比企谷八幡の妹チェンジシリーズ   作:Oceans

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2話目です。
それでは、今回もよろしくお願い致します。



第2話

 

 

「ん?寝てたか.....」

 

俺が目を開けると真上には目を閉じて寝ている、妹の姿があった。

 

「可愛い寝顔だな」

 

俺はそっと頭をずらして起き上がる。

 

「あれ?仕事の書類がない....」

 

ふと机を見ると1枚の紙が置いてあった。

 

【後はやっておく】

 

「親父が持ってったのか....じゃあ、代わりに数日後にある課題テストの勉強でもするか....」

 

しておかないと悪い点数を取る。即ち、母ちゃんに怒られる。それは避けたい。

 

その前に、あれだけ撮っておくか.....

 

 

 

 

そして、俺は雪乃をベッドに寝かせたのち....勉強を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

PM 6:00

 

 

 

「ん.....」(温かいわね...)

 

「起きたか。雪乃」

 

「ここは?」

 

「俺の部屋。そして、ベッドの中だ」

 

「兄さんのベッド.....」

 

「変なことはするなよ」

 

「しないわ。そんなこと」(いい匂いね...)

 

「自分の部屋に戻っていいぞ」

 

「いえ、このまま寝てるわ」

 

「俺の寝るとこが無くなるんだけど?」

 

「一緒に寝ればいいじゃない」

 

「やめておく」

 

余計に寝れなくなる。

 

「そう....」キュッ

 

そんな悲しい顔をするなよ....

 

「また今度にしてくれ」

 

「分かったわ...それで、兄さんは何をしているの?」

 

「試験勉強。課題テストがあるからな」

 

「大変ね....」

 

「そうでもない。親の仕事に比べれば造作もない」

 

小難しい書類より勉強の方が簡単で楽だ。

 

「さすが私の兄さんね」

 

「雪乃も勉強頑張れよ。総武はかなりの進学校だからな」

 

「ええ。兄さんに負けないように頑張るわ」

 

「そうか....」

 

 

 

 

 

「八幡、雪乃。起きてたか」

 

「親父、ノックして入ってきてくれよ」

 

「したさ。八幡と雪乃が楽しくお喋りしてたから気付かなかっただけだよ」

 

「それなら仕方ないか...それで、どうしたんだ?親父」

 

「夕食の時間だから呼びにきたんだよ」

 

「分かった。すぐ行く」

 

 

 

「雪乃、行くか」

 

「ええ。兄さん」

 

俺と雪乃は1階へと降りて、夕食を摂った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時は流れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は総武2年。雪乃は総武新1年となった。

 

 

もちろん雪乃は首席での入学。去年は俺が首席入学している。

 

 

 

 

 

「私もやっと兄さんと同じ学校に通えるのね....」

 

「ふむ....」

 

「どうしたの?兄さん」

 

「いや、雪乃の制服姿....可愛いなって」

 

「えっ!」

 

「ん?どうした?」

 

「何でもないわ。早く学校に行きましょう」

 

「お、おう....」

 

どうしたんだ雪乃のやつ。顔を真っ赤にして....なんか俺、怒らせたか?

 

心当たりがないな....

 

(心臓に悪いわ...でも、雪乃の制服姿が可愛い....可愛い...えへへ...私が可愛い)

 

 

怒ったと思えば、今度は笑顔に....何故だ?

 

 

まぁ、考えるのはやめよう....

