行き当たりバッタリイフライブ!   作:山本富士

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前回千歌からのお茶の誘いを泣く泣く断って穂乃果に会いに来た黒澤ダイヤ。

果たしてμ'sのリーダーはA-μ'sのリーダーに何を話すのか?

ラブライブ!サンシャイン‼︎開催まで後5日…


第38話 μ'sの海

 

 

〜ダイヤが穂乃果に東京タワーに呼び出された翌日〜

 

〈国府津海岸…〉

 

 

絵里 「ハラショー!!♪」

 

念願の海にμ's全員で来れて興奮する絵里。

 

希 「フフ…エリチ嬉しそうやね!」

 

絵里 「さいっこーにハラショーだわ♪」

 

 

穂乃果 「久しぶりだね〜」

 

凛 「やっぱり綺麗だニャ〜!!」

 

真姫 「まぁハワイや沖縄の方が綺麗だけど…ここも悪くないわよね。」

 

にこ 「何自慢してるのよ!」

 

真姫 「べ、別にそんなつもりで言ってないわよ!」

 

にこ 「ふん!」

 

花陽 「ま、まぁまぁ!せっかく5年ぶりに思い出の海にみんなで来たんだし アセ 仲良く仲良く!」

 

 

ザァ〜… ザァ〜…

 

 

穂乃果 「でもやっぱり海はいいねぇ。心が洗われるというか…穂乃果大好き! ニコ 」

 

ことり 「ことりも大好きだよ♡」

 

凛 「凛も大好きニャ〜!(><)」

 

絵里 「はハラショーね!」

 

希 「でもやっぱりμ’sのみんなで見るだから最高なんやない?ね!海未ちゃん♡」

 

海未にパチッとウィンクする希。

 

海未 「あ、あなた達…わざと言ってませんか!?

カオマッカ

 

わざとらしく自分の名前を連呼する5人を照れながら睨む海未。

 

にこ 「…でもなんか不思議ね。あの日μ’sをおしまいにするって決めた日からもう五年も経つのに…またこうしてμ’sとして同じ9人で同じ海を眺めてるんだから…」

 

感傷に浸るにこ。

 

真姫 「何にこちゃんらしくないこと言ってるのよ ジト ……でもほんとそうよね。」

 

微笑む真姫。

 

 

 

ザァ〜… ザァ〜…

 

 

 

全員 『…………』

 

 

 

ことり 「みんな…ごめんね。せっかくμ’sでまたライブがやれそうだったのに…」

 

申し訳なさそうに言うことり。

 

海未 「ことり…」

 

絵里 「何謝ってるのよ!ことりが作った衣装が世界の舞台に立てるなんて…ことりの衣装を着てる私達μ’sにとってこんな誇らしいことはないわ。」

 

希 「そうやね…ウチも嬉しい!」

 

優しく微笑む絵里と希。

 

にこ 「そうよ!ラブライブのことはにこ達に任せてあんたはおもいっきりパリでμ’sの衣装担当の力を見せつけてやりなさい!」

 

花陽 「うん!私も応援する!頑張ってことりちゃん! ニコニコ 」

 

凛 「ことりちゃんのウェディングドレス姿で世界中を虜にするニャー!!」

 

真姫 「ことりフランス人から求婚されちゃうんじゃない? ニヤ 」

 

ことり 「されないよ真姫ちゃん! アセ 」

 

海未 「ことり…頑張るのですよ!」

 

ことり 「海未ちゃん…ありがとう ニコ 」

 

 

なんとなく穂乃果の方を見る一同。

 

 

穂乃果 「……」

 

 

 

ザァ〜… ザァ〜…

 

 

 

〜…〜…〜…〜…〜…〜…〜…〜…

 

 

〜前日、東京タワー…〜

 

 

ダイヤ 「……それで?どうして突然わたくしは東京タワーに呼び出されたんですの?」

 

穂乃果 「ただいまダイヤちゃん!……ありがとね 急な誘いに来てくれて ニコ 」

 

ダイヤ 「ほんとですわ!おかげでわたくしは…(千歌チャンとのお茶を… シュン )」

 

穂乃果 「え?…やっぱり用事あった?」

 

申し訳なさそうになる穂乃果。

 

ダイヤ 「い、いえいえ!…その…観たいテレビを録画しなくてはならなくなりましたわ! アセ 」

 

穂乃果 「そっか。ごめんね… アハハ 」

 

ダイヤ 「…それで?ほんとにどうしたんですの?」

 

穂乃果 「ダイヤちゃん…東京タワー登ったこと…ある?」

 

東京タワーを見上げて言う穂乃果。

 

ダイヤ 「え?…ええ…まだ小さい頃家族で登ったことはありますわ。(クス…ルビィ怯えていましたわね。)」

 

穂乃果 「そっか ニコ …穂乃果ね…昔から何か悩みがあるときとか落ち込んだとき…どうしたらいいのかわからなくなったときとか…よく登るんだ。」

 

ダイヤ 「…そうなんですの。」

 

穂乃果 「ほら!バカと煙は高いとこが…ってさ!

