METAL GEAR DOLLS   作:いぬもどき

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漆黒の影

 MSFの戦術人形たちは基本的に、自分自身の能力の向上やスキルアップに余念がない。

 いつも遊びほうけているスコーピオンも例外ではない…つもりだ。

 ここ最近は自由すぎる行動が目立つのは確かだが、MSFがここまで大きくなる以前は自らの非力さを自覚し、恩人であり想い人でもあるスネークや厳しいオセロットに鍛えてもらい、彼らと共に戦場を渡り歩いて多くの経験を積んでいる。

 同じようにエグゼや9A91はスネークに、WA2000はオセロットに、スプリングフィールドはエイハヴに鍛え上げてもらっている。他の人形たちも例外ではなく、それぞれが自発的に訓練をお願いしに行き、引き受けてくれる兵士を求めるのだ。

 

 元鉄血ハイエンドモデル、ハンターに関しては少し特殊だ……彼女の場合、自らのスキルを研鑽し続けるため、自分に合った者の経験と技術を求める。

 まず第一の師匠にフランク・イェーガー、第二にビッグボスことスネーク、最近はジャングル・イーブルに戦術教練を受けていた。

 戦闘を狩猟行為と見立てる彼女は、あのフランク・イェーガーより斥候(斥候)の極意を教わり、スネークからは自然界でのサバイバル技術、ジャングル・イーブルには彼が最も得意とするアンブッシュの他ゲリラ戦術を学ぶ。

 フランク・イェーガーに教育を受けていた期間は短いが、しっかりと基礎を叩き込まれていたためにその後の二人の教えを柔軟な思考で理解することができていた。

 

 気難しい性格のイーブルも、ハンターの高い能力を気に入っているようで熱心に自らの技術を教え込む。

 

「イーブル、それは何をしているんだ?」

 

「任務先で竹を見つけてな。折角だからいい事教えるのに持ってきてな……こいつを斜めに切って鋭利にする、そしたら先端を弱火であぶるのさ。そうすると、硬度が増して人体を簡単に刺突できる武器の完成さ。物があるなら油を塗ってもいいな」

 

 マチェットで斬り落とした竹の先端をあぶり、簡易的な刺突武器を作って見せる。

 欧州ではあまり竹を見ることもないハンターは興味深そうにそれを観察、先端を固くさせた竹をイーブルが投げて固い木箱を貫通させるのを見ると感嘆の声をあげる。

 

「ジャップはこいつを使って米軍を撃退しようとしてたらしい。まあ、急ごしらえの武器としては十分なもんだ……一番効率よく使ったのは、ベトコンどもだ。こいつを落とし穴の底に仕掛けたり、草むらに斜めにしてしかけたり、川底に仕掛けたりな。そこら辺は、オレよりボスの方が詳しいと思うがな」

 

 スネークはかつてベトナム戦争に従軍した経験もあり、ベトコンがいかに強大な米軍に対して戦ったかをよく知っている。

 ベトナムの事は知らないが、イーブルもアフリカの密林でゲリラ戦に参加していたこともあり似たような戦術は教えることが出来た。竹やりの先端に腐肉や動物の糞尿を仕込むやり方を聞いた時は、ハンターも苦笑いを浮かべたが傷口を腐らせるのに理にかなった方法だ。

 

「おうおう、お二人さん仲がいいこったな」

 

 そこへ、にやにや笑いながらエグゼがやってくる。

 ここ最近訓練で一緒にいることの多い二人を色恋絡みでからかおうとしているが、残念ながら二人に恋愛感情などは全く芽生えない。イーブルは基本的に一人の女を選ぶ性分でも無く、以前ゲーガーを卑猥な言葉で口説こうとして激怒させて以来、あんまり女性受けは良くなかったりする。

 まあ、本人は飄々としているが…。

 

「なあ、鍛えてくれるのはいいけど、鍛えすぎてゴリラにすんなよ? 他の奴にメスゴリラコンビなんて言われたらたまったもんじゃないぜ」

 

「そうだな。メスゴリラは一人で十分だもんな」

 

「おいこらハンター! 少しは否定しろよこのやろう!」

 

「お前らほんと仲良いな」

 

 鉄血で最も固い絆で結ばれた二人は伊達じゃない。

 腐れ縁とでも呼べる二人の仲の睦まじさは、キッドとイーブルの関係とどことなく似ていた。

 

 

 

 

 ある時のこと、ハンターは少人数の手勢を連れてアフリカ東部の密林での行方不明者捜索の任務にやって来ていた。民間のヘリがこのエリアに不時着したようで、ヘリを管理する航空会社よりMSFに救助の依頼が届いた。

