追記(2018 10/13) テストが近いので申し訳無いのですが少なくとも1週間は投稿出来ないです。(戦闘シーンに苦戦しているのでもっと遅れるかもしれません。)
「だ、大丈夫ですか?」
播磨は心配そうに衝突してきた炎上してい大型車に詰め寄った。播磨に怪我はないようだ。だが、相手の車からは少し経っても誰も出てこない様子だった。車が道路の端とぶつかった地点と播磨がいたそれは少しずれていたようだった。
すると後部座席から武装している人が数人出てきて、あっという間に播磨を包囲してしまっていた。全員が銃を構えていて、銃口を播磨に向けている。
「... やっぱり、そうだよな。」
播磨は呆れながらこう口にした。それに反応するように取り囲んでいる人の1人がこう警告した。
「大人しくしていろ。貴様の命はまだ救済の余地がある。」
「救済?何をそんな宗教じみた事を。ここは学園都市。科学が全てで宗教に価値は無いんだよ。」
播磨は冷静に持論を展開。宗教を経由して彼らを煽るように。
「貴様!もう一度言ってみろ!」
さっきの人がこう大声で怒鳴った。銃口は更に播磨に近づく。
「...さてと。」
「あの世とやらで先祖にこう言いな。『こんな惨めな死に様ですみませんでした。』ってな!」
最後の言葉の瞬間、播磨は自分の真正面にいた武装兵を大きく蹴りあげた。蹴り飛ばされた武装兵から短機関銃を奪い取り取り押さえて口に銃口を当てこう告げた。
「お前は第1号だ。おめでとう。」
「ひっ、そ、そんな!待ってくれ!うわあああぁ!」
悲鳴と銃声が鳴り響いた。今の播磨はさっきまでの穏やかな人ではない。気配、顔、声のトーン、態度、行動が真逆になっており狂気をふくんでいた。まるでスイッチで切り替えたかのような変わりようだった。
それを見て他の武装兵が一斉に播磨に向けて射撃を開始した。だが狙った先に播磨は居ない。
「ここだよぉ...。」
そう耳元で囁かれた1人が振り返る間もなく頭を何発も打ち込まれてしまった。殺意に満ちた目と声が他の者達を恐怖に陥れる。
次は3人目だと言わんばかりに標的を定める。恐怖からか、それとも絶望からか、銃声は一旦鳴りやんだ。
「ひいぃ、く、来るなぁ!」
播磨の標的が弱腰にかつ怯えながら警告した。
「中身の無い警告に、相手が従うと思うか?」
そう言いながら近づいていく。
「く、くそったれ!調子に乗るな!」
開き直ったのか今度は先程より強気だった。
そしてすぐに発砲を開始したが、やはり居ない。
「良いもんもってんじゃんかあ...借りるぜ。」
播磨は発砲してきた武装兵が持っていた警棒を手に持っていた。その兵士にはそれを取られた覚えなど一切無かった。
「じゃあね。」
そうつげられる告げられるのに気付く間もなくさっきの警棒で倒された。
そして振り返ると残りの7人が居ない事に気付いた。そして直ぐに自分から急いで逃げている残りの武装兵の姿が見えた。
「結局こうなるのか。哀れなこった...。」
呆れぎみに敗走兵に止めを差そうとする。道端に転がっている手榴弾をいくつか見つけた。それらを手に持った。
「マジックショーの開始だ。3.2.1....ポンっと。」
爆発秒読みの手榴弾達が播磨により空に上げられた瞬間葉っぱや石ころと入れ替わっていた。
「な、なんだこれは...。ま、まさかぁ!」
道路の真ん中で爆発が起きた。だが残念ながら1人まだ生き延びているように見えた。
「まぁいいか。」
熱が冷めたのか追い討ちをかけるのが面倒になった。そしてその流れでさっきの車を見に行った。
「ん...?なっ!」
播磨がフロントガラスを覗き込んだ瞬間人影と一筋の光が見えた。反射的に播磨は慌ててしゃがんだ。次の瞬間、白い糸状の棒の束がフロントガラスを突き破り真っ直ぐ斜め上に飛んで行った。
「...噂通りで何よりだ。素晴らしいな。」
その後直ぐに車から誰か1人出てきた。
