それから数日後、全員が会議室に集められた。ロアとロイがモニターの前に立ち、会議室にあるテーブルの椅子には戦兎達が座っていた。
「さて皆も知っている通り、今回の敵についての話をするわね。たぶん会っている奴もいるから言うわね?」
「本当の敵の名前は「アブソリュート・デビル」、お前達も一度会っている奴で間違いない。」
「アブソリュートってことは『プレジデント』達と一緒ってことか?」
「はぁ!?それマジで言ってるのか!?」
異世界の戦兎の発言に万丈と他のメンバーもその衝撃発言に絶句した。
「あぁ、バカなお前には分からねぇけどな。そして何より奴はネプシュタンから暗躍をしていたからな。」
「バカってなんだよ!せめて筋肉付けろよ筋肉!」
「コイツの言う通りだ。まず奴は次元に封印をされていた私を復活させることでお前達を私に集中させ、お前とその仲間達が戦った幹部たちを呼びよせる。そして私が敗れ、さらにはネプシュタンが負けた後に動きだしたのがプレジデント達の戦いだ。私やロアも戦っているその間にスフィア天界を消滅させるほどの計画を立てていたというわけだ。」
異世界戦兎以外の全員が驚いており、レグリアも両手を組み、今回の敵アブソリュート・デビルを含む敵は世界を消滅をさせることを計画しているに違いないと、考えたのだった。
「いずれにしても奴の居場所はわからないまま……か。」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
戒斗の言葉に全員が無言でいるとアリアが手をあげる。
「あの・・・」
「何かしらアリアちゃん?」
「前みたいに敵に発信機を付けるってのは?」
「確かにその手もありだ。だが問題は奴らが簡単に自分たちの基地に案内をしてくれるどうかだ。それにあのアブソリュート・デビルが絡んでいるとなると余計にな。」
戦兎が言ったあとにロイはため息を吐いた。アブソリュート・デビルは今までで最悪、最凶、そして厄介であることが判断されるのであった…
そして会議が終わった夜。レグリアこと戦兎は夜空を見上げていた。
「(今回の事件、おそらく一海達の方でも何かが起こっていると思っていいだろうな。別世界のアイツと万丈が来たのも納得だ。いずれにしてもアブソリュート・デビル……その下にもいる奴らをどうにかしないとダメだな。・・・・・・ようやく子どもが生まれて落ち着くと思っていたのにな…でも待てよ?アブソリュート・デビルを裏でもし操っている奴がいると…まさか……そんなわけないよな?)」
美奈子は子供達と先に就寝、その後戦兎は夜空を見上げた後に立ち去ろうとしたが・・・・・・背後からの殺気を感じインフィニティードライバーを装着する。
「誰だ?」
「流石神エボルトと呼ばれているだけあるな。」
戦兎は振り返ると、そこにはアブソリュート・デビルが立っていた。突然の登場で彼は困惑し、驚いていた。
「(まさか俺が気配を感じられなかった。これがアブソリュート・デビルの力なのか?)」
すると周りの次元が特殊な空間に変化した。一瞬の出来事にまたもや困惑する戦兎。
「アブソリュート空間さ。ここで君の対戦相手がいるのさ。」
「何?」
アブソリュート・デビルは姿を消すと現れたのは・・・・・・謎の人物だった。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「さぁ戦え!」
相手は何かのドライバーを装着して構えた。
「変身。」
姿が変わり戦兎もインフィニティードライバーにラビットタンクを選択して変身した。相手の姿は仮面ライダーオーディンのような姿をし、戦兎を威嚇するのであった…
次回「ビルド対謎のライダー」