ライブハウスCiRCLEで彼らはいた。
「さてここまでにしておくか・・・・・・」
如月戦兎たちはここで調整をしていた。久々に弾いたこともあり彼らは時間の方を見ていた。
「まりな、それでどうだった?」
「大丈夫だよ、最後の方に調整をしておいたから・・・・・・でもまたこうして皆とバンドができるなんて思ってもなかったよ。」
「それは俺たちだってそうだ。イクトいきなり魔法陣を発動させるんじゃねーよ驚いたぜ?」
「悪い悪い、だがあいつらの成長をしたライブを見てやりたくなったってのは事実だからな。」
戦兎は愛用のベースを鳴らしており全員が笑っていた。彼らはこっそりと移動をしてまりなが用意をしてくれたスペースで彼女達のライブを見ることにした。
「・・・・・・最初はホピパのメンバーか。」
戦兎は彼女達を見て思いだす。ホピパのメンバーは同じ学校の一年生だった記憶だったな思いつつ彼女達の曲を聞いていた。
「上手くなったな・・・・・・あいつら・・・・・・最初の頃は苦手なことがあったのにな、教えて正解だったな。」
次に現れたのはアフターグロウのメンバーだ。彼女達は幼馴染だが戦兎は彼女達が小さいときから知っているので実はロゼリアのリサと友希那以外で長いのはこのアフターグロウかもしれないなと・・・・・・
「・・・・・・・・・次はパスパレか、千聖たちのところか彩がドジしないといいが・・・・・・」
戦兎は苦笑いをしながら見ており、彼女達の歌を聞いている。
「なぁイクト、彼女達は成長をしていると俺は感じるぜ?」
「私もだよ。あの子たちすごいじゃない。」
「お前らな・・・・・・確かにそうだがあいつらはまだまだ上がってくるさ・・・・・・かつての俺たちのようにな・・・・・・さーてまりながそろそろ来るはずだから準備をするぞ?」
「「「ういいいいっす!!」」」
彼らは次のハロハピを見ていたがこころたちが暴走をしているのを見て苦笑いをする。
「あ、相変わらずだねこころちゃんたち・・・・・・」
「それを止めるミッシェル事美咲ちゃん大変だな・・・・・・」
「そうだな。だがそれもありじゃないか?さて次はロゼリアだ。」
彼女達が出てくると雰囲気などが変わった気がした、彼女達が歌っている姿を戦兎たちは見ている。
「ふむ。以前よりは堅くなっていないな・・・・・・おそらくほかのバンドメンバーたちと交流をしているからかもしれないがな・・・・・・」
戦兎たちは見ているとまりながドアを開けた。
「皆そろそろだよ?」
「なら行こうじゃないか・・・・・・」
戦兎たちはロゼリアが歌っている途中だが移動をして誰にもばれないようにまりなが秘密の通路を使って移動中、一方でロゼリアが終わり会場の人たちは終わったかと思うと突然としてギターの音などが聞こえてきた。
それは裏にいたメンバーたちにも聞こえていた。
「え?誰かステージに立っているの?」
「それはないはずよ・・・・・・私たちがトリだったから・・・・・・この後は誰もないはずなのに・・・・・・」
「ならいったい誰が立っているのよ。」
会場の方もいったい誰が楽器を鳴らしているのかと驚いていると声が聞こえてきた。
『おいおめーら!!まだまだ足りていないじゃねーのか?だったら聞かせてやらー!!」
そしてステージが光りだして五人組が立っていた。全員が一体誰だろうと思っていると驚いている観客たちがいた。
「おいあれって・・・・・・」
「まさかな・・・・・・」
「おいあんたら知っているのか?」
「そうかお前は最近だからな、俺たちは知っている・・・・・・ロゼリアやハロハピ達が活動する前に突然として休止になったバンドをな・・・・・・」
『覚えている奴らも居るみて―だから教えてやる、俺たちの名前はサウズウェーブ!!よろしく!!』
すると会場がひそひそ状態になった。
「サウズウェーブ!?」
「だってあのバンドは・・・・・・」
「けどあそこに立っているのは間違いないよな?」
「まじかよ!!あのサウズウェーブなのかよ!!」
「「「「うおおおおおおおおおおおおお!!」」」」
『さーてまずはメンバー紹介だ!!ギター!!』
するとまりなが弾きだす。
『まりな!!』
「「「おおおおおおおおおおお!!」」」
『さらにギター!!』
今度はアリスが弾く。
『アリス!!』
『キーボード!!』
真奈美が弾きだす。
『真奈美!!』
『ドラム!!』
奏汰がドラムを叩いている。
『奏汰!!』
『『『『そしてベース&ボーカル!!』』』』
戦兎はベースを弾き一回転をして着地をする。
『『『『イクト!!』』』』
『よろしく!!』
裏では涙を流しているメンバーたちがいた。
「イクト・・・・・・お兄ちゃん?」
「嘘だろ・・・・・・イクト兄ちゃんなの?」
