普通科、高校3年生!ヒーロー目指します!?   作:黒套院 時雨

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脳無のデザインが好きです。
異形が好きです、堪りません。


第13話 一難去ってまた一難?

──体育祭当日 男子更衣室

 

「緑谷、お前に言っておきたいことがある。」

「?…轟君?」

「俺はお前に勝って優勝する。」

「…轟君、それは一体…?」

「あのクソ親父を見返す為にはお前に勝って優勝するって事だ。勝手な宣戦布告だ、だが俺は本気だ。」

 

突然の轟君の宣戦布告にたじろぐ…

だけど僕だってオールマイトの個性に恥じない戦いをするって決めたんだ!

 

「僕も…本気で優勝を取りに行くよ!」

 

 

 

 

 

 

──宿舎前

 

「さてと、今日は待ちに待った体育祭だ。流石にヴィランの襲撃は無いと思うが念には念を、ということなのでね。」

 

あー…眠い…体もだるいし…やる気出ねぇ…

 

「ったくよォ…なんで俺らが警備員なんぞしなきゃいけねぇんだ?」

「桐崎君!いいことに気づいたね!警備なんて僕達はしません!するのは──」

 

 

「「「「ハァァァァァァァ!!??」」」」

 

 

 

 

──体育祭1年生会場

 

『さぁ!おめーらが気になってんのはこいつらだろう!?1年A組だろう!?』

 

「完っ全にウチら迷惑者(ヒーロー科)のダシにされてるよね」

 

俺らに向けられる視線は酷く鋭い敵視の視線だ。

俺ら、と言うより俺1人だろうな。

 

俺に任された宣誓…A組の奴らには悪ぃが俺は俺の道を行く。

 

「宣誓!1年A組!爆豪勝己!」

「…せんせー、俺が1位になる。」

「言うと思った!!!」

 

後ろから飛ぶ野次に向かって親指を下に向け自分を追いつめる。

 

「精々いい踏み台になれ」

「爆豪君!?君が今何をしているか分かっているのか!?」

 

メガネがなんか言ってるが俺の知ったこっちゃねぇ。

 

…デクの野郎…また俺のことを見透かしたような目をしやがって!

てめぇに俺の何がわかんだクソナードが!

 

 

 

──同時刻 会場入口周辺

 

「ははは!面白いな爆豪とやらは!いい根性と強い個性!私は気に入ったぞ!」

「薫子…声が…大きい…爆豪君が…気になるのは…わかった…から…」

「そう言うな鎖!私は今この瞬間が猛烈に楽しい!無論お前と一緒にいる時が一番楽しいがな!」

「わかった……ん…?あれ…?」

「どうした?鎖。」

「いや…その…竜田さんの…定期連絡が…来ない…」

 

竜田さんは不思議な感性だが真面目なこのはずだ。

何かあったのだろうか。

ここに薫子を置いてくのは忍びないが行かなければ。

 

「ごめん…薫子…俺…ちょっと…見てくる…」

「なっ!?待て鎖!私はどうすれば──」

「必ず…戻ってくる…!」

 

心配だ…大変なことになってないといいけど…

 

 

 

──同時刻 雄英高校周辺の森

 

「あんたら誰?どー見ても森に来た一般人って見た目じゃないけど。」

「………」

 

二人揃って気味の悪い姿だな…

脳味噌みたいなの丸出しだし…って

こいつらまさかこの前襲撃してきた奴らの仲間!?

ヤッバ!ここで止めなきゃ!

 

「何も言わないってことはイエスってことでいいのかな?」

 

無言で襲いかかってきた!?

ちょっとやばいかも…でもこの前とは色が違う…?

 

2対1、それも相手の個性はわからないと来た!

全く…爽良なら燃えるね!とか言うんだろうなぁ!

 

「全っ然燃えないよ!こんなの!」

 

殴りかかってきた化け物の腕にだけあたしの個性を!

 

「ねじ切れろぉ!って…嘘!?」

 

確実にきりもみ回転で回した筈なのに!?

なんで腕の回転が止まるの!?

 

「筋力増強…?それに腕が伸びた!?」

 

なんで個性2個も持ってるの!?

相性最悪だしどうしようもないけどやるしかないじゃん!

 

「必殺…!タイフーントラップ!」

 

化け物が踏んだ地面に個性をかけて回す!

きりもみ回転よりは落ちるけど横回転で!

