行き当たりバッタリイフライブ!   作:山本富士

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前回果南と鞠莉に何か悩んでいるのを察せられて喫茶店に連れてこられたA-μ'sリーダー黒澤ダイヤちゃん。

果たして本当にマリーの言うようにダイヤちゃんの悩みはファーストのラブなのでしょうか!?


第34話 松浦果南と小原鞠莉の キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!」

 

〈沼津駅前仲見世通りの喫茶店…〉

 

 

ダイヤ 「ファ、ファーストらぶ!?」

 

頬を染めながら言うダイヤ。

 

鞠莉 「そう!つまり…ファーストのラブ!だよ?

ウィンク 」

 

果南 「全然説明になってないから アセ …ていうかダイヤ…」

 

真っ赤になってモジモジするダイヤを見て本当にそうなんじゃないかと思う果南。

 

果南 「ファーストのラブ…なの?」

 

鞠莉 「間違いアリマセーン!」

 

楽しそうな鞠莉。

 

しばし沈黙した後ズズッとお茶を飲んでダイヤは答えた。

 

ダイヤ 「ファーストのラブ…かどうかはわかりません。…わかりません。わかりません…けど…」

 

かなまり 『けど!?』

 

ダイヤの向かいの席から身を乗り出す二人。

 

 

ダイヤ 「…けど…だけど…その…

 

お慕いしている方がいるのかも…

 

しれませんわね ポリポリ 」

 

真っ赤な顔でホクロを掻きながら言うダイヤ。

 

 

かなマリ 『………。』

 

 

ダイヤ 「あ、あら?ど、どうして何も言ってくれないんですの? アセ 」

 

意外にもノーリアクションなかなマリに尋ねるダイヤ。

 

果南 「あ、いや、その…ねぇ?」

 

鞠莉 「…まさか本当にビンゴだったとはサプライズデ〜ス…」

 

発音良く驚きを表現する鞠莉。

 

 

ダイヤ 「…でも本当は良くわからないのですわ。この気持ちが何なのか…ただその方の事を思うと胸が苦しくなってしまうんです。同時に暖かい気持ちにもなるのですが…」

 

自分の複雑な想いを嬉し恥ずかしそうに説明するダイヤ。

 

果南 「(ほ、本当に好きなんだ…)…でそのダイヤがお慕いしている方っていうのは一体…」

 

鞠莉 「Who!?ダレナンデ〜ス!?」

 

 

ダイヤ 「そ、それは〜 アセ 」

 

 

かなまり 『それは!?』

 

再び席から身を乗り出す果南と鞠莉。

…そしてそんな二人に少し躊躇した後ダイヤはヒソヒソと耳打ちして答えた。

 

 

かなまり 『…へ?』

 

 

ダイヤ 「だ〜か〜ら… ヒソヒソ 」

 

 

かなまり 「………。」

 

 

ダイヤに耳打ちされた後顔を見合わせる二人。

 

果南 「ちょ、ちょっと待っててくれるダイヤ?」

鞠莉 「ソ、ソーリーダイヤ!」

 

笑顔でそう言って喫茶店から出て行く果南と鞠莉。

 

カラン カラン

 

ダイヤ 「あ、ちょっと!どうしたんですの!? アセ 」

 

 

〜店の外〜

 

 

鞠莉 「Oh〜…ジーザス クライスト!」

 

果南 「ねぇ鞠莉?ダイヤ今…『A-μ's』の中にお慕いしている人がいる…って言ったよね?」

 

鞠莉 「…イェ〜ス。確かにそう言いマシタ…。ダイヤが禁断の愛に目覚めてしまいマ〜シタ…。」

 

腕を組んで眉間に皺を寄せるかなマリ。

 

 

果南 「禁断の愛…で、でも「A-μ’s」の中の1人って……誰?(汗)」

 

鞠莉 「ま、まさか……果南!?

 

果南 「え!?(//o//)……い、いやいやさすがに本人に相談はしないでしょ? アセ 」

 

鞠莉 「そ、そうだね…じゃあマリーもディファレントデースカ… シュン 」

 

果南 「なんでちょっと残念そうなの? ジト 」

 

鞠莉 「バ〜ット…そうなるとwho?…だれなんデース?」

 

果南 「う〜ん…A-μ's18人からダイヤと私達を除いて…15人…μ’sの誰かかAqoursの誰か…」

 

鞠莉 「やっぱり年上のμ’s?」

 

果南 「いや!…ダイヤは下級生かなり好きだよ?ルビィちゃんの愛し方を見てもわかるけど…」

 

苦笑いする果南。

 

鞠莉 「う〜ん…ルビィはさすがに妹デースから…2年生の誰かか花丸か善子?」

 

果南 「…曜ちゃん…とか?」

 