ウィンク 」

 

ダイヤ 「そうですわね… フフ 」

 

穂乃果 「ダイヤちゃん… ジト 」

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

〈展望室…〉

 

 

ダイヤ 「…それで?穂乃果さんは何か悩みがおありなんですの?」

 

展望室のベンチに並んで座った穂乃果とダイヤ。

 

 

穂乃果 「……うん…まぁ…」

 

 

小さくなった東京のビル群を眺めながら答える穂乃果。

うっすらと東京湾も見える。

 

 

ダイヤ 「……μ’sの誰かのことですか?」

 

穂乃果 「え?」

 

ダイヤ 「μ’sの方ではなくわざわざ年下のわたくしを呼び出すのだから…そうなのかと思ったのですわ ニコ 」

 

穂乃果 「…ダイヤちゃんはやっぱり凄いね!さっすが『A-μ’s』のリーダー!」

 

ダイヤ 「それほどでも…ありますわ! フフン 」

 

穂乃果 「あはは… ニガワライ

……実はね…それもあるんだけど…穂乃果…何となくダイヤちゃんとお話ししたくなっちゃって…」

 

ダイヤを見つめる穂乃果。

 

ダイヤ 「え!? ドキ …な、なんですの?それ アセアセ 」

 

穂乃果 「う〜ん…なんかダイヤちゃん…お姉さんっぽいていうかお母さんっぽいっていうか…寂しいときに会いたくなるっていうか…」

 

顎に手をやり言う穂乃果。

 

ダイヤ 「ちょっほ、穂乃果さん!?突然何を言いだすんですの!? テレテレ そ、それにわたくしはあなたより4歳も年下ですわよ!? カオマッカ 」

 

しどろもどろになるダイヤ。

 

穂乃果 「そうなんだよね〜 穂乃果より年下なのに…なんか甘えたくなるんだよ〜♡カタスリスリ」

 

ダイヤにくっつき肩をスリスリする穂乃果。

 

ダイヤ 「ちょっ!穂乃果さん!?は、破廉恥ですわよ!(近い近い!…カワイイ…)」

 

穂乃果 「え〜?これで〜? アセ 」

 

ダイヤ 「と、とにかく!お話しがしたいのならお話しを致しましょう! ユデダコガオ 」

 

 

穂乃果 「ジ〜〜……」

 

至近距離でダイヤを上目遣いで見る穂乃果。

 

ダイヤ 「な、なんですの!?ドキドキドキ

(……カワイイデスファァ///)

 

穂乃果 「…まぁいいや。」

 

クスっと笑う穂乃果。

 

ダイヤ 「?…な、何がですの? アセ 」

 

ホノカピト…

 

ダイヤ 「(だから…近いですわー!!!

…カワイイデスファ )」

 

目がぐるぐるしているダイヤをよそに穂乃果は話し出す。

 

 

穂乃果 「ことりちゃん…結局ラブライブ出れないんだ…」

 

ダイヤ 「え!?ことりちゃんって…ことりさんですわよね?」

 

当たり前のことを聞くダイヤ。

 

穂乃果 「う、うん アセ …まぁ…ことりちゃんの夢のためだから本当なら喜ばなきゃいけないんだけど…もちろん嬉しいけど。でもやっぱりμ’sは9人いないと…なんかさ…」

 

ダイヤ 「…それではμ’sは8人でやるんですの?」

 

やっと少し落ち着いてきた新米ほのキチのダイヤ。

 

穂乃果 「ううん。実はね…曜ちゃんがことりちゃんの代わりに掛け持ちでμ’sに入ってくれるんだ。」

 

微妙な笑顔で言う穂乃果。

 

ダイヤ 「曜さ…曜チャン…が… まぁ確かに曜チャンなら…」

 

照れながら言うダイヤ。

 

穂乃果 「まぁそれはそれで素敵なことではあるんだけど〜…」

 

ダイヤ 「それでμ’sと言えるのか…ですわね。」

 

穂乃果 「……うん。そうなんだ。」

 

自分の気持ちを理解しているダイヤに穂乃果は少し驚く。

 

