METAL GEAR DOLLS   作:いぬもどき

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討伐クエスト:霞に消えゆく太古の龍

 思い返してみれば、パンツがなくなる時…それは常に霧深い夜のことであった。

 MSFの気象予報士も謎に思うほど、パンツが紛失する夜の濃霧は唐突に発生する……一連のパンツ窃盗事件に終止符を打つべくUMP45はバックアップデータやメンタルモデルの深層まで洗いざらい調べ上げ、不可解な霧の気象条件に目をつけるのであった。

 そこからさらに、彼女は霧深い夜に何かを見なかったかと周囲に聞いて回るのだった。

 しかしここからが手詰まりとなり、やはりみんなも霧の異変には気付きつつも特別に気を引くようなものを見たという情報は得られなかった。そうやって調べている間にも例の濃霧が発生し、またまた彼女の下着は盗まれる…気を張り詰めていたのにしてやられたUMP45はかなり悔しがっていたという。

 

 なんら情報も得られないまま数日が過ぎる。

 今までの窃盗頻度から明日か明後日くらいにまた下着泥棒が現れるだろう。

 何が何でも下着泥棒を捕まえたい彼女は、今まで頼ることのなかった人物に助けを求めることを決めた。今までは相性の問題で会話も最小限に済ませてきたが、情報を制する彼なら真犯人が分かるはずだ。

 

 

「――――というわけなので、力を貸してくれないかしら?」

 

「断る、帰れ」

 

 

 UMP45の期待は、一瞬にしてオセロットに斬り捨てられる。

助力を申し出てきたUMP45に対しただの一度も振り向かない安定の態度を目の当たりにし、一瞬殺意を覚えるが、彼の力が必要不可欠であるのと戦っても絶対に勝てないのは分かり切っているので耐え忍ぶ。UMP45の考えとしては、一度のお願いで助けてくれたらラッキー程度の認識であったので、ここまでは想定内である。

 ではどうするか、UMP45は彼にとっての愛弟子を使って説得する戦法を取る。

 

「こいつを助けたくない気持ちはまあ9割がた理解できるけど、何とかしてくれないかしら?」

 

「おい?」

 

 一応信用はしているが、信頼はまるでしていないオセロットとWA2000。

 説得を任せる人を間違えたかなと思うが、堅物のオセロットは唯一の弟子であるWA2000の一応の説得に耳を傾ける。

 

「45のパンツ窃盗は抜きにしても、例の突然発生する霧は問題だと思うの。あんな不規則に濃い霧が発生したら、マザーベースを離着陸するヘリに悪影響だと思うんだけれど」

 

「一理あるな……まあ、こいつが衣服を失くすのは自己管理がなってないだけだとして、あの濃霧は気にはなっていた。いいだろう、少し調べてやる」

 

 先ほどUMP45と話をしていた時とは明らかに態度が違う様子を目の当たりにした一同は、やっぱり一途にたった一人を追い続けた少女の力は凄いなと改めて思うのだ。

 彼の氷の精神を溶かしたこの出来事を、UMP9が愛だねと言うと、WA2000は顔を真っ赤にしつつもまんざらでもない様子であった。

 

 とにかく、MSF最強の一角であるオセロットが協力してくれるならこの不届きなパンツ泥棒の正体を掴むのは時間の問題に違いない。みんなの予想通り、オセロットはさっさと情報を入手し戻って来てくれた。

 

「監視カメラの映像記録だ。マザーベースを深い霧が覆う夜の映像だ」

 

 404小隊と、WA2000率いる小隊の前でオセロットは探し出した監視カメラの映像を再生する。

 映像には深く白い靄が一面に映っており、視界はとても悪い……しばらくは霧に覆われたどこかの甲板上を映すだけであったが、やがて監視カメラの前をUMP45が通り過ぎていき、そこから数十秒後に映像が途切れるのだ。

 

「え?これだけ?」

 

 416が思わずそう呟くと、オセロットは小ばかにするように鼻で笑いもう一度映像を再生する。

 そしてUMP45が監視カメラの前を通り過ぎた数秒後のタイミングで、映像を停止させた……停止した画面に映し出された異形の存在に、映像を見ていた人形たちはゾッとする。

