バカ達と死神と召喚獣   作:檮原

8 / 22
やっと5話

少し空いてしまいましたが、5話投稿します。
そして、お気に入り登録24人ありがとうございます

これからも、頑張っていきますのでよろしくお願いします

そして、今回から小説形式にします。では、5話どうぞ


第5話 雄二と秀吉が死神代行に! そして、蠢く影

Bクラス戦が終わり、雄二達は教室に戻ったがルキアと瑠海は話があるからとAクラスに行く旨をつたえて、ルキア達は明久と優子に話を聞きにきていた。

 

「失礼します。明久君と優子さんはいますか?」

 

「・・・代表ならいるけど、あなたは?」

 

「私はFクラスの御旗瑠海と言います。明久君と優子さんの知り合いです。」

 

「…分かった、連れてくる」

 

「お願いします」

 

そして、翔子は明久と優子を連れてきた

 

「どうしたの?瑠海さん・・・それにルキアさんも」

 

「私たちに何か用ですか?」

 

「ああ、Fクラスに入って気づいたんだが・・・・・土屋康太に死神の力を貸与したな?」

 

「やっぱ、気づきましたか」

 

「死神の力の貸与は重罪ですよ?分かってますよね!」

 

「ええ、瑠海理解してるわ」

 

「でも、あの時は死にかけてて必死だったから仕方なかったんですけど…」

 

「『けど』じゃないですわ、死にかけてても人間に力の貸与だなんてしてはいけないのですわ!」

 

「「すいません、ルキアさん」」

2人は頭を下げた

 

「はぁー報告しないといけないですが、今すると此方が不利になる可能性の方が高いですので今はしませんわ」

 

『感謝します。ルキアさん』

 

「でも、良かった。2人が生きてて…そこは素直に嬉しい」

 

「瑠海、ありがとうね」

 

「だって、2人とは同期ですから」

 

「そうだね」

 

3人は死神の学校時代を懐かしんでいた。そこに入り遅れたAクラスの伊原真奈も来た

 

「何で3人で盛り上がってるんですか?後、ルキアさんも私を呼ばないんですか!」

 

「あ、真奈もいたな。そういえば」

 

「忘れてたんですね、ひどいですね」

 

「あ、真奈ちゃーん。真奈ちゃんも話す?」

 

「今更ですか、まあこっちにも死神代行いたんで話聞こうとは思ってましたが…」

 

「そっちは誰が死神代行だったんだ?」

 

「工藤愛子と言う女の子です」

すると、真奈は教室内で翔子達と楽しく話している緑髪のボーイッシュな女の子を指指した

 

「なるほど、2人とも貸与してしまってるのか」

 

「ええ、でも話は聞いていたので責めはしませんよ。私も」

 

「まあ、聞きたいことも聞けたし教室戻りますか?ルキアさん」

 

「そうだな、では虚が現れたら現場でな」

そう言うと2人は自教室に戻っていった

 

自教室に戻ってからは、Aクラスで明久と優子と話していた事を土屋が知っており、関係を聞かれたが只の知り合いだと言い張った。そこで、時間をくっても仕方ないので帰ることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、夜…………ここから、人生の転機を迎える事になるとは2人は思ってもいなかった…

 

雄二side

 

朽木と御旗が明久と木下姉の知り合いだとは知らなかった。だが、只の知り合いとは思えないんだよな。明久と木下姉が現世に来て1ヶ月ちょいで、あの2人と知り合うとは思えねぇ…だとするとあの2人も?…でも確証がない。でもそれじゃないと辻褄合わないよな・・・

 

雄二は朽木と御旗が明久と優子と何処で知り合ったのか気になっていた。

 

「まあ、それとなく聞いてみるか」

雄二は朽木と御旗に聞こうと思っていた。だが、この後すぐに知る事になるとは思っていなかった。

 

ベッドで雄二が寝転んでいると1匹の黒い蝶が入ってきた

 

「黒い蝶?窓も開いてないのに何故?」

蝶が入ってきたのでベッドから起き上がった

するとそこに、死神姿の明久と同じ朽木が入ってきたのだ

 

「明久の知り合いって言ってたのは、やっぱり死神だったからか・・・納得いくぜ。明久が現世に来て1ヶ月くらいしか経ってねえから何か怪しいと思ってたんだ。でも死神なら納得いく」

 

「・・・・・・・・・」

 

「おい、朽木なんとか言えよ」

 

「うむ、近いな」

ブチッ

 

