章の名前…ゴ〇ラ関係ないです(大嘘
ep1-1 夢枕の悪戯。
目が覚めたーー。
けど、いつもの音がしていない…。
目覚ましアラーム。
かけたはずなのに…、まだ鳴る前かな?
朝日がポカポカ。
冬の寒さはまだしばらくは残っているけれども、もう立春も過ぎて暦の上では春。
今日はバイトもなければ大学もない。
だから少しだけ起床時間はゆっくりだけれど、予定はあるんだ。
気持ちのいい朝、そのはずが…。
…なんだろう、さっきから違和感。
胸騒ぎ…?
ざわざわするような…。
パサッ…シュッ…バサッバサッ…。
違う、布の音だ。
…えっ?
僕は体を動かしているわけじゃないのに、背後から妙な音がするし、布団とシーツが動いてる…。
うちは何も飼ってないぞ?僕以外に動くものなんて…。
一体何が…。
僕は上体を回しながら布団をはぐって起き上がる。
「わっ!?びっくりした!」
えっ?
そこには、今から添い寝でもしようかとしている”カナン”がいた…。
ーーー!?!?!?
主人公「なななななな、なんで君がいるんだ!?」
僕は思わずベッドの片隅に縮こまる。
笑顔のカナンは何か悪巧みするように。
カナン「えーっとおー…。」
カナン「もう、昨日はあんなに情熱的だったくせに♡」
主人公「流石にそれはあり得ないぞ…。」
カナン「ほら、記憶喪失かもよ?」
主人公「そんな都合よくあるもんか。」
カナン「ふふ♪朝からいい反応してくれるね。」
カナン「おはよ、主人公君。」
主人公「…おはよう。」
主人公「っていうか、本当…なんでいるの?」
カナン「言わなきゃいけない?…しょうがないなあ。」
カナンはおもむろにポケットから一枚のカードを取り出す。
カナン「じゃーん、これなーんだ?」
主人公「僕の部屋のカードキーでしょ、それ…。」
カナン「あったりー♪」
主人公「なんで君が…。」
ハッーーー。
カナン「ふふっ♪思い出した?」
カナン「君、付き合ってた頃に私にスペアキーくれてから。」
カナン「海外行くときに”返さなくていい”なんていうからさ。」
カナン「大事に持ってたってわけ♪」
そっかあ…、僕はつい頭を抱えてしまう。
主人公「…はあ。返して。」
カナン「えー、どうしようかなん?」
主人公「ふざけてないで。」
カナン「じゃあ、何かと引き換えにしようよ。」
主人公「…。」
カナン「”1日私の言いなりになる権利”とか?」
ーーパシッ。
カナンがカードキーを持っている手を伸ばした隙に僕はカードキーを掠めとった。
カナン「OKってことでいい?」
主人公「いい加減にして。」
カナン「ちぇ、つまんないの。」
朝から全く…騒々しい。
ベッドに座ったままブーたれるカナンを余所にして。
僕はベッドを降りてから、飲料水をコップに注いで一息つく。
カナン「…久しぶりにきたけど、あなたの部屋は変わってないね。」
カナン「相変わらず小綺麗に整ってて。」
振り返るとカナンはイルカのぬいぐるみを抱きかかえていた。
可愛い…。
主人公「どうも。」
主人公「それにしても、カナン、いつからいたの?」
カナン「結構前だよ、8時ぐらい?」
結構前って…あれ、今何時だっけ…。
時計を見ると9の数字に短針がかかりかけてて。
…まてよ?
