ダブルアップバディ~僕のヒーローアカデミアIF~   作:エア_

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個性とは身体能力。

ゆえに元から持っているならそれに見合うように体は成長し進化するもの。

あと彼の場合、小さい頃からどこかのお馬鹿さんを助けるために飛んだりしてたから、火事場の馬鹿力と思ってくだしあ。

見よ、これが弊害の消えた過保豪勝己君の実力よ。



気合でどうこうするのがヒーローって奴だろうが

 

『こんなんで遅れとれっかよ。あと3000体もって来いや』

 

「ヒューッ聞いたかよイレイザー! あの爆発ボーイの啖呵!」

 

「隣で叫ぶな煩い。全く、血の気が多くて困るねほんと」

 

「そうかしら、私ああいう青臭くて熱い子好きよ?」

 

数あるドローンを仲介に全ての試験場を見ていた試験管達――雄英高校所属のヒーロー達――は待機室にてそれぞれの目に留まった少年少女を我がことながら喜んで眺めていた。これからを担う新たな芽の優秀さに笑みを隠せないのである。

 

金色のオールバック、プレゼント・マイクもその一人であり、隣にいた無精髭のよれた黒髪の怪しいヒーロー? イレイザーヘッドやSM嬢を髣髴とさせるなんともいえない格好の怪しい女ヒーロー、ミッドナイトと共に大見得をきった爆発ボーイに視点を向けていた。

 

勿論、爆発ボーイとは爆豪勝己のことである。

 

「お、早速近くに居たサイドテールガールへの手当て、てかはっや」

 

「消毒も当て木も包帯も、炎症対策も捻挫対応もほぼ一瞬ね。拡大してもきっちりしているし……まるでいつもやっていますって感じね」

 

(ちゃんと声掛けして意識の確保を考えてるし、常に周囲への警戒を怠ってない。何よりも喋らせることで傷みへの意識を遠ざけているな。重症でもない限り傷みは救助の際に怪我人の体力を余計に奪う。ここまで意識が鮮明なら傷みによって意識を保つなんてことはしなくていい……中学生にしてはよく出来すぎている。こいつ本当に15歳か?)

 

慣れた手つきで腰のベルトに取り付けられたポケットから出てくる応急処置具の数々。あの顔からは全くと言っていいほど想像できないとその場で見ていた教師全員が感じた。三人は彼の「0点を倒したこと」よりも「その後の怪我人に対しての処置」に驚きを隠せないでいた。

 

彼らもヒーローであると同時に高校教師。中学生が受験に来るのだからおおよそのカリキュラムを把握している必要がある。細部までとは言わず、ある程度習っている範囲についてだ。

 

中でもやはりヒーローであるならば、と注視する項目。それは保健体育の中でも怪我をした際の応急処置である。どの学校であってもある程度この項目には力を入れるのだが、それでも中学生に出来る範囲などたかが知れている。最終的には保険医に見せるや救急を呼ぶというフローになっているのは当然なのだが、その間に行うとすれば【水で冷やす】【患部を刺激しない】【包帯を図のように巻く】くらいである。先生の特色というのも出てそこにプラスアルファがあるがその程度だ。

 

(爆豪勝己。応急処置の内容は基礎の基礎ではあるが、その熟練度が他の救助系の受験生の中で競わせても群を抜いて高い。現場での判断の早さもさることながら特に見るべきポイントはこの正確さだ。患部を外観からの怪我の種類を即把握し、会話を入れることで意識を患部から離しその隙に処置。しかもその処置への使用時間はおよそ5秒。時折怒鳴っているが、それを上手く利用して処置をしてるな。怒鳴るのは普通に考えてアウトだが……合理的ではある)

 

さらには中学では到底習わないであろう「怪我人の移動」を行い、怪我人への対処をほぼほぼ完璧に終えたのである。終始ひたいに青筋が立ってはいるが、それでも及第点を出したっておかしくはないというほど、イレイザーは関心を向けていたのだった。

 

「何だあいつ! 吹っ飛んでいきやがった! 殴りやがった! マジかよワンパンかよYEAH!! 見ろよイレイザー! アリーナB!」

 

