普段はダラしなくてもステージに立つと光り輝く穂乃果に惚れ直したA-μ'sリーダー黒澤ダイヤ。
一方その裏でA-μ'sの練習を休み卒業制作の衣装作りに専念していた南ことり。
ラブライブ!サンシャイン!!開催直前になってある重大な決断に迫られます。
その決断とは…
〜ダイヤが果南と鞠莉に悩みを打ち明けた翌日…〜
梨子 「しいたけちゃ〜ん…こ、こんにちわ〜…」
恐る恐る千歌の家の前にいる犬のしいたけに近づく梨子。
梨子「ソォ〜…ナデナデ」
しいたけ 「ハッハッハッハッ♪」
嬉しそうなしいたけ。
梨子 「ウフフ…こうしてみるとしいたけちゃんも結構かわ……い!?」
ガバッ!
突然立ち上がり梨子に抱き付くしいたけ。
しいたけ 「ハッハッハッ♪」
梨子 「ヒ、ヒィ〜〜!! アセアセ 」
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〈十千万・千歌の部屋…〉
千歌 「ハァ〜… もう三月か〜…」
曜 「どうしたの?千歌ちゃん!」
千歌 「だってさ〜 ラブライブ!サンシャイン!!までもう二週間ないんだよ?しかもそれが終わったら…もう…」
曜 「…三年生は卒業しちゃうね。」
千歌の考えてる事を察する曜。
千歌 「……そう…なんだよね?やっぱり…」
曜 「そればっかりはしょうがないよ。確かに…凄い…寂しいけど…」
千歌 「あ〜あ!せっかく廃校じゃなくなったんだから果南ちゃんとダイヤちゃんと鞠莉ちゃん…もう一年位いてくれないかなぁ〜!」
曜 「…そうだね!そうすれば後二回ラブライブ目指せるし修学旅行も一緒に行けるよ!」
ニコッと笑って敬礼する曜。
千歌 「よし!こうなったら鞠莉ちゃんに頼んで三人の出席日数が足りないことにして貰おう!」
曜 「それはいい考えであります♪」
千歌 「…あれ?…なんか曜ちゃん今日はつっこんだりしないんだね アセ 」
曜 「…だって…私だって三人にいなくなって欲しくないもん! 」
千歌 「曜ちゃん…」
自分と同じ気持ちの曜を嬉しく思う千歌。
千歌・曜 『…………ところで曜ちゃん(千歌ちゃん)!』
同時にお互いの名を呼ぶ二人。
千歌 「あれ?ど、どうしたの?曜ちゃん アセ 」
曜 「ち、千歌ちゃんこそどうしたの? アセ 」
千歌 「曜ちゃん先に言って! アセ 」
曜 「千歌ちゃん先でいいであります! ケイレイ 」
何か気恥ずかしくなり譲り合う曜チカ。
千歌 「…そ、そう?…じゃあ アセ
……あのさ…ダイヤちゃんのこと…なんだけど…」
曜 「ダイヤちゃん?…どうかしたの?」
千歌 「なんかまた…悩んでるみたいなんだよね アセ 」
曜 「またって…あ〜!前に『ダイヤさん』じゃなくって『ダイヤちゃん』って呼ばれたかった時みたいに?可愛いところあるよね〜ダイヤちゃん♡」
千歌 「…まぁあの時は…可愛い悩みでよかったけど〜… 」
凛々しい生徒会長ダイヤの微笑ましい悩みを思い出し笑顔になる二人。
曜 「…今回は違うの?」
千歌 「う〜ん…まぁ果南ちゃんと鞠莉ちゃんが対処してくれるみたいだけど…ダイヤちゃんやっぱり『A-μ’s』のリーダー大変だろうし、『ニコニコ6(シックス)』のフォローもしてるし、Aqoursの練習もやらなきゃで…その上卒業間近でしょ?…ダイヤちゃんしっかりし過ぎてるからつい忘れちゃうけど…まだ十八歳の普通の女の子なんだよね アセ …悩みがない方がおかしいよ。」
曜 「千歌ちゃん…」
千歌 「あ、ほら アセ 私もAqoursのリーダーなわけだから悩んでるメンバーはほっとけないっていうか… アハハ 」
曜 「ううん。千歌ちゃんの言う通りだよ!私達も出来る限りダイヤちゃんのフォローしてあげなきゃだよね!……でも千歌ちゃんはほんとに…優しいよ!私はそんな千歌ちゃんが
大好きであります! ケイレイ ………あ。」
サラッと言ったものの急に恥ずかしくなる曜。
千歌 「…………よ、曜ちゃん……
今の…
もう一回…
言って?♡」
ニコニコ嬉しそうに催促する千歌。
曜 「なっ!? アセ そ、そんな改まっては……恥ずかしいであります! カオマッカ 」
千歌 「チェッ!………曜ちゃんのケチ ボソ」
曜 「で、でもダイヤちゃんの悩みって何なんだろうね〜 アセ 」
千歌の顔は見ずに自分の顔をパタパタと扇ぐ曜。
