃお返事待ってます♪穂乃果ちゃんの追っ掛け唯より♡』
…唯ちゃん…生きてるなんて…当たり前じゃん!…当たり前なのに…
…良かった…グスン
……明日…そっか福島もラブライブの予選決勝か…
…あ!…確か明日は福島のライブハウスでやる一度断わったライブが……まだ間に合うかな? アセ …いや…別に路上だって!」
スマホで福島行きの電車を調べようとする穂乃果。
だがふと指が止まる。
穂乃果 「…でも……ことりちゃん…
『ヤッタ〜!やっと穂乃果ちゃんと行ける〜♪』
『だって穂乃果ちゃんと海未ちゃんとディズニーランド行くの高校3年生のとき以来だから…』
『それでも嬉しい!…12月は「A-μ’s」でやるクリスマスパーティもあるし…あぁ〜早く12月にならないかなぁ♡』
『明日ディズニーランド行くの楽しみ過ぎて眠れるかわからないよ〜(≧∀≦)』
………………
ことりちゃん…
ごめんね。」
〜〜〜〜〜〜〜〜
〜翌日〜
〈福島ラブライブ!サンシャイン!!予選決勝会場…〉
『ワ〜ワ〜』
『キャ〜!カワイイ〜!』
穂乃果 「…唯ちゃんから返事来ないな アセ
やっぱり体調悪いのかな?会場中探したけどそれっぽい子いないし…」
盛り上がる予選会場を横目に唯を探し回る穂乃果。
「あの〜…高坂…穂乃果さんですよね?」
穂乃果 「…!…ゆ、唯ちゃん!?」
思わず大きな声を出して後ろを振り向く穂乃果。
女子高生A 「え?い、いえ、私そんな名前じゃ… アセ
…てゆーか元μ’sの高坂穂乃果さんですよね!?私大ファンなんです!」
女子高生B 「私も大ファンです!」
女子高生C 「一緒に写真いいですか!?」
穂乃果 「…う、うん。いいよ!」
笑顔を作って写真に応じる穂乃果。
女子高生ABC 『ヤッタ〜!!!』
女子高生C 「ハイ!チーズ!」
女子高生A・B 『イェーイ♪』
『カシャ』
穂乃果 「……(唯ちゃん…)」
〜〜〜〜〜〜〜〜
司会者 『…福島県代表のスクールアイドルは〜〜?』
『ダダダダーン』
『白虎ガールズに決まりました〜!!』
『ワ〜 ワ〜 ワ〜 』
ステージ上に登場する福島代表に決まったスクールアイドル「白虎ガールズ」。
白虎ガールズリーダー 『皆さん私たち白虎ガールズを選んでくれてありがとうございます!私たちは必ず前大会優勝者のAqoursに負けない輝きをラブライブ!サンシャイン!!決勝の舞台で皆さんにお見せします!アキバドームでまたお会いしましょう!』
白虎ガールズメンバー 『皆さん応援よろしくお願いします!!!』
キラキラした笑顔で観客に向かって頭を下げる白虎ガールズ。
『ワー ワー ワー!』
『ガンバッテ〜!』
司会者 『白虎ガールズの皆さんありがとうございました〜!……おっ!?……皆さん!たった今入りました情報によると…前大会優勝者Aqoursの2大会連続ラブライブ決勝進出が決まったようです!!』
『ワーワーワー!!』
穂乃果 「Aqoursのみんな…おめでとう!」
会場のロビーでアナウンスを聞いて微笑んで呟く穂乃果。
『ヴヴッ』
穂乃果 「…あ!…千歌ちゃんから…フフ おめでとう千歌ちゃん!……Aqoursのこと唯ちゃんも喜んでくれる…よね…」
『ヴヴッ』
穂乃果 「……今度は……
唯ちゃんからだ…」
【『穂乃果ちゃんごめんなさい!今日福島まで来てくれたんだね。それなのに…唯から誘っておいて行けないなんて…やっぱり体調があまり良くなくて行けなかったの。ほんとにごめんね…。今晩福島駅の近くのライブハウスに出演もするんだね!もしかして…唯のため?…でもごめんね…それも行けそうにないや…
アメリカに行く前に穂乃果ちゃんに会いたかったけど残念です(;_;)
穂乃果ちゃん来年やるラブライブ!サンシャイン!!にAqoursと一緒にμ’sとして出演するんだよね!「A-μ’s」なんて夢みたい!約束守ってくれたんだね!唯凄い嬉しいよ!
