比企谷八幡の妹チェンジシリーズ   作:Oceans

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短めですが、2話目です。

それでは、今回もよろしくお願いします。


第2話

 

俺はもう遅刻確定なので走るのを早々にやめて、ゆっくりと歩いて学校に向かうことにした。その結果....

 

 

 

「比企谷、私の授業を大遅刻するとはいい度胸だ」

 

俺は1限の授業が終わった時に教室に着いた。そしたら1限は運悪く現文の授業だったため現文担当であり生徒指導の平塚先生が教卓の前に立っていた。

 

「これは重役出勤でして....」

 

「君は専業主夫志望だったろう...まぁ、いい。放課後にじっくりと遅刻した理由を聞こうじゃないか。もちろん反省文を加えた上でな」

 

「はい...」

 

マジかよ...これは面倒なことになりそうだ。奉仕部にも遅れるのは確定、部長の雪ノ下の毒舌もプラスされる。何もいい事がない。

そして俺の後にも1人重役出勤の女子生徒がいて、平塚先生は頭を抱えていたのはまた別のお話。

 

 

 

 

 

時間が経過し、今は放課後。場所は職員室の応接室。

 

 

「比企谷、1限に大遅刻をした理由を聞こうか」

 

「重役出勤です」

 

「そうじゃない!詳しく遅れた理由を話せと言っているんだ」

 

「しょうもない理由ですけどいいっすか?」

 

「構わないさ」

 

「朝、チャリで学校に行こうとしたら妹が使ってて、どうせ1限は大した授業はないと思ってダラダラと学校に向かってて着いたら1限終わりだったってとこですね」

 

「ほう...私の現文の授業が大したことないとは...これは次のテストが楽しみだ。難しくしといてやる」

 

「すんません。それだけはやめてください」

 

「冗談だ。まぁ、理由は分かった。以後、こういう事がないようにしたまえ。それと反省文は1枚でいいから今週中までに提出したまえ。これで私の話は終わりだ。奉仕部の部室にいきたまえ」

 

「うす」

 

そして俺は職員室を出て奉仕部の部室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「うーす」

 

「やっと来たわね、遅刻谷くん。由比ヶ浜さんから理由は聞いてるわ」

 

「そう言えば、由比ヶ浜はどうしたんだ?」

 

 

 

「さっき帰ったわ。三浦さん達と遊びに行くみたいよ」

 

「そうか...それで奉仕部に依頼とは来てるか?」

 

「今日もないわ。だから適当に本でも読むといいわ」

 

「そうさせてもらうわ」

 

「」ペラッ

 

「」ペラッペラッ

 

「」ペラッ

 

「」ペラッペラッ

 

俺と雪ノ下はいつものように静かに本を読み、部活時間を消費していく。

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

 

「最終下校時刻になったから、今日はここまでにしましょうか」

 

「そうだな」

 

そして俺と雪ノ下は部室を出た。

 

「それじゃあ、また明日」

 

「おう」

 

そう言ったのち、雪ノ下は職員室に鍵を返しに行った。俺は昇降口へと向かい、帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

「あ、お兄ちゃん。おかえり」

 

「なんだと....」

 

あの桐乃が俺に挨拶しただと!2年ぶりのことで俺はとても驚いている。明日は大雨なんじゃないか?

 

「...どうしたの?お兄ちゃん」

 

「いや、久しぶりに妹の挨拶を聞いたから少しびっくりしてな」

 

「ふーん。それより、話があるんだけどいい?」

 

「ちょうど良かった。俺も話がある」

 

「そう?じゃあ、リビングに行こ?」

 

「先に行って待っててくれ。俺は荷物を置いてから行く」

 

「...わかった」

 

俺は荷物を自分の部屋に置いてから、桐乃の待つリビングへと向かう。

 

 

「待ったか?」

 

「ううん。大丈夫」

 

「じゃあ、桐乃から話してくれ」

 

「うん...話ってのはね、お兄ちゃんに謝りたいことがあって...」

 

「謝りたいこと?」

 

「お兄ちゃんに話しかけられても無視したりとかお兄ちゃんに対して罵倒したりとかしちゃったから謝りたくて。できれば、お兄ちゃんと仲直りしたいなぁって...だから、ね」

 

 

「お兄ちゃん、ごめんなさい!」

 

そう言って、桐乃は俺に頭を下げて謝ってきた。

 

「桐乃、顔上げろ」

 

「う、うん...」

 

「別に俺は気にしてない。桐乃にも悪気がないのも分かってる。それに桐乃は思春期真っ只中だからしょうがないと思うし。だから気にするな。仲直りしよう、兄妹は仲良くな」

 

千葉の兄妹なら尚更、仲良くやっていかないとな。

 

「うん!ありがとう。お兄ちゃん」

 

「桐乃の話は終わりか?」

 

「うん。今度はお兄ちゃんの番だよ」

 

「俺の話としては今日の自転車の件だ」

 

「あ、うん!今日はありがとね。おかげで遅刻しないで行けたよ」

 

「おかげで俺が遅刻したんだが。自転車を使うならもう少し前に言ってくれ」

 

「ごめんなさい」

 

「まぁ、いいけど。自転車ぐらい買ったらどうだ?」

 

「やだ。アニメのグッズとか買えなくなるし」

 

「いや、お前...読者モデルの仕事してるだろ」

 

「そのお金はアニメグッズとかゲームに使いたいの!そうだ!自転車はお兄ちゃんの後ろに乗って行けばいいんだよ!いいよね?お兄ちゃん」

 

「まぁ、いいけど」(※2人乗りは法律で禁止されています。良い子は真似しないように。この作品では2人乗り禁止の法律は制定されていないという認識でお願いします)

 

「お兄ちゃん、話は終わり?」

 

「そうだな...」

 

「じゃあ、お兄ちゃん!久しぶりにゲームでもしない?」

 

「いいぞ。何のゲームをするんだ?」

 

「スマブラでいい?」

 

「分かった。お兄ちゃんは負けないからな」

 

「私こそ、負けないんだから覚悟しててね。お兄ちゃん」

 

「望むところだ」

 

この後、桐乃の部屋でスマブラを2時間程やりコテンパンにやられた後はメルルのアニメや今期のアニメ(SAOシリーズ、SSSS.GRIDMAN)などを観たりと2年ぶりにいい時間を過ごした。やっぱり兄妹は仲良くするのが1番だと改めて俺は感じたのだった。

 

 

...続く

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願いします。

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