 この任務にはサバイバル、コンバット・トラッキングなどに長けるハンターが任されることとなった。

 墜落したエリアは人の手が届かないへき地ということもあり、訓練を受けていなければ他の誰かを探すことなどできはしない。

 ちなみに、アフリカということで同じ鉄血のよしみということでハンターはウロボロスに協力を持ちかけたのだが……『めんどくさいからやだ』という薄情な返事が帰ってきた。外部のやり取りは全てウロボロスを介さなければならないので、アルケミストにも助力を求められないのは歯がゆかった。

 

「墜落したヘリを発見、全員降下せよ」

 

 上空から墜落したヘリを発見した後、ハンターとその部下たちは降下準備にかかる。

 彼女が直接指揮する独立降下猟兵大隊の兵士は、専用の強化スーツによってパラシュート無しでの降下を得意とし迅速な展開を可能とする。ハンターを含めた兵士たちは素早く墜落したヘリの近くへ降下した…。

 降下に成功したハンターたちは不必要に周囲を荒さず、周辺の制圧と墜落したヘリの調査を行う。

 予想はしていたがヘリに乗員はいない……パイロットが一人、墜落の衝撃で死んでいるのを見つけた。

 

「通信機器は破損しているな…乗員の何名かは負傷か……」

 

 ヘリの機内に残る血痕はそこまで多くはない。

 開いたヘリの扉近くに屈み込み、地面に残された足跡をじっと見つめる……複数の足跡の中に混じって土を少し抉った跡が続いている。乗員の誰かが足を骨折し、引きずりながら歩いた跡にちがいない。

 

「足を負傷しているのなら、あまり遠くには行っていないと思うが」

 

 ヘリの周囲を見てみると、いくつか乗員の荷物が残されているのとたき火を起こした跡がある。

 すくなくとも乗員たちは墜落後、しばらくはこの場所に留まろうとしていたことが伺える。

 残された荷物を確認してみると、中身はドライヤーや化粧品といった自然環境下では役に立たないものばかり。衣服や食料品などは残されていなかった。

 

「荷物の食糧が持つまでここで救助を待っていたようですが、少なくなって来たため、自力で救助を求めに行こうとしたみたいですね」

 

「そのようだ。複数人の足跡がこっちに続いている……森の奥にな。移動するぞ、集まれ」

 

 部下たちを招集し、ハンターは足跡の追跡を開始する。

 訓練を受けておらず、正しい知識を持たない一般の人間が高温多湿なこの密林で生き抜くことはとても難しい。上空から見た時、この周辺には水場も見かけられなかったことから、行方不明者は水不足にも陥っていると判断する。人は通常水なしでは3日も生きられない、急ぎ生存者を探さなければならない。

 

 草木が生い茂る密林では移動するだけでも体力を消費する、ましてこの高温多湿の中を水なしで歩き続けるのは相当苦痛なはずだ。水を求めて、窪みの水などに手を出してしまってはいないかをハンターは心配する。雑菌だらけの水を飲めばおう吐や下痢を起こし、余計に脱水症状へと陥ってしまう。

 それらに加え、長期の過酷な環境下でストレスを抱えた遭難者たちが正しい判断をできなくなり、不和を起こせばより危険に近付いてしまうはずだ。

 

 足早に密林を進んでいくハンターであったが、痕跡の変化に気付いて立ち止まる。

 それまで一直線に並んで進んでいたのがばらけており、地面に残された足跡もわずかに深く踏みつけられている。遭難者たちはここから走りだした……なんのために?

 

「他の足跡がないか探せ」

 

 ハンターの指示で部下たちは散開し、付近に別な足跡等が無いかを探す。

 ハンター自身は、それぞれの足跡がどこに向かっているかを調べる…遭難者たちの逃げた方向は全くバラバラで、その足取りを掴むことは困難だ。

 

「隊長、他の足跡は見つかりません」

 

「なんだと?」

 

「ですが、遭難者の一人を…見つけました」

 

 部下が見つけたという遭難者の元へすぐさま向かうが、そこで見たのは無惨な最期を遂げた遭難者の遺体だった。遺体は胴体が引き裂かれて地面に放置されており、この暑さと虫の発生によって遺体は酷く損壊していた。

 

「一体、何があったんだ?」

 

「隊長、これを見てください」

 

 部下に見せられたのは、無数の傷痕が残る樹木の幹、細い木々などは鋭利な刃物で切り裂かれたような綺麗な断面を残す。

 もう一度周囲を探らせるが、やはり足跡は見つからず…。

 

「遺体の位置を地図にマークするんだ。後で回収する」

 