「お姉ちゃん、私夢見てる?イクト兄ちゃんがいるよ!!」
「日菜、夢じゃないわ・・・・・・私もイクト兄さんを見ているのだから。」
そしてライブ会場ではサウズウェーブが歌いだして観客たちは盛り上がっている。さらに二曲ほど歌って終わらせる。
『ありがとう!!』
戦兎side
曲が終わり俺達はステージを後にした、さてどうするかな?アリス達に先に戻るように指示をしてから俺は彼女達がまっているであろう場所へと歩いていく。
すると俺の体に衝撃が走ったがすぐに誰だろうとわかった。
「ずっと前にも言ったけどいきなり走って抱き付くのは駄目だって言わなかったかな?香澄?」
猫耳のような髪型をしている女の子、香澄はそんなことを気にせずに俺に抱き付いたままだった。
「イクト兄ちゃん・・・・・・イクト兄ちゃんだよね?私たちが知っているイクト兄ちゃんだよね!!」
彼女は涙目になりながら俺の方を見ていた、本当に大きくなったんだなと思いながら俺は頭を撫でる。
「もうあれだけやっちまったんだ、隠してもしょうがない。あぁそうだよ香澄。俺は紅 イクト・・・・・・サウズウェーブのベースでボーカルをやっていたよ?そしてお前たちの先生でもある。」
「イクト兄ちゃーーーーん!!」
香澄を筆頭にほかの子たちも俺の方へとやってきた。
「どあああああああああああ!!」
「イクト兄さん嘘じゃないんだな!!」
「本当に本当にイクト兄さん!!」
「あーもうさっきから言っているだろうが、それと友希那とリサ、それにハロハピの皆には嘘を言ってしまったな。」
「全くよ・・・あの時私の部屋から見たとき兄さんが赤いボトルをもって立っているのを見たのだからね?」
「昨日のことか?ってことはお前は部屋にいたのか・・・・・・まぁ隣の家だからな見えてもしょうがないか。」
ピシ ん?なんか空気が冷えてきている気がするが?
「ねぇイクト兄さん。」
「なんだ千聖?」
「さっき言っていたことは本当かしら?」
「友希那が俺の家の隣だってことか?そうだけど・・・・・・(なんだこの感じは、そうこの感じはハイライトOFFになって・・・・・・OFF?)」
俺はほかの皆さまを見ることにした、なんてことでしょう・・・・・・友希那さん以外の方々からハイライトというものがお亡くなりになっておりますじゃないですか・・・・・・さてわたくしは忙しいので移動をするとしましょう。神の力を使って・・・・・・
「ダッシュ!!」
「あ!!逃げた!!」
「逃がしません!!」
「待ってくださーい!!」
「悪いな!!今日はここまでーーーー」
そういって俺はダッシュをしてアリス達のところへと逃げてきた。
「ぜぇ・・・・・・ぜぇ・・・・・・」
「お、お疲れイクト。」
「なんかお疲れだねイクト君。」
「イクト大丈夫?」
「なんかあの子たちが騒いでいるけど・・・・・・」
「ちょっとしたアクシデントだ。ハイライトをOFFにした奴らに追い駆けられたって言っておこう。」
「あーそういうことね?」
アリスは苦笑いをしながら笑っているが、なのはたちのこともあるので彼はとりあえずこれからのことを話す。
「とりあえず母さんに連絡を取ってお前たちもこっちで協力をしてもらうことにした。拠点については姉さんがうちを使わせてくれるってことだ。」
「なるほどな、確かに行くと一人では不利だしな。」
「けれどマテリアルズたちがいるじゃないの?」
「・・・・・・真奈美忘れていないか?ディアたちの容姿が元々なのはたちに似せているだろうが・・・・・・まぁ確かに出してもいいけどとりあえずお前ら出て来い。」
紫天の書から出すと六人は目をキラキラ光らせていた。
「すごーい戦兎!!」
「うむさすが戦兎じゃ!!」
「かっこよかったです!!」
「最高です!!」
「また聞きたいです。」
「それは同感です。」
あれ?なんか六人が目を光らせているけど、もしかしてライブの奴全部見ていた?
「そりゃあ紫天の書からこっそりと抜け出してライブ会場で見ていたよ。」
まじかよ。いやー歌いながらなんかキラキラ目を光らせているのがいるなと思っていたけどお前たちだったのかい!!
とりあえず俺達はまりなにお礼を言ってから転移魔法を使って家の前にやってきた。
「懐かしいな・・・・・・」
「うん。」
「だな。」
さて俺達は早苗姉さんには理由を話しているためまたこの家で拠点となるか。
戦兎side終了
さて一方でCiRCLEでは?
「いた!?」
「いないよーーーー」
「イクト兄さんはどこなの!!」
メンバーたちが必死に探しているとは知らない戦兎たちであった。
次回 戦兎はマテリアルズと共に結晶を探す為に街へ探索をする。
次回「戦兎たち街の中へと探索へ。」