名無し   作:名無しのR

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走り梅雨

 朝早く、バベルの前に並んだ。今日から遠征に出発だ。フィンの話を聞こうとするが周りの冒険者の声が五月蝿い。そして話終えたようで僕は大きな袋を4つ持ってフィンに近付いた。

 

「フィンさん、これ」

 

フィンが中身を確認する。

 

「頼んでいたヤツだね。こんなに作ってくれるとは思わなかった。助かったよありがとう」

 

フィンに特殊矢を渡すと先発隊の列に並んだ。

 

「あれ、白獣様じゃない!?」

「わー!!私タイプなのよねぇ」

「白獣様、握手して下さい!!」

「馬鹿、私達の汚い手で白獣様を触るなんて、、!恐れ多くて出来ないわ!!」

 

女性冒険者に囲まれる。差し出してきた手を握っているとアイズに引っ張られる。

 

「時雨!!行くよ!!」

 

何故、怒っているのだろうか。疑問を残したままバベルの中に入っていった。

 

 

 

 暫く、道を進んだ時の事だった。僕達の前に猪人の男性が出てきた。そしてフィンと話している。フィンと話している最中、頻繁に僕の方を見たのは何故だろう。少し不安感が残る中、パルゥムの女性が、酷い怪我を負いながら僕達の所に来た。

 

「助けて下さい!ベル様が、!!ベル様が!!」

 

僕とアイズは顔を見合わせた。そして走った。暫く走ると、僕と同じ白髪が見えた。

 ベルはミノタウロスに弾き飛ばされても立ち上がる。ベルの前に行って、助けようとするアイズの前に左腕を出して制した。

 

「ここで彼の成長を止めては行けませんよ?」

 

そう言ったがアイズはベルの前に出ていった。

 

「、、いかないんだ。もうアイズ・ヴァレンシュタインに助けられる訳には行かないんだ!!時雨さん、アイズさん、見ててください!!」

 

ベルは地面に落ちたナイフを拾って、ミノタウロスの前に立った。不安そうに僕にしがみつくアイズと一緒にベルを見守る。

 さっきと段違いに動きが変わっている。恐れを捨てたようにミノタウロスの懐に入り込んでいく。そして大きな腹を、ナイフで切り込んだ。

 

「ファイアボルト」

 

切れ込みから火が出た。でもまだ動いている。

 

「ファイアボルト!」

 

まだだ、止めを。

 

「ファイアボルト!!!!!!!」

 

ミノタウロスの上半身が爆裂した。唯一残った下半身も軈て灰になって赤い角と妖しい光を放つ魔石だけになった。

灰になったミノタウロスの前でベルは直立して気を失っていた。

 

「あいつのステイタスは?」

 

ベートが聞いた。やれやれ、と言った感じでリヴェリアがステイタスを覗く。そして笑った。

 

「全アビリティオールSだ」

 

全員が唖然とする。取り敢えず上に運ぼう。フィンさんに言い、ベルを抱えて走り出した。走っていくと後発隊とすれ違った。

 

「時雨?どうしたんじゃ?」

「この方を地上に届けてきます!!」

 

ガレスに伝えると更に走り出した。そしてバベルから出た。ヘスティア・ファミリアの本拠を探すが見つからない。位置を聞くためにギルドへ向かう。

 

「あ、時雨君に、、、ベル君!!」

「エイナさん。ヘスティア・ファミリアの本拠の位置は?」

 

エイナさんから地図を貰う。事情を聞こうとしているエイナさんをおいて、走って本拠へ向かう。

 暫くいくと潰れた教会があった。慎重に中に入っていくと隠し扉みたいのがあって、そこをノックした。

 

「はい!!」

 

中から女性の声が聞こえた。この雰囲気は女神だろう。

 

「ダンジョンで、ベル君とミノタウロスが戦っているのを観させていただきました。激闘の果てに勝利したのですが気絶してしまったようで此処まで連れてきました」

 

取り敢えず上がってと言われたから言葉に甘えて上がった。抱えているベルをベッドに下ろし、立ち去ろうとする。

 

「もう行っちゃうのかい!?ってそのエンブレムは!!」

「はい。遠征中ですので。余りゆっくりしていると置いていかれてしまいます」

「ロキ・ファミリアの白獣か、、」

 

僕が去ったあとの本拠でヘスティアがそう呟いた。

 

 

 

それから暫く走り、18階層で合流した。するとリヴェリアさんが来た。

 

「お帰り。時雨」

「たいだま」

「時雨は、どんな教育をしたんだ?ラウルや、レフィーヤの動きが段違いに良くなっているのだが」

 

あれほど稽古をつけたのだから大丈夫だろう、そんな感じだったがそこまで良かったとは。リヴェリアさんに頭を撫でられる。

 

「喜んでいただけたのなら良かったですし、それに頑張ったのはラウルさん達です」

 

謙虚だな。リヴェリアさんはそう言いながら僕の頭を撫で続けた。

 

 

 

載せ忘れていたステイタスです。

 

時雨・グレアノース

 

レベル4

 

力 :B 700

耐久:B 700

器用:B 700 

俊敏:B 700

魔力:B 700

猟犬:B 700

恐怖:B 700

万能:B 700

 

《魔法》

 

原始の光(ルクス・オブ・オリゴ)

 

詠唱(変化)

 

【全てを呑み込む眩い光よ。我らに癒しを】

 

第二詠唱(変化)

 

【暗き時代に終止符を打ち、凍った光が姿を現す時が来た】

 

第三詠唱(変化)

 

【全ては回帰する。永遠など夢物語だ。光は凍り、冷たい闇が満ちるであろう】

 

 

詠唱で半径10M以内にいる味方を状態異常含め、全回復し守りのエリアを発現させる。

第二詠唱で自分から半径20Mにいる敵の弱点を露出し、高威力連射魔法を撃つ。

第三詠唱で広範囲殲滅魔法を撃つ。又、自分から半径40Mにいる味方に闇属性エンチャントし、光属性耐性を付与する。

 

 

【トニトルス】

 

詠唱

 

鳴り響け(フルグリット)

 

追加詠唱

 

【堕ちろ】

・落雷発生

・五発連続で撃つことが出来る。

 

【放て】

・武器から狙った所に雷を放つ。一発ずつしか撃てないが高威力

 

【纏え】

・雷の守りを自身の体に付与する。

・付与することで俊敏も上昇する。

・【原始の光】と併せて使用することも可能。

・自身が思った形状に守りを変化させることもできるが、複雑な形状等はより多くの魔力が必要になる。

 

 

《スキル》

 

【二心一体】

・二人分の魔法を持てる

・乗っ取られる危険性有

 

【傷痕】

・痛みを感じない

・恐怖をあまり感じない

・ーーーーーーー

・ーーーーーーー

・ーーーーーーー

 

【グレアノースの末裔】

・精霊グレアの加護を受ける

・ランクアップ時、全ステイタスB700からスタート

・自身より格上の存在との戦闘時にステイタスと経験値量が激増

 

【黒龍の呪い】

・〈発芽〉

・残り2年4ヶ月18日

 

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