5年振りに思い出の海に9人で訪れたμ's。
それぞれの今の中でそれぞれの進む道を確認するのでした…
そして突然穂乃果の前に現れたA-RISEリーダー綺羅ツバサ。
伝説のスクールアイドルの元・リーダー2人は何を話すのか?
ラブライブ!サンシャイン‼︎開催まで後4日…
ツバサ 「美味しい…」
ラーメンをすすって呟くA-RISEリーダー綺羅ツバサ。
穂乃果 「でしょ!?ここのラーメン醤油、味噌、塩、豚骨全部美味しいんです!」
ツバサ 「フフッ。このお店の行列は穂乃果さんが働いてるからってわけじゃないようね!」
穂乃果 「そうですよ!…出来たらあんじゅさんと英玲奈さんにも食べて欲しかったなぁ…」
ツバサはかつて北海道のA-RISEのライブに穂乃果が出演してくれたお礼に食事をご馳走するという約束を果たすため穂乃果の帰りを待っていた。
ツバサ 「私も無理矢理レコーディングから抜け出して来てるのよ…でも今度は3人で来るわ!その時は穂乃果さんに作って貰いたいわね! ウィンク 」
穂乃果 「喜んで!ニコ 」
〈穂むら…〉
穂乃果 「お茶どうぞ!お饅頭も食べてくたざいね!」
ツバサ 「悪いわね。お家にお邪魔しちゃって…」
穂乃果 「いえいえ!狭い所ですが アセ 」
ツバサ 「…残念だったわね…Saint Snowの2人…」
穂乃果 「…そうですね。聖良ちゃんは最後のラブライブだったのに…でも予選決勝のあと連絡が来て…後悔はないみたいです!」
ツバサ 「そう…確か妹の子はまだ一年生よね?来年からどうするのかしら?」
穂乃果 「理亞ちゃんは…Aqoursの同じ一年生の子達と仲良しになったみたいで…また続けるみたいですよ!今度はAqoursに負けないスクールアイドルを作るって言って!」
ツバサ 「そうよね!…スクールアイドルが好きなら形を変えても続けるべきだわ!」
穂乃果 「 …ですね!」
微笑むツバサと穂乃果。
ツバサ 「…ところでどう?『A-μ’s』の方は?5日後の『ラブライブ!サンシャイン‼︎』…上手く行きそう?」
穂乃果 「 ……はい。」
ツバサ 「……微妙な表情ね。何か問題でも?」
穂乃果 「……じ、実は〜…」
………………
………………
ツバサ 「そう…ことりさんが…代わりにAqoursの渡辺曜さんが…」
穂乃果 「 …凄く悩みました。本当にこれでいいのかな?って…」
ツバサ 「それで?穂乃果さんが出した答えは?…さっき抱き合っていたのと関係ある感じなのかしら? ニヤ 」
穂乃果 「ツ、ツバサさん!」
顔が赤くなる穂乃果。
穂乃果 「………私
考えるのやめたんです!」
ツバサ 「…と言うと?」
穂乃果 「考えると…ことりちゃんが決めたことなら応援しなきゃって気持ちと…どうしても一緒に歌いたいって気持ちがぐるぐる回ってしまって…」
ツバサ 「…でしょうね…それで?」
穂乃果 「私…元々考えるの得意じゃないから…アハハ だから…だから歌うことにしたんです!」
ズズッとお茶を飲むツバサ。
ツバサ 「歌う……ことりさんのために?…それとも他の誰かのため?」
穂乃果 「…いえ…私の歌を聴いてくれる全ての人達のために!…それで…今の気持ちを一所懸命歌って…例え聴いて欲しい人に届かなくても…その結果を受け入れて…また一所懸命歌おう!って…そう決めました! ニコ 」
何か吹っ切れたような笑顔で言う穂乃果。
ツバサ 「フフフッ…私やっぱりあなたの事…好きよ!」
穂乃果 「エエッ!?ツ、ツバサさん? アセ 」
ツバサ 「フフッ♡赤くなっちゃって…可愛いわね!」
楽しげにパチッと小悪魔ウィンクする綺羅ツバサ。
〜〜〜〜〜〜〜〜
〜翌日、3月11日〜
〈福島チャリティーライブ会場…〉
『ワー!ワー!ワー!』
「ラブライブ!サンシャイン!!」を4日後に控えたこの日、福島のステージの上にはファン達には見慣れないアコースティックギターを持つ高坂穂乃果がいた。
穂乃果 『覚えたてでお聞き苦しかったと思いますが「僕らは今の中で」と「ユメノトビラ」弾き語りで歌わせてもらいました!』
"ワー!ワー!"