「『近いな』じゃないわ、バカ野郎がー!!」

雄二はキレて朽木を蹴飛ばした

 

「!!?」

 

「こっちが話してるのに、何無視してやがんだ?聞こえてたろ、今の!」

 

「お、お前は坂本か?そうか、ここお前の家か」

 

「そうだ、ここは俺の家だ。勝手に入って来て何様なんだ」

 

「悪いな、虚の気配を感じて来たのだが・・・ってお前は私が見えるのだな」

 

「今更かよ、おい!」

雄二は、ルキアの今更すぎる言動にツッコんだ

 

「悪いな、でも虚の気配を感じなくなってしまってな」

 

「おい、それ大丈…『ぐおおおおお!』!!?」

 

「おい、今の虚じゃねえのか?」

 

「何を言ってる虚など感じぬぞ」

 

「じゃ、今の声は何だよ!これ、虚だろ!」

 

「声だと?そんなの聞こえ…『ぐおおおおお!』!!?そんな馬鹿な今まで感知しなかったのに!」

 

「おい、これってすぐ近くじゃねえか!?」

 

「すまない、行ってくる」

ルキアは、駆け出して行った

 

「ったく、俺が狙われてんだろ?お袋に迷惑かけられねえし家出とくか」

雄二は明久から虚は霊的能力が高い人間を襲う、と聞いていたため家を出てルキアのとこへ向かった

 

雄二が家を出たすぐルキアは虚と対峙していた。虚の数は、2体だけでルキアの実力なら難なく倒せるほどの相手だった。が、そこに雄二も来てしまったのだ

 

「!?代表、何で来たのだ!危ないぞ!」

 

「うるせー家にいたら、そこに虚だって来るだろ!俺は、霊的能力高いんだからよ!」

 

「ち、仕方ない。無茶するなよ!死ぬぞ」

そう言うと、虚の方に向き直り闘い始めた

 

「わかってるつーの、ここにいるだけだ」ボソッ

雄二は朽木には聞こえない声で言った

 

そして、朽木は2体の虚を倒した。だが、この時ルキアは忘れていた。というよりも、虚が2体だけだと慢心していた。そして、坂本雄二のとこまで戻っている途中で坂本に襲いかかろうとしている虚を見つけ、間一髪で虚と坂本の間に入り、自分が噛まれてしまったのだ

 

「くそっ、間合いを詰めすぎたか・・・」

 

「おい、血が尋常じゃない程流れてるぞ!」

 

「ふっ、食われそうになっていながら心配してくれるとはな」

 

「バカ野郎、そりゃ心配するだろ!死にかけてんだぞ!」

 

「そうだな、もうヤバいな」

 

「なぁ、方法はないのか?此処から助かる方法は」

 

「あるが、使いたくないな。掟は破りたくはない」

 

「はあ、死にかけてて掟を気にするとかバカだな」

 

「な、なに!?掟を破ることは死神にとって重罪なんだぞ!」

 

「だからバカだってんだろ?明久と木下姉は気にしなかったんだろ?土屋と工藤を救いたいから掟を破った。確かに掟破りは重罪かもしれねえ。でもな、ダチを救うんならそれくらい破ってもいいだろ?命かかってんだよこっちも生半可な気持ちで死神の力を使わねえ。覚悟決めてんだよ、俺は」

 

「まさか、話まで盗み聞きしてるとはな」

 

「まあそりゃ、盗聴盗撮が得意な土屋だからな」

 

「ふっ、仕方ないな。後悔しないな」

 

「後悔とかするかっつの、たのむぜ」

 

「分かった」

ルキアは坂本に刀を向け、坂本の心臓付近に刺して力を入れた

すると、眩く光り目を開けるとそこには・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虚の片腕を切り落とした坂本の姿があった

 

「死神の力を半分渡したはずなのに殆ど持ってかれた!?こんな事初めてだ。それに、斬魄刀が彼処まで大きくなったのを見たことがない」

坂本が持っている斬魄刀は、ルキアや明久が持っている斬魄刀とは違い大きくなっていた

 

「これが、死神の力か。これなら、いけるな」

 

『ぐおおおお』

虚は叫びながら、突っ込んで来た

 

「はっ、真っ直ぐの単調な動きなら簡単だな。そこだ!」

雄二は刀を振るい、虚を一刀両断にした

 

こうして、雄二は死神代行となって闘いに身を投じて行く

 

雄二side out

 

 

