雪に覆われた山に絶え間なく響き渡る銃声と爆音。
MSFが築き上げた防御陣地から山一つ越えたそこはMSFが十分に偵察を行えていなかったエリアであり、米軍側も万全の防御態勢を整えていることを察知できず、うかつにそこへ飛び込んでいってしまった部隊は壊滅的な被害を被った。
さらに予想していなかった相手として、米軍側は凄まじい攻撃力を誇る主力戦車M10A1マクスウェル戦車を多数配備していたことだ。優れた射撃管制システムと強固な装甲によって機敏な月光でさえも捉えられ、一撃で破壊されてしまう。
弱点となる車体後方と下部を掘った穴の中に隠し、最も強固な砲塔部だけを露出したマクスウェルは戦車サイズの要塞と言っていいほど堅牢かつ強力な兵器と化していた。マクスウェル戦車が放つレーザーキャノンは着弾点に猛烈な爆発を巻き起こし、月光の装甲も融解させ、その破壊力ですべてを吹き飛ばす。
そんな、予期せぬ強敵と鉢合わせてしまったマシンガン・キッドが率いる部隊は戦車の恐ろしい砲撃と、随伴歩兵の執拗な攻撃によって壊滅的被害を被った部隊の一つだった。
「あーもう! 敵の攻撃が凄まじすぎるよ、正規軍は何やってんの!?」
「それよりもエグゼだ! 増援寄越すとか言って、まだ来てないんだろ!?」
砲撃で深々と抉られたクレーター内に退避したキッド率いる戦闘班、及びネゲヴやMG4といったマシンガン戦術人形たち……そのうちの一人、M1919はマクスウェル戦車が放ったレーザーキャノンの一撃で深刻なダメージを受けていた。直接砲撃を受けたわけではないが、レーザーキャノンによって破砕された樹木が爆ぜて木片が勢いよくはじけとび、運悪くそばにいたM1919は全身を鋭利な木片に貫かれたのだ。
「しっかりしてM1919! キッドさん、まだ増援は来ないの!?」
全身を血で真っ赤に染めたM11919を視るBARは悲痛な声で叫ぶが、その声は銃声や爆音にかき消されてキッドには届かない。弾倉を撃ち尽くしたキッドが屈み込んだところを咄嗟に捕まえてBARは叫ぶ。
「M1919が危ないよ! 早く助けないと死んじゃう!」
「ああ、分かってる! ちくしょう弾がもう無い……あのバカエグゼ、オレらを見捨てたのか!?」
「そんなはずないでしょ! あのエグゼが見捨てるわけないよ!」
だがどれだけ待っても増援部隊はやって来ない。
マクスウェル戦車を破壊できるだけの兵器を有していないキッドたちでは、いずれ敵の攻勢に押し潰されてしまうのは明白だった。キッドが引き連れる戦闘班はMSFがまだコロンビアで活動していた頃から在籍するベテランの兵士も多いが、そんな彼らもこの状況では多勢に無勢。
弾薬ももう残り少なく、周りは負傷兵ばかり、M1919に至ってはすぐさま治療を施さなければ危険な状態であった。キッドは仲間の一人を呼ぶと、この場を離脱する旨を伝えた。
「ここを離れるのか、エグゼの奴が何を言うか分かったもんじゃないぞ!」
「このままここにいたら死ぬだけだ! 責任はオレがとる、撤退だ! ネゲヴ、MG4! BARを手伝ってやれ、後方に下がるぞ!」
今だ戦闘を続ける二人を呼び、キッドたちはその場を離れ後方へと退避する。
背後から撃ちこまれるレーザーキャノンの一撃を命からがら避け、なんとか無事に味方陣地へと退却に成功する。キッドはM1919を含む重傷の兵士を真っ先に陣地へ送ると、再び踵を返し戦場に向かう……遅れて撤退する兵士たちの援護のためだ。
幸いなことに、マクスウェル戦車が穴から出て追撃を仕掛けてくることは無く、無事部隊の撤退に成功する。全ての兵士が退却に成功したのを見たキッドはその後すぐ、陣地の司令部に向かう。そこではひっきりなしに届く前線からの情報をまとめ上げるため、専門のヘイブン・トルーパーたちが忙しく動き回っていた。