千歌 「(話しそらした…)…まぁそれはとりあえず果南ちゃん達待ちってことで〜…
…それで?曜ちゃんは何を話そうとしたの? ニコ 」
曜 「へ?…えっと アセ 私はね…
…ん?…ねぇ千歌ちゃん?」
何かに気付き顔付きが変わる曜。
千歌 「?どうしたの?」
曜 「な、なんか外から声がしない?」
千歌 「え?…言われてみれば…なんか声が…梨子…ちゃん?」
ガラッ
窓を開け外を見る曜チカ。
梨子 「イヤァ〜〜!! アセアセアセ 」
しいたけ 「ハッハッハッハッ ワン!ワン!♪」
そこにはしいたけに体を覆い被され顔を舐め回されている梨子がいた。
梨子 「だ、誰かタスケテ〜〜!!!(泣)」
曜チカ 『ちょっ…ちょっと待ってて〜〜!! アセアセ 』
〜〜〜〜〜〜〜〜
千歌 「はい!タオルだよ梨子ちゃん ニコ 」
洗面所で顔を洗う梨子に申し訳なさげにタオルを渡す千歌。
梨子 「フキフキフキ……」
曜 「でもビックリだよね!てっきり梨子ちゃんしいたけに襲われてるのかと思ったら梨子ちゃんの方から構おうとしてたなんて♡」
千歌 「梨子ちゃん前もしいたけの頭撫でてたもんね!しいたけ梨子ちゃん大好きだから嬉しくてはしゃいじゃったんだよ! ニコ 」
梨子 「ま、まぁしいたけちゃんも大人しくしてれば可愛いし ニガワライ …それに思い出しちゃって。…ノクターンを…」
寂しげな顔になる梨子。
千歌・曜 『…ノクターン?』
梨子 「あ!な、何でもないよ! アセ ちょっと新曲のイメージのことで…アハハ(善子ちゃんが付けた名前は…ラブライブ?みたいな感じだっけ… ホロリ ) 」
*ライラプス
千歌 「新曲…そっか!梨子ちゃんはラブライブ!サンシャイン!!の先のことも考えてるんだね!」
曜 「ラブライブ!サンシャイン!!の先…」
梨子 「え?…先…ま、まぁ曲のことはいつも考えてるから具体的にAqoursでどうこうというわけでは……と、ところで千歌ちゃん何か話しがあったから私と曜ちゃんを呼び出したんでしょ?何だった? アセ 」
微笑んで尋ねる梨子。
千歌 「あ〜…それは今曜ちゃんに話したから…とりあえず先に曜ちゃんの話しを聞いてもいい?」
曜 「…うん!」
梨子 「曜ちゃんも何かあるのね アセ …私も聞いていいの?」
曜 「うん!もちろん! ニコ……あのね、ことりちゃんのことなんだけど…」
千歌・梨子 『ことりさん…のこと?』
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〈穂むら・穂乃果の部屋…〉
穂乃果 「…そっか。」
海未 「そっかって…それだけですか? アセ 」
ことり 「穂乃果ちゃん…」
ことりが穂乃果と海未に話したい事があるからと穂乃果の部屋に集まった幼馴染三人。
穂乃果 「でもさすがことりちゃんだよね!学校の中で一番優秀な作品に選ばれて世界中が注目するパリコレのコンテストに出られるなんて…しかもことりちゃんが自分でモデルもやるんでしょ!?ほんとに凄いよ!」
嬉しそうに笑って言う穂乃果。
海未 「穂乃果…ことりの話しをちゃんと聞いていましたか?確かにことりがパリコレに出ることになったのは私も嬉しいです ニコ でも…開催日は3月15日。ラブライブ!サンシャイン!!と同じ日なのですよ?」
複雑な表情で言う海未。
穂乃果 「ま、まぁ…それは…残念だけど〜…」
海未 「残念って… 私達μ’sはことり抜きの8人で出演する事になるのですよ? アセ 」
ことり 「穂乃果ちゃん、海未ちゃん…ほんとにごめんね…」
申し訳なそうに俯いて言うことり。
穂乃果 「…でもさ…ことりちゃんは選ばれたらラブライブには出れないこと…分かってたんでしょ?」
海未 「ことり…そうなのですか?」
ことり 「………うん…分かってたよ。」
微笑んで答えることり。
穂乃果 「…ことりちゃん!」
ことり 「…はい。」
少しの間見つめ合う二人。
そんな二人を心配そうに見る海未。
穂乃果 「…ことりちゃんがやりたいことを思い切りやってそれが周りから認められたなんて…穂乃果ほんとに嬉しい! ニコ パリコレの舞台に立てば世界中の人からことりちゃんの衣装が認められるかもしれないなんて…考えるだけでワクワクするよ!だから…ラブライブの舞台に一緒に立てないのは残念だけど…穂乃果ことりちゃんのこと誰よりも応援します!ファイトだよ!!」
