巨戟龍ゴグマジオスの討伐に成功したMSFそれに協力者たち。
犠牲は多かったが、より大きな災害が起こるのを未然に防ぐことが出来た……戦後、この戦いで命を落とした兵士たちの葬儀が行われ、遺骨はマザーベースに持ち帰ることとなった。
略式の葬儀が終われば、その後は要塞としてゴグマジオスを迎え撃ったこのセヴァストポリ市内の復興活動だ。全てが終われば復興活動を行うという条件付きでこの都市を借り入れたため、MSFは部隊を割いて都市の再建を目指す。
さすがにこの復興まで参戦してくれた者たちの手を借りるわけにはいかず、MSFは協力者たちに報酬金の他、アイルーたちが怪物の島から報酬の足しにと持ってきてくれた、モンスターの素材や未知の鉱石などをつけたして手渡した。
ちなみに、各勢力と交渉をしてくれた運び屋にアイルーがお礼として【燃えないゴミ】・【マタタビ】・【コゲ肉】を手渡そうとした。もちろん運び屋はその後、アイルーのバッグにもらったものをねじ込み、逆にアイルーたちが隠し持っていたモンスターの素材などをスリ取った。
「そんじゃ、色々世話になったなMSFのみんな! 後で報酬はたんまり貰うからな!」
「おいおいなに帰ろうとしてんだよノア? 折角だから復興作業も手伝ってけよ、なあ?」
そしてゴグマジオスを倒しやることやったノアは、P基地に帰ろうとするがエグゼに阻止される。
ここで共闘する前はお互いいがみ合っていた二人だが、一緒に戦った事で気に入りはじめたのだ……というのはエグゼの方の一方的な想いであり、付きまとわれるノアは鬱陶しそうに突き放そうとする。
「折角だから一杯付き合えよ、なあ?」
「だー! うるせんだよバカやろう! あたしに付きまとうな!」
気合の入った戦いぶりを見せてくれたノアを気に入ってしまったエグゼはなおもしつこく付きまとう。見かねたハンターなどに取り押さえられ、ようやく解放されたノアであったが、アナやRFBがせっかくだから手伝ってあげようという言葉に渋々頷く。
そんなMSFのばたばたとした様子を横目で見ながら、シーカーはくすっと笑う。
彼女は今、この戦いに協力してくれた水竜リヴァのそばに立ち、ゴグマジオスとイビルジョーとの戦いでつけられた傷を診てあげていた。海水に浸かりながら身体を横たえるリヴァのそばに立ちながら、傷口に手をかざす。
すると、ゆっくりではあるが傷口から流れていた血が止まり、火傷や裂傷が少しずつ癒えていく。
『不思議な力だ』
「持って生まれた力の一つさ…他の誰かを癒すために使ったのはこれが初めてだが、違和感はないか?」
『いや、気持ちが安らいでいくよ。君は超能力者かなにかなのか?』
「ESP能力の保持者だ。物を動かしたり、遠くを見たり…そんなところだ」
ちなみにだが、二人はお互いに念話でのやり取りをしていたりする。
ウロボロスがフランク・イェーガーを連れてさっさとアフリカに帰ってしまったので、シーカーは一人取り残されてしまった形だ。まあ、それについてはさほど重要ではないのだが。
『じゃあ、君は未来予知とかできたりするのか?』
「できる、だがやらない」
『どうしてだ?』
「未来に目を向けるばかりで今を疎かにしてはいけない、そう悟ったのさ。それに、決まった未来を目指して進むだけなのはロマンがないだろう?」
『そうか? 未来予知できればギャンブルとかで大勝できそうだが』
「はははは、君は見た目に反してずいぶん俗な物言いをするね。率直に言って…少し人間臭い」
シーカーの物言いに、リヴァはどきりとしつつも平静を装う。
ちょうどすぐそばを人の腰丈ほどのサイズの小さなモンスター【怪鳥イャンクック】と、マザーベースからやってきたヴェルたちちびっこたちが駆け抜けていき、シーカーの気が逸れる
「さてと、治癒はこれくらいかな…傷痕は隠しきれないが」
『いや、とても助かったよ…ありがとう』
「どういたしまして。それじゃあ、まだ安静にしていたまえ」
シーカーが手を振ると、リヴァは尻尾の先端を海面に少しだけ出して軽く振った。
「はぁ~……マジで一体何なのよ……砲塔旋回できなくなった挙句、レーザーキャノン一発撃ったら砲身の交換必須とか舐めてるでしょ…」
「いいから手伝え独女」
戦後、愛車のマクスウェル戦車が砲塔旋回不可能と強力だが一発撃つ事に砲身の取り換えが必要という、欠陥とも言える粗悪品に改造されてしまったことにFALは最低にネガティブな感情に囚われていた。
ベンチに座ってワインボトル片手に足をがばっと開いてやさぐれている残念な姿に、通り行く人々は見て見ぬふりをする…。
「FAL、いい加減にしなよ。アンタがあの戦車の改良を無理に急がせたのが悪いんでしょ? それとパンツ丸見えだよ?」
「ふん、どうせ私のパンツなんて誰も見ないわよ…はぁ……ところでVector?」
「なに?」
「あんたさ、わたしが電話番号渡そうとした時…私を引き取るだのどーの言ったわよね、あれどういう意味?」
「え…!? そ、そんなこと言ったかな…?」
「言ったわよ。なに、あんた私に気でもあるわけ?」
相変わらずFALはやさぐれた態度のままだが、予想外の追及をかけられたVectorの方は狼狽している。
耳まで真っ赤に紅潮させたVectorは、一瞬FALに見つめられると泣きそうな表情のままどこかへ逃げ去って行ってしまった。
「ふーん…」
逃げ去るVectorの背を見届けつつ、FALはワインボトルを飲み干した。
ちょっと短めですが後日談?
皆さんコラボお疲れさま、そしてありがとうございました!
なお、参加報酬としてMSFから報酬金とアイルーたちよりモンスター素材とレア鉱石が贈られますので、好きに使っておくれ!
それから捕獲してくれた方には、追加でMSFの無人機【月光】、【フェンリル】、【グラート】を無償でどれか一体譲渡しますぜ!
ふと、以前メッセージで貰った質問で米軍主力戦車マクスウェルと正規軍のテュポーン戦車の強さの比較を何かに例えるならって質問を受けたのですが。
例えるなら、M4シャーマン中戦車でティーガーⅡ重戦車に挑む様なものです。