僕と祓魔師と青い炎   作:重装歩兵

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やっと、やっと出来た…!

皆さん、お待たせしました!
ゆっくりしていってね!


不協和音

ー翌日ー

 

燐「おはよー、明久」

 

明久「あ、燐。おはよう」

 

悪魔の襲撃があった次の日…

燐と明久は洗面所で顔を洗ったり、歯を磨いたりしていた。

因みにあの一件で燐への明久の呼び方が君付けでは無くなっていたりする

 

するとそこへ、

 

出雲「おはよう、二人共」

 

明久「あ、神木さんおはよう」

 

燐「…おももお(おはよう)」

 

出雲に挨拶され、それぞれの反応を見せる

出雲は燐の横に立つと、二人をジト目で睨みつけた

 

出雲「…いい?昨日あたしが泣いた事は絶対に誰にも言わないで!」

 

燐・明久「「………??」」

 

出雲「…あ、あれ?」

 

出雲は思っていた反応が来ず、少し狼狽える

 

燐「誰に言うんだよ?」

 

明久「人が嫌がる事をしないのは当然だと思うけど…?」

 

出雲「…い、いいから黙ってて!分かった!?」

 

燐「お、おう…」

 

明久「は、はい…」

 

気恥ずかしさから、少し口調が荒くなるが昨日の事を黙っていると約束させた

 

二人がうがいを始めると出雲が燐に何かを突き出す

良く見ると、昨日燐が貸したTシャツだった

 

出雲「貸してくれて、ありがと…あんた達が来なかったら、あたしも朴もどうなってたか…。そ、そこは一応感謝してるから///!!」

 

明久「…どういたしまして♪」

 

燐「おー、洗ってくれたのか!サンキューな!」

 

出雲「う…///」

 

一人は女の子のような微笑みで…もう一人からは爽やかな笑顔で

二人から笑顔で見られ、出雲は顔を赤らめた

 

出雲「き、汚かったから洗っただけよ///!!」

 

燐「え……(やべ…今度から気をつけよ…)」ガーン

 

明久「り、燐は汚なく無いよ!だから元気だして!」

 

明久が放心状態の燐を慰めていると、

 

雪男「おはよう」

 

出雲「!奥村先生…」

 

下の階から上がってきた雪男が、洗面所に居た三人に挨拶をしたのだった

 

 

 

ー出雲、朴の部屋ー

 

明久達は雪男と共に、昨日負傷した朔子の診察に立ちあっていた

 

雪男「…これでもう大丈夫。あと2、3日もすれば熱も引いて動けるようになりますよ」

 

朔子「…ありがとうございます、奥村先生」

 

額に汗を滲ませながらも、笑顔で雪男にお礼を述べる

 

雪男「それじゃあ、安静にしていてくださいね」ガタッ

 

朔子「はい…」

 

燐「お大事に!」

 

明久「ゆっくり休んでね!」

 

朔子「ありがとね…奥村君、藤堂君」

 

明久と燐は挨拶をすると、部屋を後にした

 

 

〜燐side〜

 

俺は明久と並んで歩きながら、先を歩く雪男に質問を投げかけた

 

燐「昨日の悪魔はどうなったんだ?」

 

雪男「今侵入経路と行方を捜索中。…中級以上の屍だった。この学園は強力な魔除けで守られているけど稀にああいうのが入り込むんだ。二人も気をつけてね」

 

神妙な顔で話す雪男を見ながら、俺達は歩き続けた

 

 

〜燐side out〜

 

 

〜出雲side〜

 

朴と二人きりになったあたしは、気まずさから話しかけられずにいた

すると朴が、

 

朔子「ププッ…かわいーね。奥村君ってカッコよくない?藤堂君は、可愛い系?」

 

出雲「は!?ど、どこが…!急に何言い出すのよ///!」

 

朴の言葉にそう返すが、案外的を得ていると思った

 

朔子「奥村先生も素敵だけど…先生と奥村君って双子の兄弟には見えないよね、あはは」

 

出雲「……………」

 

朔子「……出雲ちゃん、私…やっぱり塾はやめるね?」

 

出雲「!」

 

朴にそう告げられた私は薄々分かっていた

でも、やっぱり辛い…

 

出雲「ご、ごめん…」

 

朔子「…?どしたの?」

 

出雲「…あたしがもっと性格が良ければ!」

 

あたしは申し訳なく思い、朴に謝った

すると、朴は…

 

朔子「も〜…何言ってるの…。塾の事は単純に世界が違うなって思っただけ…出雲ちゃんと友達なのは変わらないんだから。だから…そんな顔しないで?私は、いつもの出雲ちゃんが大好きだよ」

 

出雲「…うん……あたしも、朴が大好き」

 

 

 

 

 

今日をもってあたしの親友は、塾をやめた

 

 

〜出雲side out〜

 

 

〜明久side〜

 

ー祓魔塾ー

 

僕達は高校の授業を受け終わり、放課後に祓魔塾で祓魔師の勉強をしている

今はネイガウス先生の印章術の時間だ

 

ネイガウス「この魔法円の抜けている部分を前に出て描いてもらう。…神木」

 

出雲「……………」

 

ネイガウス「神木!」

 

出雲「!!あ…すみません。聞いてませんでした…(ウソ…このあたしが授業中ボーッとするなんて)」

 

ネイガウス「どうした?お前らしくもないな」

 

出雲「っ…」

 

 

ー聖書:教典暗唱術ー

 

