川沿いの遮蔽物に身を隠すAR小隊及び404小隊は、目の前に迫る鉄血の歩兵部隊が降り注ぐ砲撃で吹き飛ばされる姿を見た時、自分たちの背後に布陣するMSFがついに重い腰をあげてくれたことを確信する。
「まったく…遅いのよ、ばかエグゼ…」
振りかえらずとも分かる、今頃塹壕を踏み越えてMSFの精鋭部隊が丘を駆け下りていることだろう。
エグゼが手塩にかけて鍛え上げたヘイブン・トルーパー兵は一人一人が、特殊部隊員並の練度を誇り、他にもオセロットの薫陶を受けたWA2000の優秀な教え子たち…マザーベースに滞在している間UMP45は、MSFの精強な兵士たちの姿を見続け、その戦闘能力に信頼を持っている。
「凄いな、私がどれだけ言っても動こうともしなかったMSFを…UMP45、お前ヘリアンにどれだけ報酬を約束させた?」
「大した額よ、当分は遊んで暮らせるだけの額をね…!」
「ふん、MSFでずっと遊んでたのはどこのどいつかしらね?」
「そんなこと言って、416だってニート生活謳歌してたよね! ただ飯食べて文句言ったり、パンツ盗まれたり! あ、パンツ盗まれるのは45姉もしょっちゅうだったけど…」
「パンツ盗まれたって……MSFではしょっちゅうパンツを盗まれるのか? 度し難いな…」
UMP9が笑いながら話すMSFの面白エピソードを聞いて、一気にM16の表情が曇る。
SOPⅡなどは戦闘に夢中で今の会話を聞いていなかったようだが、すぐそばにいたM4は話が聞こえていたのか、嫌悪感に満ちた表情でブツブツと何かを呟いている。
無駄話をしている間にも鉄血の兵士は近付いてくる。
だが敵はAR小隊に接近するにつれて砲撃の勢いは無くなり、代わりにMSF側からの砲撃が敵を打ち砕く。
照準をMSFの陣地に変更した敵の砲兵隊であるが、自らが展開した電磁シールドの影響で砲撃の精度は悪く、効果をあげていないようだ。
「マヌケな鉄血め、通信回線を遮断したくらいじゃMSFは止まらないわよ!」
通信による連携だけに頼らない訓練を受けたMSFの戦術人形にとって、電磁シールドによる通信回線の遮断は何の障害にもならない。
対して鉄血側の歩兵部隊は統率が乱れ、数の利を活かしただけの突撃戦術をひたすら続けている。
自分で自分の首を絞めている鉄血の戦術に、UMP45は言葉に出さずとも相手をバカにしていた…よほどマヌケなボスが部隊を指揮しているらしいと。
鉄血の歩兵部隊の進撃が鈍った時、大きな物体が彼女たちの前に飛来する。
それは有機的な二本の足で直立する、独特な形状の歩行兵器…鉄血にも正規軍にも存在しないその兵器を初めて見るAR小隊の面々は、驚きのあまり敵を迎え撃つのも忘れてしまう。
「来ました月光部隊!」
非常に頼れる救援の存在にUMP9は両手をあげて喜びを表現するが、流れ弾がすぐそばをかすめたために慌てて身をかがめる。
MSFが解き放った月光は鉄血の前に立ちはだかるように次々に跳んでくる。
撤退を妨げる川を容易く跳び越えて駆けつけてくる月光、牛の鳴き声に似た稼働音を鳴り響かせながら、月光は目の前の敵を迎撃するのだ。
「な、なんなんですかこいつらは!?」
「説明はMSFの陣地に退避してからよ!」
先遣隊の役割を担う月光の後には、ヘイブン・トルーパー隊が川を渡河して駆けつける。
それらの部隊と入れ替わるように彼女たちは後方へと退くのだ。
川の中間にまで退避した416は、空を切るような音を聞くと仲間たちへ伏せるよう叫んだ。
次の瞬間、退避する彼女たちのすぐそばに鉄血の砲弾が撃ち込まれ、爆風により大量の水しぶきと川底の砂が弾き飛ばされた。
「くっ…みんな大丈夫!?」
なんとか無事であったUMP45は仲間とAR小隊のメンバーを確認する。
腰ほどの深さまである川から、仲間とAR小隊のメンバーが次々と顔を出す…川の水をのみ込んだM4が苦しそうに咳きこんでいるが特に外傷は無いように見える。
ここでM4に死なれることはよろしく無かったため、彼女の無事な姿にほっと胸をなでおろす。
あと少し、川の勢いに注意しながら進めばもうすぐ陸地に到達する…そうすればMSFの陣地までもうすぐだ。
「待て45! SOPⅡが…!」
M16の呼び声に振り返ったUMP45が見たのは、川の勢いに流されていくSOPⅡの姿だ。
彼女はなんとか川の流れから抜け出そうともがこうとしているが、無情にも流されていく…流されていく先で流木の一つに捕まるが、その枝は細く今にもへし折れてしまいそうだ。