それら部下に指示を出すエグゼを見つけたキッドは、引き留めようとするネゲヴの手を払いのけて近付いていく。そばに寄って来たキッドを見たエグゼは何でここにいるのか、そう言いたげな表情を浮かべる。
「おい、てめぇなんでここにいんだよ……お前の持ち場はここじゃねえだろがオイ!」
「お前が送ると言った増援がいつまでも届かなかった、あのままそこに居続けたら全員死ぬところだったんだぞ! 人員も、弾薬も、対戦車兵器も送って来ない! お前こそ何やってんだこの野郎!」
「その増援部隊編成するためにこっちは苦労してたんだろが! お前が抜けて空いた戦線の穴、どう埋めろってんだよ! あっちもこっちもいっぱいなんだ、弾がねえとか武器がねえとか…だったら誰か送って取りに寄越せば良かっただろうが!」
「テメェ、ふざけたこと言ってんじゃねえぞ! 何のためにお前に増援頼んだと思ってんだ、一人も動かせねえ状況だったからだろうが! 何が苦労してるだコラ、お前だけが苦労してるだなんて思ってんじゃねえぞバカ野郎! そんなに部隊の指揮ができねえなら、連隊長なんて辞めちまえ!」
「おい、ちょっと待てコラ……お前オレに命令してんのか? おい、テメェ何様のつもりだよ、調子に乗ってるとぶっ殺すぞこの野郎が!」
「やれるもんならやってみろよ、あぁ!?」
陣地司令部で突如始まったエグゼとキッドの激しい言い争いに兵士たちは動揺して足を止め、普段滅多に見ないキッドの怒りの姿にネゲヴも戸惑っていた。双方とも感情的になり今にも殺しあいが始まってしまいそうなほどであった。その騒ぎは直ぐに他の者に報告され、慌ててやって来たハンターとスコーピオンが双方を引き離す。
「おいキッド! テメェ、古参だかなんだか知らねえが…ふざけたこと言ってんじゃねえぞコラ!おい!」
「ガタガタうるせえんだよ! オレがまたあそこに行って戦線を補えば文句ねえだろ、そうだよな!」
「今更簡単に出来るはずねえだろバカ野郎! おいハンター、急いで部隊を編成しろ。こいつがすっぽかした戦線に部隊を送れ」
「必要ねえよ、オレたちだけでやる」
「今更お前が行って、何ができるって言うんだ!」
「舐めんじゃねえよおい。オレたちはお前らが生きてきた年数の何倍も戦場に身を置いてきたんだ、こんな状況なんでもねえよ」
そう言ったきり、キッドはマシンガンを肩に担ぎ司令部を出ていってしまった。後に続いてネゲヴは出ていき、いまだ息を荒げるエグゼとこの口論に冷や冷やしていたハンターとスコーピオンが残る。ことの成り行きは知らないが、ここまでケンカが発展したのはエグゼにも責任があるとしてスコーピオンはエグゼを咎めようとするが…。
「おいスコーピオン、あのバカ手伝ってやれよ。絶対に死なせるな」
「およ? エグゼ……あいよ、じゃあそういうわけでこっちのアフターフォローはハンターお願いね! そんじゃ!」
「お、おい! はぁ……おいエグゼ、お前キレすぎだよ」
「ごめんなハンター、なんかイライラしてたからついな……あー、ちくしょう頭がパンクしそうだぜ」
キッドを筆頭に、MSF戦闘班のベテラン兵士たちは弾薬の補充と米軍のマクスウェル戦車を破壊できるだけの対戦車兵器を装備し、再び敵が待ち受ける山間部へと向かう。日頃の訓練と実戦で鍛え上げられた兵士とはいえ、雪に覆われた山の斜面を重装備で進むめば体力が削り取られる。
それでも文句の一つも言わず進み続けるのは、自分たちこそがMSFの歴史を知り中核的存在であるという自負……MSFがまだ弱小も弱小、世間に見向きもされなかった頃からビッグボスと共に戦場を辺り歩いてきたという誇りとプライドからだった。
