黒子のバスケ要素は少なめかもです。
そして原作改変、パロキャラの登場もあります。
それでは今回もよろしくお願いします。
俺と虹村は入部届を職員室にいる平塚先生に手渡す。
「入部届は受け取った」
なんとか、入部届は無事に受理された。そこまでは良かったんだ。
「それじゃあ、部員集めをしたまえ」
はい?部員集め?
「それはどういう?」
「君達を入れてバスケ部員は3人だ。新3年の部員はなし、新2年は虹村と比企谷の2人、新1年からは1人、萩原からしか入部届を受け取っていないからな。あと最低でも2人以上は必要だ」
マジか、部員3人ってのは少ないな...新入部員と言ってもな。簡単に入りますっていう部活でもないから不安だな。
「というわけで、部活をやりたいのであれば3人以上の新入部員を集めてからだ」
「分かりました」
「うす」
「あっ!お兄ちゃん!」
俺と虹村、平塚先生が話していると俺の妹であるさつきが声をかけてきた。
「さつきか?どうしたんだ?」
「部活動の入部届を出しに来たの!」
「1人でか?」
「ううん、もう1人いるよお兄ちゃん!しかもお兄ちゃんの知ってる人」
「ふむ...」
誰かいただろうか...俺の知ってる人、俺の知ってる人...
「ここですよ。八幡先輩!」ボソッ
俺が知ってる人を思い出していると俺の後ろから耳元で誰かが囁いた。
「っ...!ビックリした...なんだ、知ってる人ってのは桜井だったか」
「はい!お久しぶりです」
「おう、それで桜井も部活の入部届を出しに来たのか?」
「はい!バスケ部のマネージャーをさつきちゃんとまたやろうと思って...」
「そうか」
「もちろん八幡先輩もバスケ部に入りますよね?」
「まぁな...」
「良かった...これからもよろしくお願いしますね!」
「ああ。それより、入部届を先生に出しに行った方がいいんじゃないか?」
「はい!」
桜井はそう言って、さつきと共に平塚先生の元に向かっていった。
その際に
「ハチ、部員集めの件だが二手に分かれて探さないか?一方が2年、もう一方が1年って感じで」
虹村からそう提案があった。
「いいんじゃないか?」
「それじゃあ、俺とハチ、さつきと奈々の4人でくじ引きしてペアを決めてから勧誘を始めるか」
その後、虹村が作ったクジでペアを決めた。
「このペアで決まりだな」
「そうですね...」(お兄ちゃんとが良かったなぁ...奈々ちゃんが羨ましい)
「了解」(俺のペアは桜井か...)
「はい!」(やった!八幡先輩と同じペアになれた!)
「俺とさつきは1年の勧誘に行くからハチと奈々は2年の勧誘をしてくれ。教室で暇そうな奴を見つけたら声をかける、いいな?ハチ」
「俺?」
「当たり前だ。コミュ障だからって奈々に勧誘を任せっきりにするなよ」
そう言って虹村とさつきは1年の教室へと向かっていった。
「ったく...」
虹村は俺を何だと思ってるんだ。後輩に任せっきりにするわけないだろ。まぁ、コミュ障なのは否定しないが。
「八幡先輩、私達も勧誘に行きましょう!」
「わかった」
俺達も勧誘へと向かった。
しかし、2年の教室にはほとんど人はおらず勧誘活動は難航していた。
勧誘をしても即答でNOの返事やバスケ未経験だからや総武高校のバスケ部は弱いことで有名らしく遠慮しますとの声が多数あった。
「全然、ダメですね」
「そうだな...後は、I組とJ組だけだが...J組は期待できないな」
「何でですか?八幡先輩」
「J組は女子が9割を占めてるらしい。だから厳しい」
J組は国際教養科のクラスらしい。まぁ、期待は薄だ。
「そうなんですね。じゃあ、I組が最後になりそうですね」
「ああ...」
そして、俺と桜井はI組の教室に入る。するとそこは...
「シズちゃん落ち着きなよ。教室内では静かにしないと」
「誰のせいだ!テメェが俺の顔に落書きするのが悪いんだろうが。それと、シズちゃんって呼ぶな」
「シズちゃんが寝てるのが悪いんでしょ。シズちゃんが寝てたら、そりゃ落書きしたくもなるよ」
「うるせぇ!俺にも落書きさせろ!」
「やだよ」
ワイワイガヤガヤ...ワイワイガヤガヤ...
