普通科、高校3年生!ヒーロー目指します!? 作:黒套院 時雨
ぶっ壊れ個性では無いので無双はしないしヘタレです!
ではよろしくお願いします!
フフ…フハハハ!!!
俺の名は
「黒套?心の中で何恥ずかしいこと喋ってるの?」
「あひゅえりゃぁっ!?」
突然話しかけられすごい声が出てしまった…恥ずかしいなぁもう!俺じゃなきゃ怒ってるぞ!
俺は驚きで変な声を出してしまう原因となった女子、
「なんでよー!黒套が変な事言ってたんでしょ!?」
「心露よ、人の心にはな、見ていいやつと見ちゃダメなやつがあるのだよ。」
「ふぅーん、で、黒套!進路希望決まった?
全く、心露は人の心にズケズケと土足で入りすぎだろう。流石は個性「深層心理」だ。
そして心露の発言には見逃せないものがあった。
「おうおう心露さんよぉ!俺はもう普通科じゃないんだよ!元普通科なんだよ!」
「えっ…そうするともしかして…退学…?」
心露の斜め上を行く発想に教室の大半がどよめく。
あ、これ人徳のある心露の発言が信じられてるパターンだ…
なんて考えていると扉が開き担任が入ってきた。
「先生!俺普通科じゃないっすよね!?」
「あー…高校卒業までは普通科扱いだけどな、ヒーロー科として動けるが?」
学科の話をして気付いたか?そう、僕は普通科からヒーロー科へ高校の3年で漸く編入するというヒーローを諦めきれない男だったのだ。
「黒套?誰に話してんの?」
「また心を…我が黒き外套に呑まれるがいいわ…」
「はぁ…聞いた私がバカだったよー…で、いつ編入してたの?ヒーロー科に!」
「1か月前って適当に言っとくわ。」
心露は俺の幼馴染なのだが…如何せんうるさいしぃ?尚且つ心を…って、あ。
「黒套…?どうしたのかなぁ?顔が青いよぉ…?」
拳を握りながら近づいてくるそれは最早女子とは言えない!あんなん般若だろ!?
「悪かった!悪かったって!編入試験!受けたの!
「え?うちの高校そんなんあったの?」
いや、自分が通ってる高校の事ぐらい把握しとけよ…っと、これ以上考えてるとまた読まれるからな…それに先生の話は聞くべきだ!
「おい、闇雲と深観、さっさと座れ。」
「やだなぁ先生、俺は座って…ないですねなんででしょうかね?」
「知らないな、いいから座れ。」
先生に言われ席に座る。あの様子だと心露はまた聞きに来るだろう。
ホームルームが終わり1時間目の英語が始まる。
俺は英語が好きじゃない。いや、寧ろ嫌い、大っ嫌い。
「はいじゃあこの文を闇雲、訳してみ──」
「分かりません」
「早くない?ねぇ、考えてる?もっかい聞くよ?訳し──」
「分からないです。」
こんな調子で英語の時間は過ぎていった。
昼休み…2時間目始まってからここまで記憶がないが…とても疲れは取れた気がする。
俺が弁当を食べていると案の定心露が来た。
「黒套〜ヒーロー科って言ってたけどヒーローの仮免も取ってないよね?どうすんの?」
「ハッ、これだから素人は。」
「ムカつくなぁおい。」
「え、なんかゴメン…ってそうじゃなくて、知らないの?大学のヒーロー学部。」
きょとんとした顔を向けられた…だと…?まさか知らないのか!?いや、正直言うと僕も3年なるまで知らなかったけども!
「まぁ黒套の個性だったらヒーローも夢じゃないかもねー」
「我が外套はあらゆるものを貫く…」
「いや、厨二病入るの唐突だし、それに黒套の個性の『外套』、硬さコートくらいでしょ、強度足りないよ〜」
む、痛いところを突いてくる…が、しかしィ?俺はァ?技術をォ?手に入れたんだなァ〜
「心読んでないけど凄いウザいこと考えてた気がするからとりあえず殴るわ。」
「なんで!?」
思いっきり殴り過ぎだろ…痛てぇ…
帰り道、心露は用事があるから!って先に帰っていっちゃったし…意外と1人で帰ったりすんのつまんないもんだなぁ…
「ん?なんか向こうが騒がしい…?」
叫び声やらなんやらが聞こえる…がヒーローは疎か野次馬'Sもいない…叫び声がした方へと歩いて行ってみるか。
「まぁヒーローが一人もいないってことはないだろーからな。」
しかしそこに広がっていたのは地獄絵図とも取れる風景だった。
「嘘だろ…?まさかの殺人事件…?」
不可思議に抉られた道路、ひん曲がって倒れている人に刺さっている道路標識…そして何より今にも殺されそうな幼馴染の姿だった。
オイオイ嘘だろ?なんでいないんだよヒーロー!
動けるやつは!?俺しかいねぇ!動けよ!足!