教師「大半の悪魔は”致死節(ちしせつ)”という死の理…必ず死に至る言(ことば)や文節を持っているでごザーマス。詠唱騎士は致死節を掌握し、詠唱するプロなんでごザーマスのヨ!」

 

次の授業は詠唱騎士が必ず使う暗唱術だ

 

教師「では宿題に出した”詩篇の第三◯篇”を暗唱してもらうでごザーマス!神木さん、お願いするでごザーマス」

 

出雲「はい!”…神よ、我汝をあがめん。汝…我をおこして…我のこと”……」

 

先生に指名された神木さんは勢い良く立ち上がり、暗唱を開始するけど…

 

教師「ザーマス?」

 

出雲「あ…あの…忘れました」

 

申し訳なさそうにそう答える

 

教師「ンまぁ〜、神木さん。貴女が珍しいでごザーマス。では、代わりに勝呂サン!」

 

竜士「はい。”…神よ、我汝をあがめん。汝我をおこして我が仇の我ことによりて、喜ぶをゆるし給わざればなり。我が神よ、我汝によばわれば汝我をいやし給えり。神よ、汝我が魂を陰府(よみ)より救い、我をながらえしめて墓に下らせ給わざりき。神の聖徒よ、神をほめうたえ清き名(みな)に感謝せよ。…その怒りはただ、しばしにてその恵(めぐみ)は命とともに流し。…我、ひたすら神に願えり。我、墓に下らば我が血なにの益あらん。塵は…黙(もだ)すことなからんためなり。我が神よ、我永遠(とこしえ)に汝に感謝せん”」

 

神木さんが忘れてしまうのも無理はない…

なぜなら、このように一節一節が余りにも長いからだ

それを暗唱出来た勝呂君は凄いと思う

 

教師「素晴らしいでごザーマス、勝呂サン!完璧でごザマス!」

 

燐「すげー!!」

 

皆が拍手を送ると同時に授業の終わりを告げるチャイムが流れた

休み時間になり、皆で先ほどの事を話す

 

しえみ「すごいねえ、勝呂くん!びっくりしちゃった!」

 

竜士「いやいや、惚れたらあかんえ?ええけど」

 

子猫丸「坊のは頭いい違おて暗記が得意なんですよね」

 

竜士「コラ子猫丸?それつまり頭いいゆうことやろ?しばかれたいんか?」

 

子猫丸「あ、はい」

 

廉造「てか坊やなく俺にしとき。優しくするし♡」

 

志摩君…それは俗に言うナンパだよ

燐は教科書を見ながら必死で覚えようとしてるみたいだ

 

さっきの勝呂君のが効いたのかな?

 

しえみ「暗記って何かコツがあるの?」

 

竜士「あー、コツ?コツか〜」

 

しえみさんの質問に勝呂君が答えようとした時だった

 

出雲「…暗記なんてただの付け焼き刃じゃない!」

 

竜士「あ?…何か言うたかコラ!?」

 

子猫丸「坊…」

 

神木さんの発言で教室内の空気が重くなる

 

出雲「暗記なんて…学力と関係無いって言ったのよ!」

 

竜士「はあ?四行も覚えられん奴に言われたないわ」

 

子猫丸「まあまあ、神木さんはクラスでトップの秀才ですよ?今日は偶々調子が悪かったんですよ(汗)」

 

子猫丸君が必死で宥めようとするが、失敗に終わる事になる

 

出雲「あ…あたしは”覚えられない”んじゃない!”覚えない”のよ!…詠唱騎士なんて、詠唱中は無防備だから班(パーティ)にお守りしてもらわなきゃならないただのお荷物じゃない!」

 

その一言に、堪忍袋の尾が切れた勝呂君が神木さんに詰め寄る

 

竜士「なんやとお…!?詠唱騎士目指しとる人に向かってなんや!」

 

廉造「坊!」

 

出雲「何よ、暴力で解決?コッワーイ、さすがゴリラ顏ね!殴りたきゃ殴りなさいよ、ホラ!」

 

売り言葉に買い言葉…教室内の空気がどんどん悪くなる

因みに二人は燐を挟んで口論しており、燐が凄く気まずそうだ

 

ドンッ!

 

燐「っ!?(ビクッ)」

 

燐が驚いた顔で勝呂君を見る

まあ、いきなり自分の机を叩かれたら誰でも驚くよね…

 

竜士「大体…俺はお前が気にくわへんねや!人の夢を笑うな!!」

 

出雲「ああ…あの『サタンを倒す』ってやつ?…はッ、あんな冗談笑う以外にどうしろってのよ!」

 

竜士「じゃあ何や、お前は…何が目的で祓魔師なりたいんや!あ?言うてみ!」

 

出雲「目的…?」

 

そう呟いた神木さんの顔が一瞬だけど険しくなる

 

出雲「………あたしは、他人に目的を話した事は無いの!あんたみたいな目立ちたがりと違ってね!」

 

神木さんが言い終わるのと同時に、勝呂君が神木さんの胸倉を掴んだ

反射的に神木さんも腕を振るうけど、その腕に当たったのは立ち上がった燐で…

 

バンッ!

 

燐「っつ…!」

 

出雲「…あっ」

 

燐に気づいた神木さんがしまった!という顔をする

でも、もう手遅れだね…

 

雪男「……とりあえず、何があったか説明してください」

 

獅郎「おうおう、何だ喧嘩かぁ?最近の奴は元気だなぁ!」

 

そのすぐ後、説教されたのは言うまでもない…

 

 

〜明久side out〜






誤字脱字あったらすいません!(汗)
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