比企谷八幡の妹チェンジシリーズ   作:Oceans
<< 前の話 次の話 >>

18 / 20
比企谷八幡の妹チェンジシリーズ最新作はロクでなし魔術講師と禁忌教典からシスティーナです。
ルミアと迷いましたが、書きやすさを考慮しましてシスティーナに選びました。ルミアはヒロイン候補ということで執筆していきます。


本作品は原作改変でお送りしています。

それでは、今回もよろしくお願いします。



[ システィーナ=フィーベル編 ][ ロクでなし魔術講師と禁忌教典 ]
第1話


 

 

ー ハチマン side ー

 

 

 

 

とある朝、室内にて...

 

 

2人の男が今後について話している。

 

 

 

「ハチマン、今日をもって君を帝国軍宮廷魔導師団を除隊する許可を与える」

 

「ありがとうございます」

 

俺は13歳から10年間、帝国軍宮廷魔導師団に入り帝国に敵対する国々と戦ってきた。実績・功績は非常に良いものだったらしく、上(上層部)は俺が軍を抜けるのは痛手らしい。だが、俺の人生の全てを軍に捧げるほど俺は優しい奴じゃない。俺にもこれからの人生があるわけで...

だから俺は10年間、所属していた帝国宮廷魔導士団特務分室を辞める決断をした。ちなみに上司に除隊する旨を伝えたのは7日前だ。かなり俺の進退について協議したものだと俺は推察した。

 

「君が軍を抜けるのは寂しいが、君にもこれからの人生がある。頑張りたまえ」

 

「はい」

 

「話は以上だ。下がりたまえ」

 

「はい。失礼しました」

 

俺は部屋を出て、帝国宮廷魔導士団の寮の自分の部屋に戻り荷物をまとめ寮を出る。すると、そこには...

 

「よう、ハチマン。声もかけずに去ろうとするなんて水臭いじゃねーか」

 

「グレンの言う通りだ。ハチマンはいつもそうやって黙ってどっか行こうとする...」

 

「ハチマン、本当に除隊しちゃうの?」

 

 

帝国宮廷魔導士団特務分室で一緒だった、同僚のグレンとアルベルト、そして妹のように可愛がっていたリィエルの姿があった。

 

「なんだ、お前らか。別に上司から俺が除隊する話は聞いてるだろ?」

 

「そうだけど...長い間、同じ特務分室に所属してた仲だろ?別れの挨拶ぐらい必要だろ」

 

「グレンに同意だ」

 

「ったく...」

 

「ハチマン、元気にやれよ」

 

「それはグレンだろ?まぁ、俺の方はうまくやるさ、グレンの方こそ頑張れよ」

 

「ハチマンに言われなくてもな」

 

そう言って、グレンは寮へと戻っていった。

 

「俺からも一言だけ...」

 

「ん?」

 

「軍を辞めても...ちゃんと働けよ。専業主夫とか変な夢は早々に捨てることだ。じゃあな」

 

「ああ...」

 

アルベルトも寮へと戻っていった。

 

この場には俺とリィエルしかいない。リィエルはずっと下の向いたままだ。

 

「リィエルは俺に何か言うことがあるのか?」

 

「................」

 

 

リィエルは俺の問いには答えず、下を向いたままだった。

 

「じゃあな、リィエル。頑張れよ」ポン

 

俺は下を向くリィエルの頭に手を置き、そう言ったのち歩き出す。

 

「待って!」

 

「ん?」

 

「行かないで.....」

 

「どうした?」

 

「私の元から居なくならないで」ギュッ

 

リィエルは俺にしがみつきそう呟く。

 

「居なくなったりはしない。たまにはリィエルやグレン、アルベルトに会いに行くから...な?心配すんな」

 

「ほ、ほんと?」

 

「当たり前だ。だから泣くな。可愛い顔が台無しだぞ」

 

「う、うん!」

 

「じゃあ...俺は行くからリィエル、元気でな」

 

「ハチマンも元気でね」

 

「おう」

 

 

俺はリィエルと別れ、自分の家に向かう。

 

 

 

「やあ、ハチマン。お別れの挨拶は終わったかね?」

 

 

その際にセリカ=アリフォネア教授から声をかけられる。俺とセリカ教授の接点はかつてセリカ教授が帝国宮廷魔導士団特務分室に在籍していた時の上司と部下の関係だった。今はどこかの学院で教授をしていると聞いている。でも何でこんな早朝にここ(寮近くに)いるのか俺には分からなかった。