 

「っしゃあ!転けた!ってもう一体は…?」

 

大きな影があたしにかかる。

気付いた時には…遅かった。

 

「ひっ…!」

 

もうダメ…殺される──

 

「って…あれ?死ぬと思ったのに…?」

「間に…合った…竜田さん…大丈夫…?」

 

目の前には崩れた化け物だったものとその状態にしたのであろう藤田君の姿があった。

 

「藤田君!ありがとう!」

「お礼なんて…いい…それより…多分…他にも…いる…こいつらは…俺が…腐らせて…ほぼ死んだも同然…だから…爽良君の…定期連絡も…来ていない…」

 

「でっでも!爽良のとこには布袋君もいるはずじゃ…!」

「布袋君は…集中しないと…個性が…使えない…だから…」

「爽良が1人で…?」

 

爽良に限って負けると思わないけど…爽良は一対多が苦手なのに!

 

「行ってきて…竜田さん…俺は…このことを…先生に…」

「わかった…!あたし爽良の所に行ってくる!」

 

勝手にやられるんじゃないよ!爽良!

 

 

──同時刻 3年体育祭会場付近の森外れ

 

「クソ!木が邪魔で上手く空気が使えねぇ!」

 

「それに…先生にこの事がバレたら体育祭が中止になるかも知れないな…!」

 

脳味噌丸出し野郎…闇雲の話だと脳無って名前だったか?

なんにせよ終始無言だし…

口を開いたと思っても変な奇声しか上げねぇし…

 

「ギジャァァァァァア!!」

「五月蝿いな!気持ちわりぃ化け物が!」

 

浮かぶと俺は無視されて先に進まれるだろうな…俺に向いてないな、この場所は!!

 

「空気圧縮…削り取れ!エア・ジープ!」

 

撃ちだした空気弾は避けられてしまった…速すぎだろ…!

当たったら確実に吹き飛ばせたのに!

 

「まぁでも…」

「必殺ターンテーブル!」

「チェックメイトだ。」

 

「良かったぁ!爽良!無事で!」

『あ…二人とも…無事…?』

 

抱きつこうとしていた巻希が動きを止める。

藤田君の連絡によるとどうやらほかの場所でも同じように脳無とか言う奴らが来ているらしい。

混乱に乗じた事件だろう。

 

『ね、ねぇ!私が倒した脳無だっけ?から変な光が飛んだ思ったら数字が上に出たんだけど!?』

 

天野さん?何を言って──?

 

「あの赤い光のこと…?こっち飛んできてる!」

『俺の…方でも確認…したが…光に当たったけど…腐敗させたら…消えた…もしかして…微かに残った…残り火を…爆弾に…?』

『ふむ、私の所は否定をかけたら消えた。つまりはそういう事だろうな。』

 

化物の周りの空気を真空に!これで幾分かはマシな筈!

 

『なぁ!コートで包んでるけど多分無駄だよなぁ!?』

『闇雲君!僕の細胞を君の近くに飛ばした!使ってくれ!』

『え?あ、あぁ!わかった!』

 

ほかも大丈夫そうだな…

良かった…

 

『みんな!何かあったのか!?』

「大丈夫です。事なきを得ました。」

『取り敢えず皆の所を僕が回る。それまでそこで待機していてくれ。』

 

先生も来るならもう安心だな。

 

 

 

 

 

──数十分後

 

「みんなが無事で良かった…クソ、先生である僕が対処しなきゃならなかったのに…!」

「先生、大丈夫ですよ。俺たちそんなにヤワじゃないですから。」

「あぁ、そうだな…本当に無事で良かった。」

 

1年生の体育祭、第1競技が丁度終わった所だった。

 

「へぇ、緑谷君が1位になったのか。」

「そうみたいだな、闇雲。」

「えっと…爽良君か。」

 

缶コーヒーを飲みながらディスプレイを見る。

 

『次の競技!私は知ってるけど何かしら!言ってるそばから~コレよ!』

 

騎馬戦か、懐かしいな。中学でやった以来か?

 

『1位に当てられる点数は何と1000万!これが騎馬戦下剋上サバイバルよ!』

「「ぶっ!?」」

 

二人揃って飲んでいたコーヒーを吹く…

 

「なんだそれ!緑谷のやつ不利じゃないか?」

『あ、これが終わった後の第3競技にはスペシャルゲストがいるからね!みんな頑張りなさい!』

 

 

 

「さてと、そろそろ俺達も()()()()があるだろ?」

「そうだな、準備を始めるとするか。」




なーに書いてんでしょうね、
一応白い脳無にしたので大丈夫だけど…
いやー…脳無普通来ないだろ…

まぁ、これ二次創作だしね?
多少はね?

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