行き当たりバッタリイフライブ!   作:山本富士

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奇跡のラブライブ !、「ラブライブ!サンシャイン!!」開催日まで後1ヶ月切りました!

ここであるメンバーの気持ちに異変が…


第33話 黒澤ダイヤの初恋

 

〈A-μ's練習後、沼津駅…〉

 

 

ダイヤ 「……ふぅ」

 

ワイワイ楽しげなメンバーとは裏腹に溜息をつくダイヤ。

 

千歌 「あれ?どうしたのダイヤちゃん!疲れちゃった?」

 

ダイヤの溜息にすぐに気付いて声を掛ける千歌。

 

ダイヤ 「な、何でもありませんわ アセ ちょ、ちょっと電車酔いしたのかもしれませんわね。」

 

微笑んで言うダイヤ。

 

千歌 「え…大丈夫?ちょっと休んでく?」

 

心配そうに聞く千歌。

 

ダイヤ 「い、いえ少しすれば良くなりますわ!…ありがとう千歌…チャン。 テレ 」

 

千歌 「ほんとに?ならいいけど…(可愛い…)」

 

曜 「どうしたでありますか?」

 

ダイヤと千歌の方に集まる他のAqoursメンバー。

 

曜 「え?ダイヤちゃん電車酔い?…車掌さん電車の操舵がなってないであります…」

 

しかめ面で言う曜。

 

梨子 「いやいや舵は回さないから! アセ 私ので良かったらお水飲みます?ダイヤ…チャン。 テレ 」

 

ダイヤ 「い、いえわたくしのがありますから

アセ でもありがとう梨子…チャン。 テレ 」

 

頬を染めてお互いの名を呼ぶ梨子とダイヤ。

 

善子 「な〜に照れながら名前呼びあってんのよ!ダイヤもリリィも!見てるこっちが恥ずいわよ!」

 

梨子 「べ、別に照れては…ってリリィじゃないから!

 

花丸 「善子ちゃんのサラッと呼び捨てもどうかと思うづら… ジト 」

 

善子 「べ、別にいいじゃない! アセ あとヨハネ!

 

花丸 「それより…国木田家秘伝の黒丸があるづら!ダイヤちゃんどうぞづら♡」

 

謎の丸薬をカバンから取り出す花丸。

 

ルビィ 「うゆゆ…苦そう…。で、でもお姉ちゃん、気持ち悪いならお薬飲んだ方が…」

 

ダイヤ 「花丸…チャン…もルビィもありがとう。でもほんとに大丈夫ですから。ポリポリ 」

 

1、2年生の心配を嬉しく思いつつ口元のホクロを掻くダイヤ。

 

 

果南 「ダ〜イヤちゃん!」

 

突然ダイヤにハグする果南。

 

ダイヤ 「な、何をなさいますの!? アセ か、果南さ…チャン…」

 

果南 「フフ、たまには3年生だけでお茶しない?ね!鞠莉!」

 

鞠莉に向かってウィンクする果南。

 

鞠莉 「イェ〜ス!残り少ないスコォールライフをエンジョイしましょー♪」

 

突然ダイヤを誘うかなマリにキョトンとする1・2年生。

 

千歌 「そ、それなら私達も一緒に…」

 

梨子 「千歌ちゃん!…ラブライブ!サンシャイン!!で歌う歌の歌詞…まだ見せてもらってなかったような…」

 

千歌 「ヴ…そ、それは…そうだけど…」

 

曜 「わ、私も衣装の進行遅れてるであります…」

 

花丸 「じゃあ今からみんなで千歌ちゃんちで曲作りと衣装作りを進めるづら!ルビィちゃんもいいよね?」

 

笑顔でルビィに尋ねる花丸。

 

ルビィ 「…うゆ! ニコ 」

 

善子 「フ…全く良く働くリトルデーモン達で助かるわ! 私は帰って今宵の配信を…」

 

梨子・花丸 『善子ちゃんも行くの(づら)!』

 

善子 「な、何ハモらせてんのよ!ヨハネよ!」

 