先頭を歩くキッドは森の木々に紛れながら進み、やがて山間の平坦な箇所にまでやって来た米軍部隊を発見する。そこにはあのマクスウェル戦車もおり、随伴歩兵たちがそこに塹壕を掘って戦車を隠そうと穴を掘っていた。今ならマクスウェル戦車の弱点を狙うことのできるチャンスであるが、そのためにはまず周囲の歩兵を排除しなければならなかった。
くぼみに身をひそめながら敵を伺うキッド……そんな時だ、視界の端に桃色の髪がなびくのが見えた。
「ネゲヴ? お前、こんなところで何やってんだ?」
「戦争をしに来たのよ。静かにして、敵にばれちゃうでしょ?」
「ここは危険だ、陣地に戻れ!」
「死ぬつもりはないわ、キッド兄さんも死ぬつもりはないでしょう? だったらいいじゃない、危険をおかすのはいつものことだもん」
「お前なぁ…」
呆れて言葉も出ない、だがネゲヴがそばで戦ってくれる……そのことがなぜだか嬉しくもあり、闘争心を奮い立たせてくれる奇妙な感覚をキッドは覚える。
「あたしもやって来たよ! MSF最強の戦術人形ことスコーピオン……って、なんか良い雰囲気になってる?」
遅れて駆けつけてきたスコーピオンであったが、ネゲヴとキッドの距離感を目の当たりにすると空気を呼んで静かに他の兵士たちの中に紛れ込む。
「よし、連中がまた戦車を埋める前に奇襲をかけてやるぞ」
「あいつら、私たちがすぐ反撃してくるなんて思ってないみたいね。今がチャンスよ」
「奴らが気付いていないうちに対戦車ミサイルを設置しろ。設置が完了したら戦車にぶち込んでやれ、それを合図に攻撃開始だ」
キッドの指示を受けて、部隊は斜面を一旦降りて米軍部隊の死角から側面へとまわり込む。
対戦車ミサイルの発射機が設置される間キッドたちもまた敵の側面あるいは後方へとできるだけまわり込み、敵を警戒する。銃口を向けて警戒する米軍兵士たちは時折笑い声をあげながら、戦車を隠す穴を掘っていく。個人差はあるが、米軍部隊にはまだこの戦争を楽観的に見る者もいるようすだった。
だがその侮りが命取りになるのだ。
米軍部隊の死角に陣取った対戦車ミサイルの設置が終わる……対戦車ミサイルの砲手は照準を戦車の車体後方へと定めると、ミサイルを射出、放たれたミサイルは狙い通りの位置へと命中し爆発を起こす。爆風でそばにいた敵兵士は吹き飛ばされ、奇襲攻撃にそれまで笑い声をあげていた米兵士たちは戦闘態勢を取るが…。
「攻撃開始!」
迂回してたキッドたちは一斉に引き金を引き、米兵に先制攻撃を仕掛ける。
一発や二発では死なないサイボーグ兵士も、何十発もその身体に受ければ倒れていく……炎上する戦車から離れて応戦する敵兵士に対し、MSFのベテラン兵士たちは果敢に接近戦を仕掛けていく。コロンビアの砂浜で何度もビッグボスとCQCの特訓を行ってきた彼らはいずれも強者であり、サイボーグ兵士との身体能力の差を感じさせない戦いぶりを見せるのであった。
スコーピオンもその中の一人だ。
「どりゃああぁぁぁっ!」
スコーピオンは襲いかかってきた敵兵の手をかいくぐると背後にまわり腰の辺りを両腕でクラッチ、そのまま力任せにバックドロップを仕掛け、敵兵を後頭部から背後の樹木へと強烈に叩きつけるのだ。その一撃で敵兵の頸椎は破壊され、一撃で絶命させる。
地面に横たわるスコーピオンはぴょんと跳ねるように起き上がると、向かってきた敵兵の銃をスコップではじき飛ばす。そのままスコップの鋭利な先端を力任せに腹部へ突き刺し、すぐに引き抜き顔面へフルスイングだ。それでも死なない敵にありったけの弾丸を叩き込み、スコーピオンはVサインを向けた。
