行き当たりバッタリイフライブ!   作:山本富士

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第30話 高坂穂乃果の家

 

〈秋葉原のファミレス…〉

 

ロシアから帰って来た穂乃果は海未と真姫に唯ちゃんとの事を全て話した。

二人は穂乃果が話し終えるまでの長い時間口を挟まずに黙って聴いていた。

 

 

真姫 「……そう…だったの…」

 

クリスマスパーティーの前日穂乃果から突然病気や病院の場所の事を質問された理由をやっと理解した真姫。

 

海未 「ゔゔっ…ぐすっ…ゔゔっ…(;д;)」

 

真姫の隣で話を聞いていた海未はいつのまにかボロボロ泣いていた。

 

 

真姫 「ちょ、ちょっと海未?あんた泣きすぎ!

アセ」

 

海未 「ゔゔっ〜…だって…だって…ゆいちゃんが!…ゔゔっ〜……って真姫も泣いてます!…ズズッ」

 

真姫 「ヴェ!?な、泣いてなんか…グスン…ちょっとコンタクトが… アセ 」

 

 

穂乃果 「…二人とも…ありがとね。話を聞いてくれて…唯ちゃんのために…泣いてくれて…」

 

嬉しそうに微笑む穂乃果。

 

海未 「穂乃果…グスン 」

 

真姫 「穂乃果… グス 」

 

 

穂乃果 「ほんとはね…みんなに唯ちゃんを紹介したかったんだけど…唯ちゃんそれどころじゃなくなっちゃって アセ …もう一度μ’sをやろうって決めた時から皆んなにも唯ちゃんのこと話さなきゃって思ってたんだけど…タイミングが分からなくて……でもそれでことりちゃんも傷付けちゃって…」

 

下を向く穂乃果。

 

真姫 「…じゃあ唯ちゃんのことは私達…と…絵里しかまだ知らないの?」

 

穂乃果 「うん… 絵里ちゃんには唯ちゃんが余命三ヶ月だってことは言ってないんだけど…」

 

海未 「…どうしてですか? グス 」

 

中々収まらない涙をハンカチで拭きながら尋ねる海未。

 

 

穂乃果 「な、なんか誰かに話したの初めてだったから アセ いきなり全部は話せなかったっていうか…なんていうか…」

 

真姫 「…確かに一度に聴くには重たい話ね。」

 

海未 「ではやはりまだことりには…グス…話していないのですね…グス 」

 

穂乃果 「うん…ことりちゃんにはまだ…ディズニーランドに行くはずだった日は急いでたし…クリスマスではことりちゃんあんな状態だったし…その後すぐ穂乃果ロシアに行っちゃったから。でも話さないと駄目…だよね…」

 

真姫 「…そうね。」

 

海未 「私も…ズズッ…話さなければならないと思います…ズズッ」

 

 

穂乃果 「……(ことりちゃん…)」

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

1月17日…

 

 

凛 「…せ〜の!」

 

 

「かよちん!」

『花陽!』

『花陽ちゃん!』

『花陽さん!』

 

 

『誕生日おめでとう〜!! パァァン 』

 

花陽に向かって一斉にクラクションを鳴らす一同。

この日は花陽の誕生日会で絵里以外のμ'sのメンバー、Aqours、雪穂と亜理沙が花陽の家に集まっていた。…ただことりはまだ到着していなかった。

 

 

 

花陽 「み、みんな…ありがとう〜♡♡」

 

 

 

花陽ママ 「皆さん!今日は花陽のためにありがとうございます!遠慮せず沢山食べてくださいね♡」

 

ニコニコ笑顔で言う花陽の美人ママ。

 

 

全員 『ありがとうございま〜す!』

 

 

にこ 「そ、それにしても凄いわね(汗)ケーキ以外…米、米、米、米だらけじゃない!

