普通科、高校3年生!ヒーロー目指します!? 作:黒套院 時雨
更新遅くなってすみませんでしたァァァァァァァァ!!!!!!
オリジナルヒーローを出したら次はオリジナルヴィラン出したくなりますよね!
つまりはそういうことです。では!
「今日からだったな、エンデヴァーのお手伝い(笑)」
「真軸…馬鹿にするもんじゃないよ?」
「いやぁ、馬鹿にしてるつもりはないんだがなぁ?」
今大学は少しの休暇中…まぁ僕達ヒーローに休暇はほとんどないわけで今日も溜まりに溜まった
「クソッ!いっつもは雑魚いヒーローしかいねぇのに!」
「いや、災難だったな…っつーか俺と相性悪すぎな(笑)」
「ぐっ…片方だけでも俺の個性で…」
今戦っているこいつは連続強盗犯、ヴィラン名は「Dゲージ」
こいつの個性はなかなか厄介、ロマジークがいなければ、ね?
「視線がなんで外れるんだ!!」
「なんでって…それが俺の個性だし?それにしても生産性のない個性だなその『睨んだ相手を強制的に3秒間土下座させる』っての。」
「生産性のある個性ってなんだよ!?だあああ!クソ!視線外されるせいでろくに前も見れねぇ!」
「あ、そうだ。ハードワーク!こいつの仲間が逃げてるから追いかけてとっ捕まえてこい」
「なんでもっと早く言わない!?」
「お前なら大丈夫だろ?行けよ。」
「なんで俺に仲間がいるって…!?」
ロマジーク…目敏い男だな…敵じゃなくて良かったとつくづく思うわ…
んじゃ行きますか。
「なんでってそりゃ…チラチラ後ろ見すぎだろ?あ、それと視線誘導した反対には当然
「あぁ!?マジック!?なんだそ──」
「バ○ス!……なんちゃって。」
閃光弾を投げ、視線をそちらに誘導する。
強烈な光と共にヴィランは気絶をしたようだ。
「えぇー…?そこは目がァァァ!!!って叫ぶとこでしょ…」
「ハァ!ハァ!…クソッなんて速さだ…!もう追いついてきた…!」
「こらー、そこのお前ー止まれー」
「棒読みかよ…!クソッ!個性を使っても速度が足りねぇ!」
うーん…あいつは確か…あっそうそう、思い出した!
窃盗犯のヴィラン名は「土トール」だったかな?
カフェみたいな名前だな…
個性内容は確か…
「なんだっけ、『自分の踏んだ場所から3歩動くまではそこの地面から土の槍を出せる』とかそんな感じだったような…」
「クソッ!この個性だって使い様だオラァァァァ!!!」
「お、やる気になったか?」
ってあ、また逃げたか。
「くらえ土の槍!」
「はは、久しぶりの出番だ『ワーカホリック』、暴れていいよ。」
「──良いように使いやがって……今回のヴィランは手前か、つまんねぇな…」
「土の槍!刺され!」
「はぁ?刺さるわけねぇだろ。そんな土塊なんかでよォ。」
「なっ…なんで…!?」
「俺が出る幕でもなかったな。フン、まぁ暴れられねぇよりはマシだ。じゃあな。」
「ん…終わったか…流石ワーカホリック、ボッコボコだね…」
ちょっとやりすぎな気はするけど…まぁいいか。
「おぉ、終わったか。ごくろーさん。じゃ、警察に引渡して帰るとするか。」
「あぁ、そうだな。」
彼らはしっかりと仕事をしているだろうか…?