折原臨也と平和島静雄が繰り広げる戦場と化していた。折原達以外のクラスメイト達は隅っこで2人の行方を見ていた。
「なぁ?これって放置しちゃだめか?」
「あはは...どうしましょう」
俺はこの戦場を見て見ぬ振りをしようと決めた。面倒事はゴメンだからな。
「珍しいねぇ...可愛い子が訪ねてくるなんて。俺に用かい?」
すると、折原は桜井の目の前に現れる。
「えっと...」
「名前はなんて言うの?生年月日は?好きな人とかいるの?彼氏はいる?それと...」
「あの...」
折原は桜井に対して色々な質問をぶつける。桜井はいきなりで戸惑っている。
「その辺にしろ、折原」
「あれ?比企谷じゃん、久しぶり。でもアメリカに行ってたんじゃないの?」
「最近、日本に帰って来たんだよ」
「ふーん、それでこのクラスに何の用だい?」
「バスケやってくれる奴を探してんだよ」
「また、バスケやるんだ。僕もバスケやってもいいかい?」
「は?やってくれるのか?」
「中学時代に八幡のプレイを見ていてね。僕もやってみたいなと思ってたんだよ。いいかい?」
「願ったり叶ったりだわ」
「それに隣にいる可愛い子とも仲良くなりたいしね」
むしろそれが一番の理由かもな。でも部員が増えるのはいいことだ。
「あと、シズちゃんも入れていい?」
「別にいいが...折原と喧嘩中だから無理なんじゃないか?」
「大丈夫さ、僕にかかればどうってことはない」
そう言って、折原は応戦態勢に入っている平和島に話しかける。
その間...俺は桜井と会話を交わす。
「あの人達をバスケ部に入れてもいいんですか?」
「あいつらか?あいつらが加入すればかなりの戦力になるから大歓迎だ。でも、折原のナンパと折原と平和島が喧嘩したら宥めるのに時間がかかる。それが難点ではある」
「あはは...」
桜井は苦笑いした。
「シズちゃんもバスケ部入るって」
「マジでか?なんて言って入部させたんだ?」
「入らないと八幡とタイマン勝負させるって言った」
「何、俺を巻き込んでんだ。ってか、よくそんなんで平和島を納得させたな」
教室内で2人はかなり物騒な事してたから、あっさり納得するとは思わなかったな...
「シズちゃんも八幡とはタイマン勝負したくないってことだろうね。八幡を苦手にしているところもあるだろうしね」(八幡に手を出すとなれば中学時代にあった八幡のファンクラブの連中に何言われるか分からないからシズちゃんも八幡に迂闊に手を出すことはできないだけなんだけどね)
「別に俺は大して強くないんだが」
「まぁ、いいじゃないか。シズちゃんが入ればパワーの問題は解消されるんじゃない?」
「まぁ...平和島が入ればかなりの戦力になるとは思うが」
「ありがとうございます。比企谷さん」
「敬語とさん付けはやめてくれ。同級生だろ」
「わかった、比企谷。それで俺はどうすればいいんだ?」
「とりあえず、入部届を今から職員室で書きに行くか」
「うっす」
「それで...折原の役割についてだが相手を挑発させること、相手を疲れさせる役割でいいよな?得意そうだし」
「それは褒め言葉として受け取ろう。もちろんそのつもりでバスケをやるさ。人が絶望する顔が早く見てみたいからね。試合が楽しみでならないね...」
こいつ、ヤバすぎるな。味方で良かったわ。
「これで2人の新入部員は確保できましたね。八幡先輩」
「そうだな。後の新入部員は虹村に任せることにするわ。それじゃあ、今から職員室に行くから、折原と平和島は事前に貰ってる入部届を書いて準備しろよ」
「「ああ」」
俺達は職員室へと向かった。その際、折原が桜井にちょっかいをかけていたのは言うまでもない。
職員室にて....