鞠莉 「まぁ…曜はベリーファニーだね♡」

 

果南 「う〜ん曜ちゃん…かなぁ? アセ 」

 

鞠莉 「チカっちと梨子はどうデースか?」

 

なんだか楽しげに聞く鞠莉。

 

果南 「千歌は…意外とダイヤのこと見てる…梨子ちゃんは…ダイヤと同じしっかり者…」

 

鞠莉 「善子と花丸は?」

 

果南 「う〜ん…善子ちゃんは世話のかかる妹で〜…花丸ちゃんは〜…以外と…ある…か?」

 

鞠莉 「μ’sだと…ことりさん?…あ!ワカーリマシタ!エリーチカさんデース!間違いアリマセーン! ドヤァァ」

 

ドヤ顔で言う鞠莉。

 

果南 「絵里さんかぁ…あぁ〜…でもダイヤは絵里さんに憧れてるだけって感じだけどなぁ…」

 

鞠莉 「そうなの?…じゃあ…にこさん! ウィンク 」

 

果南 「……ないでしょ。」

 

鞠莉 「そうデースネ!(・ω<) テヘペロ」

 

 

果南 「凛さんは…年上だけど可愛いね〜♡…花陽さんは…優しくて素敵だよね〜♡」

 

なぜかニヤケながら言う果南。

 

鞠莉 「…果南の好みは聞いてないデース… ジト 」

 

果南 「真姫さん…カッコイイけどたまにしか練習来ないし…海未さん…ダイヤは好きそうだけどあんまり話してないような…ことりさん…ダイヤは好きだと思うけどことりさん練習来てない…穂乃果さん…リーダーやるようになってから結構話してる…希さん…一緒に『ニコニコ6』の面倒みたり『A-μ’s』のこともダイヤをフォローしてくれてる…絵里さん…は憧れの存在?」

 

一人一人ダイヤとの関係を思い浮かべる果南。

 

鞠莉 「なんか見えてきマーシタ… キラン 」

 

果南 「え?だれよ? アセ 」

 

鞠莉 「果南はどう思うのデース?」

 

果南 「…本当に見えてきてるの? ジト …え〜とAqoursだったら…善子ちゃん以外はありそう…μ’sだとみんなありそうだけど…」

 

鞠莉 「wao!にこさんも!?」

 

果南 「ま、まぁあの人結構考え方は大人だし…アイドル大好きな所とか話しも合いそうだし……でも私は穂乃果さん希さんな気が…絵里さんは〜…違うと思うなぁ。」

 

鞠莉 「では…千歌か曜か梨子か花丸か…穂乃果さんか希さんデースネ?」

 

果南 「消去法で行くとね ニガワライ 」

 

鞠莉 「Aqoursが多いデース!…この4人だと誰デースカ!? 」

 

果南 「鞠莉…あんた見えてないでしょ(汗)…でも私は〜…千歌だと思う!」

 

鞠莉 「Oh!曜ではないの?」

 

果南 「曜ちゃん……ありそうでない!」

 

鞠莉 「…では

μ’s!穂乃果さん、希さん!

Aqours!チカっち!

…が残りマーシタ!

…この中でワタシ達のダイヤのハートを射止めたのは一体!?」

 

果南 「…楽しんでるね鞠莉 アセ ま、まぁ後は本人に聞こうよ。」

 

鞠莉 「イェース♪」

 

 

〈喫茶店内…〉

 

カラン カラン

 

果南 「いや〜お待たせダイヤ!ごめんごめん!」

 

 

ダイヤ 「ブッブ〜ですわ!!待たせすぎですわ!!一体2人で何を話してらしたの!?」

 

思い切って悩みを打ち明けたのに30分近くほったらかしにされてプンプンのダイヤ。

 

果南 「い、いや〜鞠莉が日本人の女子の恋愛感覚がよくわからないらしくて…その説明をしてたもので… アハハ 」

 

鞠莉 「What's!? アセ 」

 

ダイヤ 「べ、別に恋愛というわけでは… ホホソメ 」

 

鞠莉 「ダイヤ顔マッカデ〜ス!善子みたいデ〜ス! ウィンク 」

 

ダイヤ 「よ、善子さんと一緒にしないでいただけます!? アセ 」

 

 

 

ーーーーーーーー

 

〈旅館・十千万の千歌の部屋…〉

 

善子 「へ……ヘックシ!」

 

千歌 「だ、大丈夫善子ちゃん?…はいティッシュだよ!」

 

花丸 「善子ちゃん…風邪引いたづら?変なクシャミづらね ニヤ 」

 

ルビィ 「善子ちゃん…また何もないとこでつまづいて海に落ちたの? ニコニコ 」

 

曜 「え?善子ちゃん海に落ちたの? アセ 」

 

善子 「う…ヨ・ハ・ネよ!!落ちないわよ!この寒さで落ちたら死ぬって〜の!!変なクシャミゆーな!…変じゃないクシャミってどんなよ!

