普通科、高校3年生!ヒーロー目指します!?   作:黒套院 時雨

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第16話 職場体験っていうかなんというか…

──宿舎

 

「ヒーロー科のみんなは職場体験があるらしいね!」

「急になんだよ、引っ付くな心露。」

「えぇー…いーじゃーん!」

 

いいでしょー?とか言いながら心露は俺にベタベタくっついてくる。

 

「あ…お楽しみの所悪いんだけどさ、集合だってよ。」

「はぁ!?た…楽しんでねぇし!?」

「黒套…動揺があからさまだよ?教えてくれてありがとね!桐崎君!」

 

ぐぐぐ…心露のみならず桐崎にまでからかわれるとは…!

 

「ほら、離れろ。集合なんだからさっさと行くぞ。」

 

 

 

──宿舎 大広間

 

「やあ、集まってくれて良かった。いやぁまた誰かさんがいないか…と…?あれ、いない?」

「す、すみません!今戻ったっす!」

 

ん、あぁ、今日は天野さんじゃなかったのか。

 

「何しに外にいってたの?重禅寺朧(ジュウゼンジ オボロ)君?」

「毎日の日課のジョギングをしてたんすけど、それのせいで連絡を確認するのが遅くなってしまって…申し訳ないっす…」

「いやぁ!全然!気にしてないよ!?理由は聞いておかないとね、ほら、一応僕教師だし。」

 

「ほいっと、で、これで全員だね。じゃあ本題に入ろうか。」

 

「えーっと…なんだったか…あ、そうだそうだ雄英の1年達は職場体験なんだけどそこで僕の所に依頼が来たんだ。」

「依頼?」

「そうそう、仮免許持ってるガキを少しの間貸してくれってね。」

 

仮免許か…俺持ってないから関係ないか。

 

「依頼主はエンデヴァー。依頼内容はエンデヴァー事務所の周辺パトロールだってさ。」

 

「しっかしまぁなんで僕に言うかなあ…他にもプロヒーローいたでしょうに大学で暇そうにしてるロマジーク先生とかさぁ…」

「俺はそんなに暇してそうに見えるのか?」

「当たり前だよ、だって毎日授業も簡単な講義しかしてないし、放課後だって…すぐ…帰る…し…?」

「お、気づかれたか。視線は常に外してたんだけどな。」

「なっ!ななな…なんでここにぃ!?」

 

「ハードワークは放っといて自己紹介からしようか。俺は一応お前達の副担任っつーことになってる真軸誘十(マジク ユウト)だ。初めましてだろうけどよろしくな!」

 

「さて、本題の話をしよう。君達『ヒーロー殺し』は知ってるか?」

「えっと…ヒーローを色んな街で次々と殺している悪党…でしたっけ。」

「その通りだ、鏑馬君。今回のエンデヴァーの依頼にはそのヒーロー殺しが関係している。」

「それはどういう意味でしょうか?もしやエンデヴァーがヒーロー殺しを直接…?」

「はは、察しが良いな。その通りだよ。そして空いてしまったエンデヴァー事務所の周辺を俺たちで埋めてくれってことらしい。」

「なるほど…」

 

「何が起こるか分からないからな、連れて行けるのは仮免許を持っている生徒だけだ。ん、ハードワークが戻ってきたな、あとはよろしく。」

「はぁ…はぁ…それでは仮免許取得者だけなので仮免許持ってる5人は今僕のとこ来て」

 

持ってる5人って誰なんだろう?大体予想はつくけど…

 

「えーと…?稲葉雷電と…分連薫子と…布袋操細と…重禅寺朧と…狐神玉己(コガミ タマキ)の5人か、よしよし合ってるな。」

「ハッ!なんで俺達なんだよ?陰璃っちと真軸先生で十分なんじゃねぇのか?」

「確かに、私もそう思うぞ。何故なのだ?」

「まぁまぁ、一旦落ち着こうか。先生の話を聞こう?」

「そうは言っても気になるものは気になるっす!」

「興味がわかんのぅ…勝手に話を進めたもれ、妾はどうでもよい。」

 

「うぅ…問題児ィ…」

「問題児とは心外じゃな、妾は先生の言うことに従う、と言った迄じゃ。そこに嘘偽りはないぞ?」

「俺もなんかめんどくせぇ、さっさと話を進めよーぜ?」

「ちょっと待つっす!」

 

「ぐ…体が重い…」

「俺、あんまり難しいことわかんないっすけどなんか腑に落ちないっす!釈然としないっす!」

「はァ…めんどくさい…黙って聞いてりゃよぉ…話くらい聞けってんだ…じゃァわかった…こうしようか…()と戦え…てめぇらが負けたら大人しく従って貰うからな…?」

 

うわ、陰璃先生ちょっと怒ってる…?