"よかったよ〜"
千歌 「凄い凄い!穂乃果さんのユメノトビラアコギver最高だよ〜!」
梨子 「本当ね!」
曜 「右に同じであります! ケイレイ 」
観客席にはAqours、μ's、雪穂、亜理沙が勢揃いしていた。
穂乃果 『…ありがとうございます!…それではあと一曲だけ。この歌は私が初めて作詞をした曲でありまして…ギターも始めたばかりで恐縮なのですが…』
『♪〜 ♪ ♪♪ ♪〜 ♪ ♪♪…』
まだ弾き慣れないギターの次の曲のコードを押さえてストロークし始める穂乃果。
穂乃果 『今ここにいる全ての人達と…今ここにいないけれど聴いてほしい人達に向けて…』
ことり 「穂乃果ちゃん…」
ダイヤ 「穂乃果さん…」
穂乃果が観客席ではなくどこか遠くを見ながら話している様な気がすることりとダイヤ。
穂乃果 『聴いてください…
『君のぬくもり』
♪〜 ♪ ♪♪ ♪〜…
君と出会って
温もりを
感じてた
腕の中で ♪
外国の道端で
日本語で歌ってた ♪
立ち止まる人も
いたけれど
心細くて 泣きそうで ♪
そんな時
出会ったね ♪
素敵な笑顔の
君と出会った ♪
君は知ってた僕のこと
僕の大切な仲間のことも ♪
♪〜 ♪ ♪♪
♪〜 ♪ ♪♪
♪〜 ♪ ♪♪ ♪〜…
日本に帰って歌い歩いた
誰かといつも繋がれるように ♪
君はどこでも聴きに来てくれた
寒い夜も
雨の日も ♪
♪♪♪ ♪♪ ♪〜…
君と出会って
温もりを ♪
感じてた
腕の中で ♪
♪〜 ♪ ♪♪
♪〜 ♪ ♪♪
♪〜 ♪ ♪♪ ♪〜…
君は突然来なくなった
飽きられちゃったかな?
って思ってたんだ
冬の路上で歌っていたら
君は久し振りに
来てくれた
君は言ったね
病気なのと
アメリカに手術に
これから行くのと
必ず治して
ライブに行くと
君は笑顔で
約束してくれた
君と出会って
温もりを
感じてた
腕の中で
約束した夏の
福島のライブに
君は車椅子でやってきた
薬の副作用なんだよと
被ってたカツラを指差した
君が好きな曲を精一杯
歌うことしか出来なくて
「ありがとう」と言う
君を思いっきり
僕の両手で 抱きしめた
その時君は僕に大好きな
スクールアイドルを
教えてくれたね
君は言ったね
生まれ変わったら
私も思い切り歌いたいと
あれから君はどうしたのかな?
手術は成功したのかな?
私はいつも歌ってる
君が大好きなあの曲を
抱きしめて
感じたい
ぬくもりを
腕の中で
もう一度
抱きしめたい
笑った顔を
見せて欲しい
どんな遠くに
君がいても
届くと信じて
歌い続けるよ…
♪♪♪ ♪♪
♪♪♪ ♪♪
♪ ♪ ♪♪
♪〜…
『ありがとうこざいます』
"パチパチパチパチパチパチパチパチパチ!"
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〜ライブ後…〜
穂乃果 「…やっぱり…来てない…か…」
控室に戻り期待していた相手からの連絡がない事を確認して呟く穂乃果。
穂乃果 「……唯ちゃん。」
"穂乃果ちゃん!"
穂乃果 「…え?」
声がした方にまさかと思い目を向ける穂乃果。
穂乃果 「…こ、ことりちゃん!来てくれたんだね! ニコ 」
ことり 「……穂乃果ちゃん。」
穂乃果 「どう…だったかな?」
微笑んで尋ねる穂乃果。
するとことりは穂乃果に近付き両手を回して抱きしめた。
穂乃果 「こ、ことりちゃん?」
少し照れる穂乃果。
ことり「……穂乃果ちゃん…
あったかい。」
約一年半前からすれ違い始めた穂乃果とことり。
その理由をことりはずっと聞かされず聞かずにいました。
そしてその一年半の想いの全てを一つの曲に乗せ歌った穂乃果。
穂乃果のステージを観た後ことりは全てを理解したのでした。
果たしてことりは何を感じ、考えるのか…
次回、「A-μ's最後の練習」