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四角い枠の中、流れて行く風景をみていた。
ぼんやりと眺める視線の先で、時間とともに移ろいゆくそれは、どこか既視感のある場所だった。
ピンポーン。
不意に鳴った音に驚いて辺りを見回すと、そこは車内。
僕は今、バスに乗っているのだと認識した。
僕の隣には人、女性。
しばらくしていると車窓の景色が止まり、席に座っていた女性は立ち上がって、出口の方へと向かって行く。
その後ろ姿、なんとなく見とれていると女性は、出口の前で突然振り返り、僕に向かって手を差し伸べた。
…知ってる、その手、その顔、優しいその声で僕を呼ぶ君は。
「ーーー。」
僕は思わず、彼女の手を取るように手を伸ばして、立ち上がろうとした。
その瞬間ーー。
ーーー。
キィィー…。
耳鳴りがする…。
キュオオオオオ!!
耳鳴り…?
明らかに異常な甲高い音が、部屋の中を鳴り響いていることに気がついて、僕は思わず飛び起きた。
主人公「へ?!何事?」
僕が起きた途端に、音は突然静かになると。
くすくすくす…と静かに何者かの笑い声が聞こえてきて。
半分パニック状態のまま、重たい瞼をパチクリさせて、声の主へと顔を向けると。
「おはよ。」
掃除機片手に、ニヤニヤと笑みを浮かべている女性が立っていた。
主人公「…か、カナン?」
カナン「ごめんね、いたずらしちゃった、ふふふ。」
ぼんやりとぼやけていた視界が、徐々に輪郭を象ってゆくと共に。
僕は眼前の状況を飲み込んで、ほっと胸をなで下ろす。
主人公「びっくりした…。」
カナン「うふふ。」
カナン「珍しくゆっくりしてたんだね、今朝は。」
主人公「あー…。」
そう言われてちらりと時計を見ると、短針が12時近くにあり、すでにお昼なのだと今気がついた。
主人公「ああ、うん。」
主人公「おはよう、カナン。」
カナン「うん、おはよう。」
カナン「…もう”こんにちは”だけどね。」
彼女はそう言って、ニヤニヤしたままこちらを凝視する。
僕のだらしない寝起き姿は、彼女にとってはよほど愉快なようだ。
主人公「本当はもう少し、早く起きるつもりだったんだけどね…。」
カナン「ん?今日、何か予定でもあったの?」
主人公「ううん、何も。」
主人公「だからつい夜更かしが過ぎちゃって、ご覧の有様。」
カナン「ふふふ。」
カナン「なんだか、遅くまで勉強してたみたいだね。」
机の上に積み重ねてあったプリントを手に取りながら、彼女は呟く。
今朝終わらせた、僕の大学のレポート。
主人公「あはは、なんだかね…。」
主人公「期限が迫ってたわけでもないのに、手を付け始めたら…なんとなく止まらなくなっちゃって。」
主人公「気がつけば明け方になってましたー…みたいな。」
一枚二枚とページをめくる彼女は、だんだんと眉間にしわを寄せながら、大して中身を読みもせず、そっとプリントを元に返してこちらを向いて微笑んで。
カナン「さすがだね、真面目くん。」
主人公「ははは…。」
カナン「偉い偉い。」
ぽん、と手を乗せられて、彼女に頭を撫でられる。
褒められるのは、嬉しいんだけど…そこまでされると少し照れくさいような、気恥ずかしい気分だ。
主人公「よ、よしてよカナン、まるで僕を子供みたいに…。」
カナン「うふふ、ごめんごめん、つい、ね。」
でも実は…満更でもなかったりする…。
ーー。
高く昇った太陽を横目に見ながら、僕は身支度を始めた。
まだ少し頭はぼんやりとしている。
幸い今日は、特別な用事が何もなかったから、のんびりしようと思っていたのだけど。
そういえば、カナンは何か…僕に用事でもあったのだろうか?