 

曜 「千歌ちゃん!行こ?」

 

笑顔で千歌を促す曜。

 

千歌 「う、うん…」

 

果南 「ごめんねみんな!今度は私達も手伝うからさ!」

 

鞠莉 「みんなソーリー&センキュー♪」

 

ダイヤ 「…申し訳ありません皆さん アセ 」

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〈駅前仲見世通りの喫茶店…〉

 

ダイヤ 「…それで?どうしてあんな風にわたくしを誘ったりしたのですか?」

 

ホットティーを飲みながら尋ねるダイヤ。

 

果南 「あんな風にって?」

 

ズズッとアイスティーを飲みながら言う果南。

 

ダイヤ 「とぼけないで下さい!明らかに誘い方が不自然でしたわ!」

 

鞠莉 「Oh〜…私達とのお茶…No Thank youだった?ダイヤちゃん。」

 

ダイヤ 「そ、そんな訳ありませんわ!わたくしだって鞠莉さ…チャン…と果南…チャン…と少しでも多くの時間を過ごしたいと…」

 

頬を染めながら言うダイヤ。

それをニコニコしながら見つめるかなマリ。

 

果南 「ダイヤさ〜…また何か隠してるでしょ?」

 

ダイヤ 「え?な、何を突然…後…ダイヤチャンジャアリマセンノ?」

 

果南 「え?今何て…」

 

ダイヤ 「な、何でもありませんわ! アセアセ 」

 

照れ隠しにホットティーをグイッと口に入れるダイヤちゃん。

 

ダイヤ 「ピギャッ!」

 

鞠莉 「Oh〜さすがダイヤはチャレンジャーデ〜ス!」

 

果南 「だ、大丈夫? アセ ホラ!お水!」

 

ダイヤ 「あ、ありがとうございます アセ 」

 

鞠莉 「ワカ〜リマ〜シタ!ダイヤの悩みは恋の悩みデ〜ス!」

 

ダイヤ 「ブッ!」

 

水を吹き出すダイヤ。

 

果南 「ダ、ダイヤ!?」

 

ダイヤ 「な、何を仰いますの!?今の話の流れで何故そう言う事になるんですの!?」

 

顔を真っ赤にして言うダイヤ。

 

果南 「ダ、ダイヤ落ち着いて! アセ 」

 

鞠莉 「Be cool ダイヤ! アセ 」

 

ダイヤ 「そ、そもそもわたくしには隠し事も悩みも…無いですわ。ましてや恋の悩み…なんて…ある訳… ポリポリポリポリ 」

 

果南 「…どう思う?」

 

鞠莉に尋ねる果南。

 

鞠莉 「ブラ〜フ(嘘)デ〜ス…後ダイヤの顔が真っ赤なのは…怒りでは無いようデ〜ス…」

 

ダイヤの事を探るように目を細めて観察するかなマリ。

 

ダイヤ 「ヴ…な、何なんですの!?わたくしは嘘など何も…!…それに…恋の悩みなんて…わたくし…今まで…一度もした事…ただ…少し胸が苦しいというか…溜息が出てしまうと言うか…何て言えばいいのかわからない気持ちになったりするというか…」

 

ポリポリホクロを掻きながら恋する乙女の様に頬を染めて呟くダイヤ。

 

果南 「…どう思う?」

 

鞠莉に尋ねる果南。

 

鞠莉 「ビンゴ(当たり)デ〜ス…ダイヤの顔が真っ赤なのは…恋の悩み…それも…

 

 

ファーストラブ♡デ〜ス!

 

鞠莉はダイヤを指差してドヤ顔で言い放った。

 

 

 

 





初めての気持ちに戸惑いを隠せなくなってるA-μ'sリーダー黒澤ダイヤちゃん。果たしてマリーが言うようにファーストラブ♡なのでしょうか?
そしてAqoursのラブライブ!サンシャイン!!の曲と衣装、善子の配信はどうなるのでしょうか?

次回、「松浦果南と小原鞠莉の キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!」

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