 

「セリカ教授、どうしたんすか?こんな朝早くに」

 

「軍を除隊したハチマンに話があってな。いいかね?」

 

「まぁ、いいですけど」

 

「急ではあるが、ハチマンに仕事を持ってきた。除隊後の就職先はまだだったよな?」

 

「ええ、軍に所属してた時の給料とかを貯めてたんでそのお金でゆっくり過ごそうかなと」

 

「そうか、そうか。それならちょうどいい。ハチマンは今日付でアルザーノ帝国魔術学院の非常勤講師として働いてもらうことになったからよろしく頼む」

 

は?ちょっと待て!俺はゆっくり過ごそうって思ってたんだけど!何してくれちゃってんの。

 

「急すぎません?非常勤講師とかでも手続きとかもあるし、すぐには教師にはなれないでしょ」

 

「それについては大丈夫だ。1週間前にハチマンが除隊する旨を伝えたことを同僚から聞いていてな。その時から密かにハチマンが学院の非常勤講師出来るように準備していた。その際、当然ながら上層部は反対していたが、私が説得した。だから、ハチマンの除隊する許可が出たのが少しばかり遅れていたのさ」

 

なるほどな。どおりで1週間も回答がなかった訳か......

 

「その話は俺の両親は知ってるんですか?」

 

「もちろん、話してあるさ。よろしくお願いしますって回答も得ている」

 

なるほど、俺には逃げ道はなさそうだ。専業主夫の夢は潰えてしまったようだ。

 

「分かりました。セリカ教授の言う通りにしますよ」

 

「それじゃあ、家に荷物を置いてから学院の理事長室に来てくれ。話が終わった後は、授業を1限の途中から2-2のクラスでしてもらうからな」

 

「授業は教科書通りに進めればいいですよね?」

 

「それで構わない。それと服装についてだが、制服が君の自室に教科書と共に置いてあるからそれを着てくれ」

 

「分かりました」

 

「それじゃあ、私は学院に行くのでハチマンもなるべく早く来るように」

 

 

そう言ってセリカ教授は学院の方へ向かっていった。

 

「俺も早く家に帰るか」

 

俺も自分の家へと急いだ。

 

 

 

 

 

AM 8:00

 

 

 

「ただいま」

 

俺は10年ぶりに自分の家の中へ入る。すると、そこには...

 

「おかえり。大きくなったな、ハチマン」

 

「本当にね...」グスッ

 

父と母の姿があった。

 

「悪いけど...俺、急ぐわ」

 

「知ってるさ。教師、頑張れよ」

 

「ああ」

 

俺はそう言って、自分の部屋に入りセリカ教授に用意してもらった制服を着て、下に降りる。

 

 

「それじゃあ、いってきます」

 

「おう、頑張れよ」

 

「いってらっしゃい」

 

俺は父と母に見送られ、家を後にしアルザーノ帝国魔術学院に向かった。

 

 

「システィーナは驚くだろうな。自分のクラスの担任がハチマンに代わると知ったら」

 

「そうね」

 

「それじゃあ、僕達も仕事をしようか」

 

「ええ」

 

ハチマンの父と母はそう会話し、自分の仕事場へと向かっていったのだった。

 

 

 

「やっぱりアルザーノ帝国魔術学院はデカイな...」

 

俺は20分程でアルザーノ帝国魔術学院に着いた。建物は大きく立派だった。俺が通ってた時よりデカイ気がする...

 

「すみません。ハチマン=フィーベルですけど...」

 

まず、俺は校門前の警備員に声をかける。

 

「はい、セリカ=アリフォネア教授から話は聞いております。理事長室は私が案内しますのでついてきてください」

 

「ありがとうございます」

 

俺は警備員の後を歩き、理事長室に向かう。

 

「こちらが理事長室になります」

 

「どうも」

 

「それでは私は失礼します」

 

そう言って警備員は戻っていった。俺は理事長室をノックし部屋に入った。そこには理事長と思われる人とセリカ教授がいた。

 

「やっと来たな」

 

「待っていたよ。ハチマン君」

 

「どうも」

 

「私がアルザーノ帝国魔術学院の理事長のリック=ウォーケンだ。君のことはセリカ君から聞いているよ。軍のエースだったとか」

 

