比企谷八幡の妹チェンジシリーズ   作:Oceans

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4話目です。

原作を一部、改変してお送りします。


それでは、今回もよろしくお願い致します。



第4話

 

前話で話していたバニーガールショーが始まったとあったが、あれは嘘だ。開始直後、サイズが合わなくて「ぎゃーぎゃー」とかえでと揉めていた。かえでにも着れます!とか言ってたが結局はずり落ちてしまい、涙目になりながらバニーガール衣装をハサミで自分のサイズにしようとしていた。俺はすかさず止めた。桜島先輩の私物なのでなんとか死守し、かえでをなんとか宥めた。

 

 

 

「私だって、バニーガールの衣装着れるんです...zzz」

 

 

今は寝言を言いながら、俺の背中に抱きついている。

 

 

「いつか、着れる時が来るからな...少しの辛抱だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ....こんなことがありましたとさ....

 

 

 

 

 

 

 

そして、現在に至る...

 

 

 

 

桜島先輩と別れてから2週間が経った。あれからは一度も会っていない。

 

「桜島先輩が学校に来なくなってから2週間が過ぎたってのは本当なのか?八幡」

 

「ああ、桜島先輩のクラスを確認したら2週間は来てないってよ」

 

「これも八幡のいう思春期症候群の影響なのか?」

 

「多分な」

 

桜島先輩が学校に来なくなった理由...主に2つ。思春期症候群か、俺が提案した芸能界復帰に向けて、準備しているかのどちらかだ。俺的には前者の可能性が高いと考えている。

 

「八幡はこの問題を解決するつもりか」

 

「関わっちまったからにはなんとかしないといけないだろ」

 

「これも奉仕部の活動の範囲内ってことでか?」

 

「そんな感じだ。国見も何か分かったら連絡くれ」

 

「分かった。葉山にもこの件を話しても大丈夫か?顔も広いから何か分かるかもしれないぞ」

 

「頼む」

 

「八幡はこれからどうするんだ?」

 

「とりあえず、放課後にでも双葉に会って考えるわ」

 

「分かった。なら奉仕部に休みって言っておいた方がいいぞ」

 

「分かってるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後...

 

 

俺は由比ヶ浜に奉仕部を休むと伝え、双葉のいる理科実験室に向かう。

 

 

双葉理央。高1からのクラスメイトで席も近かったため、国見と3人で話す機会が多々あった。

 

 

「ん?中から話し声がするな....」

 

俺はドアの隙間があったのでそこから覗いた。

 

窓越しで双葉と国見が話しているのが見えた。

 

何故か知らないが、双葉は顔を赤くしながら国見に何か言葉を発していた。ここからでは2人の声は聞こえない。

 

 

しばらく経った後...俺は、ノックをし理科実験室の中に入った。

 

 

 

 

 

*以下、この会話は八幡に聞こえていません。

 

 

 

ー 国見・双葉 side ー

 

 

 

「双葉。多分、この後に八幡がここに来るから相手を頼む」

 

「何であいつが....」

 

「思春期症候群の件だ。今回は桜島先輩の件らしいぞ」

 

「牧之原翔子の次は桜島先輩にご執心なんだ....」

 

「おっ、双葉。嫉妬してるのか?」

 

「なっ!!そんな訳ない....」

 

「否定しなくていいぞ。その反応で大体分かるから」

 

「国見って意地悪だよね。そういうこと、言う奴だとは思わなかったよ」

 

「お前らだけにだよ、こういう事を言うのは。それで双葉は八幡のことどう思ってるんだ?」

 

「どうって?」

 

「決まってるだろ?八幡のこと....好きなのか?」

 

 

 

「それは...」

 

 

 

 

「それは?」

 

 

 

 

 

 

 

「..........好き」

 

 

 

「そうかそうか。なら俺は友達として双葉の恋の応援をする。頑張れよ、双葉。牧之原さんと桜島先輩、奉仕部の人達に八幡を取られる前に想いを伝えた方がいい。八幡は何かとモテるからな」(八幡は鈍感だからな。ちゃんと伝えないと変に捉えるからな....)

 

「....大きなお世話」

 

 

「」コンコン

 

「おっ、八幡が来たみたいだな。じゃあ、俺は部活に戻るからいい報告を期待してるぞ」

 

「ちょっと!!」(心の準備が...出来てない)

 

「2人っきりでごゆっくり」

 

 

「もう...」(国見のせいで変に緊張するじゃん...)

 

 

 

 

 

ー side out ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「入るぞ。今、大丈夫か?」

 

「ちょっと待って!」

 

「お、おう...」(双葉が大きい声を出すとは珍しい...それにしても国見と何を話してたんだろうか)

 

 

 

「それで、私に何の用?」(まぁ、知ってるけど...)

