やはり俺の兄貴と軽いノリの彼女との青春ラブコメは間違っている。 作:Seli
〈春来 Side〉
少女をナンパから助けた次の日、俺は可愛い天使たちと通学路を歩き登校していた。
「ふふふ、ふーん♪」
「小町、ご機嫌だな。」
「お兄ちゃん達と登校できるから嬉しいの!
あ、今の小町的にポイント高い♪ 」
「小町ちゃん? どこでそんな言葉覚えたの?
って兄貴も何か言ってやれよって兄貴?」
なんなんだ、この天使達は!
俺を殺す気か!
みんなにも俺の天使達を紹介してやろう!
八幡は、俺の弟で歳は1つ下。中学二年生だ。ひねくれている部分もあるが、家族思いで優しい子だ。学力も文系は良い自慢の弟だ!
小町は、俺の妹で、歳は3つ下。小学六年生だ。
人当たりが良く明るい子だが、ただ頭が弱い所がちょっと心配である。あと、色々なことに影響をうけやすい子だ。
二人とも俺の大事な天使達だ。
八幡と小町と登校できるとかもう死んでもいい。
「我が生涯に一片の悔い無し!」
「なんでラ○ウなんだよ....
ってか3人で登校するとか久しぶりだな。
何でこうなったんだ?」
「それは小町を心配させた罰として、春兄にお願いしたからだよ、お兄ちゃん!」
「いったい、何したんだ?」
「それは.....」
「小町がコンビニでトイレ行って、飲み物を買いに行ってる間にいなくなっていたのです!」
「そうなのか、兄貴?」
「いや、コンビニの入り口の前で最初は待ってたんだよ? 待ってたら、近くで俺らと歳が変わらない少女をナンパしてるアホ二人組がいて、そいつらがウザかったから撃退してたんだよ!」
「相変わらずだな、兄貴は....」
「しょうがないだろ!? 小町に悪影響が出たら不味いと思ってたのと、その女の子を放っておけなかったんだよ....
それで、小町と合流して泣き止ませる条件として、俺と八幡と小町で登校するってことになった訳なんだよ。」
「なるほどな。それで、その女の子は大丈夫だったんだよな?」
「まあな、怪我もしてないし大丈夫だと思うぞ。もう会うことは無いだろうが。」
「小町もその人に会いたかったよ、春兄!
せっかくのお義姉ちゃん候補だったのに....」
「小町ちゃん? お義姉ちゃん候補って何!?
って、別れ道についたぞ。」
「ちぇー。それじゃあ、行ってきます!
春兄、お兄ちゃん!」
「行ってらっしゃい。」
「気をつけてな。」
俺と八幡は小町を見送り、学校へと向かうのだった。
〈春来 Side out〉
〈かおり Side〉
昨日ナンパから助けてもらった人のことを考えていたら、いつの間にか昼休みになっていた。
ウケル!
はぁ....
あの人の名前ききたかったな~
いつも私に話かけてくる男の子とはあきらかに違い、私は興味を持ってしまった。
友達になったら楽しいんだろうな~
「はぁぁ.....」
「どうしたの、かおり? 弁当食べないの?」
「食べるよ。ただちょっと考え事してただけ。」
「もしかして、昨日の人のこと? もしかして、惚れたの?」
千佳は私に訪ねてきた。
「それは無いから。ただ名前聞いて、友達になりたいな~って思ってただけ。同じクラスの男子とは何か違う感じがしたから気になった。」
「なるほどね。確かに大人びてた感じはしたね。んー、あの人どこかで見たことあるんだよね.... どこだっけ?」
「覚えて無いんじゃ意味ないでしょ...」
と話していると、クラスがざわつき始めた。
そちらへ目を向けると、机に突っ伏している生徒に、先輩生徒がお弁当袋を持って話かけていた。
「おーい、八幡! 起きろ~」
「何だ、兄貴か。 いったいどうしたんだ? ってか兄貴のおかげで目立ってるんですが....」
「弁当忘れただろ? ほら。みんな昼飯食ってるから誰も見てないだろ。」
と二人の男子生徒が話していて、私は先輩である人物の顔をみて、
「ああぁぁぁぁぁぁぁー!? いたーーーーーー!」
と大声を出すと、その人物がこちらを向き、私と目が合うと凄く嫌な顔をするのだった。
〈かおり Side out〉