残り時間1分30秒。爆豪勝己の救助面に興味を示し熟考をしていたイレイザーヘッドへ、隣の男の叫び声が鼓膜へ叩き込まれた。今度は何だと下ろしていた視線をプレゼント・マイクの目の先へ向けると、爆豪勝己のように0点を殴り飛ばす他受験生の姿が目に映る。それは最初の数分を何もせずにただ走り回っていた少年であり、イレイザーも無理だろうと見切りをつけていた少年であった。

 

「緑谷……出久ねぇ」

 

10秒程の浮遊感に殴った本人が放心状態になる姿が巨大スクリーンに映る。右腕の変色、両足の揺れ具合から左腕以外の四肢すべてが折れているのだろう。こんな爆弾に騒いでいる他教師に「まさかこんな奴を合格はさせないよな」と否定的な感情を内心に生んだ。

 

「ったく、皆好き勝手言う……ん?」

 

「どうしたよイレイザー?」

 

「気のせいじゃなけりゃ……なんで【アリーナFにいた受験生がアリーナBのドローンカメラに映っている】んだ?」

 

『……はい?!』

 

 

 

 

拝啓、お母様。いかがお過ごしでしょうか。と言っても今朝あったね。うん、忘れてないよ。ほんとだよ。朝の幼馴染からの殺害予告で記憶容量が圧迫されたわけじゃないから大丈夫。筆記試験は受かってると思う。かっちゃんに最後の見直し手伝ってもらったし。そもそも雄英への成績の出来は殆どかっちゃんのスパルタ教育による賜物だもん。おかげで今思えばちゃんと点数とれてたし、多分合格者の中でも良い順位に居るんじゃないかな。うん、慢心だね。わかってるよ。

 

そんなことはどうでもいい。うん、それは問題じゃないんだ。所詮は筆記だからわかんなきゃ鉛筆転がしで運に身を委ねるのもありだねって話が脱線しましたね。

 

 

僕は今、パラシュートなしスカイダイビングをしています。

 

 

うん、正気なのかって思われるだろうけど、このたとえで間違ってないんだ。寧ろ間違っていてほしかったんだけども。

 

「これは終わった」

 

左手を使ってこの危機を脱したとしても、ご覧の通り既に右腕両足はバキバキに折れてる。助かったとしても後に残るのは四肢破損の蓑虫野郎……どうしろっていうんだ。

 

オールマイトに力を譲渡してもらったからと言っても、たった10ヶ月鍛えただけで力を行使出来るまで仕上がってはいない。所詮爆発四散しないギリギリに出来ただけなのだ。

 

かっちゃんとの基礎体力をつける運動や痛みへの耐性訓練で激痛に気絶するなんてことは起こってないけども、これはどうしようもない。

 

終わった……。オールマイトから折角ヒーローになれるといわれたのに。自然と涙が溢れてくる。不意にしたことへの不甲斐なさで溢れてきた。

 

「……ぇく」

 

あぁ、走馬灯が流れてきだした。心なしかかっちゃんの声も聞こえる。ごめんかっちゃん。一緒に雄英に行くどころか、もしかしたらここで墓場へPLUS ULTRAする勢いだよ。骨が折れてるから両足がぶるぶるして非常に痛い。これから地面に顔面テキサススマッシュしてしまう僕を許して。

 

「……ソがぁああああ!!」

 

だめだ、かっちゃんの声が段々鮮明に聞こえる。これはあれだ。まだ諦めるなっていう僕の中のかっちゃん像が必死で心を支えてくれてるんだ。

 

ありがとうかっちゃん。僕のヒーロー。最後までありがとう。でも蘇我入鹿にブチギレてる中大兄皇子の物真似はもういいから。それちゃんと覚えてるよ。

 

地面に潰れたトマトになるのだろうと思い切り目を瞑り、最期の時を過ごしている。そのつもりだった。

 

「てめぇデク!! 耳元で叫んでんだからいい加減現実逃避すんなや!!」

 

――目を開けるとそこには、幼馴染の顔があった。

 

おかしい、流石におかしい。なんでアリーナFにて多分大活躍しているだろう彼が、どうやってアリーナBにいる今僕の目の前を飛んでいるんだろうか。というか何そのスピード、時速どのくらい? ドラッグレースにでも出るの?