 

「ああ...思春期症候群の件で話がある」

 

「それで?牧之原翔子の次は誰?」

 

「3年の桜島先輩だ。詳しい話だが...」

 

俺は双葉に桜島先輩の思春期症候群の症状を詳しく説明した。(詳しく知りたい方は原作を参照)

 

双葉は思春期症候群に否定的な立場にある。理論的におかしいとのことだ。

 

 

「人から認識されない、ね...」

 

「こんなことが起きると双葉は思うか?」

 

「起きると思うよ。ぼうっとしている時とかによくある現象だね」

 

「ぼうっとしてない時にも起きるけど」

 

「それならアレだね...比企谷のために分かりやすく説明すると...桜島先輩が芸能界にいた時は光があたっている。つまり、注目されているから周囲に認識され桜島先輩の存在が確立されている。でも、今は芸能界から桜島先輩は退いている。つまり...」

 

「注目されていないから桜島先輩に光があたっていない。周囲に認識されていないから桜島先輩の存在が確立されていないということか」

 

「その通り」

 

「この解説、分かりやすいな。さすが双葉だな」

 

「褒めても何も出ないよ」

 

「この理論でいくともしかしたら、俺のことを双葉が認識しない、忘れられることもあり得るのかもな」

 

「あり得るかもね。でも、私は絶対に比企谷の事を忘れたりしないから...」ボソッ

 

「なんか言ったか?」

 

「何でもない...」

 

「この問題の解決方法なんだが...」

 

「そんなの1つしかない...桜島先輩が芸能界に復帰することだろうね。そうすれば否が応でも、注目せざるを得ない」

 

「だよなぁ...やっぱり説得するしかないか」

 

 

双葉との話し合いの結果。桜島先輩に芸能界復帰してもらうとの結論となった。それには親との関係改善も必要となってくる...時間はかか

りそうだな。

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

 

「もうこんな時間か...じゃあ俺は帰るわ。今日はありがとな、話を聞いてくれて」

 

「比企谷が素直にお礼を言うなんて明日は大雨だね」

 

「そんな珍しいことか?」

 

「珍しい」

 

「即答かよ...まぁ、いいや。また明日な」

 

「また、明日...」

 

「おう」

 

 

俺は双葉と別れた。

 

 

 

「言えなかった...」(やっぱり、無理だよ。国見)

 

 

一方で、双葉は八幡に想いを伝えることは出来なかった。

 

 

 

 

俺は今後どうするかを考え、途中コンビニや書店に立ち寄りながら帰路につく。

 

(どうやって芸能界復帰を促すか...)

 

「ん?あれは...桜島先輩?」

 

なんで俺の家の前に桜島先輩が?

 

「やっと、帰ってきた。比企谷くん、遅い」

 

「すんません。道草食ってたんで、それで桜島先輩は何で俺の家に?」

 

「買い物が出来ないの」

 

「はい?」

 

「私を認識してくれる人がいないの。藤沢市は全滅だった」

 

「かなりやばい状況ですね」

 

桜島先輩の思春期症候群は日を経つにつれ、進行している。それも最悪の方向に....

 

「これからどうします?」

 

「とりあえず、買い物に行きたい」

 

ぐうっ......

 

途中、桜島先輩が腹の音を盛大に鳴らす。

 

「っ!!!」

 

「可愛いお腹の音ですね」

 

「忘れて...恥ずかしいから」

 

「早く、買い物に行きましょうか。桜島先輩の可愛いお腹の音が鳴らないようにするためにも」

 

「忘れてって言ったでしょ!比企谷くんの意地悪」

 

 

急ではあるが、俺は桜島先輩と買い物に行くことになった。

 

 

 

 

桜島先輩は吟味しながら野菜を選んでいく。

 

 

 

「桜島先輩が持ってるその野菜は他の人にはどう見えてるんですかね?」

 

野菜だけ浮いてるとかだったらホラーだよな。

 

「他の人には見えないみたい」

 

そう言って、桜島先輩は他の客の前で手に持つ野菜を見せる。

 

どうやら見えていないようだ。スルーしていた。

 

「ふと思ったんですけど、もし俺が桜島に触れた場合も同じことが起きるんですかね?」

 

これで、俺の消えたらやばいよな。まぁ、多分消えないとは思うけど。

 

「それは遠回しに私と手を繋ぎたいって言っているのかしら?」

 

「そんなつもりで言ったわけじゃないです。ただ気になっただけです」

 

「冗談よ。比企谷くんにそんな度胸はないものね」

 

よく分かっていらっしゃる。

 

「でも、試しに私と手...繋いでみる?」

 

「はい?」

 

「比企谷くんは嫌?私と手を繋ぐの...」

 

「そういう訳じゃないんですけど...俺、初めてなんですよね」

 

「女の子と手を繋ぐのが初めてなの?」

 

「はい」

 

さすがに妹とはありますなんて言えない。恥ずかしすぎて...