…唯ね本当は夏のチャリティーライブのちょっと前にあと半年しか生きられないって言われてたの…だから生きられるの後3ヶ月くらいなのかな?…でもね「A-μ’s」のライブが3月にやるっていうから絶対それまでは生きていたいからちょっと難しいみたいだけどアメリカで手術をしてきます!成功すればもうちょっと長く生きられるみたいだから…だからこの前次に会う約束は出来ないって言ったけど…来年3月の「A-μ’s」のライブは絶対観に行くね!穂乃果ちゃんの追っ掛けの唯は這ってでもライブ会場に必ず行きます!
穂乃果ちゃん!大好きだよ(o^^o)♡』】
『ポタ…ポタ…』
スマホの画面に涙が落ちる。
穂乃果 「…………穂乃果も…………
大好き………
ゔゔっ……グス…
唯ちゃん…
唯ぢゃん…!」
スマホを握り締めて肩を震わせて泣く穂乃果。
ーーーーーーーー
〈福島のとある病院…〉
唯 「…穂乃果ちゃんのライブ観に行きたかったな…。でもここからじゃさすがに遠いし…病院抜け出しても…唯の身体じゃ…」
病室のベッドの中から窓の外を見る唯。
『♪♪ ♪♪ 』
唯 「…あれ?…どっかから音楽が…」
『♪♪ ♪♪ …メノ…ビラ〜 ♪♪』
唯 「え?…ユメノトビラ? アセ 外から聞こえて…
………
…う…
…ん…!」
ヨロヨロとベッドから出て窓に手を伸ばす唯。
『ガラッ』
唯 「え…ほ、穂乃果ちゃん!!? アセ 」
穂乃果 「あ〜〜!!…ゆ、唯ちゃん〜〜!!良かったぁ〜〜!!」
唯が二階の病室の窓から顔を出すの見て泣いて喜ぶ穂乃果。
唯 「ほ、穂乃果ちゃん? アセ 何でここが!?それに今日はライブなんじゃ…」
穂乃果 「…唯ちゃんの携帯繋がらなかったから…病気の特徴を知り合いのお医者さんの勉強をしてる子に…真姫ちゃんに言って福島だったらどの病院にいそうか調べて貰ったの!唯ちゃんの病気やっぱり珍しいみたいだから…」
唯 「そうだったんだ…ごめんね アセ この病院山の中で携帯繋がりにくくて…
(…神様にまた感謝しないとな…もう一度穂乃果ちゃんと会わせてくれたんだもん…)」
穂乃果のことをしみじみと見つめる唯。
穂乃果 「唯ちゃん!…穂乃果今からいつもの歌…歌うから!…マイクは使えないけど歌うから!…聴いてください!」
唯 「…うん!」
警備員 「い、いいんですか? アセ 」
離れた場所で穂乃果と唯を見ながら言う警備員。
医院長 「…西木野病院の医院長からの頼みじゃ断れないんだよ アセ …それにあの子は明日アメリカに発ってしまう余命三ヶ月の患者さんだ…あの若さで……それに一曲歌ったらすぐに帰るという話しだしな…」
ユメノトビラ ずっと探し続けた
君と僕との
つながりを探してた ♪♪
………………
………………
〜〜〜〜〜〜〜〜
穂乃果 「………あれ?唯ちゃん? アセ 」
歌い終わって閉じていた目を開ける穂乃果。
しかし唯の姿が病室の窓から消えていた。
穂乃果 「ま、まさか倒れちゃったんじゃ…
ゆ、唯ちゃ…!」
『…穂乃果ちゃん!』
穂乃果 「え?」
声がした方に目をやる穂乃果。
するとそこには唯が杖をついて立っていた。
穂乃果 「ゆ、唯ちゃん!?…だ、大丈夫なの!!?外に出て… アセ 」
慌てて唯に駆け寄る穂乃果。
唯 「…うん! ニコ 」
穂乃果 「で、でもこんな、フラフラで… アセ 」
唯 「…穂乃果ちゃん。
…ハグ…してくれる?」
『ギュ〜〜〜〜〜』