 

海未 「おにぎり、ちらし寿司、手巻き寿司、お寿司…(汗)」

 

雪穂 「炒飯、ピラフ、パエリヤ、五目ご飯…(汗)」

 

果南 「それに加えて五合炊きの炊飯器が4個…(汗)」

 

 

花陽 「どれも美味しそうだね〜♡テーブルの上が眩しいね〜☆☆」

 

お誕生日会の為に用意されたご馳走(米料理限定)に眼を輝かせる花陽。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

鞠莉 「Oh〜… ジーザス クライスト! アセ ジャパニーズ パーティ フード

 

ん〜〜…

 

…シャイニー!! キラキラ

 

 

果南 「タメたね今… アセ 」

 

 

ルビィ 「花陽ちゃん!おめでとう♡」

 

花陽 「ありがとうルビィちゃん!手編みのマフラー凄いあったかいよ♪大切にするね!」

 

ルビィに貰ったマフラーに頬ずりしながらお礼を言う花陽。

 

ルビィ 「エヘヘ〜(о´∀`о)ど、どういたしまして…(//∇//) テレ 」

 

花丸 「花陽さん羨ましいづら!ルビィちゃん!まるの誕生日にも作ってほしいづら♡」

 

ルビィ 「うゆ!もちろん!」

 

善子 「わ、わたしの誕生日には漆黒の堕天使のマントがいいわね…」

 

少し恥ずかしそうに言う善子。

 

ルビィ 「そ、それは普通のマントじゃないの? アセ 」

 

花丸 「善子ちゃん同じようなの何枚も持ってるづら… ジト 」

 

善子 「何枚あってもいいの!あとヨハネ!!」

 

 

 

 

凛 「千歌ちゃん!曜ちゃん!梨子ちゃん!いっぱい食べてるかニャ〜?>▽<」

 

千歌 「凛さん!はい!どれも凄く美味しいです! ニコニコ 」

 

凛 「でしょ〜?かよちんちのお米料理はお店のより全然美味しいんだにゃ〜♪」

 

真姫 「確かにうちのシェフが作ったやつより美味しいわね。」

 

梨子 「ま、真姫さんのお家専属のシェフがいるんですか!?…やっぱりハンパじゃないわ…(汗)」

 

希 「…でもさすがにご飯物以外も欲しい気もするね アハハ 曜ちゃんは食べ物は何が好きなん?やっぱりお寿司は好きやろ?」

 

笑顔で曜に尋ねる希。

 

曜 「じ、実は私お刺身苦手で…アセ あとパサパサした料理も……好きな料理はハンバーグであります!あとミカンであります! ケイレイ 」

 

千歌 「ミカンミカン〜♡……でも確かにどれも美味しいけど曜ちゃんには苦手系多いね…」

 

曜 「おにぎりと五目ご飯で十分満足であります!

ニコ 」

 

希 「じゃあ今度ウチが肉汁タップリのハンバーグ曜ちゃんに作ってあげるね! ウィンク 」

 

曜 「に、肉汁タップリ…じゅるり…た、楽しみであります!♡

 

凛 「いいな〜!凛も凛も〜!>o< °。」

 

千歌 「じゃあ私も〜!」

 

勢いよく手を挙げる千歌。

 

梨子 「わ、わたしもいいですか?(//∇//) テレ 」

 

真姫 「希のハンバーグも期待出来そうね ニヤ 」

 

希 「フフッ、じゃあ今度ウチの家でハンバーグパーティやね♪」

 

 

全員 『やった〜!!』

 

声をハモらせる一同。

 

 

希 「え?みんな聞いてたん?(汗)…ウチの部屋そんなに入れるかな… ニガワライ 」

 

 

 

 

亜理沙 「穂乃果さ〜ん!お帰りなさ〜い!…お姉ちゃん元気でしたか?」

 

ニコニコしながら穂乃果に話し掛ける亜理沙。

 

穂乃果 「ただいま亜理沙ちゃん!…うん!元気だったよ!…絵里ちゃんには一杯お世話になっちゃった… アハ 亜理沙ちゃんのおばあちゃんにも会ったよ!凄く素敵なおばあちゃんだね♡」

 

亜理沙 「お婆様に会ったの!?…じゃあお婆様のボルシチも食べましたか?」

 

嬉しそうな顔で尋ねる亜理沙。

 

穂乃果 「うん!美味しくてビックリしちゃったよ!…絵里ちゃんと亜理沙ちゃんはあんなに優しくてあったかいおばあちゃんに育てられたから素敵な女性に育ったんだね〜 ニコニコ 」

 

亜理沙 「お、お姉ちゃんは素敵だけど…亜理沙はまだまだ子供です! エヘヘ 」

 