 

「とりあえず俺にしがみつけ! ……何で0点敵ぶっとばしたあと近場のビル屋上で他敵探してた視線の先でお前が吹っ飛んでんだよ。心臓1回止まったわ!!」

 

絶賛指先を青くバーナーのように噴射させている僕の幼馴染は、必死の形相で僕の安否を確認していた。轟々と指先から聞こえるバーナー音。既に指先は真っ赤になっていて、見るからに痛そうだった。というか痛いって概念とっくに超えてそうなくらい赤く白く加熱されていた。

 

でも彼の言い分はわかる。確かに突然ビルより高く飛んでたらそうなるよね。うん、僕自身もびっくらポンさ。

 

……痛い。頭突きしないで。

 

「マジか、かっちゃん」

 

「マジかはこっちのセリフなんだよこのボケ! ワンチャンマンか! ワンチャンダイブマンか! それ逝けワンチャンダイブマンか! ワンチャンダイブマンはそのシュールさから深夜帯に移ったあと、すぐ打ち切りになっただろうがぁ!!」

 

わりと大丈夫なんじゃないかなと思うくらいにまくしたてるかっちゃんに、今絶賛試験中なんだけど他のアリーナに来たらアウトなんじゃと思えてる僕もまだ割りと大丈夫なのかもしれない。心なしか落ち着いてる気がする。ありがとうかっちゃんという僕の安定剤、もうその言葉しか出てこない。

 

「うるせぇ少し黙ってろ! 加速つけすぎてとまんねぇんだよクソが!! テメェの体が無事なら全力噴射出来んだが……今の出力じゃ距離が足んねぇ!!」

 

両指の痛みなんてお構いなしにかっちゃんは僕を助けようと必死に指先から爆風を放ち続けていた。指先が長時間爆破しているせいで亀裂が走って血を流していて、飛沫となって宙を待って僕や彼の服へと付着した。

 

「かっちゃん! これ以上は駄目だ!僕を放して!」

 

「ざっけんな!! 怪我人投げ出して自分だけ助かるヒーローがどこにいんだよ!!」

 

「えっと、このアリーナで絶賛逃げてる受験生とか?」

 

「少なくとも俺はちげぇ!!」

 

さりげにdisんなとまた頭突きされたけど、状況は全く変わってない。段々と近づく地面、焦るかっちゃん、何故か他人事の僕。そして僕らを見上げるさっきの女の子。

 

……ん? 女の子?

 

「かっちゃん!」

 

「!?」

 

僕が呼んだらすぐにでも理解したのか眼下にいるであろう女の子を探し出した。流石かっちゃん。つうかあの仲と言っても過言ではない。言ってて思ったんだけど、なんで君は僕の考えを理解できるの? そんなに単純かなぁ……。

 

なんてネガティブなことを考えている間に探すこと2秒。既に地面までの距離はビルの高さの半分。かっちゃんの爆破のおかげでさっきよりかはゆっくり落ちているはいる。それでも十分早い落下速度だけども。

 

「見つけたッ、あいつだな!」

 

「うん!」

 

確認するや否や、かっちゃんは器用に左右の爆破の出力を変えて女の子の近くへと落下の軌道修正を行った。怪我人の僕を考えて既に調整されたはずなのにそこから更に左右調整をするなんて。やっぱり凄い。

 

「おいそこの女! てめぇ個性は!!」

 

「うぇ!? 私?!」

 

「時間がねぇ、個性は!!」

 

「ぜ、無重力(ゼログラビティ)! 触れたものを浮かせる!!」

 

「ビンゴ! ようやったぞデク!!」

 

かっちゃんはそう嬉しそうに口角を上げながら叫ぶと、僕を女の子の方へと片腕で投げ飛ばした。……え? 投げ飛ばした!?

 

「「うぇえええええええええええええ!?!?」」

 

「そいつの着地任せた!」

 

マジか、かっちゃん!?

 

 

 

 

『ったくてめぇはどうしてあんな上空までぶっ飛んでんだよ。自主トレでジャンプの練習でもしとったんか!』

 

『いやぁ、あはは』

 

『欠片も褒めてねぇわ!! ったく、てめぇは毎回毎回怪我しやがって。おかげで応急処置は晩飯前だわ!!』

 

『うん、それだとわりと下手くそだね』

 

「……あの子が原因か」

 

視点は変わり再び控え室。全教師が揃いも揃って唖然としながら、二人の少年の会話に耳を傾けていた。すでに当て木まで終えた緑髪少年を脇で抱え、先ほど盛大に嘔吐した少女の背中をさすりながら肩を貸して歩く器用なプラチナ毬栗ボーイ。爆豪勝己は無事に着地をしたあと、早速二人の手当てをしたのだった。本来なら少年だけを救出してさっさと自分の試験会場へ戻るはずだったのだが、助けてもらってしまったてまえ彼女を疎かに出来なかったのである。よかったな爆豪! それも全部モニターに映ってるぞ!