唯 「フフッ…穂乃果ちゃんはいつもあったかいね。」
穂乃果 「……………ブンブン!」
唯 「…どうしたの穂乃果ちゃん?なんで首振ってるの?」
穂乃果 「穂乃果なんかより…
…唯ちゃんのほうがあったかいもん!!」
唯 「えぇ〜?ウソだ〜 アセ …だって唯の身体こんなに冷たい…」
穂乃果 「あったかい!!」
唯 「……穂乃果ちゃん…
ありがとう… グスン 」
『唯ちゃん!』
看護師が慌てて二人に駆け寄ってくる。
看護師 「唯ちゃん!…病室に戻って? 唯ちゃんは外に出たら駄目なのよ? アセ (今日1日起き上がることも出来なかったのに…)」
穂乃果 「唯ちゃん…病室戻らなきゃ。グス 」
唯から身体を離し笑顔を作って言う穂乃果。
唯 「うん…。
穂乃果ちゃんが来てくれて…
歌ってくれて…
抱きしめてくれて…
唯凄い嬉しかったよ!神様にいっぱい感謝しなきゃ!」
幸せそうに笑って言う唯。
看護師 「(唯ちゃん…!)」
穂乃果 「グジュ…唯ぢゃん…! 」
『ギュ〜〜〜〜!』
〜〜〜〜〜〜〜〜
〈病院前…〉
看護師 「…これでいいの唯ちゃん?」
唯 「うん!ありがとう!」
看護師に病室に取りに行って貰った紙袋を受け取る唯。
穂乃果 「唯ちゃん?その紙袋は…」
唯 「はい!穂乃果ちゃん♡」
穂乃果に紙袋を差し出す唯。
穂乃果 「ガサ…え?これって… アセ 」
紙袋の中には唯が穂乃果に会う時いつも必ず被っていた黒いキャスケット帽とハートのピアスが入っていた。
唯 「フフッ。それは唯と穂乃果ちゃんを出会わせてくれた幸運の帽子とピアスなの。
…だから必ずまた会えるように穂乃果ちゃんに持ってて欲しいんだ!」
そう言ってニコッと笑う唯。
穂乃果 「で、でもそれなら唯ちゃんが持ってたほうが…」
唯 「…うん。だからね?約束!」
穂乃果 「…約束?」
唯 「唯…必ず手術を成功させて寿命を伸ばして…ラブライブ!サンシャイン!!でやる『A-μ's』のライブを観に行くから。
…その時穂乃果ちゃんからその帽子とピアスを返して貰うから…
だから…その日まで預かってて欲しいんだ! ニコ 」
穂乃果 「……うん…グス…わかったよ。」
唯 「ねぇ穂乃果ちゃん!その帽子とピアス付けてみて!」
ニコニコしながら言う唯。
穂乃果 「え?…う、うん。」
髪を結び直し帽子を被ってピアスを付ける穂乃果。
穂乃果 「ど、どうかな? テレ 」
唯 「…うん!凄い可愛い♡
…それに嬉しい!」
ヨロヨロと車椅子から立ち上がる唯。
看護師 「ゆ、唯ちゃん! アセ 」
唯 「…穂乃果ちゃん ニコ 」
両手を広げる唯。
それを見て何も言わず抱き締める穂乃果。
穂乃果 「唯ちゃん…ヒック…穂乃果…ヒック…何があっても…『A-μ's』のライブ…ヒック…やるから…だから…だから…だから…」
唯 「…うん!…大丈夫!穂乃果ちゃんの追っ掛けの唯は…
世界の果てから這ってでも『A-μ’s』を観に行くであります!
……穂乃果ちゃんってさ…泣き虫だよね クス 」
穂乃果の温もりを覚えこむように力の入らない腕で唯は精一杯強く穂乃果を抱き締めた。
ことりちゃんや海未ちゃんと同じくらい唯ちゃんの事が大切になっていた穂乃果。いつ会えるのかまた会えるのかわからない唯ちゃんと会うのを選んでしまったのは仕方なかったのかもしれません。
…ことりちゃんは唯ちゃんの話しを聞けば穂乃果を許してくれるのでしょうか?
次回、「高坂穂乃果の家」