秀吉side

雄二と時を同じくして秀吉は部活の帰りだった。少し、遅くなったが妹の萌花と一緒に帰っていた。

 

「萌花、儂を待たずに帰っても良かったのじゃぞ?」

 

「ううん、私がお義兄ちゃん待ちたかっただけだよ」

 

「それにしても、今は明久がいるのじゃから明久と帰ればよいのに」

 

「お兄ちゃんは、優子さんいるじゃん」

 

「それはそうじゃが、久しぶりに会えとるんじゃから妹として話したいこととかあるじゃろうに」

 

「あるけど、今はいいの。お義兄ちゃんと話せるから」

2人は、夜道を帰っていた。でも、そこに虚が現れた

 

『ぐおおおお!』

叫び声と共に2人に襲いかかってきたのだ

 

「お、お義兄ちゃん…」ビクビクッ

萌花は震え上がっていた

 

「萌花、走るのじゃ!儂が何とかするのじゃ!」

 

「何とかって…どうするの?お義兄ちゃん」

 

「時間を稼ぐから、走って逃げるのじゃ!」

 

「でも、お義兄ちゃんは?「儂を怒らせるでない!」!?」

 

「儂なら大丈夫じゃから、先に行ってくれ」

 

「分かった、死なないでね。お義兄ちゃん!」ダッ

萌花は走って逃げた

 

「こっちじゃ!」

秀吉は、虚を挑発して萌花から注意をそらし自分に襲いかかるようにして義妹が逃げる時間を稼いだ。何としてでも義妹が逃げる時間は稼ぎたい。明久から預かった大切な家族だから・・・

 

「儂でもキツいのう、ここまでかの」

虚と人間とでは当然、力の差があり時間なんてそこまで稼げなかった

 

「萌花、すまぬ。儂はもう…」

虚が迫ってきているが体力が無くなってしまっている為、走ることすら出来なくなっていた。

そして、虚に追いつかれ食われそうになった時────

 

「させません、絶対に!」

突然、何処からか声が聞こえた。それは秀吉も聞いたことのある声だった。そして、目を開けるとそこには

 

「瑠海どの?何故じゃ、何故儂を庇って虚に食われておるのじゃ!?」

虚に噛まれて血を流している御旗瑠海がいたのだ

 

「はあー…はあー…市民を守るのが死神の役目ですから」

 

「だとしてもじゃ、何故身を呈して迄…」

 

「守りたいと、思ったからです」

 

「しかし、その怪我では戦えぬじゃろうて」

 

「舐めないで下さい、伊達に死神やってませんから」

 

「儂が闘うぞい、御旗よ」

 

「なっ!?まさか、死神の力の貸与の話聞いていたのですか!?」

 

「聞いておる、儂だけでなく雄二ものう」

 

「しかし、掟破りは重罪ですので…その」

 

「掟破るのと此処で死ぬのとどちらがいいのじゃ!」

 

「!?それは…」

 

「安心せい、儂も覚悟を決めとる。だから、貸してくれぬか?死神の力を」

 

「・・・・・・分かりました、いきますよ秀吉さん」

 

「うむ、だが御旗よ。秀吉でよい呼び捨てでな」

 

「分かりました、では私の事は瑠海で」

 

「うむ、了解した。瑠海、頼むぞい」

 

「はい、いきます!」

そして、瑠海は刀を突き刺し、力を注いだ

 

そして、死神となった秀吉は、虚を難なく斬り倒した。そして、萌花と合流して家に帰宅した。これで、秀吉も死神代行となった

 

秀吉side out

 

その頃、明久と優子、康太と愛子、真奈は5人で25体の虚を倒した。とはいっても、雑魚ばかりだったので余り時間はかからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、と在る場所では────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー着実に死神代行が増えてますねー」

 

「案外、私達が欲している死神代行の数までスグなんじゃないですか?」

 

「まあ、そうだな。この結果、尸魂界にいるボスに知らせるか」

 

「俺たちバレませんかね?」

 

「安心しろ、俺達の実体は尸魂界にあるんだ。それに、ボスの斬魄刀の能力知ってるだろ」

 

「そうっすね、チートですけどね」

 

「まあいい、かえるぞ」

そして、謎の男たちは姿を消した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いずれ、この男たちとは闘うことになるが、それはまだ先の話




いやーこの謎の男たちは誰なのか?

作者も名前まではまだ考えてないので分かりません

でも、確実に悪い奴らなのは変わりないので

では、次回もお楽しみに

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。