満面の笑顔で「ファイトだよ!」ポーズをする穂乃果。
海未 「穂乃果…」
ことり 「穂乃果ちゃん……ありがとう♡ことりは……ことりのやりたいことを思いっきりやるね!後悔の…ないように。」
穂乃果 「うん! ニコ 」
海未 「ことり…」
ことり 「あ…それでね!…ことりが抜けたポジョンなんだけどね…」
穂乃果・海未『?』
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〈再び十千万・千歌の部屋〉
千歌 「エェ〜〜!?よ、曜ちゃんが!?」
曜 「…うん。ことりちゃんがどうしても…私にやって欲しいって… アセ 」
千歌 「よ、曜ちゃんが…」
梨子 「μ’sの人達と一緒にステージに…す、凄いわね アセ 」
ことりが学校代表に選ばれパリコレ・学生の部に出演する事になった事、そのためにラブライブ!サンシャイン!!に出れなくなった事、そしてことりの代わりに曜がμ'sとしてステージに立つ事を聞いて驚く千歌と梨子。
曜 「も、物凄いプレッシャーであります…」
梨子 「きっとことりさん…曜ちゃんならμ’sの自分の抜けた場所を任せられるって思ったんだね。」
優しく曜に言う梨子。
千歌 「…うん!曜ちゃんなら大丈夫!私と梨子ちゃんがついてるし! ウィンク 」
曜 「梨子ちゃん…千歌ちゃん… ニコ
………でも…さ。」
千歌・梨子 『え?』
曜 「ほんとに……これでいいのかな?」
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〈週末、神田明神…〉
千歌 「ダイヤちゃん!」
ダイヤ 「なんですの?千歌…チャン テレ 」
この日を含め残り2回となったA-μ'sの合同練習。その休憩中、千歌に名前を呼ばれ恥ずかし嬉しそうに千歌の名前を呼ぶA-μ'sリーダーのダイヤ。
千歌 「(可愛い♡)…あ、あのさ アセ ダイヤちゃん…なんか最近…悩んでない?」
ダイヤ 「え? アセ べ…別に…そんなこと ポリポリ 」
わかりやすく動揺して口元のホクロを掻くダイヤ。
千歌 「(ホクロ掻いてる…果南ちゃんが言ってた誤魔化す時の癖だ!)ねぇダイヤちゃん?今日練習終わったら…お茶でもしない?」
ニコニコ笑顔でダイヤを誘う千歌。
ダイヤ 「え……わ、わたくしと…お、お茶を!?ほ、本当ですの!? アセアセ 」
余程意外だったのか目を見開いて確認するダイヤ。
千歌 「う、うん!たまにはいいでしょ?(だって…果南ちゃんも鞠莉ちゃんもダイヤちゃんの悩み教えてくれないんだもん!)」
ダイヤ 「……ぶっぶ〜…ですわ。」
心底残念そうに答えるダイヤ。
千歌 「え?…私とお茶行くの…嫌? 」
悲しそうな顔になる千歌。
ダイヤ 「い、いえいえ!むしろ物凄く行きたい……ゴホンッ…その…ちょっと今日は都合が悪いんですの… シュン 」
千歌 「…そっか!予定あるならしょうがないね アセ 」
ダイヤ 「はい……あの……千歌…チャン?」
千歌 「?どうしたの?」
ダイヤ 「また…その…誘って頂けますか? テレ 」
千歌 「…うん!絶対また誘うよ!ダイヤちゃん!
ニコ 」
ダイヤ 「……ありがとう…千歌…チャン」
嬉しそうに頬を染めて千歌にお礼を言うダイヤ。
千歌 「(か、可愛い…♡)」
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〈練習後…〉
ダイヤ 「お待たせ致しましたわ。
その荷物…今お戻りになられたのですわね。
……それで?どうして突然わたくしは呼びだされたんですの?東京タワーに…」
東京タワーの入り口で黒いキャスケット帽を被ったライブ帰りの穂乃果はダイヤを見ると嬉しそうに言った。
穂乃果 「ただいまダイヤちゃん♡ありがとね!急な誘いに来てくれて… ニコ 」
ことりに後悔の無い道を選んで欲しいものの穂乃果の頭によぎるのは余命少ない唯ちゃんとしたμ's復活の約束。
ことりからμ'sの代役を頼まれたもののそれが正しい事なのか悩む曜。
悩んだ時、道に迷った時自然と登る東京タワーにダイヤを呼び出して穂乃果は何を話すのか?
次回、「μ'sの海」