インフィニット・ストラトス Fate of Prime   作:デュアルパーク

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Prologue

初めまして、織斑家『長男』、織斑三春です。

今日は高校受験の日。受験校は勿論、藍越学園。

これ以上、千冬姉さんに負担をかけないようにするため、学費の安く、自宅から一番近い、この高校を選びました。

 

「ハァ・・・寒いですね・・・へくしゅっ!

ハァ・・・近い所にあったはずの試験会場が、

何故、駅を四つ跨いだ所に変わるんですかね・・・!」

 

去年、カンニングした人がいたせいで、政府から、カンニング防止の為、

入試会場の通知を二日前にすると、お達しが来ました。

・・・恨みますよ、カンニングした人・・・!

 

「ハァ・・・ハァ・・・あれ・・・?」

 

無事、目的地に着きましたが・・・受付はどこでしょう・・・

 

キョロキョロ

 

見つからない・・・もしかして・・・!

 

「迷・・・子・・・?」

 

嘘ですよねぇ!マズイですよ!

と思いましたが・・・ドア、発見しました!

 

「失礼します・・・」

 

入ると、二十代くらいの女性が僕の顔を見ずに話しかけた。

 

「あー、君も受験生?それじゃあ、向こうで着替えてね。

時間、押してるから、早く!」

 

「は、はい・・・」

 

随分と忙しそうでしたね・・・

 

でも、可笑しいですね・・・なんで、受験で着替えるんですかね・・・?

 

そんな事を考えているうちに着替え終わり、

カーテンを開けると・・・何故か『IS』があった。

 

「なぜ、こんな所にISが・・・」

 

ちょっと気になりますね・・・触ってみますか。

 

「まあ、僕は『男』なので、起動しないはず・・・」

 

キィィィン

 

「え、グッ!?」

 

その瞬間、頭の中に大量の情報が入り、金属音が聞こえ、頭痛がした。

 

「ハァ・・・ハァ・・・何ですか、今の・・・うん?」

 

チラッと自分の腕も見ると、金属の腕に変わっていた。

これはまさか・・・

 

「起動しちゃいましたか・・・!?」

 

ま、ま、マズイですよー!

このままだと、モルモット(実験動物)にされてしまう・・・!

 

スッ

 

「おい、そこのお前。」

 

「は、はい!」

 

クルッ

 

声を掛けられ、顔を向けると、千冬姉さんがいました。

 

「ち、千冬姉さん・・・!?

な、なぜ、ここに・・・!?」

 

「それはこっちのセリフだ・・・なぜ、ここにいる・・・?」

 

「それはその・・・」

 

「迷ったんだな?」

 

「はい・・・」

 

「はぁ・・・少し待ってろ。」

 

数分後、千冬姉さんが他の先生を連れてきました。

千冬姉さんが僕が男だと、説明すると、全員驚いていました。

まあ、当たり前ですよね。

 

そして数分後

 

「実技試験、ですか?」

 

「その通りだ。

お前にはこれから、試験官と戦ってもらい、適正がどのくらいなのか測らせてもらう。」

 

「なるほど・・・それで、誰が相手ですか?」

 

「そうだな・・・アイツにしよう。」

 

 

 

「えーと・・・・」

 

「何ですか?」

 

ISを纏った僕の前に、緑の女性が立つ。

 

「本当に、私が相手でいいんですか?」

 

「ええ、いいですよ。」

 

「ありがとうございます。

では・・・いきますよ!」

 

「はい!」

 

≪千冬side≫

 

「始まったな・・・」

 

私は今、私の弟である三春と、後輩の摩耶との戦いを見ている。

 

「よう、調子はどうだ?」

 

その声の主に気付き、振り向く。

 

「ナタリアか・・・」

 

声を掛けたのは、同期のナタリア・カミンスキーだった。

 

「問題ない。少しだけ驚いているだけだ。」

 

「そりゃそうだ。まさかお前の弟が、ISを起動しちまったとはな。」

 

「ああ・・・」

 

そう答え、再び見る。

 

「すごいな、お前の弟。

動かしてから数十分かそこらなのに、あの軽やかな動き。

確か、打鉄を選んだよな。」

 

「ああ。『剣がある機体がいい。剣には慣れているから。』という理由でな。

まあ、小さい頃から剣道をやっていたから、分かるが。」

 

「ほーん・・・おっ、ライフルを使いやがったぞ。」

 

「何!?」

 

バッ!

 

珍しい。三春が銃を使うとは・・・

しかも、ほとんど命中している。

 

ドカーン!

 

「おいおい・・・」

 

「全くアイツは・・・」

 

摩耶のうっかりが発動して、壁にぶつかってしまった。

結果として三春が勝った。

 

「まあいい・・・評価は?」

 

「『S』だ・・・」

 

≪三春side≫

 

「よいしょっと・・・大丈夫ですか・・・?」

 

監督官の山田先生が壁に埋まってしまったので、引っ張り出した。

 

「す、すいません・・・私の不注意で、こんな終わり方を・・・」

 

「いえ、十分でしたよ。あなたのような方と戦えて、良かったです。」

 

「あ、ありがとうございます・・・」

 

「いえ・・・ハァ・・・」

 

これから、僕はどうなるんだろう・・・

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