魔法科高校の劣等生 妖精に魅入られし愛し仔   作:アトコー

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なんとか、年末最後の出せた。



というわけでどうぞ。






転スラのシズさん可愛いですよね~





第12話 九校戦参加とイギリス動く

漸く、騒乱としたブランシュ騒動が一息着き、平穏な学校生活に戻ると思っていました。

ええ、戻りませんでした。

九校戦という魔法大学附属高校、9校による全国大会が行われるそうです。

私や智世にとって、どうでもいいやという案件ですが、生徒会、風紀委員会、部活連から是非とも出て欲しいという要望に、こちらは断ってきたのですが、向こうは3連勝したいらしく、本腰を入れて本校3巨頭である七草真由美生徒会長、渡辺摩利風紀委員長、十文字克人部活連会頭がお話を所望してきたのだ。

 

はっきり言えば、メリットがそんなに無い。

デメリットの方が大きくなるのだ。国防軍管轄のホテルに入れって、完璧こっちを拉致ろうじゃないかと見られてもおかしくないわけで、さらに言えばどちらかというと智世の魔法は治癒・補助系に当たり、攻撃系魔法はあるとはいえ、どちらかというと元祖イギリス系魔術寄り。日本のCADを使った魔法とは大きく異なる上、使えば高確率で研究者やら軍部やらが集うのは目に見えているからだ。

かと言って、それを言ったところでこの人達が聞くとは思えないし

 

 

はぁ、だれか十師族の中でこっち側に付く人居ないかなぁ?

と思い耽けながら、七草会長の話を聞き流していた。

 

 

「あの、・・・ですからそれは、貴方達側の意見であり要求で有って、こちらに利を有するものが無いと言っているんです。」

 

「そうか?九校戦は、色んな会社や企業のお偉いさんも見に来ているわけだ。少し早いが高校卒業後の就職先として斡旋してくれているところもある。そういうのと、繋がりを持てる機会だと思うのだが?」

 

「渡辺委員長、お忘れかもしれませんがこちらは留学生であり、既に就職先も定まっています。国籍も移す気も無いのに、何が嬉しくてこっちの企業との伝手が欲しいだなんていうのですか?」

 

「あ、ああ。そうだったな。そうするとだが、・・・三千院、何を危惧している?」

 

渡辺委員長だけが、説得しているがその他2人は話すに話せない状況だ。

それもそうだろう。恐らく七草会長は気付いているだろう、私が危惧する内容について。

 

「ねぇ、三千院さん。貴女が危惧しているのは、企業からのオファー?それとも国防軍?」

 

「両方、と言いたいですが、恐らく有りえそうなのは国防軍の方かと。」

 

「そう・・・よね、2人は国防軍からすれば最高の研究材料と揶揄されているからだよね。それじゃあホテルを2人だけ変更するってのはどうかな?」

 

「おい、真由美。」

 

七草会長の言葉に異議を唱えようとする渡辺委員長

 

「それじゃ、2人だけ特別扱いみたいになると他の生徒がうるさくなるぞ。」

 

「でも、それしかないじゃない?別の近場のホテルか旅館に泊まってもらって、そこの警備を瑞穂陸軍に任せるのよ。それならいいんじゃない?そっちにも一応伝手はあるし・・・・・。」

 

「それなら・・・いいですね。幸い、瑞穂軍の方に友人がいるという知人(特殊作戦群)が居りますので」

 

「・・・・・・なら、その方向なら出てもいい?」

 

「問題は会場内なんだよねぇ~。・・・智世、どうしたの?」

 

やたらとスカートのポケットに視線を送る智世を見て言うと

 

「ちょっと、お電話が有るのでこの場でいいですか?」

 

「え、ええ。いいわよ。」

 

そう言って、智世が携帯を取り出すと、スピーカーをONにして電話を掛け直す

何回かのプルルル音の後、ガチャと誰かが出た。

 

「はい、こちらイギリス連合王国陸軍中央司令部です。」

 

その言葉が出て来て私も含めて4人はびっくりした。

なんでそこから電話が掛かって来る!?

自分の携帯を確かめてみたら、私にも来てた。

 

「あの、羽鳥智世です。」

 

『あ、羽鳥様ですね。今大丈夫ですか?』

 

事務方の者が此方に聞いて来るのでOKサインを智世に送ると

 

「大丈夫です。」

 

『では、回線を繋げます。』

 

2秒後に繋がった先から、暫く聞いていなかった声が聞こえた。

 

『おう、漸く繋がったか。元気にしているか?羽鳥』

 

「え、ええ。お久しぶりです。オリヴィエさん。」

 

『三千院も其処に居るか?』

 

「はい、今ちょっと話をしていたもので」

 

『・・・まあ、仕方ないか。それよりも連絡だ。

そろそろそっちで九校戦為るものが開催されるだろう?』

 

「はい、今それでちょうど話し込んでいたんです。」

 

『そうか、丁度良い。こっちの連絡はそれに該当する。

どうせ三千院の事だ。国防軍が警備するホテルなんぞ入れるかって考えていたんだろう?』

 

いきなりのオリヴィエさんの指摘に図星だった私は変な声を上げてしまう。

 

「うぇ!?(何でバレてるの~!?)」

 

『そこらへんは安心しろ。私たちが行く。国防軍が警備しているんだろうが、関係無いしな。

それに、三千院が危惧している勧誘等は、気にしなくていい。

というより、気にするな。』

 

「あの、それはどういうことですか。それにオリヴィエさんが直々にって」

 

『議会で話し合われた結果だ。』

 

イギリス連合議会の決定。

それは、3巨頭の3人を驚愕されるに十分な出来事だった。

たかが2人の為に軍を護衛に向かわせるという事がどれだけのことなのか計り知れないからだ。しかし、彼女達は更に驚くことになる。

 

