普通科、高校3年生!ヒーロー目指します!?   作:黒套院 時雨

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サブタイトルは「考えるのめんどくせぇ」って叫びながらフィーリングで決めてます。
だから内容を加味してませんので…ご了承を



第12話 強い人ほど…

「薫子さん!轟君から一旦離れて!」

「了解した!虎の子撃って一度引く!」

 

薫子さんが地面に手をつく。

いや、俺一旦離れてって言ったやん!?

 

「我が力…今此処で示さん!窒素放出(ソニックブーム)!」

「なっ…!氷が全部割られた…!?」

 

遠くに轟君を吹き飛ばした薫子さんがこちらへ走って来た。

 

「轟!今ウチが──」

「余所見してていいのかな?」

「ッ…!」

 

耳郎さんを抑えながら周囲を警戒…緑谷君はどこだ…?

 

「3人が固まった!今だよ!緑谷!」

 

不意に影が頭上に落ちる。その影の主は…緑谷君だ。

 

「そういうことか…!まんまと嵌められたよ、緑谷君!」

「吹き飛べぇぇぇぇ!!!!スマァァァァァッシュ!!!!!!!」

 

不意に藤田君が俺の前に立つ。砂藤君が離れたからだ。

 

「ごめん…多少…気持ち悪く…なるかも…」

「それってどういう──」

「リミット…ブレイク…腐乱劍(フランケン)!」

 

自分で自分のリミットを腐敗させたのか…これがパワー型を抑える秘策ってやつか!

 

「この増強は…10秒しか…持たない…だから…あとは…頼んだ…」

 

緑谷君の放った突風を藤田君が止めながらその場で倒れた。

2人で4人を相手にするのか…俄然燃えるね…!

 

「すまねぇ緑谷、まさかあんな衝撃波飛ばしてくるとは思わなかった。」

 

轟君まで戻って来たか…!

 

「闇雲。どれくらい動ける?」

「まだ全然動けるよ。鍛えてるからね。」

「ならば良し、私に合わせよ。私が路を開こう、捕縛は闇雲に任せる。」

「はいはい、了解了解っ!」

 

襲麒(カサネギ)三段!鎧套(ガイトウ)…!」

「では行くぞ!水放出(デルタアクアン)

 

何も無いところから水が急に溢れ出る

…ってかいちいち名前が仰々しいな!?

 

「怯ませただけで私は…及第点だろう?」

「その隙があれば俺には十分!」

 

俺が上に飛んだと同時に向こうでも1人飛び上がった。

 

「全く…誰よりも緊張してる割には──」

 

「闇雲先輩!勝つのは僕達です!」

 

「──誰よりも勝利に貪欲じゃないか。」

 

至近距離で空気弾をくらった…残念だけど、俺達の負け…かな?

薫子さんが一人勝ちしなければ、だけど。

 

「フッ…流石に一度に4人は厳しいな。」

 

「かといって負けるつもりも無い!」

 

薫子さん…スイッチ入ったなこれ…

俺は…意識が…

 

「来る!みんな行くよ!」

「我が力!今こそ此処で敵を討つ!擬似錬金術(スーダルケミィ)!」

 

「地面が…抉れた!?」

「緑谷!なんかわかんないけどヤバそう!」

 

「気付いた時にはもう遅い…今一思いに屠らせて貰お──」

「やらせない!轟君!氷を!分連先輩の周りに──」

「甘い…甘すぎるな…」

 

詰めが甘い。私に氷は届かない。

作戦は恐らく轟の氷で視界を塞ぎ、耳郎、緑谷、砂藤が同時攻撃で仕留める…そんなところだろう。

 

「先ず、敵に手の内を見せすぎだ。だから負けるんだ。」

 

轟を窒素放出で吹き飛ばす。

虎の子とは言ったが地面に窒素は腐るほどあるしな。

 

「次に、力が足りない。折角の個性も生かせなければ意味が無い。」

 

緑谷の足を固定する。

アスファルトを石に変換するだけだから楽なものだ。

 

「最後に…いや、これは私の個人的な意見だ。──残念だが、倒す順番を間違えたな。」

 

吹き飛ばした轟、固定した緑谷、砂藤、耳郎を石の中に巻き込んで終了だ。

 

