普通科、高校3年生!ヒーロー目指します!?   作:黒套院 時雨

11 / 22

体育祭をどう進めようか迷った挙句ちょっと寄り道エピソードっすね
2話くらい。



第11話 Through The Deadline(このタイトルに深い意味は1ミリもは無い。)

──夜、宿舎前

 

眠れなかった俺は夜風に当たりに外へ出てきた。

 

「警備か…具体的に何をしたらいいんだろう?」

「──確かに何をすればいいって話だよなぁ!」

「うわっ!?誰!?」

 

振り返るとそこにはふわふわと浮いてる男がいた。

 

「あぁ!すまない!君とはまだあまり喋っていないな。」

「あ…まぁ…そうっすね…?」

「もっと柔らかくでいいぞ?まぁ人それぞれだが。」

 

降りてきた…マジでなにこの人…

いやぁ…あんまり喋んない人に急に喋りかけられたらビビるだろ…

 

「失礼、自己紹介がまだだったな。俺は大気爽良(タイキ ソラ)。個性は『空気操作』だ、よろしくな!」

「あ、はい、闇雲黒套(ヤミクモ コクト)です…よろしく?」

「それで、警備って言っても俺達はまだ仮免すら持っていないわけじゃないか、いや、一部は持ってるのか。」

 

確かにそうだ。仮免も持っていない俺達に何が出来ると言うのだろう。

 

「そこで俺は考えた。」

「何を…?」

「これは一種の保護なのではないか、と。」

「…うん?」

「襲撃の時に俺達も一緒にいた、そして思いのほかヴィランをぶっ倒してしまった、だから俺達も襲われるかもしれない。…そういう事じゃないかな、と。」

 

うーん…どうなんだろうか。衛傑大学の理事長も雄英の校長も何考えてんのかわかんないしなぁ…

 

「まぁあくまで憶測だがな。さて、もういい時間だ。俺は寝るとしよう。」

 

爽良はそう言って帰っていった。

…?誰かこっちに来る?

 

「あぁ、まだ起きてたか。良かった。闇雲君、君に少しだけ話があるんだけど。」

「あ、なんだ先生か。なんですか?話って。」

「いや別に大した話ではないんだけどね。君の個性、まだ先があると思うんだ。」

「え?ど、どういうことですか?」

「君の個性は、自分にコートを纏っているだろ?そうじゃなくて自分以外の人にそのコートを纏わせる事ができるんじゃないかと、今さっきふと思いついてね。ほら、僕疲れると直ぐ忘れちゃうから。」

「あ…なるほど…盲点でした。」

「君の親御さんにも個性の仕組みを聞いたんだけど突然変異型って聞いたからね。僕が考えていたんだ。」

「そう…なんですか。」

 

いい先生だな…働きすぎとは思うけど。

それに先生が言った通りにコートを出せればサポートと妨害が一度にできるじゃないか!

 

「先生、ありがとうございます!」

「いや、まだできるってわかったわけじゃ無いからね。明日からしっかりと鍛えていこう。」

「はいっ!」

 

先生はまた歩いて帰っていった…いや、止まった?──飛んだ!?

 

「先生…余計に疲れますよそれ…」

 

「さて、部屋戻って寝るか。」

 

おやすみなさ…ぐぅ…

 

 

 

 

 

 

 

──翌日

 

「みんな集まった?1、2、3…あれ1人足りない?」

「あー…天野さんがいない…」

 

皇さんがそっと手を挙げた。

 

「あのー…そのー…魔呼さん、まだ寝てました…」

「寝坊かぁ〜それなら仕方──なくないよ!?」

 

先生一瞬仕方ないって言いかけたな。

 

「遅れました!申し訳ございません!」

『だから言っただろ?俺のおかげて起きれたんだ感謝しろよなぁ!』

「ありがとね、悪魔ちゃん!」

『…お、おう。なんか今日素直だな…』

 

「遅いよ、天野さん。君が来るまでにボームペン3本崩れちゃったじゃないか」

(((後ろでポロポロ粉落ちてたのボールペンだったのかよ…)))

 

「さて、来週いよいよ体育祭だ。実はと言うと警備員である私達も少しだけ出場する予定だーって言えって根津校長に言われた。」

「へっ…?」

「いやぁ、君達を雄英で預かった方が安全だって言う意見からここに来ることになったんだ。『警備員』って名目でね。」

 

爽良君…預言者か何かか…って君が1番驚いてるんかーい!!

 

「さ、てなわけで圧縮授業って名目で運動場使わせてもらえるから行くよー…あ、1年A組のみんなもいるからね?」

 

出久くん達もいるのか…今日は何をするんだろうか。

 

 

 

 

 

 

──運動場

 

「3対4のバトルをする。」

「はい!?」

「だから大学生3、お前ら4でバトルだ。わかったな?」

「は…はい!」

 

相澤先生の考えたこれ…ちょっと俺達不利じゃないかな?