職員室前には虹村とさつき、新入部員らしき人がいた。
「あっ!お兄ちゃん!」
「おう、新入部員は見つけたのか?」
「うん!」
「ハチ。勧誘はうまくいったか?」
「まぁな。虹村の方は何人集めれたんだ?」
「新入部員は1人だけだ。ハチは?」
「2人」
「なにっ!ハチに負けただと...」
「久しぶりだね、修造」
「しかも、問題児かよ」
「シズちゃんもいるよ」
「頭が痛くなってきた」
虹村は頭を抱えていた。まぁ、仕方ないだろう。折原と平和島は中学時代でのクラスメイトであり問題児だったからな。
「それで、虹村の方は誰を勧誘してきたんだ?」
「ハチも知ってる奴だ。中学時代に帝光中学に転校生でやってきたブリタニアの第11皇子...」
「まさか...」
「そのまさかですよ、比企谷先輩。お久しぶりです」
「まだ、日本にいたのか...ルルーシュ」
「妹のナナリーが日本を気に入ったみたいで、まだしばらくは日本にいますよ」
「そうか...それより、ナナリーは元気か?」
「ええ...また今度、ナナリーに会いに行ってあげてください。喜ぶと思うので」
「また今度な。それより、入部届を出しに行くか」
「はい」
俺は新入部員の入部届を受理してもらうため職員室にいる平塚先生を呼ぶ。
「なんだ、比企谷。もう新入部員は見つかったのか?」
「3人程ですが...」
「あれぇ?バスケ部の顧問は静ちゃんなの?」
「平塚先生が顧問かよ...」
「よりによって折原と平和島を新入部員に選ぶとは...ルルーシュはいいとして比企谷、大丈夫なのか?この2人を入れても」
「素行はアレですが、運動神経等なのは申し分ないです」
「まぁ、いい。一括で監視できるのはこちらとしても有り難い」
「そうっすか」
「新入部員3人の入部届を受理した。月曜から本格的に練習を始めるから、そのつもりでな」
「分かりました」
「それじゃあ、解散」
そう言って平塚先生は職員室の中へ入っていった。
そして俺達は部員の連絡先を交換した後、それぞれ帰路につく。
現在、俺は妹のさつきと帰っている。
「お兄ちゃん、良かったね。またバスケが出来て」
「まぁな。それより、早くキセキの世代と試合がしたい」
「でも、強敵だよ?お兄ちゃん」
「その方が逆に燃えるから大丈夫だ。それに...」
「それに?」
「妹のさつきに応援してもらえるならお兄ちゃんはどんな試合でも勝てそうな気がするからな」
「えへへ...もちろんさつきは、お兄ちゃんを全力で応援するよ!」
「おう」
俺とさつきはそんな会話をしつつ、帰路に着くのだった。
...続く
ー おまけ ー
さつきから、お兄ちゃんである八幡と帝光中学のキャプテンだった虹村修造が日本に帰ってきて、タッグを組み総武高校でまたバスケをすることがメールで知らされた。キセキの世代の反応とは...
ー 京都 洛山高校にて ー
「そうか、比企谷先輩と虹村先輩が日本に帰ってきていたとは...厄介な相手になりそうだ。でも、俺達洛山の勝利は揺らぎはしない。公式戦で対戦することを楽しみしているよ」
京都の洛山高校に通う赤司征十郎はさつきから送られてきたメールを見て静に闘志を燃やしていた。
ー 東京 秀徳高校にて ー
「何、真ちゃんメールを眺めてるの?へぇ...比企谷先輩と虹村先輩が日本に帰ってきたんだ」
「高尾、勝手に見るな!それより、何故高尾は比企谷先輩と虹村先輩を知ってるのだよ」
「この2人は有名だから、知らない方が少ないと思うけど。それで、真ちゃんは2人が日本に帰ってきてまたバスケやるみたいだけど、どう思った?」
「ふん!そんなのは決まっているのだよ。対戦相手になったら正々堂々と戦うまでなのだよ」
「おっ!珍しく真ちゃんがやる気だね」
「そんなことはないのだよ。それより高尾、練習に付き合うのだよ」
「うぃ〜」(真ちゃん、燃えてるなぁ...俺も頑張るしかないよな)
東京の名門、秀徳に通う緑間真太郎もまた闘志を燃やしチームメイトであり相棒である高尾和成と共に練習を始めるのであった。
ー 秋田 陽泉高校にて ー
「どうしたんだい?アツシ」
「なにが〜?」
「いや、珍しく携帯をずっと見てるから気になってね」
「別に大したことじゃないよ〜」
「そうか、それより練習はどうする?アツシ」
「少し、やろうかなぁ...」
「おっ!それじゃあ、1on1を久しぶりにやろうか」
「いいよ〜」
秋田の陽泉に通う紫原敦もまた心の中ではっちんこと比企谷八幡と元キャプテンこと虹村修造と戦うことがあれば全力でヒネリつぶすよと思いつつ、氷室辰也と1on1をひらすらやるのだった。
ー 東京 桐皇学園高校にて ー
「へぇ...キャプテンとハチ先輩が日本に帰って来てたのか、しかもまたバスケをするのか、燃えてくるな」
東京の桐皇学園に通う青峰大輝は屋上で寝そべりながら携帯を眺めていた。
「あっ!またこんなところにいた!青峰、部活行くよ!」
「うるさいなぁ...って、なんだ折本かよ」
「青峰、ちゃんと語尾に先輩をつけなさいよ!それより何、携帯見てニヤニヤしてんの?」
「関係ないだろ、別に」
「何か、良いことでもあったの?」
「まぁな。虹村先輩とハチ先輩がアメリカから日本に帰って来てて、またバスケするみたいだから楽しみにしてただけだ。悪いか?」
「ふーん...へっ!?比企谷がアメリカから帰ってきたの!」
「だからそう言ってるだろ」
「どこの高校?」
「千葉の総武高校だな」
「そっか、そっか...」
「そうか...折本は確か、ハチ先輩が好きだったっけか?」
「そんなのアンタには関係ないでしょ!」(何で青峰がそんな事、知ってんのよ!恥ずかしい...)