 部下にそう指示を出し、足跡の追跡に戻る。

 ばらばらに散った遭難者の足跡を一つ一つ辿るのは用意ではなかったが、根気よく探る。

 暗くなる前に2人の遭難者を発見するも両者ともに死亡を確認、一人は斜面を滑落して勢いよく頭部を岩にぶつけたことで死に、もう一人は最初の遺体と同様に何かに引き裂かれたような死にざまだった。

 暗くなった密林での捜索は困難ということで来た道を戻る……ふと、ハンターは地面に残る遭難者の痕跡が一人だけ真逆の方向に逃げているのに気付く。最後にそれを辿っていく…必死に何かから逃げていたようで、地面につまずきながら走った跡が残る。

 最終的に痕跡は、大きな樹木の根元に空いた穴にまで続いていた。

 部下からライトを借りて、内部を照らす……そこに一人の幼い少年が一人、横たわっているのを見つけた。

 

 少年に呼びかけるも反応はない。

 意識を失っているのか、あるいは……ハンターは穴の中に手を伸ばし少年の腕を掴み、ゆっくりと引っ張って行く。手のひらに感じる少年の体温に、まだ生きていることを察するが、引っ張り出した少年はやせ細り呼吸も弱かった。

 

 抱きあげた少年の身体はとても軽く、深刻な栄養失調に陥っていた。

 

 少年を元の墜落したヘリの場所にまで運ぶと、再度少年の頬を軽く叩きながら呼びかけると、少年は小さな声を漏らしながらわずかにまぶたを開く。

 

「ほら、食べられるか?」

 

 ハンターは少年の口元にパンを近づけるが、噛む力を喪失してしまうまでに衰弱していた。止むを得ず、ハンターはレーションを適量口に含むと、よく咀嚼した上で少年の口へと移す……少しずつ口移しで食べさせる。

 

「もう暗くなって来たな、迎えのヘリを呼ぶには翌朝まで待たなければならないが…」

 

「少年の容体が思わしくありませんね」

 

「ふむ……もう一度、ウロボロスの奴に連絡してみよう。子どもがいると分かれば音速で駆けつけるかもしれんしな」

 

「連絡をとってみます」

 

「頼んだ」

 

 子ども絡みだと夢中になるウロボロス、たぶん子供が一人いるとなれば駆けつけてくるはずだ。

 そんなある種の信頼感に笑みをこぼす……そうしていると、ハンターの腕の中で抱かれていた少年が目を覚ます。まだ力は出ないようだが、ひとまず意識を取り戻したことにハンターは安堵する。

 しかし少年は怯えて震え、夜の闇に包まれた密林をしきりに見まわしている。

 

「もう大丈夫だ、落ち着け。助かったんだぞキミは」

 

 怯える少年を安心させようと抱きしめながら優しい声をかけるが、少年の震えは止まらない。

 

「お化けがくる、お化けがまたくるよ…!」

 

「お化け? 少年、キミは一体なにを見たんだ?」

 

「分かんない……だけど、おっきくて、こわくて……暗いところから襲ってきて……目だけが、光ってた…」

 

「目だけが光っていた?」

 

 ハンターは思い当たるものがないか考えるが、浮かばない……その時だ、森の奥から獣の叫び声が響いてきた。

 その声を聞いた少年はハンターの腕の中でびくりと大きく震え、歯をガチガチと鳴らしながら恐怖に染まった瞳で暗い森の奥を見つめる。ただならぬ気配に、部下の兵士たちが防御態勢をとる…。

 銃を構え、少しの異変があれば発砲する構えだ。

 風を受けて森の木々がざわめく音が鳴る……。

 

 ヒュッ、と空気を斬る音がハンターの耳元をかすめた時、彼女の隣にいた部下が突然血飛沫をあげて倒れ込んだ。突然の攻撃、銃声もなくマズルフラッシュも見えなかった。倒れ込んだ部下の胸元には何かが突き刺さり、おびただしい量の出血を起こしていた。

 撃て、ハンターがそう指示したと同時に部下たちは森に向けて撃ちまくるが、誰ひとりとして襲撃者の姿を目にしてはいない。銃弾が木々を貫く音に混じり、何かが森を迂回している気配を感じ取る。

 背後にまわろうとする気配に対しハンターは狙いをつけるが、その速度は速い。

 背後にまわり込まれたことに気付けなかった部下の一人が、襲撃者に襲われる……その瞬間を見たハンターは、驚き目を見開いた。暗い森の奥から漆黒の影が飛び出してきた…煌々と光る赤い眼光を走らせながら、怪物は部下の身体を容易く真っ二つに斬り裂いたのだ。

 

 漆黒の影は再び、森の闇へとその姿を同化させた……あの怪物は一人ずつ確実に殺すつもりだ。

 夜空は雲に覆われて、視界はとてつもなく悪い。

 このままなんの手立てもなく突っ立っていれば一方的に殺される……救助対象を守れず、部隊も全滅することだけはなんとしてでも避けたい。そう判断したハンターは、少年を部下に預けると、わざと声を張り上げて襲撃者の注意を引く。