ダイヤ 「…それで?穂乃果さんはどうしたいんですの? ホホエミ 」

 

穂乃果 「そりゃあ!…ことりちゃんと…もう一度ステージに立ちたいよ!…でも…穂乃果いつもことりちゃんにわがままばかり言ってきたから…またクリスマスのときみたいになるの…やだし……ことりちゃんにはことりちゃんの好きなこと…頑張って欲しいし…」

 

下を向く穂乃果。

 

 

ダイヤ 「フフッ」

 

穂乃果 「あ〜!どうして笑うの!? 」

 

ダイヤ 「いえ…穂乃果さん本当にことりさんが…お好きなのですね ニコ 」

 

穂乃果 「え? アセ 」

 

ダイヤ 「だからきっとそんなに悩んだりするのですわ フフ (羨ましいほどに…)」

 

穂乃果 「ま、まぁ〜…ことりちゃんは一番付き合いの長いお友達だからね テレ …ダイヤちゃんだって果南ちゃんや鞠莉ちゃんのことなら悩むでしょ?」

 

笑顔で尋ねる穂乃果。

 

 

ダイヤ 「…………

 

 

(果南 「私は絶対にやらない!」)

(鞠莉 「果南はほんとに意地っ張りデース」!)

(ダイヤ 「おやめなさい!お二人とも!」)

 

 

…そう…でしたわね…」

 

目を閉じて微笑むダイヤ。

 

 

穂乃果 「大切な…大切な友達のことだから…自分がどうするべきなのか分からなくなる…

 

 

ことりちゃんとのことも…

 

 

 

唯ちゃんとの…ことも…」

 

 

聞き覚えのない名前を聞いてダイヤは少し意外な表情を浮かべる。

 

 

ダイヤ 「唯…ちゃん?どなたですの?」

 

 

 

穂乃果 「ダイヤちゃん…ちょっと長いお話し…してもいい? 」

 

 

ダイヤ 「…仕方ありませんわね ニコ 」

 

 

 

 

………………………

 

 

………………………

 

 

………………………

 

 

 

 

 

穂乃果 「……ごめんね。長々と。外…暗くなっちゃったね。」

 

申し訳なさげに笑って言う穂乃果。

 

ダイヤ 「……グス……いえ…とても綺麗なお夜景ですわ… グス 」

 

ハンカチを顔にあてながら答えるダイヤ。

 

 

穂乃果 「…ありがとう…聞いてくれて。…唯ちゃんのために泣いてくれて…」

 

ダイヤ 「……この話…ことりさんは? グス 」

 

穂乃果 「ううん。μ’sのメンバーには話したけど…ことりちゃんには…言ってない…」

 

ダイヤ 「グス…どうしてですの?話せばもしかしたら…ことりさん…」

 

穂乃果 「ラブライブに出てくれるかもね!……でもそれこそ穂乃果のわがままでことりちゃんの夢の邪魔しちゃったら…唯ちゃんも悲しむよ…」

 

ダイヤ 「確かに…そうですわね…」

 

 

穂乃果・ダイヤ 『………………』

 

 

しばらく黙って東京の夜景を眺める二人。

 

 

穂乃果 「…ありがとね!穂乃果のお話したくさん聞いてくれて! ニコ …唯ちゃんの話しはね…Aqoursではダイヤちゃんにしか話してないよ! ウィンク 」

 

ダイヤ 「なっ アセ またそういうことを!(この人は本当天然人タラシですわ!(//〜//))

………まぁでもお役に立てたのなら良かったですけど。」

 

 

 

穂乃果 「ダイヤちゃん!」

 

ダイヤ 「え?何です…」

 

 

ハグッ

 

 

ダイヤ 「ピギィーーー!!?

ほ、穂乃果さん!は、破廉恥……! アセアセアセ 」

 

 

 

穂乃果 「ありがとね…」

 

 

 

ダイヤ 「ですわ…よ…」

 

 

 

穂乃果 「少しだけ…このままでいい?」

 

 

ダイヤの耳元で囁く穂乃果。

 

 

ダイヤ 「……全く…わかりましたわ!…少しだけですわよ? ユデダコガオ

 

 

 

穂乃果 「うん! ニコニコ 」

 

 

 

ダイヤ 「…穂乃果さん…」

 

 

 

穂乃果 「ん…?」

 

 

 

ダイヤ 「………

 

あったかい…ですわ…」

 

 

 

 

 

 

〜…〜…〜…〜…〜…〜…〜…〜…

 

 

ザァ〜… ザァ〜…

 

 

 

〜翌日、国府津海岸…〜

 

 

穂乃果 「ことりちゃん…」

 

ことり 「…なに?穂乃果ちゃん。」

 

 

穂乃果 「穂乃果ね……ほんとは凄く…凄く…凄く凄く凄く凄く、すご〜〜〜く!…ことりちゃんとラブライブのステージに立ちたい!

