比企谷八幡の妹チェンジシリーズ   作:Oceans

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妹チェンジシリーズ最新作です。
落第騎士の英雄譚から黒鉄珠雫です。
これを書くにあたって、黒鉄一輝の扱いをどうするか迷い中です。それでは、今回もよろしくお願いします。



[ 黒鉄珠雫編 ][ 落第騎士の英雄譚 ]
第1話


ー 八幡 side ー

 

「ブレイザー」

 

それは自分の魂を武器に変えて戦う現代の魔法使い伐刀者である。その(ブレイザー)が存在する世界、その養成学校である破軍学園に俺ことハチマンは1年生として通っている。本当なら2年に上がるのだが、俺の親父の差し金で学校に圧力をかけ、ロクに授業も受けることも出来ず、単位が取れず留年となった。その理由として、名家に生まれたはずの俺ブレイザーなどの能力値が低すぎるのが原因だ。ブレイザーランクは最低ランクのF、他のランクも低ランクと名家の生まれとして恥レベルのものだ。よほど、俺に高校を卒業してほしくないらしい。だが...今年度から理事長が交代して能力値選抜制を廃止され、今年から授業を受けれることになった。新しい理事長には感謝しかない。そして、高校卒業に関してでは七星剣武祭で優勝すれば卒業を認めると告げられた。なので、俺は七星剣武祭優勝に向けて動きだした。親父にも見返してやりたいしな。そして...幼少期のときにかなり迷惑をかけた俺の妹である珠雫にも、ちゃんとした兄貴になったと証明しないといけないし。俺と妹の詳しい話は追々、話すとして...

 

そんなこんなで、新学期の春の朝。

 

俺はいつも通りに朝のトレーニングであるランニング30kmと体幹トレーニング、1対1の稽古を行う。ちなみにこのトレーニングは2人で行っている。そいつの名は...

 

「今日もいい朝だね」

 

「葉山がいなければな」

 

「辛辣だな。幼馴染に対して言う言葉じゃないな」

 

「お前にはこれがちょうどいい」

 

「やれやれ...」

 

俺の幼馴染である葉山隼人だ。イケメンでブレイザーランクも高く、女子に人気がある。いわゆるモテ男子というやつだ。

べ、別に羨ましいとか思ってないんだからね!

 

 

そして朝のトレーニングを一通り終え、俺と葉山は自分の部屋へと向かう。その際、葉山に話しかけられる。

 

「今日から新学期だね」

 

「ん?ああ、そうだな」

 

「八幡も授業を受けれるようになって良かったよ」

 

「新しい理事長に変わってくれたおかげだけどな」

 

そう会話してるうちに自分達の部屋に着いていた。

ちなみに俺は1人部屋、葉山は確か戸部ってやつと同室だったはず。

 

「それじゃあ、八幡。授業に遅れないようにね」

 

「お前は俺の母ちゃんかよ...」

 

そう言って俺は扉を開け、自分の部屋の中に入った。すると...

 

「っ⁉︎」

 

赤髪の美少女が着替えている最中だった。しかも半裸の状態。何?この青春ラブコメ?まぁ...その何だ...ご馳走さまです。

 

「きゃあああああ!」バンッ

 

「ごふっ!」

 

やはり、そう甘くはないか。やっぱこれが青春ラブコメだよな...やるじゃん。

 

「隣から凄い悲鳴が聞こえたが、八幡大丈夫か」

 

「は...葉山...」ガクッ

 

俺は赤髪の美少女にビンタなどを受け、葉山の声を聞いた後に意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知らない天井か...」

 

「やっと起きたか...」

 

「葉山か。ここはどこだ?」

 

「保健室さ。八幡が気を失ってたから俺がここまで運んできたのさ」

 

「すまんな。迷惑をかけた」

 

「八幡が素直に謝るなんて珍しいな。明日は雨かな?」

 

「うっせ」

 

「それより八幡、今から理事長室に向かおう。理事長から話があるらしい」

 

「十中八九、さっきの部屋の件と学校の件だな」

 

「おそらくそうだろう。すぐに行こうか」

 

「そうだな」

 

俺と葉山は理事長室へと向かった。

 

 

 

ー side out ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー 珠雫 side ー

 

 

 

私には1つ上の大好きなお兄ちゃんがいる。でも、4年ぐらい前に私の前からいなくなってしまった。理由は分からない。いつも、私と一緒に遊んでくれた優しいお兄ちゃんが急にいなくなるなんて、おかしいと感じていた。私はあらゆる人にお兄ちゃんがどこに行ってしまったのかを聞いたが、全て無視されてしまった。それにお兄ちゃんがいなくなったというのに誰一人、お兄ちゃんを探そうともしない。私はそのことを不思議に思い、父と母にお兄ちゃんを何故、探さないのかを聞いた。