 

「チームは陰璃が決める。」

「ほいっと、任されました。まぁ…公正を期す為にくじなんだけどね?」

 

くじの結果…俺は藤田鎖(フジタ クサリ)君と…?分連薫子(ワカレ カオルコ)さんか。

うん。知らない人だなー…話したことも無いわー

 

だって鎖君毎日死んだような顔してんだよ!?

それに分連さんもいつも机の端っこの方を触ってなんか机真っ黒にしてるし…訳が分からん!

 

「俺…藤田鎖…よろしく…個性は『腐敗』…強くはない…」

 

あ…それで死んだような顔を…って失礼だなこれ。

 

「我が真名は薫子!よろしくだ!外套を纏いし青年よ!私の個性は『分子変換』!個性内容は追追説明しよう!いつでも声掛けてくれて構わんぞ!ハハハハハッ!」

 

そっち系のキャラ!?濃いなぁ!おい!

 

「因みにこの喋り方は父の喋り方に拠るものだ!決して私がちゅ…厨二病なわけじゃないからな!?」

 

じゃないからな!って強調するあたり怪しい…

 

「なっ…なんだその目は!信じろ!信じてくれよぉ!」

「信じてる…から…もう少し…静かに…」

「落ち着けって!ちょっとからかっただけだろ?」

 

「よし、チームで別れたね。それじゃあ始めよう先ずは…」

「ダラララララララー…バン!」

 

今の誰だよ!?

 

「えっ…まぁいいか」

 

いいの!?

 

「第1回戦!緑谷、耳郎、轟、砂藤チームVS闇雲、藤田、分連チーム!頑張ってね!」

 

緑谷君か…きっとあの子のことだ俺の個性は対策されるだろうな…

それに轟君!あの氷結は脅威だ…!

 

「フッ…轟の氷は私に任せるがいい。私の個性なら対策できるからな。」

「じゃあ…砂藤君と…緑谷君…パワータイプだろ…?俺に…任せてくれ…1人しか…無理だけど…」

「はぁ…んじゃあ耳郎さんは俺が抑えるから…サポートはしてくれよ?」

 

さてと、方向性も一応…決まった?事だしスタート地点に行くとしよう。

 

 

 

 

 

──緑谷サイド

 

「闇雲先輩の個性は黒いコートを操る感じ…ってことは僕か砂藤君の個性でどうにかできると思うんだ。」

「じゃ、緑谷より継続的な砂藤だね、よろしく。」

「俺の意見は聞かねぇのかよ!?」

「俺は…好きにやらせてもらう。」

 

轟君…やっぱり作戦を聞いてくれないか…

 

「いや、だがな…一応作戦があるなら聞いておこう。」

「…!ありがとう!轟君!僕が考えた作戦は──」

 

これならいける!勝てる可能性が──いや、勝つんだ!

 

 

 

 

 

 

──闇雲サイド

 

『では!バトルスタート!ってね!』

 

スタートコールが緩いな…

 

「闇雲!鎖!行くぞ!私に合わせろ!」

「はぁ…薫子…チームだって…言われた…だろ…?」

「このチームちょっと…いや、かなり心配。」

 

「来たか…!」

 

前から走ってくる4人を薫子さんが見つけた。

 

「悪いが凍って貰うぞ!」

「ハッ!そう簡単に行くと思うな、轟、焦凍!」

 

轟君の出した氷が薫子さんに当たる直前で消えた!?

いや、水になってる!?分子変換ってそういう…?

 

「轟、物体を扱う以上、私の個性に貴様は勝てん。」

「1VS1じゃないっての!」

「耳郎さん、悪いけど君の相手は俺がしよう。」

 

伸ばしたイヤホンをコートで絡めとる。

一応試したけどやっぱ相手にコート…掴めないな…

 

「闇雲先輩!耳郎から離れて貰います!」

「別にいいけど…君じゃ勝てないよ?」

 

伸ばしたコートを砂藤君が千切る。全く、個性だからいいものを。

 

「やって見なきゃわかんな…砂糖が!?」

「ごめん…隙だらけだったから…つい…触っちゃった…ついでに…言うと…コスチュームも…脆くなってくから…」

 

「藤田君ナイス!」

「別に…それに…もう砂糖は…摂取された…」

「わかってる、大丈夫さ。」

 

…あれ?緑谷君はどこいったんだろうか?

イヤーな予感がするんだけどな。




実はこれ書いてる場合じゃないくらいやること多いんで更新が遅れます(マジで)
申し訳ないですが遅くなります(2回目)

藤田鎖君の隠密スキルすごいなぁって思いました(読者目線的なやつ)
厨二病好きなんで分連薫子ちゃん好きです。以上です。

実はオリキャラの殆どがヒーロー名決まってます(設定内だよ?まだ話では決めてないよ?)
あ、そう言えば疲堂先生のヒーロー名は『ハードワーク』です。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。