 

「じゃあ妾は先生の側につこうかの。」

「うむ、私もそうするとしよう。よろしくな、玉己。」

 

「えっと…数的には僕がこっちにいた方が良さそうだね。」

「これで3対3…さぁ…バトル開始しようか…」

 

バトル開始と同時に先生の姿が消えた。

 

「遅い、()の勝ちだな。」

「一体何を…?────ぐあぁ…!」

「少し掠っただけで…この感じ…ヤバいっす…」

「ふぅ…細胞のリフレッシュには時間がかかるんですよね…」

 

「ほう?()の『悲劇的強制労働(オートモジュール)』を耐えきれるとは…大人の男でも卒倒するレベルの疲労だぞ?」

「疲労なんて細胞から切り離せばどうってことありませんよ…と、いうか先生、どうされたんですか?」

「ハ、これが()だ、知らないのか?人は誰しも心に違う人格があるってことを。」

 

「まぁいい、これでケリを付ける。」

「妾達必要なさそうじゃの?」

「確かにそうだな、私達は必要なかったな。」

 

仕方ない…ちょっと危険だけどあれ使うか…集中しろ…集中しろ…

 

「吹き飛べぇ!!」

半液状化(エルケルテリア)

 

「捕まえましたよ…先生、」

「チッ…まぁいい、久々に暴れて少しスッキリした…()とまた手合わせしてく…れ…」

 

「ん…?僕…何してた…?え…なんで布袋くん以外倒れてんの…?もしかしてまた僕じゃない僕が…?」

「いやぁ…久しぶりに見たな、陰璃の『ワーカホリック』を。」

「みんなごめんね…僕の精神力が弱いばっかりに…」

 

「はぁ…勘弁してくれよ、僕が弱いのバレちゃうだろ…」

 

 

 

「あ、そうそう、なんで僕達じゃないのかって話だったね。」

「む、確かにそうじゃったな、忘れておったわ。」

「なんでかって言うとね、僕とロマジークもプロヒーローなわけでして…」

「つまりは妾達しか雑用に使えない、と、そういう事じゃな?」

「う…仰る通りで…」

「はぁ…仕方ないのう、丁度授業にも退屈しておったところだ、妾はその依頼を受けるとしよう。皆はどうするのじゃ?」

「私は端から行くつもりだったからな、受けるぞ。」

「僕も受けますよ。エンデヴァーさんの頼みなんて滅多にありませんから!」

「うーん…エンデヴァーはあまり好きじゃないっすけど、その街を守れるのが俺たちしかいないって言うならやるしかないっす!」

「疲れが落ちねぇ…仕方ない、モードチェンジ電鬼。」

 

「ふぅ…幾分かマシになったな。…テメーらだけじゃ心配だからこの俺もついて行ってやるとするか。」

「はぁ…素直じゃないのう、素直になっても良いのじゃぞ?」

「はぁ!?俺のどこが素直じゃねぇって言う──」

浮世幻惑(うきよげんわく)…さぁ、お主の本音を言うが良かろう。」

「………だって…」

「?」

「だって仲間はずれ寂しいんだもん!だから俺もついて行く!!」

「よ…予想外のキャラじゃな…正直驚いたわ…」

「…は!?俺は一体何を…?」

 

「…妾は何も聞いておらぬ、良いな。」

「その間はなんなんだよ!?」

 

 

 

 

 

「えっと…みんな依頼を受けてくれるってことでいいかな?」

「どうやらそのようじゃ、良かったの。」

 

「ふぅ…断られてたら僕がエンデヴァーに怒られてたよ…」

 

 




職場体験で起こるあんなことやこんなことには触れられないのがすごく悲しかったりする…ステイン出したかったなぁ…
まぁ、出すつもりではいるんですけどね
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