鉄血が絶好のチャンスと、狙いをSOPⅡへと定め狙い撃つ。
「SOPⅡ! いま、いま助けるから!」
「待ちなさいM4! あんたは先に退避してなさい! 45、これ持ってて!」
最後列にいた416は自身の銃をUMP45へと投げ渡すと、SOPⅡを救出するために激流の中に身を投じる。
激流と鉄血から受ける銃弾をなんとかかいくぐりながら、416は激流に身を任せながらSOPⅡへとめいいっぱい腕を伸ばす…タイミングは一瞬だけ、激流に流されながら416は見事SOPⅡの腕を掴む。
そこから彼女を抱き寄せて、懸命に流れから逃れる。
激しくせき込むSOPⅡをなんとか歩ける深さのところまで移動した416は、彼女をファイヤーマンズキャリーの要領で担ぎ上げる。
水中から身を晒したところで気がついたところだが、SOPⅡの足の傷が開き血を流していた…おそらく先ほどの砲撃の衝撃で、治療した傷口が開いてしまったのだろう。
「助かったぞ416!」
「礼はいいから早く丘を駆け上がって!」
いまだ降ってくる砲弾と銃撃の嵐。
SOPⅡを担ぎながら走る416を援護するようにM16がしんがりをつとめ、川の反対側から狙撃する鉄血を狙い撃つ。
激しさを増す鉄血の攻撃…そんな最中、丘の上の塹壕から一頭の白馬が一気にかけ降りてくる…その背にまたがるのはWA2000、MSF最高の戦術人形の一人だ。
「416、先にそいつを預かっておく!」
「頼んだわワルサー!」
担いでいたSOPⅡをWA2000のまたがる白馬"アンダルシアン"へと乗せる。
ついでと言わんばかりに、WA2000は馬上から部隊を狙う鉄血を狙撃して排除し、再び手綱を握ると丘をあっという間に駆け上がり塹壕の向こうへとその姿を消した。
護衛の手間が省けたAR小隊、及び404小隊は一気に丘を駆け上がり、そのまま掘られた塹壕の中へと転がり込むように入り込むのであった。
「ふぅ…なんとか助かったわね。みんな無事?」
「なんとかね…AR小隊も無事みたい」
仲間たちの無事を確認し、UMP45はほっと安堵するが、肝心なのはここからだ。
息が落ち着いたところで、安全な塹壕の中を移動し後方へと移動する。
鉄血の砲撃はMSFのこの陣地にまで時折降ってくるため、塹壕からはなるべく身を出さないように進んでいく…。
「45! 無事だったんだね!?」
「スコーピオン、久しぶりね。おかげで助かったわ」
塹壕を抜けた先の司令部にて、久しぶりのスコーピオンとの再会をUMP45は大いに喜んだ。
他にも大隊長スプリングフィールド、MG5などの歓迎もあり、MSFの主だった戦術人形は404小隊の生還を称える…その様子を静観していたAR小隊の二人であるが、彼女たちが気にかけるのはやはりSOPⅡの安否だ。
「SOPⅡは無事よ。今治療を受けているから安心しなさい」
「さっきは助かったワルサー、改めてお礼を言いたい」
SOPⅡを救ってくれたWA2000に感謝の意思を示したM16。
ふと、WA2000の衣服につけられたFOXHOUNDの部隊徽章を見ると、彼女は感嘆の声を漏らす。
MSFの至宝とまで言われるFOXHOUNDの噂はグリフィンでも聞かれることだ。
通常の正規戦以外に単独潜入による諜報・破壊活動を主任務とする特殊部隊であり、MSFが介入し政治体制の転覆まで実現させたユーゴ紛争でも目覚ましい活躍をしていた。
「言いたいことはたくさんあるが、まずは我々を助けてくれたことを感謝したい」
「待って、それを言うのはわたしじゃないでしょう。あいつに、エグゼに言うべきことよ」
そう言って見つめた先の司令室…テントの幕を開いて姿を見せたエグゼを認識したM4は無意識に銃を強く握っていた。
エグゼはM4から視線を外さず真っ直ぐに歩くと、数メートル手前で立ち止まる…まるで睨みあうように対峙する二人、それはあの日以来のことだった。
「エグゼ…」
険悪な雰囲気に、不安の声を漏らすスコーピオン。
万が一に備えて彼女はエグゼのすぐそばに寄りそう。
「M4……お前らは、決して仲間じゃない。お前らを助けたのも、お前らのためじゃない…お前を相手に貸し借りをするつもりはない…」
「ええ……同感よ。あくまで敵の敵は味方、そうでしょう…?」
「そうだ…お前らを助けたばかりに、鉄血と戦争だ。だから、お前らも戦ってもらうぞ」
「そのつもり」
互いに牽制し合うように睨みあい、決して気を許さない。