主人公「今日は、どうかしたの?」
問いかけると、彼女は虚空を見つめるように、すこし考えごとするふりをしてから。
カナン「どうかしたってわけじゃないんだけど、今日は何もなくて…退屈だったからさ。」
はにかんで僕に向かってそう言う。
その言葉、僕にはなんとなく思わせぶりに聞こえてしまって。
…少しだけ、ニヤついてしまった。
主人公「そっか。」
ぐうぅ…。
僕のお腹から、ふと思い出したかのように、お昼の時報が鳴る。
そっか、もう12時だったんだよね…。
カナン「お腹すいたね。」
主人公「う、うん。」
主人公「お昼ご飯…カナンもこれから?」
カナン「うん。」
カナン「作ってあげよっか?」
主人公「あー…っと。」
念のため冷蔵庫を開けてみる、うん…そうだったよね、空っぽ。
主人公「ご覧の通り…。」
カナン「ありゃあー、綺麗に使い切ってるね〜。」
主人公「うん、今日買いに行くつもりだったんだ。」
カナン「そっか。」
カナン「じゃあ、一緒に食べに行こっか、お昼ご飯。」
主人公「そうだね、今日はお出かけしよっか。」
身支度を済ませた僕は、外出用のバッグを手にとって玄関へと向かう。
彼女と付き合い始めて、しばらく経って…二人でこうしていることも、1つの日常のようになった今日この頃。
隣にいる彼女にちらりと視線を向けると、微笑みを返してくれる…僕らの関係。
木枯らしが吹き荒ぶこの季節になっても、僕の日常は彩に溢れていた。
つづく。
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大変ご無沙汰しております…。
最終投稿から約半年かかって、ようやく次話です。(
しかも今まで書いてた話の続きとかじゃなくて、また余分な話です。
何か書いてアップしようかな…って、しばらく思っていたんですけど、なんというかすこしブランクの期間ができると、創作賢者タイムが発動してしまうんですね。(何
いろいろ思い浮かべて、書いては消して…みたいな、そんな感じの繰り返しを長らくしてました。
まあ、それでも何かしら上げないと続けられないのかも?と思って、今回すごく短いですが投稿した次第です。
今回の話もカナンちゃんです、なんだかやっぱりカナンちゃんの方が話を作りやすくって…しばらく贔屓気味です。(
この話もここで終わっていないので、続きを書く…予定ではあるのですが。
前述の通り、なかなか書けないでいる〜ので、ちゃんと続けられるのか…は不明です、無責任で申し訳ない。
その他諸々含めて、あまりにも蛇足が過ぎるような気もしているので、この”ちかなんとーーー。”としての続き話は、この話あたりを境に、ひょっとすると書かないかも(?)しれませんので。
…覚悟しておいてください。(何を
また、筆者の活動報告のほうに、こっそり書いていたのですが、ep2の話を分離させるかもしれない〜という件について。
私なりの考えとして、やはり趣旨が180度違うような話が混在して、わけがわからなくなっているように感じたので…。
ひとまず、この投稿から数日後にでも、この“ちかなんとーーー。"の話からは削除しようかと思います。(保留中)
未完作ですが…これの続きは、するかしないか…おそらく、書くとすれば頭っからの書き直しで、作り直していく方針かと思います。
そんなわけで、今後この”ちかなんとーーー。”や、その他の新規投稿についても、執筆を続けていくのか…ちゃんと続けられるかについては諸々不明、という形でもやもやしてしまうくくりとなっているのですが…。
毎度名物のダラダラあとがきも、あまり続けても仕方がないかと思うので。(
ここまでで…。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
[追記]
久しぶりに投稿したら、何度も読み返して書いてるつもりが、今まで以上に文章が雑なような気がします…。
ちょこちょこ修正してゆくかと思います…。
[数日間のみこっそりアンケート]ep2やっぱり…
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消したほうがいい
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残しておいて欲しい
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書き続けて欲しい
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筆者の好きにすればいい