そんな心の葛藤も心露へと伸ばされた手を見た瞬間、消えていた。
「心露に近づくなァ!クソヴィランがッ!」
「威勢のいい声…恐怖の混ざる声…か、クク」
ヴィランはゆっくりとこっちを向く。その見た目は拍子抜けするほど優しそうな若い男性だった。
「黒套!あんたじゃ勝てない!私はいいから早く逃げて!」
「五月蝿い!いいから黙って助けられてろ!」
ヴィランは僕の方へと近づいてくる。振り上げた腕を視認、後ろへ数歩下がる、修行の成果、見切りッ!(はいそこ、なんの修行だよとか言わない)
「へぇ、避けれるとは…面白いね」
「そりゃどうも、それはそうとパンチ遅くないですか?」
煽っていくスタイルだから、俺。つかヤバない?パンチヤバない?地面当たったら地面クレーターみたくなったんだけど!?
そんなことは顔に出さず上着を着るようなモーションをとる、これが僕の個性発動トリガーだ。
「黒い、コート?」
「正解、だけど不正解!」
纏ったコートを操れる、これが僕の個性。
撃つのは小さな頃から練りに練った必殺技!
「独学のヒーロー志望に負けるのは──最高の気分だよなァ!喰らえェ!必殺!
まぁ纏ったコートを腕に集めてでかくなった拳で殴るだけなんですけど、え、抵抗するっつったら拳だろ、拳。
ヴィランは吹っ飛んでったが体勢を立て直す、なかなかバランス感覚いいな、
「いってぇ…なかなかやるな、お前ェ…」
「もっかい喰らう?どう?いる?」
まぁ多分次とる行動は逃走だろう、だけど、逃がさない!
「こうなったら逃げ──」
「必殺!
「うぁっ!?いってぇぇぇ!!?」
硬く尖らせたコートを伸ばして突き刺す、ただそれだけ。そこそこ尖ってるから貫けるんだ、コレが。
ヴィランの足に刺さりヴィランはバランスを崩す。
「んで、行動を阻害したとこでフィニッシュ、必殺!
これはただ単に拘束するだけ、ギッチギチにね?
端っこ触って無いとコート消えちゃうからヴィランを引き摺りながら心露の元へ行かなくては!
一瞬見えたが、多分腕に尖った金属片が刺さってたはずだ。
「心露っ!大丈夫…じゃないなコレ。」
「黒套ぉ…痛い…痛いよぉ…うぅ…」
「わかった、わかった、怖かったな、よく頑張った…
襲麒はもう一度コートを出す技、痛々しい心露の腕に巻いて止血をしてやろうと思ったが…心露の腕、かなりやべぇな。
「腕…動かない…痛くて…多分骨が…」
考えちゃダメだ、心露の前で、それは、絶対。
「無理に動かすなよ。大丈夫だ、俺が巻いてやるから。」
「ありがと…黒套ぉ…」
止血をし終わったところで警察車両と緊急車両、ヒーローが駆けつけてきた。ったく、遅せぇよ、もう倒しちまったよ!
「あ、お勤めご苦労様っす、捕まえときました、んで、負傷者は2人、いや、3人ですかね、もう1人小さな子供とかいなかったっすか?」
「黒套…言ってないのになんでわかったの?」
「多分っすけどそこで倒れてるヤンキーっぽいにーちゃんも俺の幼馴染も怪我の具合とかから誰かを庇ってる感じだったんでもしかしてと…」
やっぱいたらしい、ヒーローをとかを呼んでくれたのはその子だったとか。まぁ俺は一般市民の個性使用でしこたま怒られたワケダケド。ワケダケドッ!
ヤンキーっぽいにーちゃんも心露も命は助かったがかなり酷い怪我だったらしく、ヤンキーの方は両足に障害が、心露は右腕が完全に動かなくなっていて、使い物にならないと言われた。
一人病院内の椅子に座り考える。酷い怪我だった。心露が泣くんだ、よっぽどの事だろう。そう考えると胸が痛い。
俺は──助けられたのだろうか、心露もヤンキーっぽい人も感謝してくれた。だけど、俺は思うんだ、もしかしたら俺が無理を言って心露と一緒に帰っていたら、と。
「そんな事考えても、後の祭りだよ?」
「心露か、また心を読んだのか…」
「気にしなーいのっ!ほら、私達は生きてるんだから!前を向いて歩かなきゃ!偶には振り返ったっていい、でもね?振り返っても過去は変わらない。それを私達は知ってるからまた前に進んで行くんでしょ?」
「…そうだな。心露の言う通りだ。けど俺は──」
いつの日か見たヒーローの勇姿。
デビューで千を超える人を助けたヒーロー。
その姿は今でも脳裏に焼き付いている。
俺もいつかそんなヒーローに…
果たしてなれるのだろうか。
ネタがイマイチな組み込み方なのは許してください!何でもしますから!(何でもするとは言ってない)
では次回の更新は未定ですが次回もお楽しみにー!