 

「なぜ、八幡を探さないのかって?あんな落ちこぼれでダメな奴を探す理由などないからだ。それと、この事を珠雫が気にすることじゃない。あんな奴のことは忘れろ」

 

「そうよ、珠雫。あなたが気にするような事じゃないわ。あの子のことは忘れなさい」

 

父と母のこの言葉を聞いて、私は全てを察した。お兄ちゃんは誰にも愛されず、居ないものと扱われていた...この環境に耐えきれなくて、この家から出て行ったのだと。

 

「私の大好きな、お兄ちゃんをそんな風に言わないで!」

 

私は父と母にそう告げて、部屋を飛び出した。

 

「気付いてあげられなくてごめんね、お兄ちゃん」

 

私は部屋を飛び出した後、自分の部屋で泣いていた。ずっと...お兄ちゃんと一緒にいたのに、お兄ちゃんがこんな苦しい生活を送っていたことに何一つ、気づかなかったこと...気付いてあげられなかったことを酷く後悔した。

 

 

そして月日が経ち、私も高校生になろうかという年になった。お兄ちゃんと同じ学校に行きたいけど、どの学校にお兄ちゃんがいるのか分からなかった。でも、夜中に父と母がお兄ちゃんの事で会話している

のを偶然耳にした。

 

「あなた、八幡が破軍学園に入学したそうよ。○○家から最低ランクが出たって世間知れ渡ったら恥さらしもいいところだわ」

 

「何故、アイツがそんな高校に?まぁ、いい。学園側には圧力をかけて卒業できないようにしてしまえばいい。そうすれば、表沙汰にはならないだろう」

 

「そうね」

 

私は...その会話を聞き、お兄ちゃんの通う破軍学園に入学してそして...お兄ちゃんに会って、苦しい生活を送ってきたことに気づかなかったことについて謝ろう、そして許してもらったらずっとお兄ちゃんのそばにいようと固く誓ったのだった。

 

 

 

 

ー side out ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー 軽い設定 ー

 

・○○ 八幡 (本作の主人公)16歳 CV:江口拓也

 

生年月日等はwiki参照

 

苗字は主人公本人の要望で未表記。(理由はこの苗字が嫌いなため)

 

破軍学園に通う高校1年(留年生)。生まれつき低ランクのため、父と母には居ないものと扱われてきた。それに耐えきれず、4年前に親交があった葉山家に居候という形に。葉山隼人とは小さい頃から知っている。いわゆる幼馴染。八幡が最低ランクでも邪険に扱わず、普通に接している。そして葉山と日々、鍛錬とトレーニングを重ね...身体能力は格段と上がり、七星剣武祭に向けて確実に力を付けていく。妹の珠雫とは同じクラス。妹を溺愛する。

 

伐刀者ランク:F 攻撃力:E 防御力:E 魔力量:E 魔力制御:D 身体能力:S 運:D

 

剣:闇剣

 

二つ名は募集。

 

剣と剣技などの詳細は次回以降にて

 

 

・葉山隼人 16歳 CV:近藤隆

 

葉山家の長男で破軍学園2年。爽やかイケメンでブレイザーランクも高く、女子に人気がある。八幡とは幼馴染。嫌いな人は見た目で判断する人。

 

伐刀者ランク:B 攻撃力:B 防御力:C 魔力量:C 魔力制御:C 身体能力:A 運:A

 

剣技:勝利の剣 (エクスカリバー)

 

 

・黒鉄珠雫 15歳 CV:東山奈央

 

八幡の妹で破軍学園1年。大好きなお兄ちゃんの通う破軍学園に入学。いわゆるブラコン。

 

伐刀者ランク:B 攻撃力:D 防御力:B 魔力量:C 魔力制御:A 身体能力:E 運:C

 

二つ名は「深海の魔女(ローレライ)」

固有霊装は小太刀型の「宵時雨」

 

他はwiki参照

 

・ステラ・ヴァーミリオン 15歳 CV:石上静香

 

本作のヒロイン候補で破軍学園の1年。

ヨーロッパの小国ヴァーミリオン皇国の第二皇女。

二つ名は「紅蓮の皇女」

固有霊装は大剣型の「妃竜の罪剣(レーヴァテイン)」

 

伐刀者ランク:A 攻撃力:A 防御力:A 魔力量:A 魔力制御:B+ 身体能力:B+ 運:A

 

 

他はwiki参照

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

こんな感じで進めていきます。

それと、活動報告があります。

それでは次回もよろしくお願いします。

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