 部下のP90を森へ向けて闇雲に撃ちこむことでさらに注意を引き、できるだけ大きな音を立てながらその場を走り去る。

 

 果たして襲撃者の注意は完全に引きつけられたようで、大きな気配が背後から追ってくるのが分かる。

 

 部下には、完全に安全だと判断した上でその場を離脱して、ウロボロスに助力を願えと指示を出した。部下たちが助かるために、ハンターは視界の利かない密林を走りぬけ、できるだけ襲撃者を遠ざける。

 

 

 獣の咆哮が背後から響く。

 咄嗟に地面に伏せたハンターの頭上を何かが勢いよくかすめていく。

 顔をあげたハンターは、さっきまでそこに鬱蒼と生い茂っていた草木がきれいに刈り取られている光景を見て目を見開いた。あとほんの数秒、反応が遅れていたらハンターもまた草木と一緒に一発で斬り裂かれていただろう。

 急いで立ち上がろうとしたハンターであったが、暗闇の中から鞭のように振るわれた物体が腹部に命中し、木々を巻き込みながら吹き飛ばされた。あまりの衝撃に呼吸すらままならず、視界が何度も明滅する。

 それでもなんとか立ち上がろうとするが、足に力を入れた瞬間脇腹に激痛が走る……鋭利な棘のようなものが脇腹に突き刺さり、傷口を引き裂いていた。激痛に呻きながら上体を起こし、暗闇の向こうをなんとか見据える……二つの赤い眼光が真っ直ぐにハンターを捉えていた。

 

 手負いのハンターを警戒しているようで、一定の距離を保ちながら怪物は左右に動く。

 

 一瞬の隙をつくか、このまま力尽きるのを待つか……どっちにしろハンターにとっては窮地の状況だ。まだ十分とは言えないかもしれないが、時間稼ぎはここまでだ。少年を預けた部下の事を信頼し、ハンターはスタン・グレネードに手をかける。

 ピンを引き抜きそれを怪物めがけ投げつけると、怪物はわずかにのけぞった……強烈な閃光と炸裂音が、怪物の視覚と聴覚を一時的に麻痺させる。その隙にハンターはその場を離脱、ただひたすらに走り続けた。

 

 もはや自分がどこに向かっているのかすら分からないが、少しでもあの怪物から逃れようと下。

 走り続け、ハンターが行きついた先は崖だ……崖下は暗く見えないが、川の流れる音が聞こえてくる。

 

 どっと押し寄せてきた疲労感と忘れていた痛みの感覚に、ハンターは身体を木の幹に預けて乱れた息を整える。

 脇腹に目をやると、尋常ではない量の出血を起こし、傷口は先ほどよりも酷くなっていた。突き刺さる棘を引き抜こうとするも、棘が内部で引っ掛かり抜くことは出来ず、むしろ痛みを増してハンターを苦しめる。

 

 

 足下にできた血だまりを呆然と見つめていた時、背後に再びあの気配を感じハンターは全身の感覚が凍りつく錯覚を覚える。崖の方へ後ずさると、暗闇の向こうから二つの赤い眼光が揺らめきながら近付いてくるのを見る。

 空を覆う雲がわずかに晴れて、月光が怪物の姿を照らしだす…。

 漆黒の体毛に覆われた巨大な生物、開かれた口内には鋭利な刃が並ぶ…怪物は血だまりに鼻先を近づけると、ハンターを見やり唸り声をあげた。

 既に彼女に逃げる余力はない、それが分かっているのか怪物はゆっくりと近付いてくる。

 

 追い詰められたハンターはじりじりと引き下がるが、背後の崖に追い詰められる……考えている時間など彼女にはなく、一か八かに賭けるしかなかった。

 振り上げた怪物の爪に引き裂かれる前に、ハンターは底の見えない崖へとその身を投げだした…。




タイトルに出さないんだけどこれ……モンハンコラボなのよ…。

いや、この間プレデター見直してちょっとそれっぽくやろうかなって思ったら……なんかホラーチックな描写になった(ホラーっぽいモンハンってなんだよ…)
モンスターが何かって?
分かる人には分かるでしょう…。

分からないって方は、こいつを聴きながら次回に望めばいいんじゃないかな?
https://www.youtube.com/watch?v=tgC2sRpKMdo

プレデターっぽい雰囲気をお望みならこれでもアリかも?
https://www.youtube.com/watch?v=oXnAxydhZ8M&list=PLD1D52F3B782C88A1&index=1


次回、ハンターさんのマジなハンティング……もちろんソロ狩猟、お楽しみに

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