奇襲は成功、米兵は苦境に立たされキッドたちは戦闘を優位に進められていた。
敵兵を薙ぎ倒しくぼみを這い出ていったネゲヴの後に続く形で進むキッドであったが、炎上するマクスウェル戦車の砲塔がゆっくりと動いているのを見た彼は、咄嗟にネゲヴの腕を掴んだ。
怪訝な顔で振りかえるネゲヴ……その向こうに見える戦車の砲口が真っ直ぐ二人に向いていた。
キッドがネゲヴを引き寄せると同時に、戦車の砲口が赤く光った。
「キッド……!」
凄まじい爆発音に、咄嗟に目を向けたスコーピオンが見たのは爆風によって吹き飛ばされるキッドの姿であった。一緒に吹き飛ばされたネゲヴは直前にキッドに守られたことによって助かったようだが、それでも全身を襲った強い衝撃によって怪我をしていた。
「あの死にぞこない! あいつにとどめを刺して!」
炎上する戦車に向けて再び対戦車ミサイルが撃ちこまれると、今度こそマクスウェル戦車は沈黙、燃料へと引火したのか大爆発を起こし砲塔が宙高く吹き飛んでいった。
「キッド……うぅ…キッド…!」
痛む身体を起こし、よろよろと立ち上がったネゲヴは斜面の下に消えたキッドのもとへ向かう。斜面を見下ろすとキッドはすぐに見つかった、斜面を滑り落ちて彼のもとに向かったネゲヴであったが、様子がおかしいことに気付く。
「キッド兄さん、ねえ…キッド…?」
目立った外傷はないように見えるが……抱き起し、そっと揺さぶるが反応はない。ふと、彼の背に回した手に生暖かい物を感じた。もう一度抱き起してみたキッドの背は、酷い火傷に覆われ焼け焦げた戦闘服が火傷で溶けた肉にこびり付いてしまっていた。
ネゲヴは咄嗟に、彼を冷たい雪の上に仰向けで寝かせると、彼が着用する戦闘服を脱がしにかかった……だが肉体に焼きついた衣服を無理に脱がそうとすると、焼きついた皮膚をも一緒に剥してしまいそうになる。狼狽するネゲヴであったが、ナイフをとりだし火傷箇所を痛めないよう衣服を剥いで彼の胸部を露出させる。
そして左胸に耳を当てる………聞こえてくるはずの人の鼓動が感じられないかった…。
「キッド兄さん……キッド兄さんッ!」
胸を何度も叩いて呼びかけるが、応答はない。
戸惑うネゲヴは、ふと以前スプリングフィールドの講習を思いだす……人間は呼吸が止まってから4~6分で低酸素による不可逆的な状態に陥る。人間の脳は2分以内に心肺蘇生が開始された場合の救命率は90%程度であるが、4分では50%、5分では25%程度となる。一刻も早く脳に酸素を送らなければ、深刻な事態になると。
人間と同じような構造を持たないネゲヴに、心臓の停止が起こす様々な症状はいまいち理解できなかったが、死は理解できる。
スプリングフィールドから教わった救命法を思いだし、ネゲヴは手を組み合わせキッドの胸にあてる。
圧迫する位置はここで良いのか、どれくらいの力で押せばいいのか、どれくらいの感覚でやればいいのか……教わったはずの知識が、パニックに陥ったメンタルのせいで思いだせない。うろ覚えのまま心肺蘇生を試みるが…戦術人形の力で圧迫し、臓器を傷つけてしまうのを恐れるあまり、ネゲヴの圧迫は弱すぎた。
「ネゲヴ、そこを退け!」
後から駆けつけた戦闘班の兵士がネゲヴに代わって、キッドの心肺蘇生を試みる。
慎重に圧迫していたネゲヴとは対照的に、その兵士は胸骨が折れてしまうのではと思うほど強くそこを圧迫する。絶え間なく、一定の間隔で胸骨を圧迫し止まった酸素供給を促す。
その行為を呆然と眺めているネゲヴに、彼は依頼する。
「ネゲヴ、人工呼吸をしてくれ…やり方はわかるだろう?」
「う、うん……」