周囲の者は、いつどちらかが手を出さないか冷や冷やとしていたが杞憂に終わる。
不穏な空気を残したまま離れる二人……そこへUMP45がいつもの含みのある笑みを浮かべてやってくる。
「エグゼ、助けてくれてありがとうね。ちょっと救援が遅かったみたいだけど?」
からかうような態度でエグゼに近付いたUMP45は、そっと右手を差し伸べる。
「……なんだよこれ?」
「再会と感謝の握手よ? あなたのおかげで生き延びれたし、無事にグリフィンから報酬を貰えるわ。ありがとうね」
エグゼは固い表情のまま、差し伸べられたUMP45の手を見つめていた……AR小隊のこともあって素直に再会を喜べないのだろう、そんな風に周囲の者は考えていたため、突然エグゼが目の前のUMP45を殴ったのを止めることが出来なかった。
いきなり殴られたUMP45は勢いよく地面に倒れ、殴られた頬を押さえていた。
「え? あ、え…? エグゼ…? なにするの!?」
姉を殴り倒された9は目の前の光景が信じられず、ただエグゼとUMP45を交互に見つめて慌てふためく。
そうしている間にもエグゼは倒れたUMP45へ近寄ると、胸倉を掴み強引に引き立たせる。
「ちょっと何のつもりよエグゼ!? あんた自分が何をしてるのか…!」
「止めないで416! いいの…わたしは、殴られるようなことをしたんだから……ごめんなさいエグゼ、まず最初に言うべきことは感謝じゃなくて謝罪だったわね」
「UMP45、この大バカ野郎が…!」
胸倉を掴んだまま、UMP45の横っ面を平手で殴る…おもいきり殴るエグゼに、9が泣きそうな声で悲鳴をあげた。
すぐに二人を引き離そうと動こうとした時、エグゼはUMP45の身体を強く抱きしめた……突然のことにUMP45は目を見開くのだった。
「エグゼ…?」
「殴られて痛いか45…?」
「…うん、凄く…」
「死んじまったらな、この痛みも感じない……でものこされた奴はな、これよりもっと痛い傷を抱えて生きていかなきゃならないんだぞ…! お前は、オレに一生癒えない傷をつけるところだったんだ!」
「ごめん……でも、あなたなら絶対に助けてくれるって信じてたから…」
「運悪く死ぬこともありえたんだぞ! お前はオレたちの仲間だ、家族だ! どんな地獄の果てだろうと助けに行ってやるさ……だけどな……どんなに頑張っても、救えないときだってあるんだ……オレの想いを試すような真似するなよ、もっと自分の命を大事にしろよ…!」
「ごめんね…わたしもあなたのために、家族のために命を張りたいって思っちゃってさ」
「バカ…死んで家族を悲しませる奴がいるか…!」
「エグゼ……そうだね、そうだよね…」
エグゼの熱い想いを感じたUMP45は殴られた痛みが薄れるほどの、暖かな想いが溢れてくることに気付く。
そしてそっとエグゼの身体を抱きしめ返したUMP45はエグゼの胸に顔をうずめると、ぽかぽかとした気持ちを堪能するようにそっと目を閉じる。
「ただいま…エグゼ」
「もうどこにも行かせないぞ…! お前が帰ってくる場所はMSFなんだ…」
より強く抱きしめ、抱きかかえるUMP45の後ろ髪を優しく撫でる…もう二度と手放してしまわないよう、どこにも行ってしまわないように強く、強く…。
だが今は感動の場面をいつまでも堪能してはいられない…鉄血の脅威が迫ってきているのだ。
「ところで、G11はどうしたんだ…?」
「あいつは今偵察に出してる…大丈夫よ、ワルサーに鍛えられたくらいだもの、心配はいらないわ」
「不安だな」
「それとサプライズよ。ヘリアンには他にグリフィンの応援部隊を約束させたわ、AR小隊の救出を確認できるのが条件だけどね…M16、これについてはあなたの方から連絡をしてもらいたいんだけど?」
「ああいいだろう。恩義には報いるさ…さて、やられたぶんはしっかり反撃しないとな!」
すぐさまM16はグリフィンへの連絡を図る。
戦場の近辺には既に、ゴーサインを待つだけのグリフィンの部隊がいるらしく、M16からヘリアンに連絡がいけばすぐにでも部隊は駆けつけてくれるだろう。
誰かは夢に描いたであろうMSFとグリフィンの連合部隊だ。
鉄血を相手に戦い慣れたグリフィンと