「まぁ、昔の話ですよ」

 

「ふむ。それで急な話ではあったが、非常勤講師を引き受けてくれてありがとう。早速だが、2-2のクラスに行ってほしいのじゃ」

 

「はい。それじゃあ、2-2に向かいます」

 

「頑張ってな、ハチマン君」

 

「頑張るんだぞ、ハチマン」

 

「わかってますよ」

 

俺は理事長とセリカ教授に言ったのち、理事長室を出て2-2のクラスへと向かった。

 

 

「ここか...」

 

俺は2-2の教室に着き、一呼吸置いたのち入った。

 

「遅れてすまんな。授業を始める」

 

「え⁉︎お、お兄ちゃん!」

 

「は?」

 

「「「え〜〜!!!」」」

 

2-2のクラスに俺の妹であるシスティーナ=フィーベルの姿があった。謀ったな、セリカ教授。それにしても、10年ぶりかシスティーナの顔を見るのは...ますます可愛くなってんなぁ...

 

「あ、あの人は...」

 

そして、妹のシスティーナ=フィーベルの隣にかつて軍のエース時代に助けた少女でアルザーノ帝国第2王女のエルミアナ=イェル=ケル=アルザーノ(ルミア=ティンジェル)の姿もあった。

 

 

 

ー ハチマン side out ー

 

 

 

 

ー システィーナ side ー

 

 

私には夢がある、おじいちゃんが叶えられなかった「メルガリウスの天空城の謎」を私が解くこと。それには魔導考古学者にならないといけない。だから私はその夢に向かって勉強している。それともう一つ、私の尊敬する大好きなお兄ちゃんに私の成長した姿を見せることだ。お兄ちゃんは私が小さい頃に色々と魔術のことやこの世界のことを教えてくれた。その影響もあってか魔法や魔導のことをもっと知りたいと思った。そして、もっと魔法のことなどをお兄ちゃんに教えてもらおうと思ったのにお兄ちゃんはいつのまにか姿を消してしまった。お母さんやお父さんにお兄ちゃんはどこにいるのかと聞くと...

 

「システィーナ、お兄ちゃんがどこにいるかお父さんからは言えない」

 

そうお父さんに言われた。

 

「でも、システィーナ宛にお兄ちゃんから手紙を預かってる。読んでみるといい」

 

そう言って、お父さんは私にお兄ちゃんからの手紙を渡してくれた。

私は自分の部屋でお兄ちゃんからの手紙を読んだ。

 

 

「俺の超絶可愛い妹、システィーナへ

 

お兄ちゃんはしばらく家には帰ってこない。ある人に軍に入らないかと誘われてな。お兄ちゃん、その誘いを受けることにした。その事をシスティーナに言わずに家を出ていったのは悪いと思ってる。もしその事を話すと、システィーナは間違いなく反対すると思って敢えて話してない。すまんな。それと...システィーナが魔法や魔導について興味を持ったとき、お兄ちゃんは嬉しかった。もっと魔法や魔導について話してやりたかったが、それは出来なさそうだ。

だから、学校でしっかりと魔法や魔導の事を学んでこい。

そして、成長した姿をいつの日かお兄ちゃんに見せてくれ。それと無理せずに頑張れよ。 お兄ちゃんより」

 

 

「お兄ちゃんのバカ、私が反対するわけないじゃない...」

 

 

「いつの日か必ず、お兄ちゃんに私の成長した姿を見せて文句の一つや二つ言ってやるんだから」(それと、お兄ちゃんに全然甘えれなかったからいっぱい甘えてやるんだから)

 

 

私はこの手紙を読み終え、成長した姿をいつ会えるかわからないお兄ちゃんに見せつけると心に誓ったのだった。

 

 

 

 

それから10年の月日が経ち、私はアルザーノ帝国魔術学院の2年生になっていた。そして、いつものように学校に向かい2-2の教室に入り1限の授業が始まるのを待っているんだけど...

 

「どうしたの、システィ。ヒューイ先生が辞めたこと、まだ気にしてるの?」

 

「まぁね。教え方が良かったのもあるから」

 

「システィはヒューイ先生が好きだったもんね」

 

「そんなんじゃないわよ!」

 

「はいはい...」

 

むぅ...ルミアは勘違いしてるなぁ...ヒューイ先生は教え方が良かっただけなんだけど。

 

私はルミアとそう話していると...