人工呼吸についてもスプリングフィールドに教わったことだ。
教わった時はふざけて聞いていたために叱られたが、その時スプリングフィールドが何故真剣に教えようとしていたのかが今になって分かった。
ネゲヴは兵士の助言を聞きながらまずキッドのガスマスクを外し、彼の顎をあげて気道を確保する。それからそっと耳をキッドの口元に近付け、今だ呼吸が戻っていないことを確認する。
「キッド兄さん……絶対に助けるから…!」
兵士が圧迫する動作を止めると同時に、ネゲヴはキッドと唇を重ね合わせるのだ……それから息を彼の口を通して肺に吹き込むと、キッドの胸がわずかに膨らんだ。二度、三度息を吹き込み再び胸骨を圧迫する…。兵士が手を止めると、ネゲヴが人工呼吸を行う…その繰り返しだった。
だが何度やってもキッドの意識は戻らない、それでも二人は手を止めない。
「くそ、キッド! こんなとこで死ぬんじゃねえぞ! ネゲヴ、お前も呼びかけてくれ!」
「キッド兄さん! しっかりして、頑張って!」
大声で呼びかけているうちに、ネゲヴの瞳からは涙があふれ出る。
諦めるな、頑張れ……そう何度も叫び、彼の肺に空気を送り込む…。
「キッド兄さん、死んじゃダメだよ………私をおいて行かないでよ……! あなたがいないとダメなの、私はあなたが……!」
再び唇を重ね合わせ、息を吹き込む。
止まらない涙が頬を伝いキッドの口元へと垂れ落ちる…。
ふと、ネゲヴは温かな手が髪を撫でる感覚に気付き、目を見開いた。
もしかしてと思い、彼の顔を見下ろすと、キッドは薄目を開きまぶしそうにネゲヴを見上げていた。
「あぁ……身体中いてぇ………」
「キッド兄さん……!」
「ネゲヴ…お前が、助けてくれたのか…?」
「おいおいキッド、オレもいるぜ?」
「うるせえよ………ありがとうな…」
息を吹き返したキッドは弱々しい声であったが、軽口を叩いて見せる。そんな彼の額を泣きながらネゲヴは叩くと彼の頭を抱きしめるのであった…。
数十分後、炎上する戦車の傍には武器を放棄し両手を頭に組んで投降する米兵士たちが数人スコーピオンに脅される形で捕まえられていた。彼らの上官が死んだとき、兵士たちは武器を捨てて降伏をしてきたのだ。
そこへやって来たのはハンターだ。
「驚いたな、米軍兵士が投降してくるなんて…」
「うーん、なんかこいつら士気が低かったみたいだよ? まあ事情は知らないけどさ、米軍も一枚岩じゃないってことかな?」
「よく分からない、オセロットに預けておこう。それよりキッドは?」
「今はそっとさせてあげて」
「うん?」
キッドを捜しに行こうとするハンターを引き止めるスコーピオン、彼女の妙な笑顔にハンターは疑問符を浮かべるがまあいいと受け流す。
「それよりも戦線に動きがあったぞ、敵が巨大兵器を投入してきたとの情報が偵察隊から寄せられた。正規軍の部隊も本格的に攻勢を仕掛ける、激しい戦闘が予想されるぞ」
「よっしゃ、頑張り所だね! でも巨大兵器かぁ、うーおっかない!」
「ふん、目には目を歯には歯をさ……巨大兵器には巨大兵器をってね」
「ありゃ、もしかして…!」
「ほらもうそろそろ作戦が始まるぞ、一旦陣地に引き返そう。別な部隊をここの守備につかせるからな」
「了解! なんだかわくわくしてきたよ!」
キッドとネゲヴそれからモブ兵士の活躍が書きたかったんだい!
エグゼのやつまーたケンカしてやがる(ダラシネェナ)
ネゲヴの命を繋いだキス(悶死)(ロリスキン←重要)
実はこれ、オセロット✕わーちゃんで使うはずだったんだけど、どう考えてもオセロットがピンチになる場面が想像出来ないからこっちにまわしたのよ…。
残念だったな、わーちゃん。
WA2000「……ちっ…」