「あわわわわわ……! AR小隊がMSFに救助されちゃった…! どうすんの、どうすんのこれ!? それになんかなんか変な兵器が暴れまわってるしぃ!? ああぁ、代理人に叱られる案件だよねこれ!? というかたかが三人捕まえられないあたしらの無能さがばれちゃうー! い、言い訳を…何か代理人を納得させられる言い訳を考えておかないと! どうしようどうしよう……どうにもならないよ! はっ、そうだ…いっそ考えるのを止めることにしよう」
「少しは無い知恵絞って考えろこのバカッッ!」
「あべしっ!?」
一人で発狂しているアーキテクトのあごに強烈なミドルキックを放ち黙らせるゲーガー。
とはいえアーキテクトが発狂するのも無理はない、AR小隊には逃げられてMSFの攻撃部隊が渡河して鉄血の部隊を迎撃している…数の上では勝る鉄血だが、MSFの練度と強力な兵器の前に劣勢であり、戦場には破壊された鉄血兵が多数倒れている。
「ふえーん…痛いよぉ、痛いよぉ…」
「泣きたいのはこっちだバカ……だがマズい状況だ、考えろ…どうにか打開策を考えるんだ…」
打開策を見出そうと考えるゲーガーであったが、良い案は浮かんでこない。
もはや通信回線遮断のための電磁シールドについても懐疑的だ、MSFの戦術人形たちは通信回線を遮断したくらいでは止められない…むしろこちら側の足かせとなってしまっている。
「あらあら、自分の能力の無さをアーキテクトに八つ当たりしてるの? 情けないのね…?」
「黙れドリーマー、そう言うお前にこの状況を打破できる糸口が見つかるとも思えん」
「あらそう、素直に助けてくださいって泣いて懇願すれば話を聞くだけはしてあげるのにね」
ドリーマーの癪に障る言い方に苛立ちをあらわにするゲーガーだ。
そこへ、アルケミストが妙に落ち着いた様子でやってくると、いまだ泣いてる様子のアーキテクトの後ろに椅子を置いて座り込む。
「まったく、あんまり仲間を苛めるんじゃないよ…仮にもアーキテクトはお前の上司だ、違うか?」
「アルケミスト、悠長なことを言ってる場合じゃないんだぞ! それとも何か、お前には何か考えでもあるのか!? もうこの電磁シールドも役に立たないんだ!」
「んー? さてね、どうしようかなぁ…? アーキテクトはどうしたい?」
「うーん、えっとね…今すぐ全軍差し向けてぶっ潰す!」
「さすがアーキテクト、シンプルでよろしい。聞いたかゲーガー、お前の上司はこう言ってるぞ?」
「バカにするな! この役立たずどもめ…代理人は何故お前らを…! もういい、私が対処する!」
プライドを傷つけられたゲーガーは怒りを隠そうともせず、アルケミストとドリーマーを睨みつけるようにしてその場を立ち去っていく。
相方が怒って立ち去っていくのをおどおどした様子でアーキテクトは見つめていたが、不意に背後に座っていたアルケミストに頭を撫でられると、その場に座り込む。
「綺麗な黒髪だなアーキテクト…ちゃんと手入れしてるのかい?」
「いつもゲーガーにしてもらってるけど、ここ最近は…」
「そうか。ちょうど櫛を持ってるんだ…ほら、リラックスしなよ…」
櫛をとりだしたアルケミストは、座り込むアーキテクトの黒髪を梳かす。
この間までアルケミストを怖がっていたアーキテクトだが、ここ最近は彼女の面倒見の良さに懐き、時たまこのように甘えて見せる…それもゲーガーを苛立たせているのだが…。
「良かったわねアーキテクト。それで、アルケミスト…これからどうするつもりなの?」
「うん? どうもしない…しばらくゲーガーにやらせとけばいい」
「あなたのことだから、もう戦略は立てているんでしょう? 勝利につながる戦略をね…」
「え? え? アルケミストは勝てる見込みがあるの!? どんな作戦なの!?」
「フフ…アーキテクトはどんな作戦だと思う?」
「うーん……分からないなぁ…」
「分からなくていいんだよ、今はな」
「そういうもんなの?」
「そういうものさ」
少しの間考えるそぶりを見せていたアーキテクトだが、すぐに考えるのを止めて、リラックスした様子でアルケミストに身を委ねる。
「些細な戦術的勝利をいくら重ねようとも無駄なこと……重要なのは
気持ちよさそうに目を細めるアーキテクトの後ろで、アルケミストは穏やかな表情で笑みを浮かべる……ただその目には暗く禍々しい狂気の色が浮かんでいるのだった。
なんかゲーガーのアーキテクトへの当たりが強いけど…普段は仲の良いコンビなんです…。
なんだろう…アルケミストは他のハイエンドと違って"絶滅戦争"を目指しているようでならない…。
たぶん、どんな綺麗ごとも慰めの言葉も聞く耳を持たない気がする。
この人に救いはあるのか?