 

『うぅっぷ。ご迷惑おかけします』

 

『黙ってろ。しゃべってんとまた吐く』

 

『二人ともありがとう。死ぬかと思ったよ』

 

『思ったならもうやめろ。つか一体何したらあんな空中散歩洒落こめんだよ』

 

『あ、あははは』

 

その後に映ったリカバリーガールによる治癒で二人は回復。無事に帰宅をはじめた全受験生をバックに実施試験は終了し、教師陣もホッと一息ついたのである。暖かいもの、どうぞ。

 

だが、イレイザーヘッドだけはずっと頭を抱えていた。

 

なにせアリーナ一つの大きさは約1キロ。アリーナ同士も間があり、約400m程度は開いている。アリーナBからアリーナFへは一番近い距離でも3.2km、一番遠ければ5.2km。巨大仮想敵の場所を考えたとしても、約4kmは離れているのだ。

 

つまり彼は【肉眼で4km先の宙に浮く怪我人を目視した後、彼が地面へ着く前に駆けつけた】ということになるのだ。

 

いくら緑谷出久が200m以上上空まで飛び上がり、ある程度浮遊していたからと言ってもあの距離で間に合うほどの速度を瞬間的にトップスピードまで持っていったことになる。仮に落下速度を入れたとしてもその速度は計算上、

 

「推定時速1440キロメートル以上さ!」

 

「……校長」

 

イレイザーと同じように考えていたのだろう。彼の肩に現れたのはネズミのような存在、人間よりも発達した頭脳という個性によって今ではこの雄英高校の校長の座にいる謎のいきものである根津は、既に終了した実施試験の映像を何度も再生しては今年も豊作だと未来ある少年少女らの活躍を見て諸手を挙げて喜んでいた。

 

「0ポイント敵を一撃で屠るパワー、あの長距離を一瞬で詰める速さ。そしてあの速度の中で行った高度な落下地点変更、何よりもそれに耐えた肉体! 凄い個性だけじゃない、それに見合った肉体補強も出来てる! 間違いなく今年の最優秀さ!」

 

「テストもあの子のは満点らしいですよ校長。点数をつけててこんなに楽なことはないとセメントス先生が」

 

「ほんとうかいミッドナイト。是非とも彼には入ってもらいたいのさ!」

 

各々まだモニターにて活躍する生徒を見ていた教師陣も異議なしと拍手をしながらリザルト画面へ目を向けた。

 

「実技総合、出ました」

 

【1.爆豪勝己 Villainポイント78 Rescueポイント172 合計250ポイント】

 

スクリーンを一目見た教師達から歓声が上がった。倒したことよりも何よりも誰かのために最速でそこへ飛び、最良な判断をし、最善の応急までした彼に心底感動した。

 

それもそうである。

 

雄英の歴史上、これ以上の点数をたたき出した生徒は未だかつていないのだ。

 

「……レスキューの配点は?」

 

「0点敵の攻撃による瓦礫からかばった判断で20ポイント。そこから一撃で、しかも周りへ被害を出さずに倒したところで60ポイント。その後の怪我人への応急処置で26ポイント。怒鳴っていたから4ポイントはお預けさ! 次に別会場とはいえ他受験生を救うべく自分の時間を犠牲にしたことへの献身さに30ポイント。とっさの他受験生との連携で10ポイント。そうして二人の怪我人への応急処置でこれまた26ポイント。別会場だったからって理由で応急の点数を追加したのさ! いやぁ、凄い生徒が来たもんさ」

 

まぁ妥当かと、イレイザーは久しぶりにちゃんと開いた目で爆豪勝己の記録を読む。開始から0点敵までの間に行った止まることのなかった仮想敵を呼び寄せては倒すの繰り返し。さらには体が火照ってからのパフォーマンスの向上にタフネスの高さ、周囲への警戒は忘れずに行うその臆病なまでの危険察知能力。そして何よりも、

