比企谷八幡の妹チェンジシリーズ   作:Oceans

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第12弾は冴えカノから加藤恵です。

それでは今回もよろしくお願いします。


[ 加藤恵編 ][ 冴えない彼女の育てかた]
第1話


俺は今日から高2になる。そして、妹である恵も今日から俺の通う総武高校に通うことになる。お兄ちゃん大好きっ子である妹と今日から一緒に登校できるのはお兄ちゃんとしては嬉しい。嬉しすぎて、今日は朝6時に目覚めてしまった。二度寝しようかと迷ったがもし寝過ごしたなんてことがあったら、妹と一緒に登校できなくなるので俺は起きることにした。俺は部屋から出て洗面所に向かい、顔を洗って歯磨きを済ませた後にリビングに向かう。その際、リビングからいい匂いがした。親が作ってくれているのだろうと思いながら、俺はリビングの扉を開けて中に入る。すると、そこには...

 

「あ、お兄ちゃん。おはよう。今日は早いんだね」

 

俺の妹である恵が朝食を作っていた。

 

「まぁな。それで、今日は恵が朝食作ってるんだな」

 

「何言ってるの、お兄ちゃん。お母さんとお父さんは今日から海外出張に行くからいないって...昨日、話したよね?聞いてなかったの?バカなの?八幡なの?」

 

俺がそう恵に聞くと、恵はそう答える。

 

「別に八幡は悪口じゃないだろ...」

 

「そうなの?」

 

なんて言われようだ...

 

「すまん、忘れてたわ。許してくれ」

 

「許してあげない。お兄ちゃん、いつも私の言うこと忘れてるよね」

 

「うぐっ!」

 

確かに言われてみればそうかもしれない。おつかい頼まれても忘れて行かなかったりとか、飯を作っておいてほしいと頼まれた時もゲームのしすぎで忘れたりとか...めっちゃ俺、忘れてんじゃん!ここはあの手を使うか...

 

「何でも言う事を1つ聞くから許してくれ頼む」ガバッ

 

俺の必殺奥義 DO※GE※ZA※が炸裂する。

 

「お兄ちゃん、土下座はみっともないからやめてよ」

 

どうやら恵には俺の必殺奥義は効かなかったようだ。だが、俺は引き下がらない。

 

「いや、辞めない。恵に許しをもらうまではな」

 

「わかったから、土下座はやめて」

 

「はい...」

 

妹にそう言われ、俺は土下座から普通の体勢に戻る。

 

「許してほしいんだったら、私をギュッと抱きしめて」

 

「そんなんで許してくれるのか?」

 

「うん...」

 

「それじゃあ、いくぞ」ギュッ

 

そして、俺は妹の恵の身体を引き寄せてギュッと抱きしめた。ああ...いい匂い。

 

「あっ...お兄ちゃんの身体...温かい」ギュッ

 

妹の恵はうっとりとしていた。その姿がまた可愛いらしい。やっぱり、妹は最高!俺には妹さえいればいい!

 

「もういいか?」

 

「やだ!もっとお兄ちゃんの温もりを感じていたいから、もうちょっとだけこうしててもいい?」

 

「ぐはっ!」

 

その上目遣いでそう言う事を言わんでくれ!理性が....保てん。

そして、この後30分ほど抱き合っていた。

 

「これくらいで許してあげるけど次はないからね?お兄ちゃん」

 

「はい...善処します」

 

「それじゃあ、朝ごはん食べよっか。また温め直さないといけないけど...」

 

「それは、俺がやるわ。恵は座って待っててくれ」

 

「うん!お願いね。お兄ちゃん」

 

うん。やっぱり、妹は最高だと改めて俺は感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺と恵は朝食を摂り、学校へ行く準備を整えて家を出る。すると、なぜか俺の幼馴染である英梨々が家の前で待っていた。

なぜ?どうせまた厄介事を頼まれるに違いない。まぁ、とりあえず無視しよう。

 

「恵、今日は歩いていくか?」

 

「うん。その方がお兄ちゃんもいいでしょ?」

 

「そうだな...」

 

また、事故りたくはないからな...歩くか。

 

「ちょっと!何でサラッと私の存在消してんの⁉︎」

 

「まだ、いたのか?」

 

とっくにどっか行ったのかと思ってたぜ。

 

「いたわよ!あんた、気づいてたでしょ!」

 

「ん?ちょっと何言ってるかわかんない」

 

「っ〜!アンタね!」

 

「まぁまぁ、2人とも落ち着いて」

 

「恵は黙ってて!八幡には言うことがたくさんあるんだから!」

 

「朝っぱらからうるさいわよ。澤村さん。八幡くんと恵さんが可哀想よ」

 

「霞ヶ丘詩羽には関係ない!」

 

うわっ...このタイミングで詩羽先輩が来ちゃったよ...ここは逃げた方がいいかもな。よし!英梨々と詩羽先輩が言い争ってるうちに、即退散だ。

 

「恵、英梨々と詩羽先輩はほっといて先に学校行くか?」

 

「そうだね。それじゃあ、手を繋いで行こ?お兄ちゃん」

 

「はいよ」

 

俺は妹と手を繋ぎ、学校へと向かった。

 

学校に着いた際に英梨々と詩羽先輩に先に行ったことへのお叱りを受けるのは、また別のお話である。

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでざっくりと設定紹介。

 

八幡は高2、恵は高1の設定。

 

恵はお兄ちゃん大好きっ子でブラコン。お兄ちゃんと抱き合っているときが一番幸せなんだとか...兄の八幡もシスコンで妹である恵を溺愛。奉仕部に入るかは未定。英梨々とは幼馴染。詩羽先輩とはラノベのサイン会で会ってからの付き合い。

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それと、活動報告があります。

それでは次回もよろしくお願いします。

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