 

 紫色の大きな身体に長い舌、カメレオンに似た風貌、頭部から伸びる一本の角…映像の中でわずか一瞬の間だけ姿を現した異形の存在は生物なのかどうかも定かではない。ほんの一瞬だけしか映らなかったため、彼女たちは気付けなかった。

 

「戦術人形のくせに、人間のオレより視力が弱いとはな…」

 

「うるさいわね……でも、なんなのこいつ? もしかして、怪物の島の生物?」

 

「さあな。手がかりは見つけてやった、あとは自分で何とかするんだな」

 

「え? もう助けてくれないの?」

 

「調子に乗るな。後はお前たちで何とかしろ、こっちは忙しいんだ」

 

 監視カメラの映像を入手したまででオセロットは仕事を終えたと判断し、その場を立ち去っていった。

 

「相変わらずいけ好かない奴!」

 

「ちょっと! せっかく助けてくれたのに、その言いぐさは何よ!」

 

 薄情なオセロットを責めれば、彼を一途に信頼するWA2000が黙ってはいない。

 ケンカになりそうなUMP45とWA2000を周りの人形たちが引き離すが、おかげでこれ以上WA2000らの協力は得られそうにない…エグゼも部隊訓練のために前哨基地に行ってしまったし、好奇心旺盛でこの手の話題にすぐ食いつくスコーピオンも今回はスネークと一緒に任務中だ。

 

「こうなったら、私たち404小隊だけでやるしかないわね!」

 

「本気なの45姉? もう一度みんなに助けを求めた方が良いんじゃ…」

 

「言うだけ無駄よ9、あいつら薄情だから。それよりG11のアホはどこにいったの?」

 

「あんたの背中で寝てるわよ、大人しすぎて忘れてたんじゃないの? とにかく、私たちだけでこのへんてこモンスターをやっつけるわ。404小隊、出撃よ!」

 

 パンツ泥棒をやっつける、と聞けばマヌケな任務であるが一応小隊長のUMP45が号令をかければその配下のメンバーは気持ちを切り替えて任務に望む。ここ最近見せ場の少なかった小隊としては、この未知なる変態モンスターを倒し、今一度404小隊の名声をMSFに響かせてやろうと意気込みを見せるのだ。

 

「それで、作戦はどうするの? 相手は見えない敵よ」

 

「そう見えない敵、でも確かに実在する…幻なんかじゃない、実体があるならやりようはあるわ。まずは開発班から赤外線ゴーグルを借りてきて、あとはスタングレネードを…後は私が囮になれば奴はきっと来るはずよ」

 

「あえて危険を犯す作戦というわけね、気に入ったわ。それじゃあ行きましょう」

 

 いざ、モンスターを狩るために彼女たちは必要な装備や物資の調達に奔走する。

 暗視ゴーグル、赤外線センサー、クレイモア、RPG-7などなど……これから戦争でもしに行くのかと言わんばかりの装備をかき集め、ミラーに事情を説明し、プラットフォームの一つを待ち伏せの場所として借り受ける。これで万が一、ドンパチやってもMSFのスタッフには被害が及ばない。

 昼間のうちにプラットフォームのあちこちにトラップを仕掛け、強力な固定機銃を設置。

 MSFがかつて、メタルギアZEKEとの模擬戦闘で使用した武装を参考に、できる限りの火器をかき集める。完全武装されたそのプラットフォームはもはや要塞と呼ぶにふさわしい出来であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある日の夜、煌めく星空に煌々と光る三日月が空に浮かぶ。

 そんな美しい夜は、いつの間にか発生した深い霧によって遮断されていく……この霧の発生を見て、例のあのモンスターが出現したのだと察したUMP45は仲間たちに合図を送る。隊長の合図でUMP9、416、G11は即座に赤外線センサーを起動し索敵に移る。

 

『こちら416、敵影なし』

 

『こちら9、こっちも異常はないよ』

 

『……zzZ……zzZ……』

 

「誰かG11の傍にいる? 甲板から海に突き落として」

 