 

(向上心の塊。故の0点敵をワンパンか)

 

綺麗に円形状にくり貫かれオレンジ色の液体へと変えた彼の腕。鉄の融解温度を考えた場合、どれほどの高熱が彼の手にかかっていただろうか。少なくとも1500℃など軽く超えているだろう。何せニトロの爆破による瞬間温度は4000℃。あの太陽の黒点にまで匹敵するほどだ。

 

「にしても1位の子、レスキューなくてもトップだぞ。後半にかけて皆が鈍ってるなか派手な個性で仮想敵を寄せ付けて迎撃。タフネスの賜物だ」

 

「でも何といってもあの高度500m付近からの神の杖もどき」

 

「既に必殺技も会得している。いったいどれほどの修練をしてきたんだろうな」

 

「これからが楽しみだよ」

 

「そして彼が助けた子は7位でなんと敵ポイント0と来た。アレに立ち向かった人間は過去に何人もいたけど、この子も負けじとぶっ飛ばしちゃったからね。単純ゆえの超パワーって感じだ」

 

「俺も年甲斐ながら思わずYAEH―!! 叫んじまったからな」

 

「あんたはいっつもでしょ」

 

「こいつぁシヴィー!!」

 

耳を傾ければ、教師らの話題は彼ら二人でいっぱいと言ったところだろう。片や、何もできず典型的な不合格者のような立ち位置だったのに一躍スターになったような超絶的なパワー少年。片や、圧倒的なパフォーマンスを終始行った挙句、そんなスターを颯爽と助けていった雄英歴代成績トップの座に君臨するのではと多くの教師に感嘆の声を上げさせたハイボンバー小僧。むしろ話題にならないわけがない。

 

(さてさて、俺へ負担がまわってこないことを祈っときましょうかね――)

 

「そういや、この天パ少年も筆記の方はよかったらしいな」

 

「爆発小僧の幼馴染らしいな。ほれ、朝あったあの騒ぎ」

 

「あぁ警察から多めに見てやってくれってきたあれな? なんでか知らないけど3日間も消えてた幼馴染を一人で捜索してたらしいぜ? 受験直前に……とりあえず合掌しといた」

 

 

(――よし、来年の一年担当はブラド先生と一緒だ。彼のクラスにしてもらおう)

 

 

残念、無理である。

 

 

 

 




用語解説

時速1440キロメートル以上。

後に出てくる高速移動法。爆速ターボとはまた別のニトロのようなものを用いて飛んでいる。ちなみに、体のことを考えないなら、本気の爆破を行えば秒速7700mくらいは出せるニトログリセリン君。それされると多分死ぬ。だって時速27720kmくらいでしょ確か。やべぇよやべぇよ。



今回は爆豪君以外の視点から(もとから第三者視点だけど)彼の活躍を見ました。

それにしてもレスキューポイントってどういう基準なんだろうね。審査制っていうけど他作者さんのを見てたらそんなもんでもなかったので自分なりに考えたりしてたんだけど。

・0点敵の攻撃による瓦礫からかばった判断で→実はさり気に拳藤ちゃん庇ってる
・周りへ被害を最小限に一撃で倒した→神の杖は伊達じゃない
・その後の怪我人への応急処置→怒鳴らなきゃな
・次に別会場とはいえ他受験生を救うべく自分の時間を犠牲にしたことへの献身さ→こういうの校長先生好きそう
・とっさの他受験生との連携→プライドなんかよりも出久の安全を考える過保豪君
・そうして二人の怪我人への応急処置→別会場なら例外でポイント付くでしょ(はなほじ

以上のことを点数化すれば出久のふっとばしで60くらいだし、他全部はそれ以下で、って考えたらこんな点数になってしまったよかっちゃん。

うん、お前誰だよ。

そこで原作との相違点

救助ポイントを審査制から、活躍制にしました。なので緑谷君は
0点敵を倒した(60点)ってことになります


ちなみにそれ逝けワンチャンダイブマンは某作者様とは一切関係ありません。というかそれ逝けワンチャンダイブマンを考えた瞬間にパクリにならないか調べたらそれっぽいのが見つかったんで「うん、実際100%名前が一緒じゃないしええやろ(適当)」でそのままにしました。駄目ならなんとかします。




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