「折本が照れてるよ」(こりゃ、図星だな。ハチ先輩も大変だな...)
「また私の事、呼び捨てにしてるし!もういい!それより早く部活に行くよ」
「分かったから大きな声を出すな」(キャプテンとハチ先輩と早く戦いてぇ...)
青峰大輝はマネジャーである折本かおりの後を歩き、体育館に向かいいつの日か戦うであろうその日を楽しみにしているのだった。
ー 神奈川 海常高校にて ー
「へぇ...ハッチー先輩と虹村先輩が日本に帰ってきてるのか」(また一緒にバスケがしたいっす!)
「おい!黄瀬!何ニヤニヤしてやがる!女の子とメールしてないで早く部活に参加しろ!」
「女の子とメールなんてしてませんよ。笠松先輩」
「じゃあ、早く部活に参加しろ!休んでる暇は俺達には無いんだからな」
「分かりました。すぐに参加しますからそんな怒らないでくださいよ!」(次に会うのを楽しみにしてますよ、ハッチー先輩)
神奈川の海常高校に通う黄瀬涼太はハッチー先輩こと比企谷八幡、帝光中学のキャプテンだった虹村先輩に早く再会したいと待ち望みつつ、部活に参加するのだった...
ー 東京 誠凛高校にて ー
「比企谷先輩と虹村キャプテンがまたバスケを...」
東京の誠凛高校に通う影の薄い少年、黒子テツヤはさつきに送られてきたメールを見てそう呟く。
「どうしたんだ黒子」
「火神くん...いえ、僕の先輩が日本に帰ってるみたいでまたバスケをするってメールが送られてきたんです」
「先輩ってことはあの帝光中学の...」
「そうです。僕達の師匠にあたる人です」
「マジか!その人達とバスケがしてぇ!」
「今の火神くんでは、勝てないと思います。実力が違い過ぎます」
「そんな凄いのか!燃えるな!」
「黒子くんどうしたの?火神くんが燃えてるみたいだけど...」
「相田先輩、実はですね...」
僕は火神くんに説明した通りに相田先輩にも話しました。
「比企谷くんが日本に帰って来てるの!?」
「はい...相田先輩は比企谷先輩を知っているんですね」
「小さい頃からの知り合いなの。親同士も仲が良かったし」
「そうなんですね。それと、近々誠凛に来るみたいですよ」
「それ本当!」(やった!比企谷くんにまた会える!)
「ええ」(相田先輩、何だか嬉しそうです)
「そうと分かれば、変なところを見せちゃいけないわね。皆、集まって!」
そう言って、誠凛メンバーは集められ
「今日の練習メニューは通常の2倍にします。覚悟するように」
そう練習メニューが告げられた。
「「「「そんなぁ...」」」
こんなことなら比企谷先輩のことを相田先輩に言うんじゃなかったと黒子テツヤは後悔したとか...
...FIN
大まかなポジション
バスケメンバーは比企谷八幡(PG:ポイント・ガード)、虹村修造(PF:パワーフォワードorポイント・フォワード)、折原臨也(C:センター)、平和島静雄(SG:シューティング・ガード)、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア(交代要員で、C:センター)、萩原君(SF:スモール・フォワード)の6人が基本メンバーです。
顧問は平塚先生、監督は相田景虎です。メンバーは数人ほど増やすかは現段階では検討中です。ポジション等の詳しい説明は次回にて。
ネタバレも含みますが...ルルーシュは運動が苦手ですが、景虎監督プロデュースの身体強化プログラムに参加し克服致します。
ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。
それでは、次回もよろしくお願い致します。