「強すぎ…だろ…」

「これが、大学生の力…!」

 

「いや、君らも十分強かった…まぁ私が大人気なかったな。」

 

『試合終了!お疲れ様!さ、別連さん、次もあるから元に戻しておいてね!』

 

スピーカーから疲堂先生の声が…元に戻せ…か。

 

「元に戻すから動かないでくれ給え。」

「あ…はい。」

 

 

 

 

 

 

──授業終了5分前

 

「さてと!今日の圧縮授業はこれでおしまい!結果は…雄英チーム2勝と大学生チーム2勝と…引き分けが1回か!」

 

引き分けたチームは桐崎の所か。

 

「よく頑張ったね!これで自分の個性の弱点がわかったらなお良しだ!それでは今日は終了!お疲れ様でした!」

 

今日の授業はこれで終わりか…意外と呆気なかったな。

 

 

 

 

「全く…なんでわざわざ緑谷に実力差を見せつけさせたんだ?」

「あの子…ほら…なんだっけ…そうだ…あの子にはこういう…焚き付け方があってる気が…したんだ。」

「変わらねぇな陰璃は。」

「消太こそ。」

 

 

 

 

 

 

──宿舎

 

「良い動きだったぞ!二人とも!私が直々に褒めてやろう!」

「あーはいはい、ありがとさん。」

「薫子…そういうのは…失礼だって…前も言った…」

 

ん?前も?

 

「もしかして2人ってさ…」

「む?同じ高校だ。鎖は受かって当然だ!私と一緒に鍛えたんだからな!」

「はぁ…薫子…静かにしてくれよ…」

 

やっぱりか、随分信頼してると思ったよ。

 

「同じ高校と言えば闇雲と深観もそうだろう?」

「なになに!?呼んだ?かおるん!」

「か…かおるん!?なんだその呼び方は!?」

「えー…薫子ちゃんだと長いんだもん…」

 

1番厄介な奴が来ちゃったな…

迷惑かかるしこいつ連れて散歩でもするか。

 

「ほら、心露。迷惑になるから行くぞ。」

「黒套!待って待って!」

「聞きたいことがあったのだが…」

「なーに?かおるん!」

 

少しだけ間が空いてから薫子さんが喋る。

 

「その腕…どうしたんだ?」

「え?あぁ…大したことないよ、動かないだけ。」

 

心露は少し悲しそうな顔をしてからまたいつものような笑顔になった。

 

「まぁ黒套がいなかったら私腕だけで済んでないし!良かった良かった!腕だけで!それじゃあね!」

 

呆気に取られたような顔の薫子さんをおいてこちらへ駆けてきた心露は矢張りどこか悲しそうな雰囲気だった。

 

「悲しくなんかないよ?…昔みたいに黒套に抱き着いたり出来ないのは残念だけど。」

「また勝手に心を読んだな?」

「いつでもどこでもお見通しでーす!」

 

 

 

 

 

「で、散歩に行こうってなって、帰ってきたら特訓に付き合えって…まぁ…いいケド。」

「ありがと、これ他の人が必ず必要だからさ。」

「何するの?」

「俺のコートを他の人に被せる特訓。」

「意味わかんないけど…何かすることある?」

「一切ないよ、立ってて。」

 

──1時間後

 

「後でジュース買ってもらうからね!」

「ごめんって…長いこと付き合わせちゃって…」

 

「戻ったか!それで特訓は上手くいったか?」

「あぁ、闇雲君と深観さんか。君達は本当に仲がいいね。」

「でしょでしょ!」

 

布袋か…今日の授業でも無双だったらしい。

 

「布袋君すっごく強くてびっくりしたよー!」

「いや、僕はまだまだだよ。」

 

「今週末は体育祭だ。万全の状態で挑めるといいね。」

「あぁ、何も無いに越したことはないからな。」

 

緑谷君達が活躍するであろう体育祭。

警備員の役目も当然やらなきゃいけないからな。

 

そう、まだ俺は呑気に過ごそうと考えていた。

これから起こる出来事に立ち向かうまでは。




砂藤力道の名前をずっと佐藤って書いてたことに気づいたんで直しました

ほんとにすみませんでした…
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