 若干一名使えない者がいるが、協力的な二人には感謝の気持ちが生まれる。

 散開させて索敵にあたらせているが、いまだあのモンスターは現れていない。だが奴は確実にここに来てパンツを盗みにくる、そんな確信に近いものが彼女にはあった。

 そんな時、UMP45はスカートを引っ張られる感触に振り向くと、見覚えのあるネコの姿があった。

 

「あんたは確か、トレニャー? なんでここに?」

 

「(ニャー! オオナズチに戦いを挑むハンターさんがいると聞いていてもたってもいられなくなったニャ! 他より大人しめとはいえオオナズチは古龍ニャ、油断は禁物なのニャ!)」

 

「あー…なんて言ってるのかしら? 猫語は翻訳出来ないわね」

 

「(おいらたちの言葉が分からないなんて遅れてるニャ。まあいいニャ、オオナズチに挑む無謀なハンターさんにプレゼントニャ!)」

 

「あら、なにこれ? くれるの?」

 

「(オオナズチは姿が見えないのが一番の脅威だと思われるけど、一番注意しなきゃならないのは強力な毒ニャ! 人形は病気にならないとかなんだとか、そんなのここじゃ通用しないから解毒剤をあげるニャ! じゃあ健闘を祈るニャ!)」

 

 奇妙な液体の入った瓶を手渡したトレニャーは手を振りながら霧の中に消えていった。

 渡された瓶をかざして不思議そうに見つめていた時、UMP45は自分の後ろにずしんとなにかが降りてきた音を聞く。咄嗟に振り返るが、見つめる先にはなにもおらず、ただ深い霧がどこまでも広がっている。

 銃を構え、注意深くその先を見据える…だがどれだけ目を凝らしても霧以外に見えるものはない。

 

「っ!?」

 

 気が緩んだ一瞬のタイミングに、UMP45は真正面から凄まじい早さで接近した何かに弾き飛ばされ甲板を転げまわる。

 

『45姉! どうかしたの!?』

 

「くっ、例のモンスターが来たわ! 不意打ちを貰った…罠をすり抜けるなんて、一体……あれ?」

 

 ふと、妙にスカートの中がスース―するのに気付く。

 おそるおそる手を伸ばしたUMP45はしてやられたことに気付き、悔しそうに唇を噛み締めた。

 

「よくも…やったわねアンタ!!」

 

 怒りで我を忘れた彼女は即座に銃を構えその引き金を引いた。

 相変わらず敵の姿は見えていないが、攻撃を受けた方向から敵の居場所を予測し撃ちまくる。

 そこへ416も駆けつけ、UMP45が射撃する方向に対し自身も銃弾をばら撒くのだった。

 マガジン内の弾を撃ち尽くした二人はリロードを済ませ、相手の様子を伺う…そしてゆっくりと前に歩きだすと、甲板にうっすらと赤い血が飛び散っているのを見つけた。少なからずダメージを与えられたことに笑みを浮かべる二人だが、見えない敵にとってかすり傷程度のものであった。

 

「45姉ー! 敵はどこ!?」

 

 そこへ駆けつけたUMP9、大声で手を振りながら走れば敵の目を引きつけるには十分であった。

 見えないモンスター…【オオナズチ】に目をつけられたUMP9は、突如何かぬめぬめしたものに身体を絡めとられて宙吊りになってしまう。攻撃のタイミングと、その場に吹いた風によって霧がわずかに晴れたことでモンスターのステルスが解除された。

 監視カメラの映像に映ったあの摩訶不思議なモンスターと同じ、毒々しい紫色の大きな身体に左右が別々に動く目玉、二つの大きな翼と持った龍の姿であった。

 

「うわーん! 助けてー!」

 

「9! この、私の妹によくも!」

 

「待って45、この距離で撃ったら9に当たってしまうわ!」

 

「ちっ…どうすれば!」

 

 そうしている間にも、オオナズチの長い舌に絡めとられたUMP9は身体のあちこちをまさぐられていく。

 ぬめぬめした長い舌が、UMP9の太ももに絡みつき、スカートの中に侵入していく。

 