いや、心配し過ぎなのは悪い癖だな。
───────
不意に部屋のモニターが起動した。どうせ、先生だろう。
『弔、今いいかな?』
「あぁ…?なんだ、先生か。なんの用だ?珍しい。」
『いや、何、この前君が脳無を寄越せと言ってきただろう?それについて、さ。』
確かにそんなこと言ったな、検討する、とだけ言われたが。
「あー…あれか。で、どうなんだ?脳無は何体できてる。」
『6体まで試運転が完了している』
「じゃあそれ全部寄越せ。」
『それはできないな、渡せるのは3体までだ。』
……だろうな、予想はしていた。だからこそ全部寄越せと言ったんだ。
先生は何を考えてるのか分からない、だが先生は俺の考えてることは全てお見通しだ。
「チッ…わかった、じゃあその3体を寄越せ。」
『うん、黒霧に伝えておくよ。あぁそれと、3体の内1体は"黒色"だ。君の思い描く世界のために使うといい。』
黒色…再生持ちか、なるほどな。
さてと、やることは1つだ。あの殺戮者の邪魔をするために脳無を使うとするか。
───────
「はぁーァ…それにしても連日パトロールばっかでつまんねぇな」
「文句言える立場じゃないっすよ?」
「んなこたァわかってるけどよォ…実際問題変わり映えしないだろ?」
俺達は今エンデヴァー事務所周りのパトロールをしている。
「まぁ確かに変わり映えしないっすけど、それはこの街が平和な証拠なんじゃないっすかね?」
そんなもんかね、と俺は呟く。
暫く流れる静寂、それを破ったのは連絡機が発した警報音だった。
「ッ!?急に事件か!?」
「良かったっすね、変わり映えっすよ?」
「こりゃあ…笑ってる場合じゃなさそうだな…!」
この警報は向こうにいる3人では太刀打ちできないヴィランが現れた時に鳴らすように言ってある。
その警報が鳴った、ということは───
「あいつらじゃ太刀打ちできねぇって…どんな奴だよ…」
「間違いなくヤバい奴ってのは決まってるっすね…!」
───────
「っぐぅ…なんて強さだ…」
「妾の妖術すら無効化されるとは……」
「細胞が…纏まらない…!?」
折角強いルーキー君たちがいるからって来たのに…
「蓋を開けてみればこの程度か…」
「僕らの足元にも及ばないなんてね」
「「それでもヒーロー志望か?」」
「く…誰だ、お前達は…!」
まぁ確かにそうだね、僕達は全くのノーマーク。
無名のヴィランな訳だし。
「僕らかい?僕らは
「狂っておる…妖術…狐火地獄!」
「学習しなよ、僕は僕が汚物と見なしたものを全て『浄化』出来るんだから。」
つまらないな、と弟が呟く。
「俺も戦いたいのだが。」
「はは、その気持ちは分かるけどね、まだダメだ。インベイド、お前は周りを汚しすぎる。」
「それが俺の個性だ、プリファト。」
「何も否定している訳じゃないよ、
「フン、兄貴がそう言うなら仕方ない。今は我慢しよう。」
「次……?」
「えぇ?君たちが呼んだんでしょ?残りの2人。」
「しまった!2人とも逃───」
「急速汚染。」
「通信機が!?」
「巫山戯た真似しようとするな。俺は、気が短い。」
そもそも俺はここに来ることすら反対だったのだ。
しかしあの気味の悪いマスクを付けた男には勝てるビジョンが湧かない。
仕方なくあの男の言うことに従うことにしたのだ。
……どうやら来たようだ。これで戦える、殺すなと言われたが、殺される前には殺すとしよう。
「来たか。俺と戦え。ヒーローの卵であるボルティーガ、それにグラヴィヌ。俺はインベイド、貴様らが憧れるヒーローを殺す存在だ。」
───────
俺達が見たのは倒されている3人とその前に立つ2人の男だった。
黒と白の対称的な髪色をしたその2人はその髪色とは逆にとても似た顔をしていた。
「手前…俺の仲間に手ぇ出したこと嫌という程後悔させてやらァ!」
「許さないっすよ…!絶対に…!」
「お前らに俺が止めることが出来るのなら、その言葉は正しい言葉だ。」
顔色一つ変えない黒い野郎…なんであんなに余裕があんだよ…?
訳がわからねぇが、沸々と湧き上がる感情が、俺の心を満たしていく。苛立ちが、焦りが。
「お前らじゃ俺は止められない、何故ならそれが実力差というものだ、理屈などは関係ない。俺が勝つという事実こそが不変の心理なのだ。」
「はぁ、そのくらいにしておきな。あの人も言ってただろう?考える時間を与えるなって。」
「そうだな、では…」
「「浄化と汚染の果てへ行こう、そこにはただ、無があるのみだ。」」
聞いていて苛立つ、ヒーローを消し去るだァ?ふざけんのも大概にしろや、ヴィランの言うことに耳は貸さねぇ。俺より強いとかも関係ねぇ。
だからよ────
「うざってぇ謳い文句はそれで終わりか?消し炭にしてやるからよ。ほら、真剣勝負と行こうぜ?モノクロツイン!!」
インベイドは双子の弟で個性は『汚染』です。
プリファトは双子の兄で個性は『浄化』です。
2人の個性の詳細は次回、明かしていこうと思ってます。
次回がいつになるかわかんないけどお楽しみに!