 

梨子 「ちょっと!うるさいわよ! アセ 」

 

善子 「フ……きっと誰かが堕天使ヨハネのことを…熱く語っているのね! ギラン 」

 

花丸 「善子ちゃんは変にポジティブづら…」

 

ルビィ 「善子ちゃんいっつも幸せでルビィ羨ましい♡」

 

 

善子 「だからヨハネ!!人の事をアホみたくゆーな!! 怒 」

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

〈再び駅前喫茶店…〉

 

 

鞠莉 「とにかく…わかったんだよ!」

 

ダイヤ 「わかったって…何がわかったんですの? アセ 」

 

鞠莉 「ダ・イ・ヤのオ・ウ・ジ・サ・マ、デ〜ス!」

 

ダイヤ 「お、オウジサマ!?(//0//)」

 

果南 「(楽しんでる… アセ )…ま、まぁ3人のうちだれかかなぁって…」

 

ダイヤ 「さ、3人? アセ

 

……………だ、ダレナンデスノ?」

 

顔を赤くして果南と鞠莉とは視線を合わせずにポツリと尋ねるダイヤ。

 

 

かなマリ『(可愛い…)』

 

 

果南 「え、えっとね…誰だっけ鞠莉? アセ 」

 

鞠莉 「What's!?忘れたの果南!?」

 

果南 「う、うん…ちょっと…(汗)(てゆ〜か聞けないっていうか…誰かだったら…なんかそれもヤダっていうか…)」

 

ダイヤ 「だ、だから……誰ですの!?

(〃o〃) アセ 」

 

鞠莉 「…ダイヤ……ダイヤが好きなのは……

 

ダイヤ 「す、好きなのは?」

 

 

 

 

 

 

 

 

鞠莉 「果南!」

 

 

 

 

果南 「はい!? アセ 」

 

 

 

 

ダイヤ 「……………ぶ……ブッブ〜……

 

ですわ(〃-〃)」

 

 

 

 

鞠莉 「ていうのは冗談で〜(・ω<) テヘペロ」

 

果南 「コ〜ラ!鞠莉! 怒 (でもちょっと残念…)」

 

 

 

 

 

 

鞠莉 「チカっち! ウィンク 」

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤ 「ち、千歌さ…チャン!?

 

 

 

………ブッブ〜………

 

ですわ(〃-〃)」

 

 

 

果南 「(千歌じゃないんだ……でも私の時と反応違う? アセ )

 

 

 

鞠莉 「チカっちじゃないんだ〜 アセ マリーはチカっちだと思ってマーシタ…」

 

ダイヤ 「ち、違いますわ!……まぁ……お嫌いでは……ないですけど… カオマッカ 」

 

果南 「(い〜なぁチカっち……でも…じゃあ……)」

 

 

 

鞠莉 「じゃあ残る2人のどちらかだね! ウィンク 」

 

ダイヤ 「だ、だから……早く言ってくれません!? アセ 」

 

果南 「(どっち…かなん?ナンチャッテ テヘ ) 」

 

 

 

 

鞠莉 「ダイヤが好きなのは〜」

 

 

ダイヤ 「好きなのは?」

 

 

鞠莉 「好きなのは〜……」

 

 

ダイヤ 「好きなのは? アセ 」

 

 

鞠莉 「好きなのは〜……」

 

 

ダイヤ 「す、好きなのは? アセ 」

 

 

鞠莉 「好きな」

 

果南 「はよ言えや! アセ」

 

鞠莉 「ソ、ソーリー (・ω<) テヘペロ

 

 

 

 

 

 

 

 

……希さん!

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤ 「……………………」

 

 

 

 

 

かなマリ 『(あれ?……まさか…!)』

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤ 「………………………

 

ブッブ〜…

 

ですわ(〃-〃)」

 

 

 

 

かなマリ 『え?違うの? アセ ……ということは!?……』

 

ダイヤ 「だ、誰ですの!?最後のお一人は!(//0//) アセ 」

 

 

 

 

 

 

 

鞠莉 「…ほ…」

 

果南 「穂乃果さん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤ 「…………………………………

 

 

ブッブ〜……

 

 

………ジャナイデスワ。」

 

 

 

 

 

 

 

かなマリ 『穂乃果さん…

 

 

 

 

 

 

 

 

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!』

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 





ほのけチュン…

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!』

伝説のスコォールアイドォμ'sのリーダー高坂穂乃果に憧れ以上の想いを抱いてしまったダイヤちゃん。果たしてどういう経緯でそうなったのか!?

次回、 「海未ちゃんより厳しいダイヤちゃん」



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