主人公「やば…。」
カナン「ん?」
主人公「カナン…来たときにさ。」
主人公「…アラーム鳴ってなかった?」
カナン「あー…そうそう、気持ちよさそうに寝てるのにいきなり鳴るもんだからさ。」
カナン「起こしちゃ悪いって思って。」
カナン「切っちゃった♪」
なんてこった…。
主人公「はあ…勘弁してよ…。」
ハッーー!そうだ、まずい。
主人公「カナン!」
カナン「えっ!?何?」
主人公「今すぐ帰って!」
カナン「いきなり酷っ!」
主人公「いいから…!」
僕がカナンの手を引いてベッドから降ろそうとした途端。
ピンポーン♪
主人公「うわわ!遅かった!」
カナン「おやー?宅配便かな?」
カナンは僕が手を離した隙に玄関へと小走りして…。
急いで振り返る僕は思わず足がもつれてこけてしまってーー。
主人公「うわ!でちゃダメ!」
ガチャッ。
チカ「おっは…」
カナン「おっ、チカ。おはよー。」
主人公「はあ…。」
ああ、ダメだこれは…。
僕は思わず頭を抱えてしまう。
チカ「ナニコレ。」
主人公「…カナン説明してよ。」
カナン「一夜の間違い?」
主人公「やっぱやめて…。」
チカ「コラァーッ!!」
ーー。
チカ「なーんで、カナンちゃんがいるの?!」
チカちゃんは僕とカナンの間を陣取って、僕の腕を抱いたままカナンを問いただす。
カナン「いちゃダメ?」
チカ「当然でしょ!!」
カナン「え〜?」
チカ「会っちゃダメっては言わないけど、100歩譲ってもお家に2人きりは反則行為だよ!!」
チカ「レッドカード!だよ!」
カナン「え〜、私退場〜?」
チカちゃんにグイグイと押しのけられるようにカナンは遠ざけられる。
なんか嬉しそうだ…カナン。
チカ「だいたい主人公君も主人公君!」
チカ「なんでカナンちゃん部屋に入れちゃうの!?」
主人公「ごめんね、チカちゃん…。」
主人公「でも、言い訳させて。」
主人公「僕が入れちゃったわけじゃないんだ…。」
主人公「カナンはこの部屋のスペアキーを持ってたんだよ。」
チカ「ええー!?私ももらってないのに…。」
主人公「付き合ってた時に渡して、回収してなかったの忘れてたんだ…。」
チカ「ズ〜ル〜い〜!!」
地団太踏むように憤るチカちゃん。
…まあ、チカちゃんなら何も悪さはしないだろうし。
主人公「じゃあ…はい、これ。」
チカ「やった♡これでいつでも押しかけ放題だね♪」
主人公「ほどほどにしてね。」
カナン「おーい、お二人さん。」
チカ「なあに、カナンちゃん♪」
ほくほく、先ほどとは一転して嬉しそうなチカちゃん。
それを見たカナンは思わず笑顔。
カナン「今日は何か予定してたの?」
チカ「うん♪今日はデートの予定で〜。」
主人公「…そうだ、チカちゃんアレ持ってきてくれた?」
チカ「うん、もちろん。」
チカ「はい♪」
平べったい袋を僕に渡して照れ照れするチカちゃん。
そう、これは僕のシャツ…チカちゃんに貸してあげた分。
主人公「はい、ありがと。」
チカ「えへへ、またすぐ借りちゃうかもね…♡」
カナン「…はっはーん?」
カナン「2人はアツアツなんだね~。」
茶化すように言うので、僕はあきれ気味に。
主人公「カナン。」
するとカナンは急に頬を膨らませるようにして仏頂面する。
カナン「いいじゃん、嫉妬してんだよ、こっちは。」
カナン「っていうか、主人公君、チカのこと本当に大切に思ってるの?」
主人公「え?」
カナン「その…チカのこと、そういう都合のいい相手みたいにさ…思ってたりとか。」
主人公「ちょっと、言いがかりはよしてよ、カナン。」
チカ「そうだよ、カナンちゃん。」
チカ「心配してくれなくても、私たちはお互いに分かり合えて、…愛し合ってるんだから♡」
チカ「そ・れ・に!主人公君はーーーとーっても!優しいんだから!」
チカ「…あ、でも~時々強引だったり♡」
主人公「あの、チカちゃん…?」
チカ「でもでも、男前なだけじゃなくて、実は甘えん坊さんなところもあったりとか…♡」
主人公「あの…」
カナン「チカ、言わなくていい、知ってるから。」
カナン「もー…、わかるから嫌なんだよね、主人公君のズルいところとか…。」
主人公「あのー…やめて下さい、なんか…本当…。」
妙な形で褒められている(?)のか…、とにかくなんだか気恥ずかしくて、僕は真っ赤になって思わず顔を塞いだ。
頼むからこれ以上変なこと言わないで、2人とも…。
カナン「…まあいいよ。」
カナン「これからデートってことは、2人はどこか出かけるの?」
チカ「うん♪」
チカ「今日は久しぶりに、水族館デートの約束だったんだ~♡」
チカ「告白の時から数えたら~、3度目くらいかな〜♡」
カナン「ふ〜ん。どこの水族館まで行くの?」
主人公「今日行く予定はーーかな。」
カナン「へー…。」
カナン「どうやって行くつもりだったの?」
主人公「まあ、電車だけど…。」
カナン「よかったら乗ってく?」
主人公「乗ってく??」
カナン「マツウラタクシー♪」
主人公「マツウラタクシー??」
カナン「車乗ってきたの。」
主人公「ああ〜。」
すかさずチカちゃんが話に飛びつく
チカ「えっ!カナンちゃん免許取ったの!?」
カナン「ふふふ、まあね。」
チカ「へえ~。」
カナン「だから運転練習。」
カナン「ダイビングシーズンのためにも今のうちに慣れとかないと。」
主人公「なるほどね。」
チカ「…っていうかカナンちゃん、内浦からここまできたの?」
カナン「当然。」
チカ「すごいね?!カナンちゃん。」
主人公「…それで僕の寝込みを襲おうなんて。」
主人公「こっちくるだけでいったい何時間かかったの…。」
カナン「さあ?3,4時間くらいじゃない?」
チカ「ええーっ?!すごっ!?」
チカ「主人公君への嫌がらせには労力惜しまないんだね…カナンちゃん。」
カナン「ひどい言い方してくれるなあ〜チカ。」
主人公「そこまでするならせめてアポくらい取ってきてよ。」
カナン「出かける直前の思いつきだったからさ、”あなたが居るなら”くらいにしか思ってなかったよ。あはは。」
カナン「どっちみちドライブするつもりだったし。」
カナンは車の鍵を指でクルクルまわして遊ばせながら。
カナン「それで、どうする?なんだったら水族館まで送ってあげるけど。」
主人公「どうしよう?チカちゃん。」
チカ「私は~乗ってみたいなあ♪」
主人公「そしたら、頼むよカナン。」
カナン「うふふ、任せといて♪」
カナン「2人とも出掛ける準備はいい?」
チカ「うん♪」
主人公「大丈夫だよ。」
カナン「よーし!じゃあ下まで降りてきてね、車出してくるから。」
部屋を出て道路脇に待つチカちゃんと僕。
カナン、どんな車に乗ってるのかな?軽自動車とかコンパクトカーとか…。
ガラガラガラガラ!
