普通科、高校3年生!ヒーロー目指します!? 作:黒套院 時雨
Plus ultra!!
タイトルと前書きがチグハグで草ァ!
「アッハハハハハ!私に任せなさァい!」
「ちょっと天野さんっ!そんなに前に出過ぎないで!」
「個性に呑まれるか…もっと鍛えてから来いッ!」
「うっ…体…痺れて…」
キィィィィィンと超音波アタックをくらい天野さんはその場で倒れてしまった。だから言わんこっちゃない…
「ッ!今できる最善はッ!!」
「天野さんを助ける!」
「良い…判断だ!だが助けられるか!?」
「助けられるられないじゃない!俺は…助けるッ!軍部六式体術我流!ポジションチェンジ!」
心露の練習台になってコピった護身術!調べたら軍用体術でしたァァァァァ!!!!なんてもんやってんだよォォォォ!!!
オルカの足にコートを引っ掛け一気に飛ぶと同時にその反動でオルカを投げ飛ばす!
失敗を恐れるな!
「なっ!あのギャングオルカの巨体を投げ飛ばした!?」
「フン、中々やるじゃないか…」
ギャングオルカが俺のコートを引っ張ると同時にコートを離す!
「ッ!このコート…消えるのか!面白い!」
「どうだ!って天野さん動けないのか…」
小脇に抱えて来たけどだらんとしたままだ。んー…まぁなんとかなるっしょ!
「で、次の作戦は!?」
「言乃背!ギャングオルカを否定してくれ!」
「いや、ここは──僕が行くよ。」
そう言って布袋はギャングオルカ目掛けて走っていった。
「変質…対ギャングオルカ!」
ギャングオルカが超音波をまた放つが布袋には効いていないようだった。えぇ…チートかよ…
「フッ対策をあの短時間で立てたと言うか…!面白い!もっとお前達を見せてみろォ!」
「では大変醜いですが、僕のとっておきを。」
おい…嘘だろ?布袋の体がグニャグニャと変わってんだけど!?意味が分からねぇ!体の色んなとこが伸びて固まってまた伸びて…化け物地味てる…!
「すみませんね、見苦しくて。ですがもう、終わりますので。必殺ッ!セルヘイム!」
布袋の体がグニャグニャしなくなった瞬間目にも止まらぬ速さでオルカさんへ連撃を叩き込みシンリンカムイ目掛けてぶっ飛ばした。
「ふぅ…あ、少しやりすぎましたかね?」
ガラガラと崩れた瓦礫の中からギャングオルカが立ち上がりこちらへ歩いて来るのを見て俺達は身構える。
「そう身構えるな、試験は終了だ。何せ俺もシンリンカムイももう戦うほどの余力がないしな。」
ギャングオルカはその場にドサッと座り込んだ。
『そこまでッ!実技試験終了ーッ!』
「ほんとに終了だったのか…って天野さん!動ける?試験終わったよ!」
おぉ…天野さんの肌の色が元に戻り角も翼も消えていく…って案外すんなり立つんだな…
「あ、申し訳ないです!解除したら動けることをすっかり忘れていて…」
「黒套ぉ!大丈夫!?」
「いってぇ!?…心露…今のが1番…大丈夫じゃない…」
「あ…ゴメンね…?」
「ふむ、短かい間だが良いチームだと思った。お互い受かっていると良いな。」
「僕もそう思うよ、今日はありがとうね。」
「迷惑をおかけしてすみませんでした!が!一緒に受かっているといいですね!」
良い人達だぁ…
「ありがとう、俺も皆も受かっていると信じて待とう!じゃあまたな。」
こんな調子で実技試験は終了。俺達は帰路へとついた。
「…黒套」
「どうしたんだよいつにもなく暗いなぁ?」
「…ううん、何でもない!またね!」
「ん、またな。」
──受験終了から数日
俺宛に衛傑大学から封筒が!この中に合否判定が…!
「ゴクリ…って台詞を言ってみたり…」
「思い切って開ける!えいっ!」
封筒を破いて開ける…とそこには書状が。
「うんうんどれどれ…?貴方は司令能力及び判断力が評価され、ここに当大学合格通知をお届けします…と、あ、俺受かったのか。」
「………………えぇ!?受かってる!?おかーさーん!!!!」
階段を降りて急ぎ居間へ!受かってた!俺受かってた!
「かーさん!俺!………って心露、何故いるんだ?」
「あ、おじゃましてまーす!で、黒套!私も受かったよ!?」
「あら、黒套受かったの!?凄いじゃない!高校受験の時あんな雄英高校落ちちゃったぁーって泣いてたのにねぇ」
「え、黒套泣いてたんですか?なんで黙っておくんですか!大事なことなのに!」
「ごめんねぇ、黒套が嫌だって言うもんだから…」
あまりの展開に頭が追いつかない…もう考えるのやめようかな…!
「取り敢えず心露、お前は俺を弄りたいだけだよな?」
「おっと、流石にバレてしまうか…不甲斐ない。」
「はぁ…先が思いやられるな…」
入学式──…は無いそうで、今日から授業が始まるとか。
因みにヒーロー学部は教科書等の購入は無し!ガチでヒーロー学only…シビアだ…うん。
「行ってくるよ母さん。」
「行ってらっしゃい、頑張りなよ?」
「任せときなって!」
そう言って僕は家を後にー…
「一緒に行こう!黒套!」
はぁ…俺のキャンパスライフは気合いだけじゃ無理そうだ。
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なんだか自分の力が強くなってる気がする…まぁ僕にとっては些細な問題、気にすることじゃない。
「しかし…まさか久々のセルヘイムだったとはいえ制御が出来なくなっているとは…先が思いやられるね。」
衛傑大学からはちゃんと合格通知が届いたよ。貴方の戦闘力を評価し…ってね?僕は戦いたくないんだけど…悪は正さねば、馬鹿は死なねば治らない。
だから僕は──ヒーローになる。
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「はーぁ…もう、落ちてたら悪魔ちゃんのせいだからね?」
ふよふよ浮いてる黒い結晶のようなものが反抗するかの如くチカチカと光る。
「自分のせいじゃない?全く!悪魔ちゃんが突っ込みすぎるからでしょ?」
と、反論すべくチカチカしていた黒い結晶は姿を変え小さな人形のような姿になった。
「けどよォ俺が超音波防いでやったのに解かねぇお前が悪いってとこもあるんだぜ?」
「むぐぐ…ド正論…!」
バチバチと火花が散りそうな視線のバトルを見兼ねて、浮いていた白い結晶も姿を変え、羽の生えた女の人の人形のような姿へ変わった。
「はーい、二人とも、そこまで〜!喧嘩してちゃダメでしょう?それに、はいこれ、マコちゃん、中身を見てみたら?」
「なにこれ…あっ今日合否発表か!えいっ!」
封筒だけを器用に破くなぁと悪魔が言う中私は無我夢中で封筒の中身を見ていた。
「えーっと…貴方は実技試験において自己を犠牲にし、勝利へと道を繋げた点を評価し、ここに当大学合格通知をお届けします…っと!」
「受かっていたのか、やはり俺のおかげだったろう?」
「………………」
「なんか言えよ!クソが!」
受かってて良かった〜って安心してる場合じゃない!
もう迷惑はかけられないから…
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ふむ、否定の一芸だけでは勝てない…か。
ギャングオルカと戦ってわかった、己の未熟さを思い知った…!
「強さが欲しい…!悪を否定する確かな強さを…!」
衛傑大学から届いた合格通知の書状を握りしめ
固く決意を決め、私は前へと歩くと決めた。
そろそろ本家との絡みを入れたい今日この頃…