「離してってば! いや、やめ……!」

 

「9! スタングレネードを使いなさい!」

 

 姉の指示に従いバッグからスタングレネードを取り出そうとするが、オオナズチの長い舌が今度はUMP9の上半身を絞めあげる。

 

「いやぁ……そんなとこ、舐めないで……!」

 

「この腐れ変態モンスター! もう我慢ならないわ、RPGをぶち込んでやる!」

 

「待って416! ムカつくけど、アイツを呼ぶしかないわね………聞こえてるでしょうジョニー、アイツをぶちのめせ!」

 

 UMP45がその名を呼んだとき、霧に覆われたプラットフォームに大きな咆哮が響き渡る。

 獰猛な何かが凄まじい勢いで接近するのを感じ取ったオオナズチはピクリと反応する……そして、霧の奥から装甲人形ジョニーが飛び出してきたかと思うと、スピードと重さの乗った強力な飛び蹴りをオオナズチの頭部に叩き込む。

 アメリカ製軍用人形ジョニーの凄まじい蹴りを受けたオオナズチは、その大きな身体をのけぞらせて転倒する。

 

 オオナズチの長い舌から解放されたUMP9をその腕でジョニーは抱きとめると、乱れた彼女の衣服を直して床に下ろす。

 

「ありがとうジョニーくん!」

 

「礼には及ばん。UMP姉妹の守護神ジョニー、ただいま参上! このオレが来たからには――――グフッ!?」

 

「ジョニーくん!?」

 

 かっこよくポーズを決めようとしたジョニーであるが、素早く起き上がって来たオオナズチの強烈なパンチを受けて吹き飛ばされる。起き上がったオオナズチは息を荒げ、怒りの感情を露わにしていた。

 だが、この程度のパンチでやられるジョニーではない。

 

「パンツ泥棒の変態にしてはやるな」

 

「ジョニー、あんたブーメラン突き刺さってるわよ」

 

「黙れ巨乳! お前にUMP姉妹を救えるか! オレを下劣な変態と一緒にするな……オレがこいつに直々に教えてやる。パンツも財宝も、手に入らぬ存在だからこそ美しいのだ! 45姉の涙で濡れたパンツなど、オレは望みはしない!」

 

「…………あのさ、本当に気持ち悪いわねあんた。45、私はもう帰っていいかしら?」

 

「いい度胸ね416、私と9を変態の巣窟に置き去りにするなんて。今月のあんたの報酬払わないわよ?」

 

 ジョニーとオオナズチのバトルは凄絶を極める。

 ジョニーはプラットフォームに仕掛けられた固定銃器を引っこ抜いて撃ちまくり、一方のオオナズチは堅牢な身体で銃弾を弾きつつトリッキーな動きでジョニーを翻弄する。戦いの最中にオオナズチは幾度も霧の中に身を隠すが、生憎とジョニーは赤外線センサーや生体反応装置など、高度な索敵モジュールを搭載しているために姿を隠すオオナズチに惑わされることなく戦えた。

 得意の戦法が通用しないと悟ったオオナズチは姿を隠すのを止め、ジョニーに対し強力な毒液を浴びせかける。

 全身を鋼鉄の装甲で包むジョニーは笑い飛ばすが、毒液を受けた箇所が腐食するのを見て焦りだす。

 

「おのれ…!」

 

 緩急あるオオナズチの行動はタイミングを計るのがとても難しい。

 突っ込んできたと思えば急に立ち止まり、タイミングをずらし再び突進してくる。ジョニーでさえもまともにぶつかり合えば力負けする古龍の力によって、徐々に追い込まれていく。

 

「ぐっ………! 45姉の期待に応えられないとは、なんたる不覚…!」

 

 膝をつくジョニーをあざ笑うかのようにオオナズチは舌なめずりをする。

 ジョニーでどうにかならないなら、もうどうしようもないではないか……素直にスネークとかエグゼに土下座して助けてもらった方がいいのではないか、そう言おうとした416であったが、UMP45はそれを却下した。

 

「ジョニー! あんた見損なったわ、あんたは変態は変態でも強い変態だと思っていたわ!」

 