「議会の決定なら・・・そうなることは分かります。けど、叔父も見に来るのですよ?」

 

『ああ、知っている。それに加えだ。既に引退為された身だが、影響力は計り知れないからなあの方は。

私を含め多少の変更があったが、マスタングとその部下、ブリッグズの連中が行く。暑苦しくて仕方ないから弟を先に向かわしたがな。』

 

「え‟!?あの筋肉ダルマが・・・ですか!?」

 

『ああ、まあ多少目立つだろうが、イギリス連合王国陸軍の主力メンバーが向かうだけだ。心配するな。』

 

「それって、国防面は・・・」

 

『二次戦力がある。私の不在の間は彼らがやってくれる。問題無い。』

 

「そうですか。」

 

『ホテルの部屋は後で知らせる。それと、輝夜。』

 

「は、はい。」

 

『お前も、イギリスにとって重要人物の一人なんだ。少し力を抜け。

率先して動くのは構わないが、ほどほどにしろ。お前は直ぐにやりすぎるのだからな。』

 

「・・・はい、気を付けます。」

 

『だが、元気そうで何よりだ。んで、話し合っているのは九校戦の選手をするか否かってことか?』

 

「・・・・・・そうですけど、何で分かったんですか?」

 

『お前が解答を渋る理由が、お前たちの利にならない状況下にあれば自ずと分かるものだ。』

 

「普通は分からないと思うのですが・・・・」

 

『フハハハ、気にするな。例え輝夜が選手になったところで問題は無い。勧誘なんかは私たちに任せて置け。例え国防軍のお偉いが来ようが氷像に変えて永遠に飾っといてやるだけだからな。ハッハッハッハッ!!

そう言う事だ。いいな?二人とも。』

 

「はい。」

 

「分かりました。」

 

『それでは、失礼する。』

 

ぷつっと切れる電話。

私と智世は安堵していたが、対面の3人は唖然としたまま固まっている。

 

「それでは、選手についての話としましょうか、七草会長。」

 

「あ、え、えっと、そ、そうね。」

 

滅茶苦茶挙動不審なんですけど。そんなにびっくりすることかな?

 

「因みに聞くが、今言っていたオリヴィエさんは何者だ?」

 

我に返った渡辺委員長。恐らくまたフリーズするだろうけど。

 

「オリヴィエ・ミラ・アームストロング陸軍元帥ですが?」

 

「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」

 

ええ、どうやら完全に思考停止したみたいです。智世も苦笑しているというより、普段見られない顔を見て笑っている感じです。あれ~?智世~、いつからそんな感じになった~?

 

はい、大半は私が原因です。けどエリアスからは、暗い感じが昔はそうだったけど、今は明るくなっていい感じだよと褒めていた。

あの、そこの夫婦さん?愛し合っているのは分かりますけど、せめて加減というのを知って下さい?特にエリアス。何朝から盛ってんのさ。叔父が居ない内になんて思っているでしょうけど全部見られているんですよ。

だから、絶好のタイミングで入ってくるんですよ。

毎回思うのですが、学習しない?

その内、オベロンやティターニアの酒の肴で言いますよ。

 

 

そんなことより、

 

「イギリス陸軍元帥が来ると言うのか?」

 

「それがナニカ?」

 

「・・・いや、何でもない。」

 

その後、選手について話しが進み、CADも特殊なのでアンジェリカに享受してもらったCADの調整や検査が出来る智世が技師として、私がアイス・ピラーズ・ブレイクとスピード・シューティングの選手として抜擢された。

新人戦で2つ熟すのは、他に司波深雪さんぐらいらしいけど。

 

決まったとなれば、早速練習とは行かず、2つの競技に合う魔法を選別したりしないといけないので、今日は一度お開きとなり、明日の代表決定の会議に参加してほしいとのことを知らされたのだった。

 

 

 

三千院輝夜と羽鳥智世が帰宅後の会議室

此処は非常に重い空気が流れていた。

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・どうするの?十文字くん」

 

「まあ九校戦については、問題はないだろう。だが、・・・・・」

 

「護衛については真由美が言い出したことだぞ。」

 

「仕方ないじゃない、2人共それだけ警戒しているのよ。何しろ国防省の方から団体で家にまで押しかけられているのよ。警戒するに決まっているわ。」

 

「そこまでするか普通!?」

 

摩利は、そこまでするのかと驚愕していた。いくら何でも家まで押しかけるのは悪質だと思わせるに十分だった。

 

「もう学生身分が入れる領分じゃないな。」

 

そう言って、摩利は席を立ち会議室から退出していった。

 

「摩利、気を使ってくれたのね。」

 

「今回の九校戦だが、恐らく師族当主が集まる可能性が高い。」

 

「そうね、うちの馬鹿親父も見に行くなんて言っているもの。普段は興味無いなんていっているのに。」

 

「だが、恐らく俺の考えだが四葉と五輪が組んでいる可能性が高い。と見ている。」

 

「あまり良い関係じゃなかったんじゃないの?」

 

「その筈だった。だが、何かあったから共闘関係を結んだと見ている。最近、五輪の方から四葉に接触しているようだが、逆もあるからな。はっきりそうだとは言えん。」

 

「そうね。(いったい、何が起きたっていうのよ。)」

 

七草と十文字が頭を抱える頃より少し前、

ブランシュ支部攻撃戦が終わって1週間経った頃まで遡る。

 

場所は、山梨県と長野県の県境にある四葉の村の四葉家邸宅にて

 

 

四葉真夜と、五輪澪が会合をしていた。

 

 

 

 

 




年末最後の投稿です。


皆さま良いお年を~
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