 

「おはようございます。八幡先輩」

 

そんな事を考えていたら親の会社の顧問弁護士の息子、葉山隼人に遭遇した。

 

「お、隼人。お前も総武高校にしたのか?」

 

「はい。八幡先輩も総武高校に進学していたので、自分もここを選びました」

 

「そうか...雪乃と同じクラスになったらよろしく頼む」

 

「はい。雪ノ下さん、また高校でもよろしく」

 

「ええ....よろしく」

 

「3人で行くか」

 

「はい。お供します」

 

「そんな堅くなくていい。普通にいこう」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は昇降口に張り出されているクラス表を確認する。

 

 

 

 

 

 

「隼人はどのクラスだ」

 

「Fクラスでした」

 

「雪乃は?」

 

「私もFクラスよ。兄さん」

 

「それなら安心だ。隼人、何があっても雪乃を守ってくれ」

 

「仰せのままに」

 

「堅くなくていいって」

 

「分かりました。八幡先輩」

 

「雪乃も何かあったらすぐに俺を呼べよ。すぐに駆けつける」

 

「私なら大丈夫よ」

 

「それならいいが.....」

 

雪乃は昔からズバッと物事を言うから反感を買いやすいから心配なんだよなぁ....まぁ、隼人がどうにかしてくれるだろう。

 

「じゃあ、俺はこっちだから」

 

「ええ。また昼休みに会いましょう。兄さん」

 

「おう」

 

 

俺は雪乃と別れた。

 

 

 

 

 

ー 雪ノ下雪乃 sideー

 

 

私は兄さんと別れ、1-Fのクラスに入る。

 

その際、クラスメイトからの視線が集まる。こんなのはもう慣れた。小中でもあったから.....

 

 

「えっと...雪ノ下さんだよね?」

 

「ええ...そうだけれど。貴方は?」

 

「私は由比ヶ浜結衣!よろしくね!ゆきのん!」

 

「え...ゆきのん?」

 

「雪ノ下さんの下の名前....雪乃って言うでしょ?」

 

「ええ....」

 

「だからゆきのん!可愛いでしょ!」

 

「いえ、是非ともやめてちょうだい」

 

「えー!!可愛いあだ名だと思ったんだけどな」

 

「それは貴方の感想。私はそうは思わないわ」

 

「そんなことはないと思うよ。雪ノ下さん。いいあだ名だと思うよ」

 

悪いタイミングで葉山くんに話しかけられる。

 

「だよね!えっと...」

 

「俺は葉山隼人。よろしくね、由比ヶ浜さん」

 

「うん!よろしく、隼人くん」

 

「何故、彼だけ普通に呼ぶのかしら....」

 

私の学校生活は静かに過ぎていかなそうね....助けて、兄さん。

 

彼女の思いが兄の八幡には届かなかった。

 

 

 

 

ー side out ー

 

 

 

 

ー 八幡 side ー

 

 

俺は2階に上がり、2-Aの教室に入る。

 

 

席は窓側の後ろの席だった。ふむ、いい席だ。

 

「あれ?ハチじゃん。また同じクラスだし」

 

「げっ....」

 

何故、お前とまた同じクラスなんだ.....三浦。しかも隣の席とは....悪夢か。

 

 

「げっ....ってなんだし」

 

「そのままの意味だ。ギャルの三浦さん」

 

「あーし、ギャルじゃないし」

 

「ギャルだろ」

 

「まぁまぁ、2人とも落ち着いて」

 

「城廻も同じクラスか....」

 

「うん。またよろしくね。八幡くん」

 

「ああ....よろしく」

 

「俺もよろしくだべ!ハッチ」

 

「戸部も同じクラスか....それとハッチはやめろ」

 

「いいじゃん!俺達、マブダチだし!」

 

誰がマブダチだ!そんなのになった覚えはない。

 

 

 

「お前ら、席に着け。HRを始める!」

 

 

 

 

担任はまた独身教師、平塚先生か....

 

 

 

 

 

 

「また騒がしくなりそうだ....」ボソッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

 

 

 

 

 

完。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々、ありがとうございます。

今回はかなり設定を弄りました。

八幡と三浦、城廻と戸部を2年。葉山と雪ノ下、由比ヶ浜を1年に配置しています。多分、川崎さんは2年。相模と一色は1年に配置です。

それでは、次回もよろしくお願い致します。

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