 

「みんな、席につけ」

 

セリカ=アルフォネア教授がやってきた。

 

「ヒューイ先生の後任の先生の到着が遅れているから各自、自習するように」

 

セリカ=アルフォネア教授はそう言って、教室を後にした。

 

「初日早々に遅刻かよ」

 

「ダメですわね...」

 

「ある意味、大物の先生かもな」

 

ザワザワザワザワ

 

クラスメイトは後任の先生のことで話が盛り上がっており自習なんてしていなかった。

 

「後任の先生、どうしたんだろうね」

 

「さあ?」

 

私とルミアも後任の先生の話をしばらくの間していると...

 

「遅れてすまんな。授業を始める」

 

 

やっと後任の先生が来た。その人物が意外な人だった。

 

 

「え!お、お兄ちゃん!」

 

そう、後任の先生が私のお兄ちゃんだったのだ。え?何で?軍の仕事はどうしたの!と私は心の中で思っていた。

 

「は?」

 

お兄ちゃんは私と目が合うなり、驚いていた。驚いているのは私の方なんだけど!とは口に出しては言えなかった。

 

 

「「「え〜〜!!!」」」

 

クラスメイトのみんなは私の発言にびっくりしていた。

 

「あ、あの人は...」

 

一方でルミアはお兄ちゃんの方を見て固まっていた。

どこかで会ったことがあるのだろうかと思いつつ、私はルミアとお兄ちゃんを交互に見ていたのだった。

 

 

 

 

ー システィーナ side out ー

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

ー 軽い設定 ー

 

 

・ハチマン・フィーベル

 

フィーベル家の長男。13歳の時、セリカ=アルフォネア教授に勧められて帝国宮廷魔導士団に入隊し特務分室に配属。その際、グレンとアルベルトに出会ったのち数年後にリィエルが保護され特務分室で一緒に活動するようになる。執行官ナンバーは非公開。そして、現在はアルザーノ帝国魔術学院の非常勤講師(後に正式な講師)として働く。そこには妹のシスティーナがいて....かつて、アリシア7世から頼まれ助けた第2王女のルミアの姿もあり...波乱の生活が待ち受ける。

 

 

 

・グレン=レーダス

 

帝国宮廷魔導士団特務分室に所属。原作とは違い、現在でも所属している。過去にとある事件で同僚を失い、除隊する決断までしていたがハチマンとアルベルトの説得により除隊するのを辞め、今でも在籍中。仲間が2度と殺されないように日々、鍛錬をアルベルトと共にしている。

 

・アルベルト=フレイザー

 

ハチマンと同じ特務分室に所属。ハチマンとグレンにはいつも手を焼かされている。軍を抜けたハチマンが専業主夫になっていないか常に心配している。だが、ハチマンがアルザーノ帝国魔術学院の非常勤講師をしていると知りホッとしている。後は基本的に原作通り。

 

 

 

・リィエル=レイフォード

 

ヒロイン候補の1人。ハチマンと同じ特務分室に所属する魔導士。ハチマンの妹的存在。ハチマンが軍を除隊した際は落ち込んでいた。ハチマンが去った後もグレンとアルベルトと共に任務にあたっている。後は基本的に原作通り。

 

 

・システィーナ=フィーベル

 

フィーベル家の令嬢でありハチマンの妹。そしてお兄ちゃん大好きっ子。夢に向かって頑張るひたむきな少女。後は基本的に原作通り。

 

 

・ルミア=ティンジェル

 

システィーナの家に下宿している美少女である。

彼女の名前には別名があり、(アルザーノ帝国第2王女)エルミアナ=イェル=ケル=アルザーノである。妹のシスティーナと間違われて誘拐に会い、軍のエース時代だったハチマンに助けられる。その際、ハチマンに何があっても君を守り抜くし力になると言われ、それ以来ハチマンを慕うようになりアルザーノ帝国魔術学院で再会し、彼女の物語が加速し始めることに...もちろんヒロイン候補の1人。

 

・他のロクでなしキャラも登場予定。俺ガイルキャラは未定です。

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

いきなり展開でハチマンを非常勤講師にしています。

それと年内投稿はこれが最後です。今年1年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。

それでは、年明けにお会いしましょう。




感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。