 

 

海未 「ほ、穂乃果 アセ 」

 

絵里 「穂乃果…」

 

 

ことり 「穂乃果ちゃん…わたし…」

 

 

穂乃果 「でも!…それ以上にことりちゃんには後悔だけは絶対して欲しくない!」

 

ことり 「穂乃果ちゃん…」

 

穂乃果 「だから…登るステージは違うけど…私達μ’sの想いは一つだから…だから…」

 

海の方に歩いていき振り向く穂乃果。

そしてことり…だけではなくμ'sみんなのことを眺めながら穂乃果は言った。

 

 

穂乃果 「ファイトだよ!」

 

 

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にこ 「そうよことり!あんたは私達μ’sの代表としてパリのステージに立つんだからね!」

 

凛 「凛もことりちゃんのことを想ってステージに立つニャ〜!(><)」

 

花陽 「頑張って!ことりちゃん!私も頑張るから! ニコ 」

 

真姫 「ステージで転んだりするんじゃないわよことり!」

 

希 「それはそれで可愛いやん?ウチも離れてても想いはことりちゃんのそばにいるよ♡」

 

絵里 「頑張ってね!ことり!ウィンク 」

 

海未 「ことり…私達のことは心配ありませんよ!曜のことはしっかり面倒みますし ホホエミ 」

 

 

ことり 「みんな…グス…うん!ことり…頑張るよ!」

 

 

 

ザァ〜… ザァ〜…

 

 

 

ーーーーーーーー

 

〈秋葉原…〉

 

 

ことり 「それじゃまたね穂乃果ちゃん!」

 

穂乃果 「ことりちゃん!」

 

ことり 「?どうしたの穂乃果ちゃん?」

 

穂乃果 「ことりちゃん…穂乃果まだ…ことりちゃんに話してなかったよね?」

 

ことり 「え?」

 

穂乃果 「ことりちゃんの誘いをたくさん断っちゃった理由とか…ディズニーランド行けなかった理由…とか。 」

 

ことり 「……そうだね。」

 

 

少しの間見つめ合う穂乃果とことり。

 

 

穂乃果 「…穂乃果ね…明日…3月11日…福島でやるチャリティーライブで歌うんだ。」

 

ことり 「そっか…」

 

穂乃果 「それでね…そこで初めて穂乃果が作詞した歌を弾き語りで歌うんだけど…ことりちゃんにも聞いてほしいんだ!」

 

ことり 「…うん!わかった。」

 

穂乃果 「来てくれるの!?……その後…今までのこと全部…話すから…聞いてくれる? ニコ 」

 

ことり 「…うん!……でも穂乃果ちゃん?」

 

穂乃果 「?何?ことりちゃん。」

 

 

 

ことり 「たまにはことりとも…

 

 

…ハグ…しよ?」

 

 

両手を広げることり。

 

 

穂乃果 「…ことりちゃん。じゃ、じゃあ… テレ 」

 

 

ことりを穂乃果が

穂乃果をことりが抱きしめる。

 

 

 

穂乃果 「……な、なんか恥ずかしいね ホホソメ 」

 

 

 

ことり 「…うん。

 

 

 

…でも…

 

 

 

あったかい…

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

穂乃果 「じゃあことりちゃんまた明日!」

 

ことり 「うん!」

 

嬉しそうな顔で手を振ることり。

 

 

穂乃果 「…ことりちゃんいい匂いだったなぁ エヘヘ 」

 

ことりの感触を思い出しにやける穂乃果。

 

 

 

「な〜に鼻の下伸ばしてるのよ!」

 

 

穂乃果 「え?」

 

 

聞き覚えのある声がして振り向く穂乃果。

 

 

 

「全く…お熱いわね!μ’sのメンバーは… クス 」

 

 

穂乃果 「ツ…ツバサさん!!? アセ 」

 

 

ツバサ 「食事に行く約束…守って貰いに来たわよ! ウィンク 」

 

 

 




突然穂乃果の前に現れたA-RISEリーダー綺羅ツバサ。果たして二人は何を食べに行くのか?何故あんじゅと英玲奈はいないのか?

次回は第21話「A-μ'sの新リーダー」の冒頭のライブシーンのお話しです。

福島で穂乃果は想いを込めて作った歌を祈るように歌う…

次回 、「君のぬくもり」
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