…ん?
けたたましいエンジン音とともにやってきたのは、大きなワンボックスカーだった。
思わず僕は唖然としてしまう。
主人公「カナン…それで来たの?」
カナン「そうだよー。」
主人公「…でかくない?」
カナン「まあね、ダイビングツアーでお客さんや器材を運ぶための車だし。」
車の横っ腹にはダイビングショップの名前が書いてあった。
主人公「なるほど…。」
カナン「さ、乗った乗った♪」
チカ「わーい♪」
2人揃って後部座席に乗ると、なぜか不満げな表情をするカナン。
カナン「あれ?助手不在?」
主人公「ん?僕行こっか?」
立ち上がろうとするとチカちゃんに引っ張られた。
こっちもこっちでちょっとムッとしてる…。
チカ「私たちカップルなんだから2人で後ろでもいいでしょ?カナンちゃん。」
カナン「むっ、まあいいけど…。」
カナン「でもこれじゃタクシーじゃん。」
チカ「カナンちゃん、さっき自分で”マツウラタクシー♪”って言ってたよね?」
カナン「ぐぬぬ…。」
カナン「一人で運転してるみたい…。」
カナン「さ~び~し~い〜!!」
わざとらしく駄々をこね始めるカナン。
なんとなく放っておけない気がして…。
主人公「やっぱ僕…。」
チカ「もお〜!そそのかされないでよ!主人公君!!」
チカ「じゃあいいよ!カナンちゃん!私が隣にいてあげるから!!」
チカちゃんは渋々、助手席に移動して。
カナンはニコニコ。
カナン「ありがと、チカ♪」
カナン「それじゃあ、シートベルトは締めたかな?」
チカ「うん♪」
主人公「安全運転でよろしく。」
カナン「よーし、じゃあしゅっぱーつ♪」
ガラガラガラガラ!
大きなエンジン音を鳴らして車は走り出す。
彼氏彼女と元カノを乗せた、歪な関係の”トライアングルデート”の始まり…。
つづく…。
”ちかなんと”なんて銘打って改訂版本編とかいろいろ書きましたけど…、全然”ちかなん”しないよね、”ちかと”と”かなんと”の間違いだよねって事で。
本当の意味で”ちかなんと”の短編更新です、たぶん(適当
今回の話ちかなんしてる…?してないかも?ちかなんってなんだっけ…(混乱
まあ、主人公君絡めての恋愛模様ってやつなんで、純粋に”ちかなん”ではないですね(笑
そういうわけで、早速また帰ってきました。
まったく違う話を新たに書いて投稿するのもいいかな…なんて思いましたけど。
いろいろ舞台設定云々とか考えるのが面倒なので(ry
ひとまず”ちかなんとーーー。”の話の設定で小話を、これからも不定期で書いていきます、たぶん。
…もっぱら、どの程度書くか、続けるかは本当にわからないです。
やる気があるうち、その気のうちは続けるかと思いますが、めんどくさくなったら話の途中とかでもパッタリやめるかもしれません(無責任
そんなわけで、今回のこの更新についてもとりあえず二本立て三本立てとかの話になる予定なので、少なからずそれだけは出します。
ちなみに小ネタとして、カナンちゃんが乗ってる車はハイ〇ースのつもりです。
よくSSで見るようなヤンチャなV〇XYみたいなのでもよかったんですけど(
筆者のイメージとしては、ダイビングショップの車をそのまま乗ってきそうに思ったので、そんな感じです。
ということで、ひとまず今回はこれまで、です。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
[数日間のみこっそりアンケート]ep2やっぱり…
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消したほうがいい
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残しておいて欲しい
-
書き続けて欲しい
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筆者の好きにすればいい