 

「キャンプファイヤーとかのフォークダンスで繋いたこととかないの?」

 

「そん時は断られました」

 

ふとあの時の思い出が蘇る。「手、別に繋がなくてもいいよね?」

あ...嫌な思い出だ。できれば、早く忘れたい。でも嫌な思い出程、忘れることが出来ないから嫌だ。

 

「そう...なら、私が比企谷くんの初めてをもらってあげるわ」

 

ぎゅっと桜島先輩の温かい柔らかな手が俺の冷たい手を包み込む。

 

なんか落ち着く感じがする。初めての感触なのでなんかむず痒い。

 

 

「どうかしら?」

 

「なんか優しくて温かい手ですね」

 

「あ、ありがとう...」

 

お互い、緊張しながら買い物を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たくさん、買いましたね」

 

「今度、いつ買い物に行けるか分からないから」

 

「それもそうですね...それで今後、桜島先輩はどうするつもりですか?」

 

「まだ具体的には決まってないわ」

 

「そうですか。やっぱり芸能界復帰しか、この状況を打破する方法は無いと思います」

 

「それは...」

 

「先輩もお母さんとのトラブルで色々、思うところがあるかと思いますが、それでもやっぱり桜島先輩は芸能界復帰した方がいいと思います」

 

「そう思う理由は?」

 

「前にも言いましたが、あの輝いていた桜島先輩をまたみたいからです」

 

「それだけ?」

 

「はい。それだけです。それに...」

 

「?」

 

「また桜島先輩が芸能界に復帰してほしいと思う人が少なからず俺以外にもいるからです。その人達の為にも復帰してください。それにまだ桜島先輩にも役者をやりたい気持ちがあるはずです。だからお願いします」

 

俺は土下座をして桜島先輩に頼んだ。

 

 

「みんな見てるから土下座はやめて」

 

「芸能界復帰をしてくれるまで、やめません」

 

「はぁ...分かったわよ。芸能界に復帰するわ」

 

「本当ですか?」

 

「どっかのお節介焼きの後輩くんに強くお願いされたら断れないじゃない」

 

「ありがとうございます」

 

「それに、比企谷くんの言う通りで私の中でまた役者をやりたいって気持ちもあったから。それとまた輝いている私を見ていてくれる人もいるみたいだし?」

 

「はい。いつまでも見ていますよ」

 

俺にできることはこれぐらいしかないからな...

 

「それじゃあ私...こっちだから」

 

「それじゃあ、また学校で」

 

そう言って俺は桜島先輩に買い物袋を渡す。

 

「そうだ、比企谷くん。今週末は空いてるかしら?」

 

「多分、空いてると思いますけど...」

 

「私、多分芸能界に復帰したら遊んでる余裕はないと思うから付き合ってくれないかしら?」

 

「それぐらいならいいですけど」

 

「じゃあ、今週の日曜日でいいかしら?」

 

「予定を確認しますね...日曜はファミレスのバイトが午前中まであるんで、午後からなら大丈夫です」

 

「それじゃあ、駅前に14時集合でいいかしら?」

 

「大丈夫です」

 

「1秒たりとも遅れないように。遅れたら帰るから」

 

「分かりました」

 

そして、俺は桜島先輩と別れた。

 

「ただいま」

 

「お帰りなさいです。お兄ちゃん!!」ダキッ

 

「おう。ちゃんと留守番してたか?」

 

「はい!バッチリです!なんだが、お兄ちゃん...嬉しそうですね」

 

「そうか?」

 

「はい!何か良いことでもあったのですか?かえでにも教えて欲しいです」

 

「ある先輩と出かける約束をしたんだ」

 

かえでは桜島先輩のことを多分、忘れているから敢えて先輩の名前は伏せた。

 

「それって彼女さんですか?彼女さんなら、行かせません!お兄ちゃんはかえでだけのものです!!」

 

「彼女じゃない。先輩と後輩っていう関係だ」

 

「本当ですか?」

 

「おう」

 

「それなら良かったです!」

 

 

「今日は遅くなってすまんな。今すぐ、夜飯作るから待っててくれ」

 

 

「はい!お兄ちゃんの作る料理をかえでは楽しみに待ってます!!」

 

 

 

 

 

こうして俺とかえでは食事を摂り、楽しい夜が早く更けるのだった...

 

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

次回は桜島麻衣√完結編、後日談の後、双葉編か古賀編のどちらかのプロローグを執筆予定です。

それでは、次回もよろしくお願い致します。
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