「取り囲まれてから10人中9人を処分するのに掛かった時間は1分34秒。流石に治安維持組織の頭なだけある。」
右目が白髪が目立つ少し長めの髪に隠されている。だが、着ている服は割りとしっかりしている。外国での正装か何かだろうか。
「敗走兵に存在価値は無い。君はそう思うかね?」
急に、唐突に播磨に語りかける。
「そんな事、考えた事は無かったな。」
「私はそんな奴には死を与えるべきだと考える。上の指示に歯向かう、生意気な犬。」
そう言い終えたとたんに男の正面にいた残り1人の武装兵を探し始めた。
「生意気な犬に、生きる理由は無い....!」
男の人差し指からさっきの糸のような物の束がもの凄い速さで出てきて、あの敗走兵へ向かっていく。そして間もなく播磨には命中して殺されたように見えた。
「なっ...。」
こいつは味方も容赦なく殺していく奴なのか驚きを隠せない。そして瞬時に、一筋縄では倒せない事を察した。
「だが、メインデイッシュは貴様なのだ。楽しませてくれよ。」
「おい待て。
「ここでやるので不味いからな。場所は指定させて貰うぞ。」
「構わんよ。貴様の好きなようにしてくれ。」
一瞬迷った後に播磨と男はとある廃工場にワープしていた。
「神明さん。」
「どうかしたの?」
「ええ。ここから案外近い所で何かあったみたいで。今から映像を出しますね。」
「ええ。よろしく。」
支部をもう少しで閉じようとしていた時の事だった。
部屋の端から端まである巨大なスクリーンの一隅に映像がタイピングの音とクリック音の後に映し出された。
「拡大出来る?」
「勿論です。」
腕を組みながらじっと拡大された映像を見つめる。
「これは... 。播磨が居るわね。後、最後に車から出てきた能力者の人を調べてもらえる?」
「了解です。少し待ってください。」
「....え。」
「どうかしたの?」
「映像から分析してもIDと顔写真が出て来ないんです。どうなってるんだ...?」
「....。」
首を傾げながら考え事をする神明。そしてよしと呟いてこう伝えた。
「とりあえず私はあっちへ向かうから。だから何かあったらまた言ってもらえるかしら。」
「わ、分かりました!」
こうして神明は早歩きで現場へ向かって行った。
「ここで大丈夫なのかい?」
「ああ。ここなら大丈夫だな。」
播磨は男の問いに対して緊張気味にこう答えた。
「そういえば、聞きたい事がある。いいか。」
「ああ。どうぞ。」
「お前、何者なんだよ。」
播磨は男を少し睨み付けて質問をした。
「何者ぉ、ねぇ....。どう答えようか。とりあえず十字教の使いである事は言っておこうか。そういえば申し訳遅れたな。『ウランゴ・コスタ』だ。後少しの命だが、よろしく。」
コスタと名乗った男は自信に満ちているかのようにこう言った。どうやら本気で播磨を殺しに掛かるようだ。
「そんな十字教が俺に何の用なんだよ。」
播磨は警戒しながらこう質問した。
「我々十字教にとってここのような科学が蔓延るような物は邪魔で仕方なくてね。まずはお前から。そういう事だなぁ....。」
コスタは冷静に淡々と低い声で返した。
「最終的にはこの都市には消えて貰わないととねぇ....。」
播磨は少し考えた。仮にこの都市が消滅してしまったら、大量に居る学生能力者は一体どうなるのか。とても能力者達の受け皿になる場所など今のところは存在しない。受け皿が無いまま水を注いでもこぼれるだけなのは当然の話だ。
「....それは無理だし、俺達がさせねぇよ。勝手に入り込んで来たお前達に好き勝手させると思ったら大間違いだぞ!」
「ほう....。出来る物ならやってもらおうじゃないかぁ....!」
「そんな事当然だ。風紀委員の名に懸けて守って見せる。この学園都市を!」
播磨は腕章を右腕に着けた。他の支部のは違う、金色の腕章。それと同時に2人共すっと構えた。播磨の腕章とコスタのピアスと腕時計が廃工場の微かな光を反射し、少し輝いていた。