「うっ、45姉……!」

 

「あんたこのままじゃ負け犬よ、一生私のそばにいる資格はないわ! これからもそばにいたいなら、何が何でもそいつをぶちのめしなさい!」

 

「そうしたいのはやまやまだが、いくらなんでも…」

 

「勝ったら脱ぎたての下着をプレゼントしてやってもいいけど?」

 

「ふははははは! みなぎってきたぁ!!」

 

 UMP45の言葉で、消えかけたジョニーの闘志に再び火がついた。

 突っ込んでくるオオナズチに真っ向からぶつかっていく、UMP45の言葉で気合を入れ直したジョニーはオオナズチの突進を受け止めたばかりか逆に押し返す。自身の何倍も大きな身体を持つオオナズチを持ちあげ、地面に叩き付ける。

 頭部を固い甲板に叩きつけたオオナズチは目を回す。

 隙だらけとなったオオナズチに対し、ジョニーは雄たけびをあげながら渾身のアッパーカットを放つのだ。

 頭部に続けて強力なダメージを受けたオオナズチはよろめき、力なく倒れ伏す…。

 

VICTORY(ビクトリー)!!」

 

 高らかに勝どきをあげるジョニー、UMP9などは大はしゃぎで手を叩いているが、UMP45と416は軽蔑の眼差しを向けたまま手を叩く。

 

「まあどうあれ、これで片付いたわね…ジョニー、そいつを始末しなさい」

 

「む…? こいつを、殺せと?」

 

「そうよ。生かしておいたらまた盗みにくるに違いないわ」

 

「だが……45姉、その指示には従えません……オレにはこいつを殺すことは出来ない」

 

「ふざけないでどうして命令が聞けないの?」

 

「それは……こいつもまた、45姉を愛していたからだ!」

 

「……は?」

 

 ジョニーの言葉に、UMP45の思考が停止する。

 フリーズする彼女の前でジョニーはさらに続ける。

 

「オレが愛する女性を、同じように愛するこいつを俺はどうしても憎むことができん! 確かにこいつはやり過ぎたかもしれん、だが、こいつはやり直せるはずだ! もう一度、健全な愛を知るチャンスを与えてやってもいいはずだ!」

 

「健全な愛って言うのが、のぞき見したりストーカーしたりするって言うのなら、あんた相当歪んだ変態よ」

 

「黙れ巨乳……見知らぬモンスターよ、45姉のパンツが欲しい気持ちは重々分かるぞ。だがお前が本当に見たいのはパンツではなく、パンツをはいた45姉のはずだ」

 

 むくりと起き上がったオオナズチは、もはや戦う意思は無いように見える。むしろ、何かわだかまりがなくなったのか妙に晴れ晴れとした顔をしていた。そしてオオナズチは最後に一度UMP45を視て舌なめずりすると、姿を霞の中に消していった…。

 霧が晴れ、美しい星空が戻って来た。

 

 これにて一件落着、任務成功の報告をしようとしたジョニーを、UMP45は即座に拒絶する。

 

「ごめん…冗談抜きで無理、もう無理! 近づかないで!」

 

「え? 45姉?」

 

「うぅ、さっきから鳥肌が止まらないわ……もう、最悪…!」

 

 そう言ったきり、UMP45は二度と振り返ることなくその場を立ち去っていった。

 

 

 後日、ジョニーは誠心誠意心の底から詫びを入れてなんとかお許しを貰うことになった……あの時のUMP45の本気の拒絶にショックをうけつつも、ゴミを見るようなあの目に少しときめいてしまったのは内緒だ。

 ちなみに、撃退したはずのオオナズチはそれからもマザーベースに居座り、404小隊のマスコット枠に勝手に収まるようになったのだった…。




深夜のテンションって恐ろしい…。


オオナズチくんは404小隊の妖精枠ですね。
強力なバフと支援効果が期待できそうですね(スキル、敵の弾を盗んで戦闘不能にする)


さて次どうしよう…w

まあ、そろそろ本編で哀しい結末を迎えたあの二人を救済しようかなと思っていたり。

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