恥ずかしそうに笑って言う亜理沙。

 

穂乃果 「フフッ、亜理沙ちゃんは絵里ちゃんが大好きなんだねぇ〜 」

 

亜理沙 「…うん♡」

 

 

ダイヤ 「お帰りなさいませ!穂乃果さん!」

 

穂乃果と亜理沙の会話の区切りがいい所で穂乃果に挨拶するダイヤ。

 

穂乃果 「…あ!ダイヤちゃん!…亜理沙ちゃんちょっと…いいかな?」

 

亜理沙 「…はい!じゃあ亜理沙は雪穂に手巻き寿司の食べ方を聞いてきまーす♪」

 

何かを察して席を外す亜理沙。

 

 

ダイヤ 「穂乃果さん… 無事にお戻りになられて安心いたしましたわ!」

 

笑顔で言うダイヤ。

 

穂乃果 「エヘヘ〜ごめんね アセ 急遽『A-μ’s』のリーダーをやってもらう事になっちゃって… …でもほんとにありがとう! ニコ 」

 

ダイヤ 「そ、そんな アセ 勿体無いお言葉ですわ!短い間ですしそれこそ穂乃果さんが今までスクールアイドルとして…イチアーティストとしてやってこられた功績に比べたら…わたくしのやったことなど苦労の内にも入りませんわ! アセ 」

 

謙遜して言うダイヤ。

 

穂乃果 「ダイヤちゃんはほんとにしっかりしてるね〜…アハハ …どう?このまま『A-μ’s』のリーダー続けてみない? 」

 

笑顔で尋ねる穂乃果。

 

ダイヤ 「な、何をおっしゃいますの!? アセ スクールアイドルの神!μ’sの穂乃果さんを差し置いてパンピーのわたくしがリーダーなどと!ありえません! アセアセ 」

 

慌ててリーダー続投を拒否するダイヤ。

 

 

穂乃果 「…ダイヤちゃん?」

 

ダイヤ 「は、はい!」

 

穂乃果 「穂乃果は…μ’sは神様なんかじゃないよ?みんなと同じ普通の女の子の集まり…ダイヤちゃんは私達と練習したりこうして一緒にご飯を食べたりして何か私達が特別だと感じる?」

 

ダイヤ 「そ、それは…μ’sの皆さん凄くいい方ばかりで接しやすくて…いつのまにか普通の友達のように……ハッ!…わたくしったらμ’sの方々を普通などと! アセアセ

 

穂乃果 「ね!私達普通なんだよ! ニコ …穂乃果ね…みんなからダイヤちゃんがどんなにいいリーダーか聞いてるし…穂乃果もそう思うもん♡…だからちょっと考えてみて?」

 

微笑みながら言う穂乃果。

 

ダイヤ 「穂乃果さん… わ、わかりましたわ アセ 」

 

戸惑いながらも同じく微笑んで応えるダイヤ 。

 

穂乃果 「いいお返事待ってるね!」

 

 

 

 

『ヴヴッ』

 

 

曜 「あ…!」

 

スマホを見て嬉しそうに反応する曜。

 

千歌 「?曜ちゃん誰から?曜ちゃんママ?」

 

曜 「ううん…ことりちゃんが…今着いたって!」

 

 

 

 

 

 

 

「穂乃果ちゃん!」

 

 

 

穂乃果 「え?」

 

 

ダイヤ 「あ!…こ、こ、こと…!」

 

 

 

 

穂乃果 「ことりちゃん…」

 

 

突如賑やかに飛び交っていた会話が途絶え穂乃果とことりの方に視線が集まる。

 

 

 

 

 

ことり 「お帰りなさい!穂乃果ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果 「………ことりちゃんただいま!」

 

 

 

 

 

ダイヤ 「(良かった…ですわ)」

 

二人のやりとりを見てその場のみんながダイヤと同じ事を思い安堵した。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 




穂乃果はことりが現れるまでことりは穂乃果の顔を見るまでどんな顔で、何を話そうかと色々考えていたのですが自然と出てきた言葉は「おかえりなさい」と「ただいま」でした。

やっぱり色々あってもほのことうみの絆は深いんですね!

次の話はバレンタインデーまで時は進みついにA-μ's最後の一人が帰国します!

次回、「デコボコ三年生トリオの飲み会」
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